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スーパーちんどん・さとう

Author:スーパーちんどん・さとう
ちんどん太鼓担当

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とっさによけたが、それは魚だった


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kaijosha.jpg



短編を考えるのは好きなんだけど、もっともっと短編に出来ないものだろうか?
一行で、テキトウに書いたとしたら、なんかやれるのかやれないのか?
まあ、そんなことを普段けっこう考えたりします。

付け足しちゃったらダメな気がしますが、筆力がないので、まあちょっと付け足しというか、自分で作って自分で突っ込んでみる。



困り果てたボクの前に、らせん階段から下りてきた妙齢の着物の女性が近寄ってきて「あと三年だからね」と耳元で言った。

→まあ、よくわかんないですけど、こんな状況にはなりたくない、という物語。
なにに困り果てていたのか、どこなのか?については、各々考えて下さい。


「もう、あのおじさん来ないんだよね、大丈夫だよね」と妹が心配そうな顔で聞いてきた。

→解決したのか?本当はしてないのか?いや、なにが解決したのか?してないのか?。


その時、私たちは、幾千もの飛行体が南太平洋から日本に近づいてきていることを知らなかった。

→きっと「私たち」はバンザイとかしてたのかな?
こわいこわい。


いつも同じコースを辿ってた、彼の私への愛撫の順番が変わったことに気づいてから、彼の指に嫌悪しか感じられなくなった。

→ま、これはありそう。


父と同じ目をした犬が寄ってきて、ボクに物欲しげな顔をしたのだけれど、ボクはあの女に言われたとおり無視をした。

→「あの女」とは誰なんだ!


その日、病院の窓から見えた青空は、あの事故の日から会っていない君の笑顔より、やっときらめいて見えた。

→前向きになれたんでしょうか?


彼は神様に祈りながら寝たけれど、起きたらその日もやっぱり彼は犬のママだった。

→前の「お父さんの目をした犬」の犬側の話でしょうか?


「郵便受けに入っていたのは、雨ににじんだオフクロからのハガキと督促状」

→ま、これはあるな。


三日間降り続けた雨は濁流となり、悪魔たちの住む地球の底に流れ込み、堪えきれなくなった悪魔が地上に飛び出した。

→デビルマンのサイドストーリーにしてほしい。


待ち望んだ彼の帰国だったけれど、私は出国する。

→ぎゃはははは。
なにそれ。


彼が食べ終わったそのパンの袋の裏面にはあの国の言葉で「実験用」と書かれてるのだが、彼はもちろんそれを知らない。

→星新一さんっぽいな。


一度も怒ったことのない男が激昂したとき、あちこちから様々な種類の鳥が集まってきて、一斉に鳴き始めた。

→これもコントになりそう。


凍てついた道路を走る車は次々に追突して国道を埋め尽くし、それを見ようと国中の野次馬が集まってきたので、そこにこの街ができたのである。

→ほのぼのかよ。


そもそもの失敗は、私は自転車にも乗れないのにバイクに乗ろうとしたことだ。

→どうして?


私が強気だったのは、懐にあの男にもらった拳銃を持っていたからだ。

→ハードボイルドか…。


僕がカギを落としたのが合図だった

→なんの!!


僕はとっさに携帯を見たが、画面の時刻表示が左右反転していた。

→パラレル。


家に帰ると、母さんが申し訳なさそうに知らないおじさんにお茶を出していた。

→おじさんは主人公に「大きくなったな」と平然と言った感じね。



てなことで、今日はおしまい。





1110te小

n1.jpg

(BGM:UP HOLD「LEATHER SHIP [地下の覇者]」from「SKULLPING A TRIBUTE TO GASTUNK」)
→ガスタンクって、「鳴き」なんだなあ。
BAKIさんの声も、TATSUさんのギターも鳴いていたというか。
今考えると、メタルでもあり、パンクでもあり、まあガスタンクというジャンル、というか。
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初恋 (創作)


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kaijosha.jpg



(創作です念為)


彼女は片親で育ち、今は母親の看病に忙しい。
会社が終わるとすぐに家に帰る。
飲み会なんかにもあまり参加できない。
といっても、小さな会社。
社長と社員は5人ほど。

この不況で、この会社もどうなるかと思っていたのだが、なぜか社長はうまく仕事を取ってくる。
とりあえずは順風満帆の一歩手前くらいか。
そんなわけなので、彼女も時に母親の通院などの早退などを許してもらえる。
ブラックというよりも、家族経営みたいな感じだ。
社長には奥さんがいたけれど、子どもさんたちは独立していて、まあ、俺たちを家族、子どものように思っているのかもしれない。

彼女は、よく見ればとてもキュートな顔立ちをしている。
けれども、グレーのセーターに膝下まである紺のスカート、黒いふちのメガネは、彼女を年よりも幼く、地味に見せた。
だいたい、彼女はいつもそんなカッコウだった。
パーマをかけているわけでもない黒髪は、時に毛先に寝癖があったりする。
化粧っ気のない顔の真ん中にあるハナは小さく、唇も薄い。
それは、どこか「薄幸」という言葉を連想させる。

彼女は笑うコトは少なかったし、口数がそもそも少なかった。
教室の隅に目立たなく座っているような、そのタイプの女性だった。
それでも仕事はきちんとできる子で、みんなからの信頼も厚かった。

母親を支え、実直に、一生懸命に生きている。
僕はだんだん彼女に惹かれていった。

一緒に社員旅行に行けなかった彼女に、僕はお土産を買った。
みんなの目もあるから、大したモノじゃない。
その土地のゆるキャラが印刷されたハンドタオル。
そっと彼女が座るデスクにそれを置いて、「お土産です」と言うと、彼女はびっくりした顔をして僕を見た。
その顔は、「私に??」と言っていた。
僕はうなずいてその言葉にならない言葉に返事をすると、彼女は口角を上げた。
笑った、というより、笑顔、というより、不器用に口角を上げた、というのがピッタリくる表情だった。
でも、彼女が喜んでくれたのは伝わった。
僕は、お土産を買ってよかったと思った。
その後、一日おき、二日おきにそのタオルは彼女の手元にあった。

時々、僕は自分がコーヒーを入れるタイミングで彼女にもコーヒーをいれてあげるようになった。
彼女は同じように不器用にお礼を言ってくれたけど、それもだんだん普通の笑顔に近くなりつつあった。
目線はまだ合わなかったけど、彼女が喜んでくれているのはわかった。
ボクもうれしかった。

僕は次に何をしたら彼女が喜んでくれるかを考えるようになってた。
もっと彼女と話がしたかったから、食事に誘うのがセオリーだよな、と思ったけれど、彼女は母親の看病で早く帰らなければならない。

といっても、週に一度くらいは彼女も残業をしている。
彼女にしかできない仕事もあったから、彼女と社長だけが残る日が時々あったのだ。
だから、食事に誘うのも可能性がないわけじゃないな、と思った。

よくよく考えれば、彼女には生きているという喜びがあるんだろうか。
朝会社に来て、仕事をして、仕事がおわったら家に帰って母親の看病。
そしてまた翌朝仕事をする。
その繰り返しをしなければならない彼女が、だんだん不憫にも思えてきた。
そして、彼女はその境遇にぐっと耐えて毎日を過ごしているようにも見えた。

僕は彼女を夕食に誘った。
近所に、雰囲気のいいイタリアンの店を見つけたのだ。
通りがかりに、彼女のデスクにメモを置いた。
「今度一緒に夕食に行きませんか?」と書いた。
彼女がそれを広げて読んでいるのを僕は自分のデスクから見ていた。
彼女が嬉しそうに笑って僕を見てくれる、と思ったからだ。
でも彼女は、僕の方を見ずに、メモを折りたたんだ。

その日、彼女は残業だった。
パソコンを真剣に見つめる社長と、何か電卓を打っている彼女を残して他のみんなは帰った。

翌日朝、彼女は僕にメモを渡した。
それには、「私はダメなんです」と書かれていた。
「え?ダメってどういうこと?」って僕は彼女を呼び止めようとしたけれど、そこに社長がやってきたのでやめた。

その日も彼女はいつも通りだった。
地味に、デスクに座ったまま電卓を叩いていた。

その帰り道、僕は彼女と一緒に会社を出て、彼女に話しかけた。
どういうことですか?と俺は聞いたんだけど、彼女はごめんなさい、というばかりで要領を得なかった。
そのうち、彼女は小走りに行ってしまった。

どうにもやるせない気持ちを抱えたまま、僕はいろいろ考えた。
彼女はこういう誘いをうけたことがないんじゃないだろうか。
だから、どうしたらいいかわからなかったのかもしれない。
いや、だからこそ、僕がその最初の一人になりたいんだ。
そうだ、もう一度、その気持ちを彼女に伝えよう、と僕は思った。

翌日の帰り、また彼女と一緒に帰り道を共にしようと思ったけれど、彼女はまた残業ということになった。
残業といっても、彼女には看病しなければならない母親がいる。
そんなに遅くなるわけではあるまい。
そう思い、僕は会社のそばで待つことにした。
その方が、なんか効果的なような気もした。

しかし、ただ待っているのはとてもヒマだった。
十分が一時間にも感じる。
僕は、時計で一時間が過ぎた頃、体感では4時間くらい経った頃、ガマンできずに会社に戻ることにした。
忘れ物をした、とかなんとか言えば不自然なことじゃない。

会社に入ると、彼女はそこにはいなかった。
しかし、応接室に人の気配があった。
小休止でもしているのかと、僕は応接室のドアを開けた。

僕は目を疑った。
自分が見ているモノが信じられなかった。
そこには、全裸の彼女と下半身だけ脱いだ社長がいた。
彼女は、向かいのソファーの上に座った社長にまたがっていた。

こんな場面に遭遇した時、人はどういう態度を取るのが正しいのだろうか。
僕はそんなことを考えながら、動けずにいた。

しかし、驚いた僕とは裏腹に、社長も彼女も落ち着いていた。
社長は、さも普段の会話をするような口調で、「見つかっちゃったか」と言った。
その声に反応したのか、後ろ向きだった彼女は、ゆっくり僕を見た。
その顔は、恍惚として、僕に気づいても腰を振り続けていた。

僕は、彼女に好意を寄せていた自分の愚かさを呪った。
その気持ちは、腰を振るのをやめない彼女への嫌悪に変わっていった。

社長は萎えてしまったようで、彼女に降りるように言った。
そして、あろうことか、社長は悪魔になった。

「君も参加するかい?」

その声を合図に、彼女は四つん這いのママ僕に近寄ってきてズボンに手をかけた。
「やめろ!」という声は、ノドのあたりで止まった。
悲しいかな、僕の若い下半身は、気持ちとは裏腹にはちきれんばかりになっていたのだ。
理性が性欲に負け、僕は彼女を止めることが出来なかった。
そこには、彼女をもっと汚してやろうという嫌悪もあったのかもしれない。

彼女が僕の勃起したモノを手にした時、でも、僕の理性はちょっとだけ戻ってきた。
そして、こう彼女に言った。
「僕は、僕は、君が好きだったのに…」
すると、彼女は、とびきりの笑顔で、見たことのない笑顔を見せて、こう言った。

「ありがとう。じゃあ、たくさんなめてあげなきゃね」

そう言って、彼女は僕の勃起したモノを口に含んだ。

そこから先は、覚えていない。







wannmannblog.jpg

n1.jpg

(BGM:ZELDA「BE-POP」from「はじまりのゼルダ 最初期音源集1980-1982」)
→メジャーデビュー直後かその前か、けっこうこの曲は印象に残っていたなあ。
SAYOKOさんがとにかく笑わない、という感じで、なんかすごくかっこよかったことを覚えている。
俺と同年代かと思うんだけど、なんか高校生とは思えなかったなあ。

「手紙を書いてご飯を食べて風呂に入って寝る」


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kaijosha.jpg


今回の単独の新曲を作るにあたって、こんなのを設定として考えていたんだけど、今回はうまくいかなかった。
手紙を受け取った側からの歌にしようかどうしようか思って両方書いているウチに、なんか視点が定まらなくなっちゃった。
とりあえず、手紙を出した方の視点で書いたモノが未完成ですがこちら。

そのうちきちんと詞になるかな。



バレンタインデーの次の日は
先生と会う
電車で次の駅の前で
先生が車で待っている

養護学校の時のその先生は
私に優しいことを言う
肩を抱いてくれて
大きなお風呂のホテルに連れて行ってくれる


お母さんには内緒だよ、と
先生が言うから
私はお母さんにはなにも言わない
だってそうしないと
先生はもう私としてくれないって


私はいつもはユ●●●に仕事に行く
朝7時の電車に乗って
9時に会社について
ダンボールを開ける仕事を3時までやって家に帰る

家に帰って手紙を書いて
お母さんとご飯を食べて風呂に入って寝る
テレビはよくわからない
だから私はすぐにベットに入って寝る

会社では話しかけてくれる人はいない
担当の社員の人とは話す
今日はもう帰っていいよ、と
朝9時に言われることもある

そんな時は、そのまま家に帰って
手紙を書いて、お母さんと昼ご飯を食べて
また手紙を書いて、
お母さんと夕飯を食べて風呂に入って寝る


私の乳首は紫色で
先生のチンコはとても大きくなる
私を気持ちよくしてくれる
一生懸命なめる 先生が喜ぶから

私はもっとして欲しいけど
先生は二回出して終わり
そしたらお金を掃除機みたいな機械に入れて
また先生の車で駅に戻る


会社が休みの日は川越に出かける
養護学校の高等部の時に遠足で行った
それから私は休みの日には
その時と同じ場所に行くことにしてる

同じ店で同じダンゴを買って
同じように店のベンチに座って食べる
3時になったら家に帰る
そして手紙を書いてご飯を食べて風呂に入って寝る


時々先生からメールが来て
お母さんには言わないで
先生のチンコをナメに行く
そして、家に帰って手紙を書いてご飯を食べて寝る

車の中で、先生のチンコは
私が触ると大きくなる
私は嬉しくなって、それをなめてあげる
口の中に出たのは飲み込む

お母さんには内緒だよ、と
先生が言うから
私はお母さんにはなにも言わない
だってそうしないと
先生はもう私としてくれないって


休みの日、手紙を出しに隣の角の郵便局に行く
高校の同級生に手紙を出しに行く
私はその時ちょっとだけ
悲しい気持ちになる






baka.jpg

(BGM:細野晴臣「住所不定無職低収入」from「HOCHONO HOUSE」)
→「HOSONO HOUSE」は名盤と言われていて、俺もずいぶん聞きました。
けっこうラフに作られている感じのアルバムですが、名盤と言われるだけあって、完成度は高いような気がする。
けど、まあラフでもあって、手を入れられなくはないような気もする、という。
で、まあ今回このアルバムになるわけですけど、これはまあどうですかね。
名盤のリメイクって難しいよな、やっぱ。
元をなかなか越えられない、というか。
とはいえ、これはこれでそれを気にせずに聞けば名盤なんだよな。

闇の底 (創作)


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(創作ですよ念為)


 桃子は、生まれつき足が悪かった。
 桃子は、小学校に上がるまで、自分はどこにも行けないのだと思いこんでいた。
 けれど、入学と同時にもらった車いすが桃子の人生を変えた。
 この車いすに乗って、自分はどこへでも行けるんだ、って彼女は思った。

 僕は、そんな桃子が嬉しかった。

 桃子が、大人になって、一人暮らしをするといって、親は困惑したけれど、桃子はそれをいとも簡単に始めてしまった。
 両親は拍子抜けしたけれど、桃子は、また自分に翼が生えたような気がした。

 僕は、そのときも、そんな桃子が嬉しくて、おめでとう、と言った。

 そして、桃子は恋をした。
 相手は車いすに乗った人ではなかったけれど、いい人だった。
 端から見ていれば、彼は、ただいい人だっただけだったけれど、桃子は、それを間違ってしまっていた。
 彼は、桃子からのメールはすぐに返したし、車に乗せてやることもあった。
 彼はとてもいい人だったから。

 僕は、彼に桃子の気持ちを言ってみたらいいよ、と言った。
 それで桃子の気持ちにピリオドが打てるのなら、と思ったから。
 でも、桃子は、僕にこう言った。
 「このままでいいんだよ。」

 そして、その後、彼には彼女ができた。
 桃子ではなかったし、車いすに乗った人でもなかった。
 その後、幾度かその顔は変わり、そのウワサは桃子の耳にも入った。
 けれど、桃子は夜になるといつも僕に言った。
 「このままでいいんだから。」

 彼はそのうち、桃子のところに顔を出す機会も減り、僕から見たら、桃子を忘れたようにも見えた。
 でも、桃子は、いつも玄関でノックする音を聞けば彼が来たのではないかと期待していたし、出せていないメールがたくさんあったのも僕は知っていた。

 桃子も、50歳を過ぎて、ほとんどが寝たきりになって、死にゆこうとしていた。
 夜更け過ぎ、そのベットの上から、桃子は僕にまたこういった。
 「これでよかったでしょ。」

 そして、桃子は死んだ。

 そして、僕は、桃子に自分の気持ちを彼に言った方がいいと言ったことを、恥じた。
 人には暴かれたくない闇がある。
 その闇の底のなさを知っている者は、自分で闇を暴くことはない。

 でも、闇を暴こうとする人間はいる。
 無意識なんだろう、よかれと思ってなんだろう。
 僕は、桃子の死後、彼の耳に桃子の気持ちが伝わっていることを知った。
 彼が桃子のところに来る回数が減ったのはそのためだった。
 桃子がドアをノックする音に毎回絶望したのは、それが理由だったことも知った。

 もし彼女が車いすに乗っていなかったら、アパートの2階の彼の部屋にも押しかけることができたかもしれない。
 彼がうちひしがれたときに、優しくリードして、彼のモノを口に含むこともできたかもしれない。
 でも、そんなことは、桃子の身体ではあり得ない話だった。

 つまり、桃子は、彼の人生という舞台に上がってもいなかった。
 彼が二人の女性に言い寄られて困っていたときも、付き合っている彼女にふられて悲しい思いをしているときも、桃子の出番は、あたりまえのように、
 なかった。

 それを桃子は知っていたんだ。
 そして、そのまま、死のうとした。
 彼女はそれを自分で確かめようとはしなかった。


 いや、でも本当は違う。
 桃子は彼を悲しませた彼女を恨んでいた。
 そして、彼をも本当は恨んでいた。
 つまり、桃子は自分の闇に、気づいてしまっていたんだ。
 でも、蓋をしようとして、彼女は「このままでいいんだから」と言ったんだ。

 あの夜、大好きな男のモノを咥えていた女の顔を、彼女は殴りたかったけれど、彼女には殴ることはできなかった。
 結果的に自分を追いつめている彼の優しさにも、殴りたかった。
 殴れない思いは、闇の底に沈んだ。


 僕は、彼女の影だ。
 だから、僕にはもうどうすることもできないし、できなかった。
 彼女の墓の前で、彼女が生きていたという、みんなの中の記憶が薄らいでいくと共に、僕ももうそろそろ消えるのかもしれない。


 ならば、最後の最後に時限核爆弾を作ろうと僕は思い立ち、それを一週間で完成させた。
 そして、そのスイッチを1時間後にセットした。
 一秒ごと、LEDの数字が減っていくのを確認して、リュックに入れ、渋谷に向かった。
 桃子は歩けなかったのだから、僕が向かうしかないのだ。

 日曜の午後、歩道にあふれる群衆。
 ここがいい。
 僕はスクランブル交差点で爆弾を確認すると、LEDはあと10秒を表示していた。
 10・9・8・7…。
 僕はそのリュックを背負い直した。
 そして、LEDはついに0を表示し、闇はどこにもなくなった。

 さようなら桃子。







tanndokuchuu.jpg

baka.jpg

(BGM:Fantastic Plastic Machine「God Save The Mona Lisa」from「COOL & RELAX」)
→あまりに完成されすぎて、よくできたAORに聞こえますね。
FPMのある意味での真骨頂とも言えるけど、なんか食い足りない感じもあり。

ドキドキ (創作)


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一年前、結婚した。
なかなか出会いもなかったし、いい年にもなったから、相手を一生懸命探してた。
そんな中、友だちの紹介で出会った人と何となく付き合って、プロポーズされて

今思うと、特別好きではなかったのかもしれない。
その時の最高の判断だったとは思っているけど。
まあ、結婚ってそういうものだとみんな言うし。
親も私にそう言った。
「そろそろ身を固めなさい。」

でもなんか、もう少しドキドキするものだと思ってたな。

彼も、私が好きってより身を固めたかったっぽい。
彼は私を束縛しないし、自由にやれる。
そこそこの給料。
そこそこの会社。
時々セックスして、一緒に寝る。
ケンカもあまりしないけど、フザケあったりもあまりしない。

もう少しドキドキするものだと思ってたな。

家に誰かがたずねてきてくれることもあまりない。
私が結婚したと聞いて、それまでの独身仲間は私を誘わなくなった。
別に誘ってくれていいのに。
私が飲みに行くと言っても、彼は許してくれるんだし。

もう少し、ワクワクするものだと思ってた。

独身仲間だった子たちは、今でも「イイ男がいない」って口をとがらせながら、それでも楽しそうに夜遊びを繰り返してるみたい。
私も三年前まではあの仲間だった。

でもどうだろう。
私、勝ち組なの?


同輩の男の子たちは、仕事ができて、男友達も多いイケメンからどんどん結婚していっちゃった。
高校の同級生と、ってなんだよ。
そもそも私に勝ち目ないじゃん。

同僚の女の子と男を取り合いたくもないし。
どっか私は引いてたのかもしれない。
波風立てるのはゴメンだもの。


女が独りで生きて行くには、今の世の中はつらすぎる。
勤めて5年も6年もすると、仕事でも重要な役どころを任されるようになって、まあ恋愛どころじゃなくなっちゃうし。
私が独身と知るや「え、結婚してないの?」「いい人紹介しようか?」と、まるで絶滅動物を見るような目で見てくる。
始末に負えないのは50くらいの管理職。
「俺ならほっとかねえなあ」って、願い下げだよクソオヤジ。

年下の新人の男の子はどこか「あわよくば」を狙ってたりして。
それが自然ならまだいいけど、ミエミエなことが多いのよね。
私はあなたより10年も先に社会に出てますからね。
たいがいあんたがた男がナニを考えているかくらいわかりますよ。
お坊ちゃん。


まわりにはイイ男はみんな落ち着くところに落ち着いちゃって。
一時、その中の一人と不倫してたことはあった。
みんなに隠れてメールしたりして。
こそこそするのもなんか刺激的だった。
それに、彼も私に申し訳ないと思ってたんだろうな。
会ってた時はとてもやさしかったし。

でも、これじゃダメだな、って思って、一年くらいで私から別れた。
もちろん彼は受け入れてくれた。
ちょっとホッともしたんじゃないかな。

でも、今考えたら、あの時が一番ドキドキしてたかもしれないな。


そんなことしてたら、いつの間にかお局様の仲間入り。
まあ、仲間もいるからそれでどうこうはあまりないけど、彼女たちと「イイ男がいない」って言い合ってるのもなんか空しくなちゃって。

親は見合いをすすめてくるし、なんかもう結婚しちゃった方が楽なのかな、って思ったのかな、わたし。
それに、やっぱり結婚に憧れはあったし。
ちょうど、高校の同期の子が紹介してくれた男の子がマジメそうで。
イイ男とは言えないけど、マジメな人がいいよな、と思って付き合った。
その同期の子も「付き合うことにした」って言ったら喜んでくれたんで。
で、結婚の話をしたら親も喜んでくれて。
なんか、私も嬉しくなったりしてさ。

新居に引っ越したり、なんか私も変わるかな、って思ったんだよね。
明るい未来が待ってるような気がした。

でも、思ったより平坦だった。
結婚って、もっとドキドキするものだと思ってた。


私がこんなことを急に思ったのは、二日前の出来事があったから。

私のちょっと下の部下に言われたんだ。
一緒にプロジェクトもやった、なかなか素直でいい男の子。

急に彼、私に言ったの。
「先輩、僕とじゃダメですか?
やり直せませんか。
だって先輩、いつのまにか結婚しちゃって。
それで幸せそうならまだあきらめもつきますけど…。
今の先輩、ぜんぜん幸せそうじゃない…。
僕ならそんな思いはさせません。
ずっと先輩のこと思ってました」

私ね、その時、アタマが真っ白になりながら、真っ先にこう思っちゃたの。
「なら、なんでもっと早く言ってくれなかったんだよ」って。

そして、ものすごくドキドキした。









表中

(BGM:Disorder「Joleen」from「PUNK COVERS」)
→ま、ほんとですか?と。
面白いレアトラックであることは間違いなさそうであります。

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