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スーパーちんどん・さとう

Author:スーパーちんどん・さとう
ちんどん太鼓担当

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学校が休校になるとかで、インタビューとかテレビで流れてました。
子どもが答えてる。
「友だちと会えないのは寂しいです」
「ショックです」とかなんとか。
親が答える。
「両親とも仕事してるから、どうしたらいいかと思って」
「1人で留守番させるって言っても心配だし…」とかなんとか。

ま、どうですか。
まったくの想定内。

皇室の誰かが結婚するとかしないとかの報道で、インタビューに答える街の人。
「まあ、おめでとうございます」
「めでたいですね」みたいな。

ま、想定内。

例えば、「別に学校普段から行ってないし」という答えはここではない。
「え?誰?皇室?どうでもいいっすね」という答えも。
それらの答えが流れないのか、実際にもなかったのか、それはわからないけど、でもそういう答えは「少ない」と思われる。

思われるというのは、インタビューは何も成さない、と俺は思ってて、つまりどういうことかというと、「人はインタビューする人の聞きたい答えを答えるから」と思ってます。
というか、例えばテレビのインタビューとか、新聞の、といった、その答えがメディアに載るようなモノだった場合、ですね。

「車いすの障害者の人が電車に乗れないという事態になってますがどう思いますか?」と聞かれたら、「そうなんですか?そりゃそういうのは変えた方がイイですね」としか答えられません。
これがヘイト仲間のやりとりだったら、「車いすなんか電車に乗れなくていいんだ」とか答えるでしょうが、公器のインタビューであればあるほど、答えは想定内に納まっていきます。

つまり、聞き方の問題と、インタビューする側が誰か?という二つの問題があると思っています。
先の「車いす云々」というのを聞くのが、実際に車いすに乗ってる人だったら、否定的な回答をする人はほぼいないでしょう。
逆に、スーツで車いすにも乗ってないおじさんが、「車いすの場合は前日に明日乗る、って電話すれば乗れるらしいんですが」と付け加えたら、「じゃあ、電話してもいいんじゃないですかね」という答えは得られるでしょう。
でも、同じことを車いすの人が聞いたら、「でも、いちいち電話するってのもオカシイですよね」となるでしょう。

結局は、テレビのインタビューなんてどうでもいいんです。
あんなの、クソですね。

政治が番組に介入するようになったのはこの安倍政権ですけど、つまりはあれはこの「効き方を気をつけろ」と言ってるわけですね。
まあ、もうこれは表現の自由の侵害なんで話にならないんですけど、まあそういうことでしょう。
この「ついインタビュアーが聞きたい答えを言ってしまう」という状況の中ですら、違う回答をする人がいる、ってのは、よっぽどもうダメなんですよね。
にもかかわらず、それを認めないはおろか、聞き方に気をつけろ、というのは、独裁以外のナニモノでもないと思うわけですが。

インタビューシーンは、世論を写す鏡としてよくまあテレビでもラジオでも使われるんですが、実際、そういうぐあいでできていると俺は思っているので、世論でも何でもない、簡単に言えば、テレビ局が作りたいことを言わせてるだけ、と思っています。

それをまあ、みなさんも理解していれば、別にそもそもあんなのどうでもいいんですよ。


前に、モトミとかは期待に応えちゃう、ということを書きました(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-5091.html)。
人はやっぱ無意識にまわりに同調するんだよね、って話ですけど。
同調圧力なんて言葉もあるけれど、圧力をかけないように、かけないように、といろいろ策を弄しても、やっぱ彼らは期待に応えちゃうところがあります。

彼らに、例えば今、筆記具の整理をしている井上に、「なんで今それやってんの?」と聞くと、井上はそれをやめたりします。
つまり、「なんでやってんの?」は、もう「なにやってんだー!」という風に聞こえている。
そうじゃなくて、なんでそれをやろうと思ったのか、筆記具の整理なんてなかなかみんなやらないことを見つけてやってるとはすごいな、と思うからこそ聞いたとしても、もうその「なんでやってんの?」がもうダメだったりする。

聞き方と、聞く人の問題だとは思う。
これ、同じことをヨウコが聞いたとしたら、「なんでもだよ!」とか井上は答えたかもしれません。

市丸がちょっかいを出したのか、カイの足を引っぱったとする。
「なんでひっぱったの?」と聞けば、市丸は「怒られた」と思って、「失敗した」と言います。
結局、なんで引っぱったかはわからない。
わからないから、「もうやめよう」のきっかけもこっちはつかめない。

つまりまあ、何が言いたいかというと「なにやってんの?」ってのは彼らにはまずもって禁句なんだな、って話でした。
怒りたくないのに、怒るのを期待されても困る。






(BGM:フォーリーヴス「愛と死」from「ザ・ベリー・ベスト・オブ・フォーリーブス」)
→フォーリーブスってのは、時に歌詞が重たい。
曲もなんかドラマチックだったりして、ジャニ―さんの色がものすごく強い感じがする。
今でもジャニーズのメンバーが歌ったりするのも、ここが原点なのかなあ、という気がしますので、ジャニーズファンはぜひフォーリーヴスを聞いてもらいたい。
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アタマに残ってしまう


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ああ、自分はダメだなあ、と思うところはたくさんあります。
もうありすぎてイヤになる。
けど、まあ考えないようにして生きているわけです。

いろいろな失敗やうまくいかなかったことを、いつまでも心の表面に貯めておくと、やっぱそれは生きにくいから。
いろんなコトにこだわってしまったり、昔のあれがどうだったからと、今の行動にそれが振り回されてしまうのはとても辛いことです。

だからこそ、まあ何度も同じ失敗をするんだけど、だとしても、まあその方がイイかなと俺は思っています。


しょせん、こんなもん。
俺になんかそんな何かデキルほどのチカラなんかないさ。
そう思えるのが一番ラクになれるだろうなと思っています。

けども、まあ人の期待とかもありますからね。
どうしたって、まあ人の期待には応えたい、とは思っちゃいますから。
ああ、力不足だな、と思うことしきりなわけですが。


イチマルやアクムを見ていると、どっかこの「昔にあったこと」に「引っぱられてるな」と思う時があります。
もしかしたら、ものすごい記憶力を持っているのではないか?と思うほど。

その上、どこか彼らは物事に対して「シロクロ」をつけたがる。
グレーが許せない。
だから、失敗も許せないし、イヤだったこともなかなか頭の奥底に沈んでいかない。


先日、というかこれが更新されるのはずいぶん先かと思いますが、勝田マラソンで、フルマラソンだったわけですが、今年イチマルは完走できなかったんです。
途中で回収バスに乗った。
ま、彼としては初めての経験だったわけです。
というのも、勝田のルールが変わって、足切り地点が増えたんですよ。
そのおかげで、まあイチマルだけじゃなくて、多くがそこで足切りになってバスに乗ることになった。
まあ、彼が今回ことさらがんばってなかったということじゃなくて、ルールが変更になった、という。

しかしながら、彼には黒歴史があって、いわゆる「気を抜いてまったく負けるハズのない仲間に負けた」みたいなことがあって、その時はバッドな感じになったわけです。
その時のことがあったんでしょうかね。
走りきれなかった→バッドになる、という方程式がもう彼の中にできあがっちゃってたんだな。

で、会場では特になんということもなく、「ルール変わったんだなあ」「まあがんばったよみんな」みたいな感じで、いい感じで会場をあとにして、にじ屋をやってくれてたメンバーが準備してくれていた打ち上げに戻ったんです。

そしたら、前にその打ち上げでバッドになったことを思いだしたのか、すげえバッドな顔をして帰ってきまして。
逆に言うと、誰もイチマルをどうこう言う気なんかないのに、というか、まあ35キロ走った時点で賞賛に値するわけです。
なのに、もう一気にバッドにしていこうという気満々。

半泣きで「俺は走りたかったんだ!」とか叫び出す。
あれ?さっきまで会場でよくやった、って言い合ったのに…、みたいな。

この時はまあ、ちょっとみんなと離して、ちょっと冷静になってごらん、ということで、元に戻ったんですけど、まああのままみんなの中にいさせたら、その辺で誰かに逆切れして、それにまた誰かが呼応して、というやり合いの流れになっていたように思います。
ま、たまたまうまくいった感じです。
こううまくいくときばかりならイイんですが。


うまくいったときの記憶というのはあまり残らないようで、こういうことをいうともう何をしてもダメって気がしてどうにも困っちゃうわけですが、それは経験上ありまして。

アクムがイチマルの携帯を割ったことは2回あるんですが、最初の時は逆切れせずにうまく納まったんです(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-4908.html)。
納まったことでみんなに賞賛されたし、なんかイチマルも得意げだった。
にもかかわらず、2回目は盛大に逆切れして、まあたいへんなことになったんです。

ま、そういう感じで、なかなか「いいこと」というのは残らないんだなあ、と痛感した至大なわけです。

逆に「うまくいかなかったこと」が残っていってしまう。
この辺、なんでなんでしょうかね。
せめて、残らずにゼロだったらもっとラクなんだろうけど。
そう考えると、イチマルやアクムはやっぱ生きにくいよな、と思います。









(BGM:CoCo d’Or「遙かなる影」from「ココドール2」)
→スピードの人が歌ってるアレですね、これは。
古今東西の名曲を歌っています、という。
とはいえ、特に彼女らしさ、というのがあるわけでもなく、ただ歌が上手い、という感じですか。
これで「彼女らしさ」が加わったらなけっこういい歌手になるのではなかろうか←偉そう。

不安


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旅行で思い出したんですが。


不安というのは、人を支配する力があります。
不安といっても、まあ金がないだとか、あの人にいじめられている、とか、顕在化しているモノであればしょうがない(といってしまったら元も子もないし怒られるけど、それはそれで大問題、ということですが、ここでは別の角度の話)し、対策も講じられますが、「なんかわからんが不安」というのが最もタチが悪い。


これは書いたような気がしますが、その昔、かなり前ですが、旅行に行った時の一泊して翌朝、とあるお母さんからメールが来まして。
「○○が昨日から帰ってきてません。どこかで何か警察のご厄介になる様なことををやらかしているような気がして一晩中眠れず待っていたのですが、帰ってきておりません。いつかこんな日が来るのではないかと思っていました。何かわかりましたらまた連絡します」
…ま、こんな様な内容だったんですが、かなり追いつまった文面で、しかもそもそもとても言葉遣いが丁寧な方だったので、それが余計に身に詰まったモノを感じさせていました。

…が、旅行に来てるんですよね。
一緒に。

「バカバカ!伝えてないのかよ!」と、まあ思ったんですけど。
で、まあしかしお母さんと俺が連絡を取っているというか、メールアドレスを知り合ってる仲である、というのを気づかれるわけにはいかない。

もうその場ですぐ、まあ、朝食の場面だったと思うんですが、「実家に住んでる人で、今日から旅行だって親に伝えてない人はいますか?」というと、ちょっと考えてツノが「あ、言ってない」と。
ま、つまり○○、ってのはお母さんがツノを呼ぶ時の名前が入るわけですが。
すぐに電話をさせました。


ま、笑い話で済む話ではあるんだけど、その時に引っかかったんですよね。
「いつかこの子は警察のご厄介になるのではないか」というような感じの一文が。

ツノは、マジメで実直、まあ中途半端を許せない、という意味では「生きにくい人」だとは思うけれど、事件を起こすような感じはない。
いや、確かに爆発すればわからないが、それも挑発されない限りそんなことがあろうとも思えない。
が、そもそも彼を「挑発するようなヤカラ」にツノは近づかない。
恐がりでもある。

だから、「風俗に行って騙されてお金がない」とか、そういうコトはあったとしても、それだったらまあ、う~ん、これを言ったらどうにもならんが、そもそも「騙したところでコイツからは取れないな」とは思ってもらえるような気がする。
障害者を騙すような、「心証の悪い」危ない橋を渡って、そもそも「ない金」を取ろうとするより、金持ってそうな、エリートが酔っ払った方を騙すだろう、という希望的?観測もあったりなかったり。
ま、どっちにしてもいい話じゃないですが。

けれども、まあ時に爆発はするんですよ(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-4995.html)。
でもそれは我々のいる場所の話であって、例えば学校のクラスの中とか、親の前とか。
といって、そのまま無節操にあちこちで爆発するタイプではない。
というのは、おそらくお母さんもわかってる。
わかってるけど、でも、「いつかこんな日が来るんじゃないかと思っていた」という一文に、俺はものすごいお母さんの「不安」を見たような気がしたんです。


アクムが来た時に、やっぱ俺は「爆弾を背負わされた気分」になりました。
いつ爆発するかわからないし、親に聞けば、急に道に飛び出して「轢かれようとする」こととかもあるらしいから、ちょっと手に負えないな、と思ってた。
今のところ爆発しないで穏やかに過ごしていますが、ま、他から見たら爆発してるのかもしれないが(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-5096.html)、そんなに「手に負えない」感じはない。

ま、だから、アクムの親が「いつかこんな日が来るのではないかと思っていた」というのはわかる。
わかるけど、ツノのお母さんからその言葉が出たことが、ちょっと俺には衝撃だったのだな。


確かに、アクムもそうだけど、ツノだって何を考えているのかはわからない。
というよりも、もしかしたら自分の中でも整理できていないのかもしれない。
一応、話は通じるけれど、いや、通じてるような感じはするが、彼らの本心かどうかはわからない。
だから、「問題を起こすかもしれない」というのは、わからなくはない。
「もうやらないよ」とアクムや市丸からは何度も聞いたが、それが本当だったのは、今のところ2週間くらい前の最後に言った「もうやらないよ」だけである。

もちろん、そんな約束になんの保障もないわけで、それをどうこう言ってるわけじゃないが、とにかく「何が起こるかわからない」という心情はわからなくはない。
けど、そんなに思い詰めるほどなんだな、と。


確かに、障害をもった子だけじゃなく、ヤクザモノとか、何かわかんないけど問題起こしてばっかりの子、とか、そういう子がいたら親は始終気が休まるヒマもあるまい。
それはなんとなく俺も経験があるからわからなくはない。
でも、俺の場合はそれでも子どもが大人になり、結婚しました、同棲します、みたいな感じになってる中、その不安はなくなりました。
もう大人になったんだから、子育てではないわけですし。

ま、子育てとはそういうもんなんだろうけど。
小学校に上がったら上がったで「いじめられてないか」とか不安になっちゃう親御さんとかもいると思うし。
でもまあ、ある程度で「もうしょうがない」とあきらめる時があるわけです。
というか、たぶんそうですよね。
俺はそうでした。
警察に呼ばれた時に、もうしょがないわ、と。
これ以上心配してたら、こっちがもたない、と。


でも、ツノたちの親の場合はその「大人になっていくに従って不安が消えていく」というのがなかなかないのかもしれないな、と。

でも、同時に、たぶん、ツノも不安なんだよね。
アクムも。
それをなんか最近よく感じる。

だから、俺はつとめて不安を見せないようにしようと思う。
爆弾を抱えている気分だが、一緒に抱えてくれる仲間もいる。
そういう意味では、親御さんは1人で、まあ両親なら二人で抱えてるわけだから、そりゃ重みも違う。


だから、まあなんだろう、結論はないけれど、生きるって不安と闘っていく、って感じなんだよな結局は。

だから、まあ、なんとかなるだろう、って生きていきたいモノです。
そういう毎日を積み上げていけば、そう思えるようになるんだ、とツノにもアクムにもわかってほしいし、俺も積み上げていきたいと思う。










(BGM:The George Benson「On Broadway」from「The George Benson Collection」)
→彼はギタリストでもあり、ボーカリストとしても最強なのよね。
これ、当時ライブ盤を買ったとき入ってたと思う。
小学生くらいで聞いてた。
かわいくない子どもでした。

暗中模索


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先日のライブの朝。
うわっついた雰囲気に耐えられなかったのか、アクムが騒ぎを起こした。
というのも、市丸たち数人の携帯が下がっている場所に行って、その携帯を三台ほど割ったのである。

アクムが携帯を割るのは始めてではない。
蝶番のものを割りたくなる性格のようだ。
そういう意味では止められなかったまわり、我々も含めて、アクムはもちろん大失敗だったと言える。

前にイチマルの携帯が割られたときは、イチマルは平静を保っていられた。
これは奇跡のような出来事で、イチマルはハムラビ法典を地でいく感じだから、何か不都合をされればやり返す。
それも怒鳴り散らし、あちこちを蹴飛ばし、やりたい放題。
ま、とはいえ、最近はそういうこともなく、どっちかと言えば大騒ぎになることはなかった。

でもまあ、前回、というかアクムが始めて携帯を割ったときは、まわりがたまたま冷静に対応したこともあって、しかもまあ「携帯を割る」という初めての出来事、非日常が起こったことでイチマルも何が何だかわからなかったのかもしれない。
その時は、その対応をものすごくまわりにほめられた(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-4908.html)。

が、今回はその時の感じが活かされなかった。
携帯を割られて、イチマルは例の如く怒り狂ったらしい。
何せ朝のことで、俺は現場にいなかったので、どういう感じでそれが起こったかについては詳らかにはわからないが、事務所についてその惨状に出くわすことになる。
朝飯の汁はぶちまけられ、入り口のガラスはイチマルが蹴破ったという。

とりあえず、イチマルとハヤテはその時点で奥に離れて座っていた。
他のメンバーが、黙々とその片付けをしていた。

俺が奥に話に行くと、それでも収まりがつかないイチマルは、「アクムが、アクムが!」と言い続ける。
わかった、待て、と言ってアクムの方に行くと、「もうダメだ」「もうやめたい」とずっと言っている。
アクムは、まだここの生活に慣れない。
なにせ、中学時代から引きこもっていたと言うから、そりゃ慣れろと言ってもこの一年もたってない状況では無理だ。

とはいえ、アクムはそもそも親がもう限界だ、ということでここに来た。
帰るところもない。
なにも、俺らも進んでアクムを仲間にしたかったわけじゃない。
イチマルにしたらなおさらだ。

いや、これはなにもアクムの親がヒドイとか、そういうことじゃない。
今でもしっかりと彼のことを思っているし、いろいろと過去のことで気になることを報告してくれるし、それに、「彼にも人生がある、私たちにも人生がある」という決断は、なかなかできるもんじゃない。
それに、ここまでタイヘンな思いを親御さんはしてきたことも、断片的には聞いている。
ちょっと離れたことで、正月に実家に帰ったら、ものすごく落ち着いていて、本当に離れてよかった、とも親御さんは言っていた。
彼を捨てたわけじゃない。
彼の人生を考えて、親御さんはこうしたわけで、まあそれを引き受けざるを得なかったのが我々だ、ということである。

そんな状況でどうしようか、イチマルは今はあらぶっているが、まあ話は簡単だ。
「俺と離れたいか?ノブたちと離れたいのか?」と聞けば、「ごめんなさい」を言ってくるはずだ。
それはもう想定内で100%それでいけるし、そもそも彼を怒っちゃうのもかわいそうだし、それは違うだろう。

だけれど、アクムはどうしよう。
瞬時に、今考えなきゃいけない、俺のアタマの中はフル回転してもその答えは出なかった。
出ないまま、アクムに向き合った。
「携帯割って、何かいいことある?」
そんなことしても、何もかわらないし、もっと状況は悪くなる、モノに当たっちゃいけない、そんな話をしたと思う。
とはいえ、この状況を正しく判断できるとは思えない。
今判断できるのなら、きっと携帯は割らない。
と思っていたら、アクムが泣き出した。
泣き真似はしても、本気でしゃくり上げて泣くとは思ってなかったので、俺はびっくりした。
なにがどうしたのか、なにが正解だったのか、どうしたかったのか、俺はナニモノなのか、そんなことが彼の中には整理されてない、整理されてないが、でも、感情が高ぶるモノがあるんだ…、と俺は思った。
昨年の初夏にここに来て、生活は180度変わった。
その中で、彼だって、なにがなんだか、俺は何をしたらイイか、混乱の最中にいるのだ。
エイリアンのように、アクムのことを「わからない人」「どう対していいかわからない」と思っていたことをちょっとだけ恥じた。
わからないなりに、彼にはこの件を通して何かがある。

「もし、何か言いたいことがあったら、携帯を割りたくなったら俺に言え。必ず助けてやるから」と俺の口から、俺が思ってもない言葉が出た。
その言葉に、アクムはまた涙を流した。

イチマルは、思った通りに納まった。
その後、二人にはみんなに謝らせ、同時にみんなにも、「なにをされても、モノを壊しちゃったら、君も悪くなる」「下手すれば捕まることになる」という流れで、こんな感じの話をした。
とはいえ、アメリカなんかの報復のやまない世界を見ていると、彼らが報復をするのも仕方がない気がする。
聖人にはなれないよね。
なれないけれども、とりあえず、やり返す前に考えろ。
考えるには座ることだ。
やり返そう、と思ったとき、座ってみて、一度考えてみろ。
やり返して携帯は帰ってくるか?カイに噛まれたところが治るか?
治りもしないことをして、君は逮捕されるか?
それよりは、俺に、誰かに、そのことを話して、どうしたらいいか考えた方が良くないか?

確かに難しい。
難しいことを言っている。
世界警察の大統領ができないようなことを俺は市丸たちに話している、とは思った。

けど、どうしたらいいのか、俺にだって、他の専従もそうだけれど、誰にもわからない。
わからないけど、でも、俺たちはそんなイチマルやアクムと生きていくしかない。
手探りだ。
全くの暗中模索だ。
正しいことを押しつけるのならそりゃ簡単だ。
でもここは学校じゃない。
生活だ。
しかも、大人の生活だ。
正しいことばかりじゃ成り立たない、そんな「グレーな生活」を、俺たちは彼らと過ごしていかねばならないのだな、と俺は改めて思った。








(BGM:Deodato「Spirit of Summer」from「Prelude」)
→ビックバンドを従えたデオダートさんですけど、ボブジェームスさんとかね、いました当時。
でもなんか俺はクラシック的展開を見せる彼が好きで、アルバムを買ってもらってよく聞いてました小学生の頃。
ませた子どもでした。

ざわざわ


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なんかざわざわしてる感じがあります。

どうでしょうね。
なんとなく。

まあ、毎日いろいろなことがあるんだけど、それでもにじ屋の経営のこととかもあるし、それなりにみんなで考えるわけですが、どっかざわつく。
「これでがんばってみよう」と言ったところで、それでも「うまくいくんだろうか」はつきまとう。

イベントでもそうで、「うまく進むかな」みたいなことがあったりして、まあそれなりに「なんとかなるさ」という結論になったとしても、どこかざわつきます。

結局は、自信のようなことなのかもしれないけど、なかなかそれが持てないということもあります。
未来はわからないから、どうしたってそうはなります。

突き抜けた存在がいれば、それはそれでその人に文句を言ったりしながら、そのバランスはとれるんです。
社長さんと店員さん、みたいな関係ですかね。
「社長の今のやり方は云々」「現場のコト知らないくせに」みたいなことで、なんとかそれでもバランスが取れる。

つまり、本当に未来に船を出す、その航路は、この場合社長さんが握っていて、その店員が云々言ってることは、ある意味その社長さんにしてみれば航路の修正事項であり、同時に店員は、舵を握っていない、という。
舵を握っていないから、まあ自由なことが言えるし、「ざわつく」が小さくて済みます。
未来への舵はなんだかんだ社長さんが握っていて、社長さんになんかを言う、という一つ段階がそこにあるからです。

藤井がいなくなって、舵を握る人がいなくなってしまったウチは、やっぱどっか舵取りを失っているような気がします。
現実的に、藤井自体が大きな権限を持っていたし、それに対して「そうじゃないんじゃないか」と言ってればよかったというか。
なんだかんだ言っても、藤井に任せときゃいいよ、みたいな。
そう考えると、なかなかに偉大な人だったのかもしれない。

それはまあある意味バランスも取れていて、というのは、人はそんなに、人を乗せた船の舵を取れるほどのチカラはないわけです。
でもまあ、なんだか今は、「みんなで舵を取らなきゃならない」になっているから、デキもしないことを強いられている感じになる。

これはまあ、大きな「ざわざわ」の正体である気がします。
そうやって俺らがざわついていれば、それはいくら普段は隠そうとしても、「大丈夫なんとかなる」といっても、市丸たちにも伝わってしまう。

団体というのは、確かにみんなの意見を出し合って進めるモノだけれど、どこかその中でも「舵を取る」という役割があって進むところがあります。
これは、なんだかんだ、そういうものだと俺は思っています。
太陽肛門スパパーンの花咲さんが、白ブリーフで演奏することについて「薄いファシズム」というようなコトを言っていたけど、そういう部分は必要悪として存在する、というか。

ま、そう考えたときに、藤井がいてバランスが取れていたとしたら、死んでしまった今、どうやってバランスを取っていけばいいのか。
ということを、まあ模索している、という感じでしょうか。
なかなかどうして、数年経っても落ち着かない感じがあります。

よく考えたら、初代会長の福嶋さんが死んだときも同じだったかな。
あの時は、もう舵取りの比重は藤井どころじゃなかったから、まあ「虹の会は解散しよう」という意見に俺は賛成していましたけど。

でも、まあ冷静に考えてみれば、「うまい団体運営」なんてのは存在しなくて、もうしょうがないわけですよ。
ハヤテが携帯割るし、市丸がガラス割るし、まあそういうこともあるわけです。
でも、しょうがない、というか。

舵取りをしない、ということではないけど、まあ「自分たちの身の丈で舵取りをしようじゃないか」って思うしかないンだよね。

とまあ、思うワケですが、とにかくこれもそれも、そもそもの悩みは金のような気がします。
金さえあればまあなんとかなるというか。
金がないから悩んでるという部分も少なくない。

とにかく金。
気持ちとかいいから、金くれ、って感じですね。

車もダメになってきたし、パソコンもちょっと厳しくなってきたし、かといって、にじ屋の家賃は払わなきゃならんし。
それはまあ、藤井がいた時も同じだったんだろうけど、藤井がいなくなってよりざわざわする今日この頃です。







バレンタインSNS用画像

(BGM:海援隊「青春流れ者」from「嗚呼、お色直し。 銀盤ノ弐」)
→作曲者不詳でありながら、武田鉄矢さんが作詞となっております故、もう海援隊の曲ってコトでいいんでしょうか。
名曲だよな。
武田さんと言えば楽器が弾けないフォークシンガー。
どちらかというともう俳優なのか。
3・11以降の発言はちょっともう聞いてられないところもあり、ま、あの事故はいろいろなモノをあぶり出したな、と思う。

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