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スーパーちんどん・さとう

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最高の疾走感 ★ 映画 「初恋」


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kaijosha.jpg



「初恋」を見て来たんですけど。
ツルゲーネフじゃなくて、三池監督の。

どうですかね。
初恋って、俺はいつだったんだろう。
小学校の時とかに好きだったあの子のことだろうか。
とはいえ、なんの思い出もないわけだよね。
やっぱ小学生だから。
ま、小学生だしうまくいかないのは当然で、多少、悲しい思いはしたとして、パンチの効いた物語などはまったくありませんね。

中学くらいになると、まあいろいろあるか。
キスとかセックスとかがからんできたりもするからな。
ま、小学校でからまないとは言えないけど、う~ん、性欲が追いつかないでしょそこは。
よくわからんけど。
性欲が生まれる前にセックスなんかするもんじゃないし、その後の人生間違うのでよくないと思いますけど、昨今はまあそういう小学生が巻き込まれる事件とかもあって痛ましいわけですが。

ま、その辺はいいとして、どっちにしても初恋が映画になるほどの物語、って人はそんなにいないような気もするし、そもそもツルゲーネフも読んでない。

正確に言うと、この映画は「初恋」というよりも、「人を始めて愛した」「人のことを始めて愛おしいと思った」というか、そういう感じの。
逆に言うと、そこまでの人生の中で「愛を知らなかった」二人が出会う、という物語。

一人は、お父さんに性的虐待を受け続けてきて、その借金のために「持って行かれた」という女の子。
そしてシャブ漬けにされて売春をしている。
もう一人は、小さい頃に親に捨てられて、親の顔も知らない男のボクサー。
ボクシングもなんでやってるのかよくわからない、とにかく人生を主体的に生きている感じが全くない。

ま、つまりは二人とも「自分のことも愛してない」んですね。
というか、自分の明日を信じてない、というか。

この二人がある晩にひょんなことで出会って、その一晩の物語。
というと、なんかロマンチックだけれど、ヤクザに追われ、中国マフィアに追われ、警察にも追われ、とんでもない一晩を過ごすワケなんだけど。

その辺は三池ワールド全開。
コメディでもあり、でも人はバンバン死んでいくし、笑っちゃいられないほどに登場人物が追い詰められていく。

主役じゃないんだけど、染谷将太さんがヤクザ役なんだけど、彼がスゴイ。
ヤクザってこういうのだよな、という。
なんだろう、仁義もへったくれもなく、とにかく目先、という感じのバカを怪演。
しかもドジ。
彼は「シライさん」にもちょっとだけ出ててすごいインパクトを残したわけだけれど(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-5064.html)、改めてなんかすごく好きになった。
だいたい、まあよくよく考えたら、彼が引き起こしたんだわこの騒動。
しかも、うまくシャブを奪うはずが失敗、追い詰められて仲間を殺しちゃうところから全て計画の歯車が崩れてしまう、という。

ある程度話が通じる感じなのは、このヤクザの親分くらいで、あとはもうみんななんだろう、どうにもならない感じ。
話が通じない。
だから怖いよこの手の人たちは。
そのリアルがすげえあって、この映画はとてもなんかいい感じである。

ま、そもそも主役のボクサーの子がこの騒動に巻き込まれる発端はまた別で、ってそりゃそうなんですけど、ただのカタギだからね彼は。
脳腫瘍が発見されて、余命幾ばくもない、と。
で、まあそこまでの人生もなんだかよくわからないけど、ボクシングができない、となってやっぱ「なんなんだよ!」という鬱憤というか、絶望の中歌舞伎町をフラフラしている、と。
そこにその売春している彼女が幻覚から逃げて走ってくる。
それを追う警察、といっても、実はそのシャブを狙ってるダメ刑事、をぶっ飛ばしちゃう。
で、その彼女と逃げるハメになる、という感じなんだけど。

しかし、その脳腫瘍が…。
という、驚愕の、映画ではやってはいけない感じの結末をみせるんですが、これは見てもらわなきゃならんな。

俺はなんだかところどころ涙が出てしまったし、彼女の「諦念」と「自分がない感じ」と「まわりに合わせてしまう感じ」と「自己肯定感の低さ」があまりにリアルで、胸に刺さった。
同時に、産まれてきたというより、捨てられてきた彼の「ぶつけようのない絶望」もまたリアルで。
ま、でもたぶん染谷さん演ずるヤクザも似たり寄ったりなんだろうな。
その辺の生いたちとかは出てこないけど、まあそういう感じ。

歌舞伎町のリアルを描き出したという意味で、これはすごくイイ映画だと思うし、スピード感もある。
鬱憤がスッキリする感じの映画で、ベッキーさん扮するチンピラ情婦の憤怒からの簡単に人を殺しちゃうところも見所である。

でも、全編にわたって流れる、「生きるとは何か」という問いがぶれない。
鬱憤を晴らすだけだったら、その夜明けで終わっても良かったんだけど、そこからちょっとあります。
そのラストは、見ている時は「う~ん、いらないかな」と思ったけど、ここを描かなかったら、これはただのヤクザ映画になってしまったかもしれない。

シャブを抜く地獄の中でよだれを垂らしながら叫ぶ彼女と、ボクシングで勝利の雄叫びを上げる彼。

彼らのこれからの人生に幸あれ、と思わずにはいられなかった。








(BGM:HALCALI「HALCALI TOKYO GROOVE TWO TURNTABLE MIX」from「TOKYO GROOVE」)
→どうですかね、まあいわゆる曲をいじってくるタイプですよね。
元ある曲がある分、それはラクなんじゃないかと思ってる人がいたら逆で、これこそセンスが問われちゃうと思うんですよね。
彼女たちのカバーにはものすごいセンスを感じるので好きです。
この曲もなんか途中のどっかで聞いたフレーズがたまらない。
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とにかくリアル ★ 映画 「キュアード」


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「キュアード」を見て来たわけですが。
「CURED」ですね。
治療完了した、というような意味になるでしょうか。

メイズウイルスという、人が凶暴化するウイルスが蔓延、しかし、その治療法が確立し、キュアード、つまり回復者が社会の中でどう生きていくか、みたいな感じの映画。
ウイルスなので、正確にはゾンビではないが、その様は完全にゾンビで。
人食っちゃうし。
いわゆるゾンビの「その後」を描いた映画だとは言えるでしょう。

ゾンビ映画の新しい形ですね、これ。
まあ、これまでもコメディではこの辺を掘った映画はありましたけど、こちらはシリアス。
回復するのも75%、というリアルな数字。
残り25%を政府は抹殺することに決める、みたいなあたりも今の世相を反映してるでしょうか。

この映画のキモは、回復者が、その感染中の記憶を残してる、ってとこなのね。
つまり、兄弟を食っちゃった、とか、そういう記憶が残ってて、まあ悪夢を見るとかそういう感じになる。
そりゃそうで、凶暴化して人を喰っちゃった記憶がそのまま残ってるんだから、その「罪悪感」たるや相当なモノであろうことは想像に易い。

で、一方で、感染してなかった人たち、まあ一般の人、とここでは言いますが、彼らは親や兄弟、子どもを彼らに食われてるわけですね。
ウイルスのせいだ、その人のせいじゃないんだ、という正当な考え方もその虐殺されたという事実の前にはなんの役にも立たない。
そして、「回復者を赦さない」という空気感が一般にはできあがっていく。
回復者差別、ですね。

このあたりをごく自然にこの映画は描いていて、なかなかいい。
回復者で、社会に復帰する人が主人公なんだけど、義理の姉の元で暮らすことになって。
そこには姉の子どももいるんだけど。
家のドアに落書きされたりして。
けどまあ、その姉も声高に「ウイルスのせいであって、回復者自身が悪いわけじゃない」と訴えるでもなく、しずかに、ある意味「耐えていく」という感じ。
その辺もリアル。
声高に訴えていけば、やっぱりその分反発も強くなる。
かといって、差別を放置していいわけじゃないんだけど、でもまあ、個人でやれることなんてたかが知れていて、という現実の前に、静かに生きていくことを選択しているというか。

で、まあ回復者が徒党を組んでそうした差別に立ち向かっていくんだ、という流れができあがってくる。
いわゆる、急進的なやり方で、ってことになるんだけど。
そのボスは、感染前は弁護士、市長だかに出馬寸前だったという男。
この男は主人公を感染させた(噛むと感染する、ここもゾンビと同じ)過去があるわけなんだけど。
治療中も一緒にいた、みたいな。

でもまあ、主人公はそういう「性急なやり方」について行けず、でも姉と子どもに被害が及ぶのではないかという恐れや、同時にこのままでいいわけない、という当たり前の感情が渦巻いているのは当然で、でも、感染中に犯した罪にもさいなまれていて、いったんそこに参加したりもするけど、最終的にはそこへの参加を拒む。
ボスはそれが気に入らない。
そもそもボスは家族に迎え入れられなかった。
けど、主人公は家族に迎え入れられた、みたいなこともあって。
それはなんかすごく愛憎な感じなんだけど。
一緒にやってきたじゃないか、みたいなのもあって。
その辺りもなんかリアル。

で、もう一つのこの映画のキモが、感染者は、回復者を襲わない、という「ルール」。
そこで、この急進的な回復者同盟は残る25%を世に放って、回復者の権利を勝ち取るんだ、という方法を取ることにするわけ。
ま、感染者を抹殺するという考え方は、回復者差別を正当化することにならなくはないわけで、その辺をこの同盟は理念の軸にするんだけど。
そしてまた街は大混乱に陥る。
最終的には、その混乱も制圧され、全員に効く治療法が確立、そのボスは市長選かなんかに「回復者の権利擁護」を掲げて立候補する、というところで映画は終わります。

このボスというのが、まあ感染前も弁護士でいわゆる「この世の春」を謳歌していたような、いわゆる「甘い汁も吸いますよ」みたいな人だったという感じで描かれているんだけど、なんだかんだ感染しようがしまいが、同じような人生にはなるわな、という。
ボスはやっぱどこか「犠牲はつきもの」みたいな、人が死んでも俺のやりたいコトを通す、みたいな感じもあって、いけ好かないところはあるんですね。
人物として気持ち悪いし、どこか偏執狂みたいにも描かれていて。

ま、う~ん、なんでしょう、このメイズウイルス騒動があろうがなかろうが、なんだかんんだ世の中というのはこういうもんだ、みたいな。
同時に、その経過の中にある差別、というものの残酷さ、みたいな。
そういうのをなんでしょう、押しつけるわけでもなく淡々とこの映画は見せてくれるのでとても好感が持てますね。

押しつけない、という意味では、この映画は見る人によってかなり感想が変わってくるだろうな、と思います。

この映画のレビューを見てみると、バッドエンド、と書いてる人もいました。
ま、確かに最終的に感染者を世に放って混乱に陥らせるのだからバッドエンドではあるんですけどね。
でもまあ、俺なんかにしてみると、じゃあ回復者の権利を勝ち取るために、他に方法はあったんだろうか、と思うと、う~ん…。

回復者を忌み嫌う流れってのはもう感情だから、そこでいくら「これはウイルスのせいであって、その人を責めるべきじゃない」というコトを言っても通じないんですよね。
これ、まあ障害者の問題でも同じで、SNSとかで差別発言をしてる人たちって、結局は理屈じゃないんですよね。
だから、そこでどう理屈を説いても理解されない。
歩み寄れないんですよ。

そして、まあ相模原の事件みたいのも生まれてくる。
残念ながら、結局は、やられちゃう。
そこでいくら正当な理屈を言ったところで、殺されちゃうんですから。

こういう中にいると、やっぱまあこの性急な動きも「あるだろうな」というのはとてもよくわかる。
そういう心理になるのもよくわかる。

だから俺なんかはバッドエンドだとも断じられない、というか…。
まあ、性急な方法で人を殺していい、なんて風には思わないけど、じゃあどうしろっていうんだよ…、という気持ちはすごくわかるというか。

世の中というのは強大で、いつの世もその階級構造や体制の構造の中で差別され、殺されていく命がある。
そして、「殺す」ことは、構造の中で正当化される。
そういうことを「されているのに」、犠牲を出さずに差別を解消しようという「殺される側からの改革」は、果たして可能なのか?。

まあ、そういう意味で社会派の映画。
差別の問題とかに取り組んでる人がいたら、ぜひ見てほしい一作ですね。
ゾンビ映画って、まあそもそもが「社会派」だと思ってますけど、これはその後を描いた、という意味で新しい。
「ゾンビ映画なんて…」というなかれ。

さて、まあこの映画はアオテツがぜひ行きたいと言っていて行ったんだけど、予定やりくりしたら封切りの日に行くことになりまして。
すごい封切りを楽しみにしてた人たちみたいになっちゃいました。

ま、最近は「封切り」って言わないですかね。








(BGM:Rabbitt「OYASUMI」from「9.24 ザ・スターリン同窓会」)
→冷静に考えたとき、スターリン同窓会といった場合、TAMさんと晋太郎さんが揃っていて欲しかった気がするが、どちらも鬼籍に入られているのだった。
と思ったら、宮沢さんがいたじゃないか、という。

良い映画 ★ 映画 「スケアリーストーリーズ」


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「スケアリーストーリーズ」を見て来たわけですけどね。

ま、どうですか。
イイ映画ですね、これ。
あ、まさに言葉通り「良い映画」という意味です。
う~ん、道徳的、と言い換えてもいいか。

ホラーということですが、怖さという点ではどうでしょう。
怖がらせるための新しい手法というのは特に見受けられず。
1968年のミドルティーンの青春、が設定なんだけど、まあ、ホラーの作り方自体もどっちかというと懐古的な感じがあります。
といって、まあ怖くないわけではない。

例えばまあ、クリーチャー、つまり怪物ですけど、彼らがなかなか怖かったりもする。
特に白いぶよぶよの、予告編にも出てきていた彼女?だと思うんだけど、彼女は怖かった。
最初は予告編でも見ていたし、ちょっと苦笑気味だったが、これが迫ってくる恐怖はなかなかに怖かった。
しかも彼女笑ってるんだよね。
それが「怖がらせる笑い」でもない。
母なる大地に戻りなさい、みたいな。
まあ、きっとあれはいわゆるな「母性」みたいなののメタファーなのか。

彼女を優しさとすれば、激しさのクリーチャー、「ジャングリーマン」にはちょっと苦笑。
いきなり肉体派というか、なかなかどうして車にも轢かれちゃう。
というか車とトラックに挟まれて身動きできない、という。
もう霊でも何でもない。

とはいえ、全体的に怖さがどこか寸止め。
多少の苦笑も含みつつ、しかしまあ、実際にあったら怖いだろうなあ、くらいの感じ。
これは原作が児童書、ということによるんだろうか。

伏線の回収もきちんとしてるし、例えば拘置所のカギを警官が腰に付けている、というあたりもちゃんと撮った上で、そのカギを主人公が奪う、というあたりとかもちゃんとしてる。
そういう意味で、映画としての完成度も高い。

主役の女の子がとてもキュートで、対する徴兵から逃げているメキシカンの男の子もキュート。
主役を取り巻く男の子たち、いわゆる「いけてないグループ」の子たちもそれっぽくて、お母さんにはまだ子ども扱いされていて、でもそれが居心地悪い、みたいな表現もとてもグッド。
つまりですね、まあとてもちゃんとしてて、「お上品」なんだな。
そこが結局、俺が好きなホラーのいわゆる「ざらついた感じ」「B級感」とは相容れない感じがあった。
ラストも精神病院から被害者の1人を退院させて一緒に暮らす決意をする、みたいな感じでまとまっているけれど、それもまあ、いわゆるギリギリハッピーエンドに終わらせていて、そこもまあお上品。

そういう意味では見やすいホラーだと思います。
児童書的、というか、まあそういう感じで。
ホラーを映画館で見るのは初めてというスズと一緒に行ったんだけど、まあ見やすかった作品でよかったな、と思ったわけですが。


さて、そんでなんでこの映画が「良い映画」かというと、全編にわたって時代の空気として流れているベトナム戦争の空気があって。
ちょっとついているテレビではニクソンの選挙のようすがずっと流れていて、懲役逃れの彼のお兄さんはベトナムでバラバラ死体になって戻ってくると言うエピソードもあったりする。
つまり、これ、ベトナム戦争をある意味で比喩してるんだな、って感じがものすごいんですよ。

絵本に書かれたことが現実となって、行方不明になってしまう田舎の子ども、ミドルティーンからハイティーンの子ですね。
彼らも徴兵に志願したりもしてるんだけど、そういう世の中の流れを考えると、つまりは徴兵、日本で言えば赤紙が絵本で、そこに書かれている「徴兵」は死を表す、というか。

先に書いたジャングリーマン。
ベトナム戦争を思い起こさせるネーミングでもあります。
ジャングリーマンに襲われるのが、兄が徴兵でバラバラになって戻ってきた彼。
そして、ジャングリーマンもバラバラになる能力?というか、そういうのがあって、車に挟まれても、最終的にはバラバラになってそこから脱出、また彼を追ってくる。
こじつければ、途中の白いぶよぶよも、見ようによっては枯れ葉剤、という言葉も浮かばなくはない。
最終的に戻ってこない、死体もない仲間たち、つまりクリーチャーにさらわれたまま、ってことなんだけど、それも「行方不明」という、残された者にとっては死よりも恐ろしい現実を突きつけられる感じで、それも泥沼化したベトナム戦争を思い起こさせるところはある。
同時に、被害に遭った女性は1人なんだけど、その彼女は行方不明ではなく精神病院に収監、というのもなんだかちょっと考えさせられる。

こじつけと言えばこじつけなんだけど、それにしても何度も繰り返される「ベトナム戦争」「ニクソン」の二つの単語。
役者から発せられることはほとんどないが、世の中の空気をあそこまでしつこく描いたというのは、それなりに作り手の意味があるんだろうと思う。

そういう意味では反戦映画、ということになるんだけど、もちろんそれはイデオロギーとして押しつけがましく出てくるわけじゃない。
受け手にゆだねられているというか。


ま、とはいえ、基本的なスジは「都市伝説」ですね。
都市というか、村伝説ですかね、舞台がど田舎なので。
そこに住んでる人はみんな知ってる話なんだけど、本当の話はそうじゃなかった。
悪いのは誰だったか、実は誰も知らなかった、みたいな。
そこでもまあ、公害の話がベースになってて、それもまあなんだか社会派を感じさせたりして。

ま、とにかく上品なホラーだった、という感じでしょうか。
そういう意味ではイイ映画ではあるけれど、ホラーの醍醐味、理不尽、そういうモノからは離れていくので、まあホラーとしてではなければ、いや、良い映画です、ホント。
ちゃんとしてます。







(BGM:寺内タケシとブルージーンズ「エル・クンバンチェロ」from「寺内タケシとブルージーンズ・ツイン・ベスト《青春の歌》」)
→なにこのチョッパーベース。
ドラムもなんかすげえセンスよくてグッド。
カッコイイわあ。

見なかったことにしてやる ★ 映画 「仮面病棟」


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というわけで、久しぶりに井上達と「仮面病棟」を見てきたわけですが。

どうですかね。
まあアイドルが出ている、というカテゴライズですよね。
コウヘイは「ジャニーズが出ている」ということもありますが、井上とかコバはアイドルが出てりゃイイわけです。

前に、誰だったか、アイドルじゃないけど若手の?女優さんが、子どもの頃に乱暴されそうになって、近くにあった鋭利なモノでその相手を殺しちゃう、という映画があって。
で、まあお父さんが罪をかぶる、しかもかなり難解な方法で、みたいな、その後のその女性とお父さんの話、みたいな、そんな感じだったかと思うんですが。
まあ、どう考えてもその女性は悪くない、というか、まあ正当防衛ですよね。
刺そうとしたというより暴れた、って感じだったし。
けどまあ、鑑賞後、「誰が一番悪かった?」と聞けば、その女の子、と答えたりしますからね。

話のスジがわからない、というのもあるのかとは思うんだけど、「殺す→悪い」というね。
いや、まあ悪いんですよ、悪いんだけど、でも…、という、その「でも」が映画になるわけでね。
なかなかにこの辺の機微を彼らに伝えるのは難しい。

でも、「あのアイドルが出てるから見たい」みたいなことは悪くはないとは思うんですけどね。
そういう見方をしている女子高生だって多いだろうし、そりゃファンなら見るさ、みたいなことだってあるわけで。

ただ、彼らの場合、物語への思いは浅い。
遠浅です。
でもまあ、今は彼らだけで行ったりしてるし、それなりには楽しんでいるわけで、それはそれでイベントになってるわけで、いいのかな、と思うんですけど。


てなわけで、仮面病棟。
ま、どうですかね。
病院に仮面の男が銃を持って立てこもる、という話。
最終的には病院の悪事が詳らかになっていきます。
仮面の男は親をその悪事で殺された息子で、共犯、というか主犯になるんだけど、が、かわいいアイドル?若手の女の俳優さんでありました。
その子が仮面の男を利用してたんだな。
彼女も姉をこの病院で亡くしている。
ま、つまりは物語として悪いのは病院の院長だったり、それを指示した政治家だったりするわけですが、その辺はまあ、コバたちにどこまで伝わったであろうか。

それはいいとして、でもこの女の子、なかなかかわいい。
というか、「あざといかわいさ」を、イヤらしくなく演じていて好感が持てましたね。
きっと女の子には人気が出ない感じの役なんでしょうか。
アキ曰く「油断させるかわいさ」といっていたけど、まさにそれ。
彼女がそんなに緻密にこの病院たてこもりを演出していたとは。
客側も騙されちゃった人も多いのではないでしょうか。


ま、臓器売買なんですよね。
行き倒れの人とかの臓器を勝手に売っちゃう、みたいな。
しかも、ちょっとこのあたり物語としては苦しいんですが、どうも行き倒れじゃなくても売っちゃってる。
しかも臓器移植を受ける側が政治家だったり、そういう感じなんだ。
つまり、移植にマッチする人が入院してきたら臓器取っちゃう、みたいな。
いや、恐ろしい。

犯人が、その臓器売買のリスト、つまりそれが公開されれば院長もその政治家も致命傷、という文書があるんだけど、それを手にした時の院長のセリフが怖い。
「お前はそれを見なかったことにしてやる。俺には先生方がついている。それをみた以上、お前はもう終わりだ。」というような感じの。
つまり犯人は、それを公表したりすることもできるわけで、でも、そんな正義、先生方の手にかかれば命に関わるよ、と。

いやあ、本当にあるでしょ、これ。
「お前は見てなかったことにしてやる」というセリフ、これなかなかに怖い。
ここが一番のゾッとする場面でしたね。


最終的にどうなったかは映画を見てもらうしかないんだけど、まあ、正直すっきりはしません。
おそらくは「先生方にとって」、安全な感じで着地したのではないか、と思われるラスト。
というのも、臓器移植を告発した主人公(仮面の犯人ではない)が病院を開業しているから。
だって、もし、それで何かあったらこの人開業なんかできてないよ。
「見なかったことにしてやる」くらいのアレなんだから…。
あー怖い。


というわけで、この仮面の男。
ピエロマスクなんだけど、片方の口角が上がってるの。
なんかもう、ビートたけしさんにしか見えなくて、そこがちょっとな…。







(BGM:早川義男「無用ノ介」from「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」)
→名盤と言われてるわけですが。
とにかくまあジャケットがいいよね。
聞いてると深く沈み込んでいく1枚。
これはとにかくバックのリズムがいいです。

村ホラーという新ジャンル ★ 映画 「ミッドサマー」


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というわけで、「ミッドサマー」を見て来たわけですが。
夏至、という感じなのかしら。
白夜のスウェーデンの「祭」に参加した大学生のお話。

主人公は直前に妹が自殺し、しかも親を巻き込んで自殺してるのよね。
しかも、どこかなんとなく恋人ともうまくいってない。
そもそもなんか人との距離感というか、付き合い方がうまくないんだな。
生きにくい感じの主人公象が前半に描かれます。

で、彼氏の仲間の郷里ということなんだけど、その村に仲間数人で行くわけです。
これがまあ、なんだかいきなり村の入り口からしてカルトっぽい。
終始村人は笑顔。
でもって同じような服を着ているのだ。
たいがい、もうこの時点でかなり警戒するヤツですね。
彼らは共同体で暮らしていて、親子とかそういう感じがない。
子はみんなで育てる、みたいな感じ。
自然由来っぽい麻薬の使い方もなんだかオウムのそれに近い。
麻薬でおかしくしてショッキングなことを見せる、みたいな。
でもって、まあもちろん抜け出そうとした人とかは殺しちゃう。
ま、その殺しちゃってるのは最後にわかるんだけども。

で、主人公はその祭のフェスティバルクイーンに選ばれる。
その他の仲間は皆殺しにも関わらず祭り上げられ、最終的には馴染んでしまうのであった。


この前、犬鳴村ってのがありましたけど(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-5079.html)、これもいわゆる村ホラーですね。
けども、なんだろう、こちらは淡々と祭の様子を映し出していて、しかもなんだろう、「どこかズレている」という感じで話が進む。
そういう意味では、ホラーのチカラ技は一切なし。
とにかく淡々と「ズレていく」。
ちょっとちょっとのズレに巻き込まれた主人公達は、最終的にそのズレを修正できないところまで追い込まれてしまう。

これはかなりリアル。
崖から老人が自らの意思で飛び降りて死ぬ場面や、死にきれなかった老人のアタマをトンカチで殴ってとどめを刺す、みたいな場面も淡々とそのまま描かれる。
映画だとよく殴るその部分は写さなかったりするけど、これはそのまんま淡々と写し続ける。
この辺もリアルさに拍車をかけている。

冗長っぽい物語の進み方も(映画も2時間半ほどで長い)、ある意味リアルで、そこにいる気分にはなってくる。
とにかく「イヤ~な感じ」、ズレてる感じが延々と続く。
居心地が悪い。

同時に、主人公の女の子ははそもそも大学生だったはずなのに、どんどん若く、というか幼くなっていく。
洗脳されていく過程で、自らのいろいろを捨てていって幼くなったような印象を受ける。
つまりは、自我が崩壊していく、というか。

ま、この手の話だと、「これはおかしい」となった主人公がその村からの脱出をはかる、みたいなコトを想像しがちですが、まったくそういうこともなく。
最終的には馴染んでしまうのだから。
つまり、見てる側としては誰にも感情移入できないまま話が進む。


ま、そもそも彼女は「生きにくい」んですよね。
だからこそ、このとんでもない村のオキテにはまってしまったのよね…。
まともであれば、やっぱどこかで心がブレーキをかけると思うけど、どこか彼女は解放されたかったんだよな…。
妹の自殺、親の死、そしてうまくいかない恋人との関係も、彼女はなんとか乗り越えようとしていたし、うまくやろうとしてた。
でも、まあうまくいかなかった。
どこかそれも現実の社会から「ズレ」ていたというか。
そのズレと村のズレは同じズレ方ではないけれど、悪い形で彼女は自分のズレ、から逃避した。
それは村のズレと重なっていって云々、みたいな。

いわゆるカルトにハマる心理ってこんな感じなのかもしれない。


というかですね、この映画、まともに1人で見たらやられる可能性ありますね。
実際、途中で出ていった人もいました。
3人で見に行ったから良かったようなモノの、もうアタマおかしくなりそうな…。


この映画、近親交配、いわゆる村タブーの最も深層的なコトとかにも触れていて、とてもいい。
わざわざ近親交配で障害者を生み、それをあがめる感じ、とか。
この辺、犬鳴村には表現されてなかった部分で、そこに果敢にアタックしていて、というか、淡々と描いていて素晴らしい。
村ホラー、というジャンルがあるとしたら、ここまで踏み込んでくれれば満点なんじゃないだろうか。

犬鳴村のヒットで、次もまた村ホラーをやるという話があるようで、だとしたらまあここまで踏み込んでもらいたいなあ、と思うわけです。









(BGM:加藤和彦「日本の幸福」from「Memories 加藤和彦作品集」)
→なかなかこの「あなたが思い出すように~」ってあたりのコード進行がかっこいい。
どっか調子ッパズレで、でもすとんとおちる。
カッコイイなあ、こういうの。
ラスト、静かにバックがジャジーに盛り上がっていく感じもすごい。

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