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スーパーちんどん・さとう

Author:スーパーちんどん・さとう
ちんどん太鼓担当

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ま、教育実習でやったことは大いに役に立っているわけですが。
とにかく担当の先生が豪快で(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-251.html)、そして、その先生が言うことは全部あたる。

まあ、教案を書いているとします。
授業の台本のようなモノですね。
そこには、まあこっち側、つまり教師側の質問とかを書くワケなんですが、この先生、「ここでちょっと言い方変えて、こう言ったら○○が▲▲って言うから」って予言みたいなことを言う。
最初は「え?」と思ったけど、当たるんだこれが。
「この子の親は駅員だから、ちょっと駅の話でつついてみたら?」とか言うと、まあその子はそんなに勉強得意じゃない感じだったんだけど、その駅の授業(まあ、最終的にはその最後が研究授業になったんだけど)の間、本当に生き生きと授業を聞いてくれた。
まあ、小2社会の「仕事というのはいろいろな人が協力してやっている」みたいな授業で、駅じゃなくてもよかったんだけど、たぶん、赤本には工場とかそういうのが載ってた気がする。
けど、「駅がいいよ!」と、その先生が言った意味がそこで俺はやっとわかった、とか。

ちょっとした仕掛けなんだよね。
跳び箱の授業で、俺はあまり体育が得意じゃないから、どうしたら閉脚跳びを教えられるか?という時も、「開脚じゃない方法で飛んでみて」ってみんなに言えば、○○が何回目かに必ず閉脚やるから、そこで全体止めて、「もう一回それやってみて」と言えばいい、とその先生は言った。
そもそも、「自由に飛んでいい」ってのは、楽しいんだよね。
ふざける子もいたり、真剣に考えるんだけど、結局間際になると開脚になっちゃう子とか、いろいろいるんだけど、ワーキャー言いながらみんなでやってる。
この時間があって、「○○君、今のきれいだね!もう一回みんなにやって見せてよ」と言えば、その子はすごく鼻高々になる。
今考えると、その子もとても体重も少なくて、小さい子で、なんかいつも同じ服を着てる感じの、あまり勉強ができなかったけど、身が軽い、みたいな子だったよな…。

この先生、天才だな、と思いまして。
ま、この辺、本当に今も役に立っているわけです。
この方法をだいたいにおいて今も使っている感じ。

つまりは、「仕掛け」なんですよ。
ちょっとした仕掛け。
そして、「一回こっちを向いちゃえばなんでも言ってることが入っていく」という。
ま、小2ということもあったと思います。
「子どもが一気にたくさん寄ってきたら、何でもいいから全員の手を握るとか、アタマをなでてやるとか、なんでもいいから触れ」とも言われました。
話を聞くにしても、手を握れ、みたいな。
そしたら、もうわっと寄ってくるようになるんですよ。
そして、俺の言うことをきちんと聞いてくれるようになるんです。

「一回こっちを向かせればあとはなんとでもなる」というのは、まあ宗教のようですけど、でも教育だとか、指導、という場面では当たっているように思います。
大人でも尊敬できない人ってのはいますけど、尊敬できる人にはやっぱ「ついていこう」と思うし、その人の言うことはきちんと聞こう、って思いますから。
それを小2相手に「教師が」やるわけだから、まあ、大人に対するよりはずいぶん楽なことです。

楽だけれど、そこがまあ一番重要、ってことでもあって、つまり俺の毎日に照らしていくと、とにかく井上とかが「俺の方を向く」ってことですね。
ここができるかどうかで決まる、みたいな。
いいも悪いも、とにかく「こっちを向いていてくれ」ってことですね。
もちろんこれは俺だけじゃなくて、専従みんなでそうなればいい、と思うわけですが。

そして、それには、この先生が仕掛けたような「仕掛け」というのが必要になってきます。
この手をどれだけ打てるか、持ってるか?ってことになるんですが。
問題は、この「仕掛け」がマニュアルになるようなもんじゃなくて、その場その場で仕掛けていく類いのもんで。

「あ、この人頼っていいんだ」とか、そういう風に思わせるような何か。

ま、それが俺が完璧にやれてるなんてことはまったくもって無いんですが、とにかくこの「仕掛け」が重要で、それをいつも考えている、みたいな感じで。
あ、失敗した、と思うことの方が多いんだけど、ああ、違う言い方の方がよかったなあ、とか。
でもまあ、そうやって構造をひもといた結果、俺は「仕掛け」が重要だと思っていて、それに悩んでいる、というか。

ま、仕掛けるに当たっては、とにかく「普通」であったら難しくて、今までの学校時代の先生(俺は先生ではないけれど)なんかと同じことをしていたら、やっぱり彼らはまず「あれ?」と思ってくれない。
だから、多少外れていくことをして、まず注目させなきゃいけない、って部分があって。

市丸や井上達にとって、いや、スズやみずえに対しても「こんな人いなかった」って思わせる何か。

けっこう、市丸達を前にするとテンションを上げたりしますが、そうやってちょっとちょっと仕掛けていく、というか。
そういう面があって。

俺は多分、彼らにとっては「佐藤さん」なわけだけれど、俺から見ても、彼らの前にいるときは「佐藤さん」なんだ。
俺ではなくて「佐藤さん」。
佐藤さんが仕掛けて、佐藤さんに向かせる、みたいな。

そして、スズやみずえには、佐藤さんではない俺、というのもちょっとわかってもらって、俺が佐藤さんになって何を仕掛けようとしているのか、学んで欲しいと思ったりしている昨今です。
経験上、その切り離し作業がうまくいかないと、やっぱ行き詰まることがあって。
もちろん、彼らとは大人として対等に付き合っているわけで、飲みに行ったりもするわけだけれど、この「部分」をもっていないと、彼らに巻き込まれるというか、親御さんと同じになっちゃうというか。
それはプロじゃない、というか。








nijiya_20201226173440aca.jpg

kimonolitt.jpg

(BGM:Reel People「Runaway」from「Second Guess」)
→基本、二人組なのね。
まあ、サウンドとしてはパソコンの感じではあるけど、奥行きがすげえからソウルフルなボーカルに負けない。
なんだろ、新しいソウルというか。
むかしは、これをみんなで演奏してたわけだけれど、今はもう演奏しなくてもいいというか、コンピューターで演奏するというか。
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「おまえが言うと意味が違うわ!」ってことってよくあります。

ま、ちょっとズレますが、社会に照らして言うと、「文書改ざん問題は改めて調べません」とかね。
そいうのを財務省の人が言うとか、おかしいでしょ?って話で。
泥棒が、「もう捜査しないでください」って言ってるのと同じだから。

やった側が「調べなくていいんじゃないかな?どうかな?」というのはやっぱおかしいわけで、ま、関係ない人が言うんだったらわかりますよ。
そういう意見もございましょう、ということで理解はする。
ま、文書改ざん問題については納得はしませんけど。

というわけで、これはなかなか難しいんですけどね。
「立場」ってことになるんですかね。
立場が同じでも、その時の事情が違う、というか。
だから論じるのはすごく気を遣うし難しいんですが。

ウチでは、けっこう「病院行くので」とか言って途中抜ける、みたいなことってよくあるんですよ。
というか、そういうことに関して寛容。
ま、身体が第一ですから。

けれども、なんでしょうね、「おまえが言うか?」という時ってのがないわけじゃないんですよ。

ま、今はコロナだからそういうことは少ないけど、「プロレス見に行く」とかね、そういう理由で早退します、ってのもよくあるんだけど、それもまあ、いいんですよ、そこについてもウチは寛容ではあります。

なんやかんや、市丸達と出かけるってのは重要なことだし、それはなんでしょう、早退でもないしって感じもしなくもないしそもそも。
同時に、人とのつながりを広げる、みたいなね。
飲みに行く、みたいなことだって、ある意味早退ではないというか。
そりゃプロレス観戦も飲みに行くのも遊びではあるけど、血肉になるというか。
芸人は全てが芸の肥やしになるというか。

ま、つまりはそこなんですよね。
「全てを肥やしにしてるかどうか」なんですよ。
そういう人である、というか。
なんだろうな、市丸達と「対人間」で付き合う上で、結局は人間力がなきゃダメ、というか。

いくら教科書で自閉症のうんたら、なんてのを読んだところで、そんなに役には立たないんです。
ま、立つんですけど、あくまでそれは我々にとっては「副教材」であって、主たるものにしちゃいけない、と思っていて。
やっぱ、毎日の「実践」から紡ぎ出されるモノが理念であって、そこをずらしてはいけないと思うんで。
実践が理念になる課程で、まあ教科書が役に立つ、ということはあるんですけどね。

翻って、例えば自分の身体のことをほっておいて、普段から夜更かししておいて、病院行くもないもんだ、って気もするじゃないですか。
先日、すげえだるいってミズエが休んで、そしたら翌日「スッとよくなった」と言っていたけど、そういう判断だよね。
自分で自分の身体を制する力というか、そういうことをまあ、井上達は見ている。
「だるいくらいで休むんじゃねえ」というのが今のデフォルトだろうけど、そうじゃなくて、それだと長引くじゃん!というか。
日中のその「実践」自体が俺たちの本番のステージなワケですから。
しかもロングランのステージ。
そこに響くようでは芸人とは言えない、というか。

ま、何でもいいんですよ。
どうでもいいんですよね。
その人が、その人らしく輝ければいいし、それを井上達は見てるわけだし、いや、井上達を輝かせるのが俺たちの仕事だとすれば、まず自分たちが輝かなきゃなんの説得力もないし。
そのためのことだったら、まあなんでもいいんだけど、それがなんか回路が閉じちゃったりすると、もう一気に「それは同じだけど違うわ」ってなる。

自分のためなんだよね。
芸の肥やしは自分のモノだから。
だけれど、それが自分だけのもので完結しちゃうんだったら意味がないというか。
いや、「もったいない」と思うんだよね。
井上達と暮らしている以上、それでは「もったいない」。

その芸が、多くの人の希望になったり、笑顔的なことになったり、憧れになったりしてもらえるんじゃないですか?と。

俺はだから、すごくスズとか若いのにすごいと思うけど、それもなんだろうなあ、なんか具体的なことがすごいというよりは、「自分が誇れる自分になってきたんじゃないの?」っていう感じね。
堂々とステージをこなしてるという感じ。

ま、こういう「光」が苦手な人もいると思うんだよ。
まぶしすぎて、恐らくついて来れない人。

わかるよ。
わかる。
でも、それはそれ。
ステージで光ってる人を責めちゃいけないし、そも光ってることは悪いことじゃない。

どんどんくすんでいく人は、まあそれはそれでその人の人生なのでいいですけど、付き合っても楽しくないかな。
俺は少なくとも、ステージで光ろう、という芸人でいたい。

あ、芸人じゃないけど。







chugei.jpg

(BGM:今井美樹「Boogie-Woogie Lonesome High-Heel [Live]」from「THANK YOU [Live] [Disc 1]」)
→ライブと言うことだけれど、もう演奏も完璧だし、もちろん録音も完璧。
メジャーってこういうことだよ、ということを感じさせてくれます。
曲もメロウで、こういうの好きですね。

お前らみたいなもんが


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「お前らみたいなもんが…云々」というのはけっこう俺の口癖なんですけど。

例えば、新人だったスズやミズエが夜遅くまでパソコンに向かっていたりすると、「お前らみたいなもんが、まったく」みたいな感じですね。
まあ、かなり字にすると難しい感じですけど、俺としては「よくやってるな」ということなんですけどね。
褒め言葉なんですけど。
その辺はまあ、彼女たちもわかっているようでありがたいところでありますけど。

で、まあホント、前回書きましたけどミズエも(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-5332.html)ここに来て間もないのによくやってる。
俺が同じくらいの経験年数だったときにこんなに何かができたかというと、彼女の足下にも及ばないと思うんですよ。
だからまあ、今の俺にしてみると、「お前らみたいなもんが、いやすげえなあ」という話になります。
とても嬉しいですよね。
なんか、なんだろう、とにかく「お前らみたいなもんが…」と嬉しくなる。


で、ちょっとここから今回の本題なんですが、機関紙の編集作業というのがあって。
これはまあ、写真がないと始まらないところがありまして。
ウチの機関紙は写真を多用することで有名で(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-5329.html)、というか、俺が編集する場合、ですかね。
どうしても写真が欲しい。

これまでは、特に何も言わなくても、散々写真はあったんですよ。
月刊の機関紙ですから、一ヶ月の間に、そりゃ使い切れないほどあった。
というのも、やっぱにじ屋でイベントやったり、盛大に飲みに行ったり、どっか出かけたり、というのを散々してたからなんだよね。

けど、コロナになって、その辺ができない、と。
そもそもどっかに出かけようとか、思い立って、急に来週アスレチックに泊まりに行こう!とか最近はできないわけで。
そうなると写真も減るんですよ。
日常を撮る、というのは、やっぱ作業しながらだと難しいわけで。

で、機関紙の編集作業予定が来週に迫ったある日、全体の写真をためているフォルダを見て、俺としては「これはやばい」と。
あまりに少ない…。
で、内部にメールを出したんですよ。

写真サーバー見たら、写真なさ過ぎ!
携帯とかで撮って落としてない人は落として欲しいけど、今からでいいからすげえ撮って!


という感じの。
やばさは伝わってもらえるかと思うんだけど、そういうことで。
まあ、みんな、それぞれ落としてくれたり撮ってくれたりはして。
スズはそれに加えてすぐに返信もしてくれまして。

今月全然撮ってなかったです。いまからとれるだけ撮ります!

ふむ、いや、頼もしい。


で、まあそれはそれとして、その晩、飲みに行ったんですよ。
そもそもは、あまり盛大な飲み会はできないから、三々五々小さい飲み会をそれぞれ誘い誘われやってるわけですが(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-5327.htmlhttp://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-5330.html)、飲みになかなか誘われないモトミさんと飲みに行こう、ということで。
アキとスズとね、一緒に。
やっぱ、実家通いだったり、モトミの場合、帰りも送っていく必要がありますから。
とはいえ近所ではあるんですが。
コウヘイとか井上にすると「誘いにくい」ということになってしまう。
けど、モトミ先輩はすごい好きなんですよね、飲み会。
アルコールも好きなのかもしれない。
ノリノリになってしまう。
聞けば、その帰り道もスズが道すがら送ってくれたんですが、すごいノリノリで踊りながら帰ったそうで。

まあ、よかったな、という話なんですが。
その時は、まあモトミと俺たちだけだとアレなんで、市丸も一緒に。
市丸とモトミも相性がいいので。

で、市丸も久しぶりだし、なんかとても楽しい飲みになったねえ、よかったね、なんてアキと帰ってる最中に思い出したんですけどね。

「スズ、写真撮ってないじゃん。今、もしかしてシャッターチャンスだったんじゃねえの?」と。

ぎゃはははははははははは。

もうね、多分携帯出してないくらいの。
楽しんじゃったんでしょうね。
忘れちゃったんだと思いますよ。
あれだけ力強く「いまからとれるだけ撮ります!」といったにもかかわらず、もう、なんかね、すげえなあ、と思って。

いや、やっぱね、あそこは楽しむ場面ですよ、うん。
だから、写真のこと忘れちゃった!というね、そういうことなんでしょうけど、そういうスズが俺は大好きでね。
どっか、それも、俺にとっては「お前らみたいなもんがまったく」という感じなんですけど。

いや、写真がないのは困るけど、まあなんだろうか、それはそれでいいじゃん、というか。
で、「写真撮るの忘れました!」みたいなことが、すげえどっか「バカじゃなかろうか?」というね。
ま、それもウチだと褒め言葉なんですけど。

いや、モトミと市丸と俺たちと楽しめちゃうってのは、すごいことですよ。
若いのに、いや、しっかりしてるわ、というか。
いや、写真撮ってないのでしっかりしてるわけじゃないけど、そういう面じゃない部分がしっかりしてる、というか。
そしてそっちがしっかりしてる方がなんか嬉しい、というか。


で、長くなりますが、その前後にあったことなんですけど。

にじ屋では誰が何をやるか、というのを決めるんですね。
毎日同じではない。
ビラを配る人、回収に行く人、品物を出す人、売り場の整理をする人、会計する人、値段ツケをする人、まあいろいろ作業がありますから。
もちろん、「得意分野」というのがありますから、それも加味して、でもそれ以外のことをやることでなにか「これも得意!」ってのが増えることもあるでしょう。
全員が全部のことをできるわけじゃないけど、だからこそ、まあ毎日の采配、というのが重要になってきます。

で、今、にじ屋では「全員野球」ということを掲げていて、つまり「何をしたらいいかわからない」ことがないようにしよう、という。
全体の中で、自分はこれをやるんだ!みたいなことをハッキリさせて毎日をやっていこう、という感じで。
なんなら、前日に「今日はここまでやったけど、次はこっから進めて終わらせよう」とか、そういうことをみんなで確認しながらやろう、みたいな。

そんなことなんで、一週間分のザッとした予定を組んで、それはスズだとか外口さんだとか、こっちサイドのみんなには配ったんです。
つまり、翌日に送れることがあれば、翌日に送ってもいいし、その方がみんなが全力出せる、というような場合は、そうすればいいし、逆に「ここの予定をこう変えてもらいたい」というのもあらかじめみんなで協議して臨もう、ということですね。

その日、というか、その翌日、コバとスズはにじ屋じゃなくてネット事務所の方で値段付け、という予定になっていたんだけど。
しかし、その日、洋服を担当しているコバは、「次は○○をやる」と、すごい意気込みで閉店後の反省会に臨んできまして。
スズがきっと、次の作業に意欲的に取り組めるように、と、「今日ここまでやった。次に○○をやれば完璧だね!」みたいなことをコバに言ったんだと思うんですよ。
そしたら、もうコバはノリノリになって。

そもそも一週間分のザッとした予定はコバには渡してなくて、スズにだけ渡していたもんだから、まあコバは明日は事務所で値段付け、ということを知らない。
でもまあ、そうなったらもう、コバとスズは翌日もにじ屋で続きの作業、つまりその「○○の作業」を進めた方がいいじゃないですか。
だって、もうやる気満々なんだもん。

なんで、予定をまあ全部書き換えることになりました。
一つがズレると、まあ全部変えなきゃいけないということもあるんです。
その日はまさにそういう日で。
「まったく、お前らみたいなもんが…」と言いながら、俺は書き換えましたよ。

スズは予定知ってたんじゃないの?とは思うけど、いやいや、いいのいいの、それはそれだから。
バカじゃねえの?とは思いましたけど、ものすごい最上級の褒め言葉としての「バカじゃねえの?」ということになりますか。
ま、そもそも、俺の仕事が増えるくらい、たいしたことじゃない。

それはとても嬉しくて、こういう風に俺の仕事を増やしてくれたこと、ホントになんか嬉しかったな。
「お前らみたいなもんが、俺の仕事増やしやがって」と思いながら、口元は大いに笑って、という感じで。


スズも、前回書いたけどミズエも、ホント、「お前らみたいなもんが」なんです。
素晴らしい「元新人」になってくれて、本当に嬉しいです。

mizue23.jpg

motosuzu.jpg











retoroi.jpg

(BGM:The Twist「性 (さが)」from「BEST HIT SINGLES」)
→世良さんの声って、すごく好きだわ。
今聞くと、最初の「うぉうお!」の後の「じゃん」が軽いよね。
まあ、レコーディング技術としてはこんな感じだったのかな~。
もっと重厚感が欲しいところです。

俺もその一員かもしれない


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先日、アキにミツが「靴と鞄を買いたいから付き合ってくれ」と言ってきたらしく。
まあ、このコロナの外に出れない間、靴もボロボロになってきたし、ミツの場合は財布も破れてきたらしい。
これまでだったら、まあすぐに買いに行っていたところなんだろうけど、「不要不急の外出は避けよう」という話もしていて、彼らとしてもいろいろ考えて、「まだ履けるし」みたいなこともあったようだ。

井上はとにかく「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」が大好きになったらしいが、録画する機械がないので、休みの日一日しか見れないらしい。
それも、まあブルーレイとか言うのを買いたい、という話もあったり。

今、まあ近所の店はいいかな、あとは、各々相談してもらって、それぞれ考えて行こう、という話をしてるんだけど。
で、こういう相談みたいなことが出てきている、という。

ミツのには俺も付き合って一緒に行ってきたんだけど、まあ「いつ行っても空いている店」ってのが近所にありまして、コロナ関係なく。
近所言うても車で行く範囲ではあるんだが。
で、そこに行ったらば、まあ予想通り人はいないし、いいモノも買えてよかったよかった、という感じで。

その後、近所まで戻ってきて夕飯を食ったんだけど。

というか、行きの車の中でミツが言っていたことがあって。
それについていろいろ話をしながらの飯になったんだけども。

その話の内容ってのは、けっこう「一件落着した」みたいなことになっていたんです。
いい形で。
でも、まあミツは、「本当はそもそも発端はあったんだけど、それは言わなかった」と。
その発端を行きの車からスッと話していた。

話を聞けば、話さなかった彼の理由もなんかよくわかった。
しかも、そのことは彼の中でしっかりと整理もされていた。
問題は、「その発端をどうするか?」ということなんだけど、俺もアキも「それは解決した方がいいんじゃないか?」とミツに話した。

確かにミツの話もよくわかるが、そのことはとても大事なことだよ、というような話をしたわけです。
なかったことにしてしまうには、やっぱりちょっと悔しい。
そしてまあ、彼ら知的障害者を取り巻く様々な問題にとても示唆的な、そこから話が始められる要素が多いというか。
そういうこともあって、「このままなかったことにするんじゃなくて、ちょっと考えてみたらいいと思う」というようなことに相成った。

そしたらば、昨晩アキにメールがあったらしく解決の道を選んだもようだった。
翌朝、「昨日はありがと!」とものすごいいい顔をして言ってきた。
何かが吹っ切れたような。
やっぱり、彼としても引っかかってはいたのかもしれない。

アキはよく「(知的障害者である)井上君たちはわからない人なんじゃなくて、いろいろ考えているけれど、それがうまく表現できなかったり、解決への道が見えなかったりするだけ。それをこっちがわからない人、に押し込めちゃダメ」というようなことを言う。
まあ、当たり前と言えば当たり前だけど、どうしても日常の中でそれを忘れてしまうことがあって。
イヤな方向から、ってことじゃなくても、「こういう結末にしたら彼らのためになるんじゃないか」というような判断も、こっちが勝手にそっちに持って行ってしまう、というようなこと。
よくある。
そうなると、まあ彼らの思いは「本当はこうだったんだけどな」という風にわだかまっていく。
本来は、たとえ「いい結末」じゃなかったとしても、彼らの思いをまずきっちりと彼ら自身が言葉にできるように応援していくべきなんだけど、それはなかなか時間がかかる作業で、次から次へといろいろなことが起こる中で、どうしても「いい結末」を「作ってしまいがち」なんだ。
俺の見方に対しても、きちんとアキはそれを伝えてくれるので、そうだったそうだった、とその都度考え直していく、ということが多い。

なんでまあ、時間がかかる作業、という部分がこういう三人、少数で飲みに行く、とかの場面で発揮されるわけで、とても大事だな、と思うんだけど。

井上やヨウコなんかもウチに来るといろいろなことを「愚痴る」感じがあったりするけれど、それは本来、愚痴なんかじゃなくて、彼らの思いの「なにか」が芯にある。
それを「なだめる」「納めさせる」のではなく、「その思いをどうやって発散させたらいいか、解決していったらいいか」をそれとなく話していくことになるんだけど。
こういう作業をアキは淡々とやっていくからすごいと思う。
俺はどうしても結論を急ぎすぎる嫌いがあって、よくないな、とつくづく思わされる。

前にも書いたけど、世の中は彼ら知的障害者を「わからない人」に分類する。
まあ、わからないはわからないんだけど、代数はわからないわけで。
でも、生きている上でのいろいろな「感情」は、しっかりあって、その感情は時に彼らを「おとしめる世の中の慣習」の上に、押しつぶされていることが多い。

それは、外の世界から押しつぶされてるだけじゃなくて、俺たちもそうかもしれない。
もちろん、「いい結末」を考えた上だったとしても、彼らの「思い」を押しつぶしていることには変わりはない。
俺もその一員かもしれない。

こうして時に彼らの話をゆっくり聞く機会があると、改めて、「彼らの思いを押しつぶさない」ということを、しっかりと普段からアタマに留めておかなきゃいけないな、と思い知らされる。





車募集

(BGM:栗コーダーカルテット & 湯川潮音「溜め息の橋」from「遠くの友達」)
→湯川潮音さんの声というのはいい。
澄んでいるというか、きれい。
そしてそれは栗コーダーにばっちりなのであった。

譲らない


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先日、三原と飲んでいて、ま、三原は養護学校、今は特別支援学校の校長をしているわけだが、いろいろな話の流れで、「叱らないし譲らない」という話になりまして。

これどういうことかというと、例えばカイが何かをしたい。
何かをしたいんだけど、まあそれを彼は強引に人を噛んででもやろうとしてしまったり、人を倒してでも進もうとしたりすることがあります。
同時に、ほっておけば菓子ばかりを食べてしまってご飯を食べなくなるので、そこは止めたい。
コーラの類いもそうで、肥満だとかのことやこれからの成人病の事を考えると、毎日何本も飲むのはやめさせたい。

ウチのような業界では、「本人の意思を尊重する」とか言うけど、その言葉の通りだと、じゃあそのまんま受け入れるのか?って話になってしまう。
コーラも飲ませればいいじゃない、と。
でも、それは違うわけだどう考えても。
それを延長すると、自分の意思を通すために人を噛んでいい、という話にもなってしまう。

そこでまあ、彼らの行動を制限する必要が出てくる。
こういう言い方をすると、三原なんかは、「教員としてはあまり制限、って言葉は使わないけどね」と笑われるが、でもまあ、結果として彼らにとってはそういうことだ。

でもまあ、普通に言って聞かせたところでわかってはもらえないわけです。
だからまあ言うにしても、なんか考えなきゃならない。
その時に、まあ「叱らないし譲らない」というのがキーワードになるんじゃないか、ということですね。

どうしても一般的には、彼らの行動を制限しようとすると衝突することになりますから、そこで叱るか、つまり怒るか、譲るか、という二つの選択をしがちなんですよ。
でもまあ、俺らはプロですから、どっちも選択しないことが重要になってくる。

そもそも、例えば「コーラを飲まない」という選択をさせなきゃならないから、そこはまあ譲らない。
けれど、だからといって、「飲むな」と怒っても、逆に彼らは強行になってしまう可能性が高くて、つまり制限の力を強めれば強めるほど、彼らの「飲みたい」も強まってしまうというか。
作用反作用の法則というか。

じゃあどうするか。
彼を自販機に近づけないようにと思ったって、そんなことは現実的には無理だ。
街のあちこちに自販機はある。
それにまあ、勝手に自販機に走り出してしまう可能性だって高い。

こういう時に、まあよく使うのは、自販機で買わせるは買わせるが、お茶を買わせる、というのがある。
そのときに、「コーラとお茶、どっちにする?」と聞けば、それは振り出しだ。
コーラを選ぶに決まっている。
そこで、いくら言い含めても、経験的にそれは変えられない。
なので、まあごく当たり前の顔をして、「麦茶と日本茶、どっちにする?」と聞いてみる。
一度は「コーラ」を指さすだろうけど、それには全く答えないで、日本茶かウーロン茶の選択を迫る。
するとまあ、どっちかを彼は選ぶ。
というか、そこに追い込む感じだな。

選択をさせるわけだ。
譲らないが、譲らない範囲で選択をさせる。
「こっちの言うとおりにしろ」というのは、ある意味彼らの意思を潰してしまう。
潰すどころか、余計な反発を生んでしまう。
ま、コーラは簡単な例だけれど、抽象的なことであっても、これを頭に入れておくと、かなりいい感じでカイは言うことを聞いてくれたりする。

これはある意味だましていて、つまり、コーラを飲むか飲まないか、という論議を他にすり替えてしまっている。
「◯◯をしたくない」というのを、でも、とりあえずはさせる、けど、どうさせるか?を選択させる、というような感じであり、つまりはまあこの辺を俺はふだん、「だます」と言うような言い方をしたりする。
つまり、「どうだませるか?」がプロだと。

ま、こういう言い方をすると、三原なんかは「教員としては、まあだます、って言葉は使わないけどね」となるのだが。
「まあ、中身はその通りだな」ともなるが。

結局、穏やかに、うまいこと事が進めば、それはそれで居心地はいいのだ。
そういう状況を作り出さなきゃいけない。
そのためには、論議をすり替えてでも、だましてでも、結局、コーラなど飲まなくても俺は穏やかに過ごせるんだ、◯◯をしても、穏やかに過ごせるんだ、という風に持って行くしかない。
その積み重ねを作るしかない。

譲らない、というのはまあ、誰だって考えられることだけれど、それを行動するのは難しい。
大声を出され、噛みつかれ、それでも譲らないでいられるというのは、かなりの精神力を必要とする。
だから、その苦労をなんとか回避したい。

だます。
確かに言葉は悪いが、どうやってだませるか?に毎日苦心しているという話です。






(BGM:JAPAN「愛の回転木馬」from「果てしなき反抗」)
→後期JAPANも好きだけれど、これも好きだなあ。
後期はどこか必勝パターンを得た後の作品、って気がする。
このアルバムはメンバーは評価してないようだけど、う~ん、いいじゃないねえ…。
世界観がちょっとあれなんだろうかなあ。

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