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スーパーちんどん・さとう

Author:スーパーちんどん・さとう
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横糸の重要性


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専従募集



例えば、なかなか仲間に溶け込めなかったヤツがいたとします。
まあ、ウチだとそこそこみんなでうまいことやってますからね。
でもやっぱ、仲間に入れるときは入れるけど、なかなか溶け込めない、というヤツがいたとして。

まあ、そのことを親御さんとたまたま会ったときに話したりするわけですが、その親御さんが、「何でうちの子は友だちができないんだろう」みたいなことを言うことがあります。

ココまでの人生を考えれば、つまり我々と出会う前、ということですが、その時もおそらく友達はいなかったハズなんですよ。
それは事実としてあるわけです。
なぜなら、そんな話を同じ親御さんから以前に聞いたことがあるからです。
だから、我々に出会って、この仲間に入ったからと言って、すぐにその人生が変わるわけがない、というのはわかりそうなもんなんだけど、それがどうも「なんでうちの子は…」となってしまうんだろうか?というのが、ちょっと不思議だったんだけど。

同じような話はよくあって、こっちでの様子を話すと、「どうしてうちの子は…」となる親御さんがいたりする。

まあ、これ、言葉通りの額面で受け取れば、いろいろこちらの考える答えを言うことはできるんです。
例えば、「すぐにキレるからですよ」とか、「集合時間の約束を守らないからですよ」とか。

でも、おそらく、この類いの親御さんが言いたいのはそういうことじゃないんだな、と。
だって、それらを言ったところで、親御さんなりのそれに対する対策はしないんだもん。
例えば、約束の時間に家を出す、とか、そういうことは出来るはずじゃないですか。
でも、そうはしない。

つまり、どうもそもそも、我々、つまりウチでは専従と呼ばれる健体者、いわゆる一般には職員とか指導員とか、そういうことになるんでしょうが、その「働きかけがうちの子にだけ足らない」ということを言いたいんだな、ということがわかってきました。

いやいやいやいや、そんな簡単に働きかけでスイッチが入るようなものじゃないから、って思うんですが、それがどうもわかってないように見えるんですね。


仲間に溶け込む、みたいなことって、互いの歩み寄りなワケです。
「居場所」とかって、この業界?では言うけれど、居場所を作る、ってことは、集団のチカラも必要ですが、本人が「ココに居場所を作るんだ」という気持ちがあって成り立つんですよね。
それがどうも、「居場所を作ってくれないからだ」みたいな話になっちゃうんだな。

いや、別に居場所は作れるけど、それは仏像作って魂入れず、みたいなことで。
本当にその人のキャラとかが受け入れられるというか、溶け込んでいくのは、互いのベクトルが向くことで成り立つわけで。

しかも、我々健体者の職員は、井上たちから見たら「異物」でしかなくて、ある意味「先生」であって、我々がどういうこういうってのは、彼らにとってみたら邪魔、みたいなこともあるわけです。

だから、井上たちのベクトル、本人たちのベクトル、をいい感じで一方に向けていく、という作業をするのが、オレたちの仕事と言うことになります。
簡単なことで、俺らが外から「みんな仲間になりなさい」「平等に話しかけなさい」なんてことを言ったところで、仲間にはならないでしょ?

それに、よくある「職員→利用者」みたいな縦糸はオレたちはあまり重視してないというか、意味がないと思っていて、それよりは、彼ら自身の横のつながりの方が大事だろ、というか。
じゃなければ、職員のやりたい放題にもつながるわけで。

その横糸を「自ら作らせる」って作業は、大変なわけですよ。
といっても、その努力というのは、確かにします。
けど、それは簡単にいく場合もあるし、そうじゃない場合もある。
そして、主役は彼らなワケです。
我々が「こうしなさい」ということではないのね。
だから、スイングすればいいけど、そういうコトばかりじゃない。
何年もかかる場合もある。


だけど、どうもこの親たちは、こっち側の主導で彼らが動いている、とでも思っているかのようなんですね。
話を聞いていくと、「なぜうちの子を尊重するように誘導してくれないのか?」みたいなことなんだわ。
そうすれば、うちの子ももっと仲間とうまくいくんじゃないか?とか。

でもね、うちの子を尊重するように誘導したら、それこそ井上たちは本人から離れるし、俺たちがいなければ仲間として成り立たない、話もできない、んじゃ、仲間じゃなかろう、とも思うんですよね。
逆に、俺に隠れて遊びに行きたい、くらいの感じが普通、というか青春じゃないかな、とか思うんで、そういうのを目指してるわけでね。


これね、もっと彼ら、つまり自分の子のことを信じた方がイイと思うんだよね。
彼ら知的障害者には「友達などできない」みたいに思い込んでるんじゃないか?って。
つまり、彼らに友達を作るのは、「彼らのチカラ<専従のチカラ」という風に考えているのではないか?と。

そりゃ、さっき書いたように、それなりのベクトルを向ける作業はなんとなくやるし、ケンカをしたら仲裁もします。
でもまあ、ケンカするようになれば、もうそれは仲間ではあるんですけどね。

で、まあそういう風に考えているウチは、彼ら本人には友達はできないですね。
彼ら自身のチカラ、まわりの井上たちのチカラを信じてほしいんだよね。
それが、彼ら本人の居場所を作るための一歩だと思うし、親にできることなんじゃないか、と。

テレビで取り上げられたのを見た人なんかが、きっとなんかうまいことやってるのかな?とか言う場合がありますけど、そうじゃなくて、簡単な方策はないんですよ。
マニュアルはない、というか。

でも、まず彼らのチカラを信じること。
そのベクトルをいい感じで相乗効果を生むように交わらせてやる、というか。
それがとても大切なことなんじゃないかと思っています。


性急にことを考えてもうまくはいかないです。
その上、我々のチカラが重要なのだ、と思っているんだとしたら、それも間違い。
性急には我々はなにもできないです。
正直、スイングを待つしかない、というか。
長い目で、自分の子が居場所を作ることを、親御さんには見守ってもらいたいわけです。
我々もそう考えています。





反省できあがり中

(BGM:ラディカルズ「Generation !」from「the Call Up !」)
→なんとなく石坂マサヨさんを彷彿とさせるボーカル。
いや、すなわちカッコいいですよ。
それでいて、この人たち、コブラのトリビュートに参加してたと思うんだけど、音楽的なセンスがありますよね。
誰かちゃんと音楽やってた人がメンバーにいる気がする、感じの。
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専従募集


ウチの連中は一人暮らししてるのも多いわけですが、その一人、ここではまあ、Bとしておきましょうか、Bの家だけは、月に一度ほど掃除に行ってもらっています。
行ってもらってるのは、我々専従とか、普段付き合ってる人ではなく、介助者の中でまあ、お願いできる人に行ってもらってるんですが。
その人をまあAさんとしましょう。

で、その様子をAさんから加納さんを通じて内部に流してもらってるんですが、このAさんの距離感が抜群にいいんですね。
「掃除しなきゃダメだよ!」って怒るわけでもなく、「ココはこうする!」って上から指導するわけでもなく。
だからまあ、Bはある意味、なめてもいて。
そのなめた態度も想定内、みたいな感じで、いや、ひじょうに素晴らしいな、と思うんですが。
なめているといっても、それなりに掃除は進む。

俺ら、普段付き合ってる連中が行けば、やっぱBの性格も知ってるし、イライラもするんだわ、たぶん。
そして、Bもそれなりになめない。
でも、それは「掃除しよう」じゃなくて、「怒られないようにしよう」だからね。
本論からは離れてしまう。

てなことなんですが。

ま、これね、もう一つAさんにはミッションというか、そういうのがあって。
というのは、ゴミなんです。


ちょっと話変わりますが、レシートというのがあって。
これね、ま、あまり最近は言わないですが、できるだけもらいなさい、と。
どうしてもじゃないんだけど、まあもらえるならもらって、財布に入れときなさい、と。

これね、で、時々サイフを見ると、どこで何をしたかが大体わかるんです。

先日も、なんかコバのサイフに大宮駅のラーメン屋さんのレシートがあったんで、「どっか行ったの?」と聞いたら、「井上さんと映画見て、そのあと、大宮まで行ってラーメン食べました」と。
「へえ、そんなことあったの?何見たの?」みたいな感じに話がそこから進んでいって、なんとなくその日のコバの動きがわかる。

逆に言えば、レシートを隠匿してしまえば悪さもできるんだけど、彼らはけっこうそういうことはしない。
ま、前にはそういうヤツもいましたけど(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-1967.html)、彼らは基本的にマジメで正直だ。

こう考えますと、レシートというのは、なかなかに大きなアレでありまして。


で、話戻しますけど、ゴミも一緒なのね。
「なにを食べたか」がわかるんです。

Bは太り過ぎなので、間食だのジュースはさけたい。
それは話してはいるんだけど、なかなかこう、うまくいかない。
目先の欲望に負けてしまう。

同時に、どうも親がそれらを搬入してる痕跡もある。
ま、そういう親に育てられてきてるから欲望に勝てないわけだけど、それは別の話なのでまたにしまして。

ま、ゴミを見なくたって、毎日の体重とか見てたらわかりますよ。
でも、「食べてるでしょ?」って追い詰めるのは、なんだか逆効果な気がするんですよね。
だって、それ、やっぱ「怒られてる」にしかならないから。

なんで、まあ「事実は押さえる」という感じですね。
「わかってますよ」と。
逆に、言ってきてくれたら、「知ってたよ。○○も、○○もだよね」と言った方が、まあ本質的な意味でパンチ力は強い。
基本、それまで待てる。

そもそも、あなたの身体だから。
あなたの問題だし。
俺が怒ることでもないし。
…って話だから。
その「基本線」を崩さないためには、追い詰めるのは逆の効果しか生まないな、という。

なんで、まあ、Aさんがいろいろと教えてくれることが、俺たちのとても大事な基礎になってる、というか。

やっぱ、チームってすげえな、って思うんですよ。
これね、もう親御さんが一人で抱え込まなきゃならないとなったら、やっぱもうなんでも食わせた方が楽だ、ってなりますよ。

つまりまあ、親御さんがメインだったとしても、どれだけいいチームが組めるか?って話でね。
そういう仕組みが世の中にないと、どんどん彼らは孤立して、太りすぎて早死にします。

それはどっか、オレには心中に思えてなりません。







(BGM:岡本孝子「夢をあきらめないで」from「Autumn Serenade」)
→聞いたことありますね。
きっと流行った歌なんだと思います。
で、この方は「待つわ」の方ですよね。
正直、まあこの手の「応援ソング」みたいな感じの曲はあまり好きじゃないんですけど、なんでそう思うかというと、なんか「あんたのこと知らんがな」って気がするからだな。
ってか、なんか「がんばらなくてもいいじゃん」というか。

「ほっとく」が一番すごいんだから


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専従募集


カイが実家の用事で、数日実家に帰る、って話があって。

そもそも昔、カイはお母さんと一心同体みたいなところがあって、今のように親と離れて暮らすなんてことは、学校時代の彼を知るひとならおそらく誰も想像だにしなかったんだろうと思いますが。

カイの実家はすぐ近くなのですが、まあ帰るのは盆と正月くらいで、そんなに帰りません。

で、前回のお盆の休みはいろいろと実家でしでかしたようで(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-4537.html)、こちらではあまり最近は見ない凶暴な一面も見せたらしい。

その話を聞いて、まあそうだったなあ、と。
ちょっと前まで凶暴だったなあ、とか思い出し。
いつ頃から噛まなくなったっけ?とか。

でも時々はやらかしますよ、こちらでも。
思い出したように。
でもまあ、総じておだやかなので、忘れてましたけど。
ゼロにはやっぱなりませんからね。


まあそんな中、用事があるので、実家に帰してください、という話がありまして。
で、お母さんとしてもこのままじゃイカン、と思ったらしく。
やっぱ、なんか母子のアレがうまくいってないじゃないか、みたいなことなんでしょうか。
ちょうど用事がある日に帰ってくるなら、もう一泊こっちでいいかな?という話があったんです。

ま、何もなければ別にどうでもいい話しなんです。
どうぞどうぞ、というか。
親と一緒の機会もそうそうないわけで、そういう時間も大切かと思いますし。

でも、その次の日、延ばしたかった一日が、うちのイベントに重なってまして。
ちょっと、無理ですねそれは、って話になって。


ま、これもね、本来なら本人と親の話し合いの問題なんだけど。
「あんたもう一泊出来ないの?」
「ダメダメ、明日イベントあるから」っていう、よくあるドラマの感じのアレになるはずなんですが。

でも、カイはそもそも話しませんからね。
話せないのか、話さないのかわかりませんが、こっちの話はわかってるようなんだけど。
そんな状況なので、まあこっちと電子的なやりとりをしてたわけなんですけど。
ま、秘密ですけど。

で、「あ、そっか。じゃ、延ばすのは無理ですね」という話になって。


これね、けっこう面白いと思ったのは、「親が子どもの通ってるところのイベントの日程を知らない」ってことですね。

これ、まあ大人ですから、そりゃそうなんですが、でも、そもそも知的障害の子がいる親で、自分の子が通ってる作業所のイベントのことを知らない親がどれだけいるか?と考えると、まあうちの親たちくらいじゃないでしょうか。

ま、そもそもお知らせしませんからね。
連絡帳もお手紙もありません。
一般の方に送ってるのと同じ機関紙を送るくらいで、それもまあ、会員になってればの話で、じゃなければ、まあ送らないし。

それにまあ、大体の作業所では、イベントには親がかり出されるんだと思うんですよ。
というか、そもそも運営に関わってたりするでしょ。
そうなると、そもそもイベントのことは子より親の方が知ってたりする。

これね、彼らのメンツ、すげえつぶしちゃってるんですよね。

だって、「自分たちのところでやるイベント!」なのに、親の方が知ってたら、もう自分いらないもんね。
「自分たちのところ」じゃないもん。
「自分たちの親のところ」だもんな、それ。

そんな状況で、「仲間感」とか「一体感」なんて作れるわけない。


そういう意味でね、カイのお母ちゃんはすげえと思うんですよね。
ほっとく、ってやっぱ難しいですよ。
それが知的障害の子ならなおさら。

でもね、子離れないところに親離れはないですから。
自立だとか言ってる団体も沢山ありますけど、まず親が手を引くべきでなんだけどね。
そんなの簡単な足し算ですよ。


てなことで、まあ実はその帰る日程、帰る日、ですね、それがどうも一日間違ってたみたいで、俺が最初に聞いたと思うんだけど、特にメモを取るでもなくハイハイ聞いてたら間違った、という。

で、まあカイのことだから、「その日に帰る!」とがんばるかと思いきや、そういうこともなく。
なんか普通に、「あ、何、今日じゃないの?」みたいな。
なんだよもお、荷物準備しちゃったじゃん。
しょうがないなあ。まあ、明日帰るよ、みたいな。

いや、カイには悪いことしちゃったけど、でもまあ、カイの成長もちょっと感じた今日この頃でありました。








げすいい

忘年会


(BGM:ムスタング「ゲルピン・ロック」fromYOUTUBE)
→ゲルピンってのは、金がない、ってことらしい。
「ゲルピンだってへっちゃらさ、だってぼくたち若いんだもん 夢があるのさいつだって」
…なんかねえ、これカッコいいわ。
この時代、いい時代だったんじゃねえか、って気がしてならない。

一緒になって責め立てるのはやめよう


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専従募集


俺はまあ、毎日のことを「こんなことがあった、あんなことがあった」って、書いてる。
そして、こうやってオープンにもしてるし、ことあるごとに話してもいる。

それは、もちろん、イチマルたちの親や家族に向かって発信しているわけではない。
世の中に、彼らをプロデュースしてるというか、彼らに興味をもってもらって、にじ屋に来てくれればいいし、彼らの仲間になって一緒に呑みに行ってくれればいい。
ま、実際にそういう人もいてくれて、とてもうれしいんですけど。

これはまあ攻撃ですね、社会に対する。
彼ら自身だけではどうにもならないんで、まあそれをなんとかしたい、というか。
仲間を増やしたい、というか。

だって、ただ「知的障害者を支える人になってください」なんてコト言って集まった人なんか、アテにならんでしょ。
それよか、なんか「一緒に呑みに行ってみたい!」って思ってほしい。


ま、それはいいんだけど。

で、親にまあクローズドで、というか、秘密で話す機会もないわけではない。
秘密というのは、まあ秘密裏に行う、です。
その場合も、当然ですが、俺はまあいろいろな話をします。

その親の子の話だけすればいいとは思ってなくて、まあみんながどういう雰囲気で毎日を過ごしているか?ってのをわかってほしいと思っていて。

同時に、例えば他の子の話をしていたとしても、「その子のことをこれだけかまってくれているのだから、自分の子にもそうやってかまってくれてるのだろう」とか、「なにかあったらかまってくれるだろう」って思ってくれるのではないか?というね。
そういう気持ちがありました。

でもまあ、実際は親は自分のこの話しか聞いてないんだ、って残念な例もあって。
本当になんて言うか、せちがらく、自分のことしか考えてないというか。
「ウチの子は見てくれてない」「あの子ばかり」みたいな親がでてきちゃう。


これはちょっと極端な話だけれど、例えばAがBを殴った、とする。
まあ、おそらくそれはAとBの間でなんらかのトラブルがあった、ということで。
トラブルがないのに殴った、というコトももしかしたらあるのかもしれない。
Bには落ち度がない、ということもある。
というか、理由があれなかれ、そもそもこれはもうAが悪い。

でも、Bも殴りはしないけど、Aを精神的に追い詰めている、みたいなこともあったりもするわけです。
それはこっちもわかっている。
Aがうまく喋れなかったりする人だったりすると、まあ、Bを殴ったのもある意味わからないでもないな、と思う時もあります。
もちろん、といっても、Aが悪いことに変わりがないのですが。

でもまあ、人間関係、集団の中で言えば、どちらにも問題があったりする。
というか、そもそも、集団でいる以上、誰かにはイヤな思いはさせているわけです。

イイところもあれば、悪いところもある。
人って、いいところばかりじゃないから。

でも、Bの親御さんにしてみれば、Bの集団の中での悪いところはとりあえずよく知らないから、「殴られた」と大騒ぎすることもあるんです。
集団の中でのことだから、こちらできっちりAをしかり、という流れを終えていたとしても、まだ再燃してしまったりする。
もうAもBも忘れていたりするのにも関わらず。


こうなっちゃうと、もう親御さんが暴走してる、という感じになってしまうんですね。
Aの親御さんまで巻き込んで謝らせたり、みたいな話になってしまう。
それだと「だってBだって云々…」と泥仕合になってしまう可能性もある。

障害をもった子を持つ親同士が、突発的なそうした行為を責め合ってしまうと、Aの親にしたら、もう「居場所がなくなる」くらいの恐怖につながる。
社会に出ればコンビニでお菓子を勝手に食べてしまい、店員に怒られ、学校では先生に注意され、親同士ですら責められ、居場所をなくす。

親同士が悩みを共有して手を握り合うどころか、敵同士になってしまう。


俺は、ウチの親御さんに話すときには、「全員の親になってください」ということを何度も言います。
そして、なるべくイイコトも悪いことも話すようにしています。

その中で、やっぱり「手のかかる子」「手のかからない子」というのは存在しますから、どうしても、「ウチの子は見てもらえない」みたいになってしまったりするのもわからなくはない。

でも、それを越えて、「手のかかる子に手をかけている」のは、手のかからない子にとっても、有用であることを理解してもらいたい。
全ての子の親になることで、それを越えて、いろいろな悩み、そりゃ、障害の重い軽いとかによって、いろいろありますけど、それを共有して、少なくとも責め合うんじゃなく、手を取り合えたら、と俺は思うわけです。






(BGM:「アパッチ野球軍 OP 」fromYOUTUBE)
→「おれたちゃ裸がユニフォーム」という冒頭からやられるわけですが、いいマンガだったよなー。
こういうのが流せないという時代はよくないよなー。

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ま、親が辞めさせると言って辞めることになったAは他の作業所に行ってるみたいなんだけど、時々にじ屋に来たり、毎晩アキにも電話が来る(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-4504.html)。

そんな状況だから、親としてはメンツもあるんでしょうけど、電話口でやめなさい、みたいなことを言ってるみたいなんだけど、親の言うことを聞くAではない。
というか、聞かせるために、というより、行動を変えさせるためにこの親はAに働きかけていないので、まあAには念仏である。

彼が、今の作業所の人に電話するのではなく、ウチの連中に電話をかけてくるのは、まあちょっと意味がわからないというか、そういうところもあって。
電話の内容も、毎回同じ事の繰り返し、話も通じないし、言葉が何より不明瞭になった。

彼は、ここを辞めてからの数年、なにも変化がないどころか、退化してるように見える。

でも、それは親が臨んだことだ。
辞める時に親がはっきり俺に、「私が面倒見れなくなったら施設に入れるから、力などつけなくていい」と言った。

俺は、その時はまあ怒りがわいたけど、もうそれ以上どうこう言う気もなくなった。
でも、そのことを井上たちに報告するために話していた時に涙が出て止まらなくなった。
あんな風に涙が止まらなかったのは初めてだ。
自分でもよくわからない感情だった。

彼はさ、親の所有物ではないはずなんだけど、でも、所有物だ。
なぜなら、社会が、何かあればすぐに「親はどこだ!」「親を呼んでこい」と彼らの責任の全てを親になすりつけているから。

それは、この親のせいではなく、この社会の責任である。


でも、そこに闘っていきたかった。
Aと一緒に。
そして、親御さんにも遠くからそれを応援して欲しかった。

じゃなければ、そもそも我々のやってることは成り立たない。

実家に帰る段になって車を飛び降りたヤツもいる。
実家に帰りたくなかったんだと思う。
でも、その親もウチを辞めさせた。


親と我々の関係は、本人の両腕をもって引っ張り合ってる関係ではない。
親御さんが応援してくれなければ、成り立たない。

というのも、福祉事務所は、親御さんの意向だけで全てを判断する。
こちら側、本人、親、とあって、親の意向だけが違ったとしても、親の言うとおりに決めざるを得ない。
この福祉事務所の逡巡もわかる。

つまり、もう社会がよってたかって親御さんをいじめてるんだ。
責任とれ!
お前が生んだんだろう!
一生面倒見ろ!
ってなぐあいに。

そして、それに親御さんも、福祉事務所も振り回され、俺らはその決定に従うしかない、というのが現状だ。


今回のお盆休み。
イチマルはその初日にどうしても行きたいプロレスの大会があった。
俺も行かなかったけど、というか行けなかったんだけど、しかもお盆初日だから親のところに帰ればいいのに、とも言ったが、行く、と。
泊まりに入ってくれているTAROさんを誘って一緒に行ってきたらしい。
実家に戻ったのは翌日だ。

まあ、これは口外出来ない話だけど、事前に聞いたところでは、親御さんはいろいろご自身の予定もあってそのプロレスの日に帰って来て欲しかったらしい。

でもまあ、しょうがない。
俺らとしても、まあ早く帰ってもらうに越したことはない。
だって、やっぱ一日長くいるということは、例えば食事だったりいろいろの人をこっちが調整しなきゃならなくなる。
というか、実家に帰ってもらわない限り、我々には休みがない。

でもまあ、いいや、市丸が言うなら、となったわけだけど。

こういう部分を、遠くから見守って応援してくれる親御さんがいなければ、イチマルは「自分が行きたい!」を貫徹することはできない。
「こっちの予定もあるから早く帰れ!」と命令されたんでは、イチマルは親から一生離れられないからだ。


本来、こうしたことを市丸自身が決める力をつけ、それを実現することを繰り返し自信をつけさせるのが福祉の仕事だと思うんだけど。

つまり、市丸たちに関わる福祉の仕事は、親に責任を問わないところから始めなければならない。
じゃなければ、まず彼らは幼児でしかなくなってしまい、大人でもなくなってしまう。
となると、同年代、同世代の障害者じゃない人たちと同じことができる可能性をもつべきだ、というノーマライゼーションの意味からも遠くなるどころか、離れていってしまう。
というか、もう意味がない。
一生幼稚園、親がめんどうみる、親が死んだら施設、というのなら、福祉なんかいらない。
それは福祉ではなく、ある意味、生まれた時から決まっていた一生抜け出せない刑務所と同じだ。


ま、先の市丸の話にしても、これはそれぞれの親子関係の問題に直結してて、人によって対応は違うんだけど。
実家がないヤツもいるし。

そんな中で、親子関係がイマイチ、というか、遠くから見守って応援することができない親の場合、まあ本人はかわいそうだよな、と思うんだよ。

結局は、親の意向に沿わざるを得ないから。
親を説得する面倒なチカラを使うほど暇ではない。
正味な話をすれば、こじれたら本人のためにもならない。
結局、親の意向になっちゃうんだから。
しかし、その中では、本人の力はなにもつかないな、と思うし、自信もつかないだろうな、と。


親御さんには、まず、今の現状をよく理解してもらって、とにかく全てが親の意向である社会、ということを認識して行動してもらわないと、敵を見誤るし、本人がなにも成長出来ない。
その上で、その社会に闘いを一緒に挑みたい。






(BGM:野村真樹「一度だけなら」fromYOUTUBE)
→「一度だけなら、許してあげる。好きな貴方のウソだもの。騙されましょう。聞かぬふりして、許してあげる」
…う~む。
どうなんですかね。
これ、「逆に怖いじゃん」みたいな文脈で居酒屋でサラリーマンがわいわいするヤツでしょうけど、なんか俺はあんまりどうかな。
こういう演歌チックな人生はあまり好きじゃありません。

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