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スーパーちんどん・さとう

Author:スーパーちんどん・さとう
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先日、とんかつ街道にまた行きまして。
前回入ったとんかつ屋に入りました(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-6360.html)。
この日は混んでいて、まあご存じのように「お客さんが作ったメニュー」というのがあるくらい人気店ですからそうなんでしょう。
まあ昼時バッチリってこともあったんでしょうが。

満員ともなると、もうおじさん一人でやってますからね。
もちろん、店に入っただけではおじさんは出てこない。
ましてや水など出てこようハズもない。
キッチンの奥ではパチパチと油の音がしている。

ま、こっちも一度入ったことのある店ですから。
もうドリンクバーシステム、あ、お茶のティーバックなどが置いてあり、そこに家庭によくあるポットが置いてあるだけなんですが、そこから勝手にお茶を入れる。
アキはココアをいただくという。

と思っていたら、隣の席のおばちゃん二人。
どうも常連も常連。
「あ、注文はそっから大声で言えば大丈夫よ」と、キッチンの入り口?、出口?を指す。
「今日は私も手伝えないからね」
「アレなのよ、腰やっちゃって」
いらない情報まで俺に伝えてくる。

「あ、そうなんですか。ありがとうございます」と一言おばちゃんに言い、「ロースカツ定食とエビヒレ定食」とキッチンの奥に。
すると「あいよ~」と気の抜けた返事だが、まあとりあえず返事はあった。
ま、注文は通ってるであろう。

そんなこんなしていると、隣のそのおばちゃんの席におじさんがヒレカツ定食らしきモノを持ってきた。
「今日は混んでるのに手伝えなくてゴメンね」とおばちゃん。
もう常連を越えて普段は手伝ってる間柄であった。
「いいのいいの、待てない客は帰ってもらえばいいから」とおじさんは強気。
「ホラまたそんなこと言って~」とおばちゃん二人とおじさんは笑い合っている。
おじさんは次に「ロースカツとエビヒレだね」と言いながら、水を持ってきてくれた。
今日は野球帽を被っているが、どこの球団かはよくわからない野球帽である。

ま、ワンオペなのはわかってる。
待つのは元からわかった上でこの店に来ている。
俺たちは待つ客である。
ここのとんかつを食べたい気持ちは、待つことを越えている。

隣のおばちゃん二人は、「あら、このヒレカツ大きいわ」と。
普段手伝ってるとは思えない発言を。
「私の一つあげるから」とおばちゃん。
「じゃあ、私のもあげるわ」と、一つをもらったおばちゃん。
「それじゃ一緒じゃないの~」と、なんか楽しい雰囲気である。

さて、待ちながら改めてメニューを見て気づいたんですが、カツ丼、というのがありまして。
これはお店が作ったメニューの方のカツ丼。
そして、お客さんが作ったメニューの方にもカツ丼がありまして。
それが「カツ丼②」「カツ丼③」となっている。
ま、字だけなので全く内容がわかりません。
「これ、カツが2枚ってことじゃないの?こっちは三枚で」とアキ。
確かにここのメニューはボリュームがある。
お客さんが作ったメニューには「メタボ丼」というのもあるくらいである。
「あ~そうかもねえ」と俺は答えたのですが、カツ2枚丼、というのを発見。
う~む、と。
が、カツ丼900円のところ、カツ2枚丼は2000円を超えている。
ど、どういうこと???
しかもカツ丼②は1300円だが、カツ丼③は1200円である。
もうこれ全くわからないが、おじさんはその後キッチンにこもりっきりで聞く暇もない。
なにせ、我々の後にも次々客は来ているのである。
次はおじさんが暇な時間に来て聞くしかない、という結論に。

気づけば、食べ終わったお隣のお二人は自分で食べた皿をキッチンに持っていったまま帰ってこない。
聞くとはなしに聞いてると、「大丈夫よ、そこに置いておいて」というおじさんの声が聞こえる。
「いいよいいよ」とおばちゃん。
その後カチャカチャと食器を洗う音。
結局、おばちゃんは痛い腰をおして手伝っているようだ。

そのあたりで我々の料理の運ばれてきた。
巨大な尾頭付きのエビと巨大なカツ。
ま、もう気分は盛り上がっている。
おいしそうでならない。
思わずガッつく我々。

すると、さっきのおばちゃんの席に新しいお客さんが座った。
顔は見えないのだが、どうもかなりご高齢のおじいちゃんと妙齢のユミちゃんの二人。
なぜユミちゃんとわかったかというと、そのおじいちゃんが言うのだ。
「ほら、ユミちゃんが来てくれるからさあ」と、失礼ながらちょっと歯が抜けた人の声ですね、それで言ってくれるものなので、わかったという。

「ほら、何にする」とユミちゃん。
「ヒレカツなんかいいんじゃないの?」と。
「やわらかいから」と。
そしたらそのおじいちゃんが言うワケね。
「ヒレカツはいいよなあ」と。
もうそれはそれは志村さんの「いいよなおじさん」そっくりで。
そしたらユミちゃんが方向転換しまして。
「これ、ほら、エビヒレってのがあるから、これがいいんじゃないの?混ざってるから」と。
「混ざってていいよなあ」とおじいちゃん。
もうこの辺で俺とアキは食べることもできないくらい笑いを堪えている。
「やっぱり混ざってる方がいいよねえ」とユミちゃんが事もなげに繰り返す。
「混ざってていいよなあ」とおじいちゃん。

…これ以上のコントを俺は見たことがない。
もう一回「いいよなあ」がきたら、もう吹き出すところであった。
ってか、混ざってはいないよな…。
エビとヒレは別々だ…。
同じ皿でくるってだけで…。

「混ざってていいよなあ」
もうね、ここまで楽しい食事はなかなかない。

味がいいのは当然。
その上、おじさんの感じもいい。
その上、客がステキである。
これをいい店というのだな、と思った。






(BGM:Yellow Magic Orchestra「Absolute Ego Dance」from「Solid State Survivor」)
→これ、繰り返しのイントロからAメロというか、そこに入るところがすごく好きで。
スネアが入るところね。
それでいてサビ?がものすごく壮大な感じになっていて。
中学の時にビクトロン(エレクトーンのビクター版)で一生懸命耳コピしてました。

kanukibochu.jpg
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聖地


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ま、定期的に沼田に行きます(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-6360.html)。
そもそもリンゴを買いに行っていたのだけれど、季節の野菜なんかも買いに行ったり。
とはいえ、冬の間は行けないので、って雪降っちゃうから。
で、先日行って来ましてね。

ということで、だんだん店とかもわかるようになって。
たいがい昼を食べるんだけど、蕎麦も食べたし。
ロマンチック街道は別名「とんかつ街道」であって、とんかつも激うまだった。
さて、今回はどうしよう、と。

そしたら、いい感じの「喫茶」とある店がありまして。
大きく「ハンバーグ」とか、「ケーキ」とかってかいてあって。
ハンバーグを売りにしているようである、というのはよくわかった。
いいじゃん、行ってみようよ、となりまして。

入り口には、「コロナはまだまだなので、お互い気をつけましょう」みたいなことが書いてある。
同時に、「一人でやっています。お断りすることもあります」と。
いや、なかなか真摯でいいじゃないか。

中に入ってメニューを見たら、「コロナでアルバイトの人を雇うことができなくなりました。一人でやっていて時間がかかるかもしれません」と。
「お急ぎの方はまたのお越しを」とも。
逆になんか、ただうまいモノを食わせよう、という意思にあふれているなあ、と。

で、メニューを見てやっとこの店の店名がわかりまして。
それがさだまさしさんの名曲のタイトルから名前を取っていまして。
それだけだとただ名前なので、まださだファンの店かどうかは疑わしい。
しかし、イラストもその曲にちなんだ「ロッキングチェアに座り、パイプをくゆらしているおじいさん」という。
これ、シェフはさだファンじゃん?。
これ知ってるのはかなりツウだぞ。
というわけで、この時点でさだファン率60%。
と思っていたら、耳に入ってきた店内のBGMはさださんのインスト、オーケストラバージョン。
さだファン率70%にアップ。
いやいや、ここ10%しかアップしてないが、まあ偶然かもしれないじゃないの。
そもそもさだまさしさんは誰もが知る日本のフォークシンガーである。
たまたま流れてくるってことも十分に考えられる。
そして余裕ができてよくよく店内を見てみると、恐らくはシェフが作ったとおぼしき裁縫小物が。
そしてその売上は「風に立つライオン基金」にそのまま寄付します、と書いてある。
もうこれ確定。
完全にさだファン。
100%。
むしろファンの聖地なのかもしれん。

我々はファンと言うほどではないが、さださんのライブに行ったりもしている(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-4589.html)。
そういえば、初めてアコギを買ってもらった小学校の時、さださんの曲を繰り返し練習していた。
正直、昔の曲しかしらないが、でも一通りは知ってるつもりである。
だからこそ、まあこの店名で気づけたわけだが。

そこで、アキとちょっと気づきまして。
いや、ちょっとまて、と。
パンプキンパイを推してないじゃないか、と。
ご存じ、名曲「パンプキンパイとシナモンティー」ですね。
ここで、さだファン率は95%に下落。

そうしたら、どうもコーヒーなど用の砂糖が入ってる壺を開けてみると、これが普通のグラニュー糖。
…う~む。
ここは「薔薇の形の角砂糖」であるべきではないのか?
同上の名曲からですねこの辺。

いや、ちょっと待て。
裏メニューかもしれない。
読み解いた人だけが注文できる、みたいな。
パンプキンパイとシナモンティー、そして薔薇の形の角砂糖一つ、と頼むべきなのではないか、と。

いや、もうちょっとこれは聞いた方がいいのではないか?となりまして。
アキが聞いてくれました。
「パンプキンパイはやらないんですか?」と。
すると「あ~。タルトはやるんですけど、パイはなかなか…」と、そもそもパイがちょっと苦手な様子。
すると、「気づいてもらえました?」的な反応。
「薔薇の形の角砂糖も使いたかったんですけどね。なかなか数が確保できないんですよ~」と。
「○○日のライブに行くんですよ」とかも言っていた。

さだファンであった。
これね、80年代のフォーク雑誌なども置いてあって、ぜひさだファンには行っていただきたい店。

あ、料理ですけどね、これがまたすごく美味しかった。
シェフでありオーナーである彼女の料理に対する愛情がとても詰まっていて。
サラダから美味しかった。
あ、さだファン以外でも行ってください。
やっぱ経営的には厳しいみたいなので。






(BGM:怒髪天「江戸をKILL II」from「問答無用セレクション "金賞" [Disc 1]」)
→タイトルが秀逸。
内容としては「上京物語・立志編」といった雰囲気もある。
タイトル負けしてないところもステキ。

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