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スーパーちんどん・さとう

Author:スーパーちんどん・さとう
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「いうことをきいてくれないんですよ」 …う~む…


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よく、他のところの職員とかと話をしていると「利用者が(つまりウチで言うと井上やカイたち)いうことを聞いてくれない」みたいな話を聞いたりします。
帰りたがってしょうがない、みたいな話もよくある。

まあ、帰りたがってしょうがない、に至ってはどうにももうアドバイスする言葉も見当たらないわけですが、この「いうことを聞いてくれない」という部分ですね。


ま、「いうことを聞かない」というのは、なにも「支配下に置く」って意味じゃなく、「まずい行動をしてしまうのを止められない」とか、そういうことですね。
走り出してしまうのを止められない、とか。
んで、子どもにぶつかって怪我させちゃうとか。
「ここにいて」というのを守ってくれない、とか。
で、行方不明になっちゃう、とか。
そういう。

ま、俺も、例えばカイと一緒にいて、カイが走り出す時はあります。
そんなにはないけれど、数ヶ月前だったか、久しぶりに二人でなんかのイベントに遊びに行った時に、屋台で食べたいモノがあったのか、帰るよ、という時にそっちに走り出した。
普段だったら、「止まれ」と言えば、カイは止まります。

走り出しちゃって、一般の方が驚いて転んでしまった、みたいなこともあるので、こういう場合は止めます。
それに、屋台に行くならゆっくり行けばいい。
そして、こういう時のカイは早い。
追いつけない。

この時は、まあなんとなく行く方向がわかっていたので、阻止することはできました。
追いつけば、というか、先回りでも止められれば、カイはまああきらめるわけです。
それ以降は、カイもそれにこだわることもなく、穏便に終わりました。

だからまあ、いうことを聞かない、というよりは、いうことを聞いてくれた、と考えてもいいかもしれない出来事ではあるんですが。


イチマルなんかも、約束を破ります。
ひげそりをゴミ箱から拾ってきて(品物の提供品の仕分けで出たりするもの)、それで剃って血まみれになる、というコトがあってから、ひげそりは朝、ネットに来てから電気カミソリで、と約束をしたんですが、電気カミソリが何らかの不調を起こした場合、また同じ事をしたりする。
まあ、そもそも捨てたカミソリなんかは不潔なんですから、それでよく肌に当てられるな、と思うんだけど、とにかく剃らないと気が済まないのでやってしまう。

でもまあ、最近はそれも少なくなってきました。
時間はかかるが、まあ一歩一歩前には進んでいる感じがします。


そう考えると、ウチの連中は総じて「言うことをきいてくれる」といえます。
まあ、きたばっかりのハヤテに関してはもうどうにもならない感じで今とても悩んでいるところですが。
それについてはもうちょっと様子を見ていくとして。

で、これが日常なので、「いうことを聞いてくれない」という状況がよくわからないんですね。
オレたちだと、「早く決着するために、どうするか」ってことを考えますけど、まあ、それも「いつかまたやるだろう」というのがセットですが、でも、その間は約束を守ってくれる、という自信があります(禅問答みたいですが、そういう感じですね)。

まあ、正直、完璧を求めるなら、それは永遠に難しいような気がする。
やっちゃいけないことを「100%やらない」というのは、まあ無理というか、つまりはそれを90%くらいにはできるかな、というか。
で、その10%やっちゃったら、その都度また同じ事を繰り返して、その繰り返しがウチの場合は可能、という感じですかね。
でもまあ、その10%も、基本、こっちが止めればまあ止まってはくれる。

といっても、それもまあ、相手によるというか。
こっちが新人だったりすると、まあやらかしたり、騙したり、外の人にご面倒かけたり、は今でもあります。
でもまあ、総じてなんとか止まってはくれる、というのがウチの認識ですね。

まあ、だからその「いうことを聞いてくれない」という人が、100%を目指しているんだとしたら、それは見当違いかな、と思います。
やっちゃいけないことを、やらないで済む時間、をどんどん長くする、小さなトラブルで終わらせる、みたいなことを目指さなきゃいけない。
実家にいたときに、スーパーで傷害事件を起こしてしまった、みたいなヤツでも、今はずいぶんそれに比べたら落ち着いてきたし、「いうことを聞いてくれない」という感じではない。
傷害事件なんて言うのは100%起こしちゃダメですけど、にしても、まず目指す前段階があるというか。
その部分をまず目指してやっていくことで、「やらないだろう」という信頼感は作れるくらいにはなっていく、というか。


最近、ウチを辞めたAから電話がかかってくるようですけど、Aは何度も何度も電話をかけちゃって、出ないとそれこそ数時間のウチに50回も60回もかけてくる。
これはイチマルもそうだったんだけど、イチマルは「2回かけない」という約束をしてから、今、それを頑なに守っている。

なぜなら、約束ですから、その約束を破れば、俺もがっかりした「演技」をして、「約束破るってことは俺と話をしたくないってコトだな」などと、話すのをやめたりしますから、それはもうイチマルにとっては恐怖。
一緒に遊びに行きたくても、話ができなきゃ誘えないし、誘ってももらえない。

そして、一度はその約束を破ったということで、携帯を割ったことがあります。
というのは、まあちょっと故障もあったりで、そろそろ携帯の替え時だな、ということがありまして、その時に、ちょうど何回もかけたことが重なったという「ラッキーな状況」で、決行しました。
これもまあ、内部では相談した上で、「◯◯日に決行」みたいなことでやったわけですけど。
勇気がいりましたが、でもまあ、ショッキングに演出したわけです。
「約束を破ったから、もう携帯は使えないな…」と、泣きながら(演技)バキッと。

こういうことを経て、イチマルはそれを守ってるんだけど。


まあ、有り体に言えば、「ルールを作って、ルールを守ってもらう」ってことなんだけど。
ルールは少ない方がいいし、簡単な方がいい。
そして、それを効果的に演出、専従みんなで協力して、いわゆる「なだめ役」「アドバイス役」「対する実行役」みたいな役割を作ってルールを守らせる方向に向ける。


そしてなにより、ルールを守っていた方が楽しい生活が待っている、という希望、だな。
見たい映画に行きたい、プロレスに行きたい、そういうのを、かなえてやること。
そうすれば、「行きたい」を実現してくれる人を、彼らも裏切っちゃまずい、となる。


知的障害者だから、いうことなんか聞くはずがない、と思ってる人がいるとしたら、それは間違いで。
少なくともウチの連中は、次やらかすまでは言うことを聞いてくれる。

というか、我々としては、その先のことを毎日考えているので、その部分で止まってしまっているのだとしたら、なんだか、豊かな日常、なんてのはほど遠いなあ、と先の職員とかの話を聞いていると思うワケです。
「いうことをきかせる」、ということの考え方の問題もあるのかもしれないけど、「あなた嫌われてるんじゃないの?」という、もうなに言ってもしょうがない次元の言葉すら浮かんだりする時があります。

ま、確かに今、ハヤテに嫌われている俺としては、いかんともなんというか、気持ちはわかるんだけどね。
でもまあ、その後の市丸とかを見ていると、なんとかなるような、針の穴ほどの希望はあるというか。
そう思える分、まあ幸せな状況でやっているんだと思います。








(BGM:宇宙ネコ子「Summer Sunny Blue (with 入江陽)」fromYOUTUBE)
→宇宙ネコ子という名前からは想像もできないパンチのあるソウルフルなハスキーボイス。
もっとなんか不思議ちゃんなのかと思った。
すげえちゃんとしています。
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回路を断ち切る


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親御さんは、よく、子どもがパニックを起こしたと知って、「原因が何かあるはずです」という主旨のことを言います。

いや、原因はある。
おそらく本人にとっての、なにかの原因があったのだと思われる。

もちろん、パニックの原因を我々や親や、周りの人間に求めることは重要だ(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-4356.html)。
彼らを自分たちの推測の中に押し込めてきた歴史の中で、我々が反省することはたくさんある。

だからこそ、我々は「パニックは彼らのSOSだ」「だから、その声を聞かなきゃならない」「探らなきゃならない」というのは、正論だ。
だから、パニックの原因を探る。
それはすべき行為だと思う。

が、原因至上主義はまた違う。

原因を探ることだけに必死になってしまうと、彼らのアタマの中に潜り込まなきゃならない。
でも、彼らが言葉を紡げない場合、それは推理でしかない。
それを考える事は、「彼らに寄り添う」ことであり、その過程こそ大事で、その原因を究明することは、逆に言うと「決めつけ」を横行させる危険もある。

いや、原因は究明するんだけど、それはあくまで推理でしかない、というのは充分に理解した上で原因を究明していかなければならないんだと思う。


親御さんにしてみたら、「ただ暴れるはずがない」という思いがあるんだろうことは容易に想像できる。
そんな粗暴な子であるはずがない、と。

ただ、重要なのは、だとしても、その「粗暴である」こと自体をどうにかしなければならない、ということなんじゃないだろうか、とも思うのだ。


親御さんの言う「原因があるはずだ」という声は、だから、親心としてはとても納得できるし、そして我々も原因を究明すべきである。
が、その声に「突き上げ」られてしまって、現場が推理だったりの、机上の空論みたいなモノに巻き上げられてしまってはまずい。
それだけではダメなんだと思う。


パニックを起こす理由は、原因は、確かに見当がつくことも多い。
例えば今の状況の中だと、市丸なんかだと、明らかに井上との関係の中でストレスを大いに感じているようで、それがキッカケになることもあろう。
ただ、その「井上との関係の中のストレス」というのも、コッチの「見立て」でしかないというところはある。
言葉でそれを語ったとして、こっちの誘導では?と反省もある。

でもまあ、考え得る原因として、それを排除する方法はとれる。
とはいえ、具体的にまったく全て別行動にすることは不可能だ。
上記が一つの原因だとして、市丸が井上に直接対決をし、井上もそれに答える、みたいなやりとりをなんとか成立させるしかない。

とはいえ、人間なんて感情とアタマはどっか別モノで、それは市丸とて同じことで、どうやってそれを「パニックにしないか」ということが結局重要になってくる。


つまり、何が言いたいかというと、「パニック」の原因はある程度見立てはついたとして、大事なのは「それをパニックに昇華させない」ということなんだよな、ということですね。

つまり、「原因を取り除く」というより、「原因からパニックへの回路をどう断ち切るか」なんだよな、という。
だって、例えば井上とのストレス、だとしたら、原因は次々と出てきちゃう、ということになっちゃうんだから…。


とはいえ、その回路を断ち切るのはそう簡単ではない。
パニックを一つの表現方法、というか、感情の排出回路としてずっと生きてきた彼らに、「その回路を断ち切れ」ってのは、ある意味「しゃべるな」というのと同じようなことだからだ。

だから、原因を探って、ある程度の推理をしたら、当たってるかどうかは別として、それを排除することも一つ考えながら、回路を断ちきる何か、を探る必要があるのではないか、という。


原因は確かにあるんだろうと思う。
でも、全ての原因を絶ちきるんだとしたら、それはもう隔離するか、薬で眠らせるか、しかないのだから。
原因を追及し、状況を変える努力をしながら、同時に「パニックへの回路」をどうにか断ちきる方法を我々は考えなければならないのだと、俺は思う。








(BGM:坊屋三郎「おしっこしたくなっちゃった」fromYOUTUBE)
→もうね、「おしっこしたくなっちゃった」というタイトルでいいわけですよ。
そりゃね、しこたま飲んだら、おしっこもしたくなります、はい。

こだわってしまう自分


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よく映画とかに出てくるんだけど、主人公とかが悩んでて、トイレの個室で座って考える、みたいな。
ズボンをはいたまま座ってる、みたいな。
そういう場面、時にありますよね。

ま、ウチの事務所は小さいから、人がいたりすると、めんどくせえな、って時はあります。
考えがまとまらないというか。

そんな時、先日もよおしてトイレに行ったんですね。
小を済ませ、あ、ここだ!と思いまして。

ズボンはいたままちょっと便器に座ってみるか、と思ったんです。
で、まあなにも考えず行動をしてたみたいなんだけど、自然にズボン脱いじゃってました。

ぎゃははははっはは。
いつもやってる行動ってのは面白いな、って話なんですけど。


あと、事務所の駐車場とかね、ちゃんとまあ、一台一台になってるわけですが、そのラインを無視して停めよう、と思ったことがあったんです。
つまりまあ、線をまたいで二台分で停めよう、と。

ま、なんかあったのかどうか、ちょっとそのきっかけは忘れましたけど、そう思って車をバックで入れようと思ったんだけど、やっぱ線どおりに停めてしまう、という。

ぎゃはははははははは。


いつもやってるような行動ってのは、なかなか変えられないな、って話で。

俺は小さい頃から親に「家に帰ってきたら靴下を脱いで足を洗え」と言われてました。
ま、きっと足が臭かったんだと思います。
若い頃はまあそういうこともあるでしょうし、そもそも公園とかで遊び回って靴下がキタナイ、ってのもあったでしょう。

で、この習慣、公園で遊ばなくなった今、歳をとってそんなに足が臭くなくなった今、どうかというと、やっぱりやめられない。
やらないと落ち着かないのであります。


他にも、着替える、というのもあって。
これはまあ、足を洗う、よりは「ゆるい習慣」なんですが、家に帰ると、「家着」に着替えないと気が済まない、という。
まあ、若い時にけっこう鋲付きの革ジャンとかそういうのを着ていたこともあるんだと思うんです。
そのままじゃ、やっぱ家でリラックスできません。

最近はまあ、ラフなカッコしてますからそんなに着替える重要性はないんですけど、汗かいたりするし、やっぱ着替えたい、となる。


これら、まあアキと再婚して思ったのは、「みんながみんなそういうわけじゃないんだな」という。
つまり、俺ルールであって、他人とは共有できないのだな、と。

しかもまあ、やめられない。


といって、まあ上記はどれもあまり悪いこともなく、清潔でイイじゃんてきなこともあるし、車がちゃんと停められてイイじゃん的なこともある。


いや、カイがよく「曲がってることが許せない」みたいなことがあるんですよ。
買い物カゴが曲がっていることにガマンがならない。
「今それをやるところじゃないのに!」という場面でも、走って買い物カゴに突っ込んでしまったり。

まあ、買い物カゴはともかく、「今はそれをやってる場合じゃない」とか、突っ込んだところに人がいたら突き飛ばしちゃうのでは…、とかいろいろなことがあるから、止める時もある。

そう考えるとね、もうカイにとって買い物カゴとは、「便器にはやっぱり脱いで座ってしまうモノである」みたいなことなのかもしれない、とも思ったり。
意味はないし、今は脱ぐ必要もないし、いや、脱がずにおこうと思ったのにもかかわらず脱いでしまうんだから、カイにとっては、「ここは直さずにおこう」と思っても直してしまう風に「体が動いてしまう」のかもしれない。


そう考えると、なんか、まあカイのこともわかってやらなきゃならんな、と思うワケです。






(BGM:杉浦直樹・石立鉄男「女嫌いのバラード」fromYOUTUBE)
→ホテルカリフォルニア風のメロディーなのよね、これ。
ちょっとちょっと違う、という。

体験してないことは想起できない


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広島に行ってつくづく思いましたけど。

モトミが時に「行かない!」といってそっぽを向くことがあります。
ま、普段であればほっておく、という手もあります。

だって、内心はもう行きたくてしょうがなかったりするのはわかってる。
例えば映画でもプロレスでも食事でもいいんだけど、行けば人一倍「やったね!」とか満面の笑みだったりする。

だからまあ、この「行かない!」(という独特のイントネーションみたいなモノもあるんだけど)なんてのを真に受けちゃって、「わかりました」なんてやっちゃうと、彼女自身がもっとも不幸な人生になってしまうのは明らか。

言葉の中身と意味がつながってない、というのも一つありますが、単純に「状況が変わる」コトに対する苦手感、があるんですね、きっと。
例えば、「いつもと違う」「この場所から動く」ということに関して、人一倍敏感。

で、強情張って自分のカバンを放り投げたりする。

そういう場合、まあ普段ならほっときます。
コレに取り合って、「行かないじゃないじゃん」みたいなことをいったところで、余計に強情っぱりになる。

作用反作用の法則、というのがありますが、それと同じようなモノで、押しちゃったら、押し返す側も必死になりますから。
なんで、もう押さない、という。
そうすると、数分もすれば、自分でカバンを取って「それでね」なんていけしゃあしゃあと腕を組んできたりします。

つまりはまあ、彼女も「行かない!」とカバンを投げた手前、引っ込みがつかないわけです。

この「引っ込みがつかない状況」というのは、ほぼ無意味だし、本気で「行きたくない」のならともかく、そういうコトじゃない場合、まったく無意味。
なので、その状況をはやく「解除」してやった方がいいわけです。

ま、本気で行きたくないのかどうか、というのは、普段付き合ってればそこそこわかりますから、その辺はまあ感覚なんですけど、でもまあ、本気でどっかに行きたくない、みたいなことは、モトミにはあまりない。


ま、そんなこんななんですけど、これが旅行になると、もうめんどくさいんですね。
というのも、もうフェリー出ちゃうし、みたいな。

「ちょっとほっとく」ってのが、もうできない状況も出てくるわけです。

なんで、こういう場合、持って行っちゃいます。
例えば、カバン。
そして、時にはもうモトミを担いでフェリーに乗っちゃう。
幸いにしてモトミは軽いので、ちょっと脇を抱えちゃえば持ち上がっちゃいますから。

で、フェリーに乗ればのったで、もうその強情ッパリはなりを潜め、「かっこいいね」とか言ったりするので、まあもう「なんでそんなに強情張ったのよ…」ってことになるんですけど。


でもまあ、よくよく考えたら、とにかく彼女としては「言ってしまう」んですね。
癖って言うか、そういう感じなんだろうと思うんですが。
状況が変わる、そういうことに対して、「行かない」と言ってしまう。
もうこれは、ずっときっとそうなんだと思うんだけど、言っちゃうんだろうね。

でも、きっと言ってしまって、失敗だったな、みたいなところもあるようにも見えるわけです。
つまりはまあ、「引っ込みがつかない」というヤツですね。

なんで、「引っ込みをつけさせてやる」ということが必要で、普段だったら、それで時間をあげて、知らんぷりすることで、「聞かなかったことにしてやるよ」というサインを送ることもあるし、時間がなきゃ、担いじゃう。

そうすれば、まああの強情、なんだったの…、ということになるわけなんですが。


よく、「彼らの気持ちにより添って」みたいなことを言ったりしますこの業界。
でもね、それって、言葉じゃないんだよね。
言葉でいくら何かが出てきても、それはちょっと本気とは違うんじゃないか?ただ言っちゃっただけじゃないか?みたいなこともあってね。

それをきちんと見極めないと、彼らがわからしてみると、「新しい展開はないんだ」という結果にしかならないんですよ。
つまり、それはもうある意味、癖で言っちゃってるワケですから。
中身にあまり意味がない。
とすると、それを真に受けて、「わかった、行かなくていいよ」となってしまうと、つまりはなにも展開がない、ということになるのではないか、と。

新しいこと、わくわくするようなこと、がない人生なんてのは、無味乾燥ですから。
そうなっちゃうと、もうその「行きたくない」は、悪魔の言葉だったんだな、ということになってしまう。

逆に、もう「どうせなにも展開がない」という上に立ってのことになるんで、無理に動かそうとしても、逆に「動かない」という結果になってしまうのではないだろうか、と。


「気持ちにより添う」というのは、一見ステキなことに見えますが、基本は常に「楽しい毎日」ってコトだと思います。
「この子は変化を望みません」なんて言う親御さんや関係者の方もいますけど、変化を実際に体験してない子は、変化を望むわけがない、というか、変化自体を発想出来ない、っていう基本的なことを見落としてるようにも思います。





(BGM:スラップスティック「意地悪ばあさんのテーマ」fromYOUTUBE)
→これね、テレビをリアルタイムで見てました。
「バ~バババ~バババ~サン」ってイントロがいいよね。
でもまあ、「惚れたぜ婆さん」ってのはどうか。
それは言い過ぎだ。
嫌わなきゃイカン。

パニックってなんだ? その2(ラスト)


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http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-4356.htmlのつづき


さて、ちょっと話を戻して、先の回の冒頭を正解とすることに、ちょっと一つ現場的には疑問に思うコトがあるんです。
現場的には、というか、俺的には、ですね。

パニックはSOSのあらわれ、というのも、もちろん数としてはあるんだけど、後半分は「特に意味ないんじゃないか」という。

SOSのあらわれ、というのはわかります。
そういう場合もある。
何かの欲求、とかね。

「俺はこうしたいのにできなかった!」とか。
カイなんかも言葉が喋れない、というか喋らないので、そういうことはあります。
それで、俺に噛みつく、みたいな。

ただまあ、それは推測でしかありません。
カイみたいじゃなく、喋れたとしても、パニックの原因は、聞いてもわからないことが多い。

というか、アタマの中に理屈が出てこないからこそ、パニックになるのよね。
喋れるような理屈がアタマの中に構築されてれば、まあ喋ればいいんだから。
わざわざ場を凍り付かせてまでパニック行動を起こす、というのは、まあそれ以外のアウトプットが今のところ見つからない、ということであって。

だから、もっと言うと、この「パニック」。
原因はあくまでこっち側の推測でしかない、ってことなのね。


それを、「SOSだ」として、それを正解、とするこの業界は、確かに正しいんですよ。

というのは、とにかく障害者のパニック、いや、パニックだけじゃなく、「社会に適応できない」ということにして、どんどんぶん殴って矯正する、みたいなことが主流だったわけだから。
そこには、「健体者社会」の「防衛」という観点しかなく、健体者社会からはじき出された彼らの意見、思想、気持ち、存在、はそこにはない。

それを、「彼らの気持ち」からスタートさせよう、という意味で、この「パニックはSOS」とするのは、大いに正しいのだ。

「健体者社会中心」というか、「健体者社会至上主義」だったものを、こっちに引き戻そう、とした場合、やっぱ障害者の側に傾けないと、真ん中にはいかない。

振り子が右に行っていたら、それを真ん中にするためには、一回左に大きくふらなきゃならない。
ま、それが、「パニックはSOS」だと、俺は思っていて。

つまり、それは「科学的にそうかどうか」とかではなく、「政治的な答え」なのだ、と考えてイイと思う。
あ、いや、まあ、今の段階では、それでイイとは思う。


ただ、それを鵜呑みにすると、現場ではうまくいかないコトが多い。
だって、政治的な答えであって、そもそも実際に原因はどうか?については本人がしゃべれなかったりして全くわからないのだから。

つまり、パニックがあった時に、「なんのSOSなの?」と問うても、考えても、答えが出ないこともあるのである。
例として、カイが噛みついたとして、それが、その前に起こった某だ、と、因果関係がかんたんに推測できることばかりじゃないのである。

それを、「昔のことがフラッシュバックしているからだ」という意見もあろう。
でも、だとしたら、もう「パニックはSOSだ」と言ったところで、確かに原因かもしれないが、取り除けない、という意味では、意味がないとも言える。


ま、我々が感じているのは、まず薬の影響。
とくにてんかんの場合は、ミツがいきなり前後関係なくケンカモードになることもあり、あり得るような気がしている(ミツはかなりてんかんの薬を大量に服用している。つまり重いのである)。

そしてもう一つ。
コレを言ったら、もう話が進まないことこの上ないし、それこそ寝言なんだが、「意味がないんじゃないか?」という。

つまり、推理しても手がかりなし、という。


ただこれも、最近思うのは、「オレらの推理が追いついてないんじゃないか?」というのも半分あるかもな、と。
市丸が井上をぶん殴ってメガネぶっ飛ばすとかのトラブルを起こすのは、季節の変わり目というより真夏と真冬。
「ただ寒くてやなんじゃねえの?」という推理が最近浮上してんだけど。

かといって、寒いのは服に気をつけさせればいいが、暑いのはどうにもならんな、とか。


というか、まあだから我々の推理がいくら進歩したところで、それが間違ってるかも知れず、つまりもう、「原因、いるか?」みたいにも思うんだよな。

「その先入観こそが、パニックを助長しているのでは?」みたいなこともあり。

つまり、「パニックはSOSです」というのは、政治的に正しいし、そう思って毎日やっていくことが必要だけれど、実際、そんなにパニックの原因にこだわると、それはそれで足元をすくわれるのでは?という話です。







(BGM:貝柱ズ「Fuck in the Night」fromYOUTUBE)
→「オ~ルナイトでファックファックファック!あなたと一緒にファックファックファック!」って女の子たちが歌う感じは、ちょっと今だとイタイけどね。
でもまあ、ラストのメンバーの吐き捨てる台詞とか、なかなかにロックを感じさせてくれます。
嫌いじゃないかも。

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