FC2ブログ

プロフィール

スーパーちんどん・さとう

Author:スーパーちんどん・さとう
ちんどん太鼓担当

@SMChingDongSATO twitter

Calendar 1.1

<
>
- - - - - - -
- - 1 2 3 45
6 7 8 9 10 1112
13 14 15 16 17 1819
20 21 22 23 24 2526
27 28 29 30 31 - -

全記事

Designed by 石津 花

カテゴリ

最新記事

最新コメント

リンク

検索フォーム

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

最新トラックバック

QRコード

QR

集合写真


【スーパー猛毒ちんどん動画】
スーパー猛毒チャンネル  ★  YOUTUBE
知的生涯PV  ★  知的生涯ライブ動画他

【リンク】
スーパー猛毒ちんどんフェイスブック  ★  虹の会本部HP
虹魂的障害者自立生活  ★  虹の会本体ブログ
ミツのホッサ日記PLUS  ★  ツイキャス!!

虹の会では、専従職員を募集しています。社保完。詳しくはこちら


kaijosha.jpg


(創作です念為)


よく行っていた古本屋がある。
街によくある小さな個人でやってる古本屋である。
そこでエロ本を読むのが好きだった。
けっこう通っていたので、店員も顔なじみであった。

ある日、「今日は台風が来るから、もう閉めるよ」と言われ、店員と一緒に店を出た。
その店長は、「メンタルの状況もよくないんだ」と言った。
「低気圧だと思うんだよね。こういう日は気持ちが下がっちゃうんだ」と。

まだ雨は降っていなかったが、風は吹き始めていた。
「この前、ヘンな本が持ち込まれてさ」と駅に進む道すがら店員が言った。
ヘンな本、という言い方に俺は興味を惹かれたので、どういう本だったのかたずねた。

いや、エロ本なんだけどさ、ダンボールにいっぱい。
でも上にのっかってたのが見るからに古かったからさ、買い取れないって言ったら、買わなくてイイから、ってダンボール置いたまま出て行っちゃってさ。
困ったよ。
ゴミ捨て場じゃねえって。
いらない本を置いてかれたんじゃ、狭い店内どうしようもないからさ。
追いかけたんだけど、もう脱兎の如く逃げるわけ。

俺は「脱兎の如く」という言い方に、この人は本当に本が好きなんだな、ということを感じた。

もう店をそんなに無人にしておくこともできないからさ、しょうがないからあきらめたよ。
で、入り口に置かれたままになったダンボールを開けて中を見たワケよ。

ここで店員は深くため息をついた。

そしたらさ、上の数冊はエロ本なんだけど、その下はレコードだったんだ。
見てたらちょっと趣味のモノもあったからさ。
これはラッキーと思って引き抜いたらさ、レコードジャケットの中にレコードが入ってないんだ。
で、紙が入ってる。

俺は興味をそそられた。

レコード盤と同じくらいの大きさに丸く切ってあるんだわ。
その真ん中アタリにさ、写真が貼ってあるんだよ。
それがさ、別になんてことのない写真なんだ。
集合写真みたいな。

え?どこで撮られたもんなんですか?と俺はたずねた。

いやねえ、たぶんどっかの温泉とかだと思うんだわ。
けっこう古めの写真でね。
昭和の社員旅行みたいな感じなんだけど。

なんすかそれ?

わかんないんだよね。
で、他のレコードも見たんだけどさ。
そしたら、そこにもレコード盤は入ってなくて、今度は三角に切ってある紙が入っててさ。
そこにも写真が貼ってあるんだ。
どのジャケットにもレコードは入ってなくて、紙が入ってて、まあ紙は三角だったり四角だったりはするんだけど、どれにも真ん中アタリに写真が貼ってあるわけ。

集合写真なんですか?

そうなんだよ。
同じ人たちかどうかもよくわからないんだけど、まあほら、集合写真って一人一人は小さいからさ。
よくわかんないんだけど。
でもまあ、背景はいろいろなわけ。
温泉ぽかったり、別になんてことない中華屋さんの前とか、神社の前とか。

ちょっとなんか意味わかんないですね。

そうなんだよ。
意味がわからない。
ってか、捨てればいいじゃん、そんなの。
なんで俺のところに持ってきかなあ。

その持ってきた人が作ったんですかね、一つ一つ紙切って。

どうなのかなあ。
でもその彼は若かったからさ、この写真は彼のモノじゃないと思うんだよな。
もっと古い感じの写真だから。

親のアルバムから抜いた、とか?

まあ時代的にはそんな感じなんだろうけど…。
な?意味わかんないだろ?。
この紙をさ、俺にどうしろって言うんだよなあ…。
でもなんか捨てられなくてさ。
とりあえず店の奥に置いてあるんだけど…。

だるそうな顔をした店長はそう言って黙ってしまった。
俺もここで無言になってしまった。
あまりにも手がかりがない話で、お互い、どうにも推理のしようがない。

ちょっと歩いたところで、店長は、「ま、俺ここから電車乗るから」といって、駅の構内に消えていった。

と、店長の背中を見送った時、気づいた。
店長の背中には、丸く切り抜いた紙が張り付いてた。
一瞬息を呑んだ後、あわてて呼びかけようとしたが、店長はもう雑踏の中に飲まれていた。

そこで背筋がゾッとした。
あわてて俺は上着を脱いで背中を確認した。
俺の背中には1枚の集合写真が張り付いている。

その集合写真に写ってる人の顔は、どれも全て一様に笑って俺を見つめていた。





2020もち

01_20191209110145666.jpg

jr.jpg

(BGM:Lucky Strikers「シェリルブランドー」from「心燃会」)
→いや、アルバム名が熱い。
このトラックはなんだかカッコイイロック。
なんでしょう。
オールドスタイルでありながら、どこかブレイクがいい感じだったり、間奏も凝ってていい。
スポンサーサイト



恋多き女 (創作)


【スーパー猛毒ちんどん動画】
スーパー猛毒チャンネル  ★  YOUTUBE
知的生涯PV  ★  知的生涯ライブ動画他

【リンク】
スーパー猛毒ちんどんフェイスブック  ★  虹の会本部HP
虹魂的障害者自立生活  ★  虹の会本体ブログ
ミツのホッサ日記PLUS  ★  ツイキャス!!

虹の会では、専従職員を募集しています。社保完。詳しくはこちら


専従募集


(創作です念為)


私を好きだと言ってくれる人と付き合ったりもした。
とは言っても、そこそこ浮気もしたりしていた。
きっとセックスが好きだと思うし、セックスに至る「ドキドキ」がとても私は好きなんだと思う。

自分で言うのもなんだけど、そこそこモテたし、浮気を承知で近づいてくる人もいた。
お互いに後腐れがない分、私はその「ドキドキ」に身を任せて寝た。
とはいえ、そんなことばかり繰り返しているのは自分がみじめになったり、後になって「しなきゃよかった」となることもある。
やっぱり、品行方正な女の子の方がイイ。
男にとってじゃなくて、自分もそういう女の子ではありたいとは思っていた。

でもまあ、「ドキドキ」にはかなわなかった。


なんとなく適齢期になって結婚して、なんとなく「ドキドキ」からも遠ざかって、最近、思うことがあって。

私、「ドキドキ」を愛してはいたけれど、その相手を愛していたんだろうか?。
いや、浮気だけじゃなくて、そもそも付き合っていた人のことを愛していたんだろうか。
今の彼も。

人を好きになるって、どんな気持ちなんだろう。
狂おしいほど、眠れない夜のことだろうか。
その人のことを思って、自分が犠牲になることだろうか。

私には、そんな夜があっただろうか。
犠牲になっても彼には生きていてほしい、と思ったことがあっただろうか。
今も、あるだろうか。


楽しいセックスはあった。
身体が合う、とか言うけど、そういう人はいたし、付き合ってもいた。
耳元でささやかれるだけで準備が出来ちゃうほどのセックスだった。

でも、その人のこと、愛していたんだろうか。

愛ってなんだろう。
恋ってなんだろう。

そうね、彼が浮気をしていて、怒り狂ったことはあった。
でも、そんな時、私は他の人と浮気をして憂さを晴らしていたような気がしてきた。
あのまま、まっすぐ彼に怒りをぶつけていたら、どうなっていたんだろう。

よくわからない。
でも、そうしたらよかったと、なんとなく今は思う。

なんでまっすぐ彼を思い続けられなかったんだろう。
彼に挑めなかったんだろう。


私を安定させてくれて、私を自由にさせてくれて、時々一緒にいて笑えればいい。
それはそうなんだけど、別に、それはこの人じゃなくてもいいんじゃない?
アノ人じゃなくてもよかったんじゃない?
その人を、私は愛しているんだろうか?

いや、あの時、違う選択をしていたら、今どうなっていたんだろう。
なんであの時、私は首を縦に振らなかったんだろう。
あの時は、なんで首を縦に振っちゃったんだろう。

恋だった?
いや、恋になりそうだったから?


失恋がイヤだったのかな。
恋をするのが怖かったんだろうか。
まっすぐ立ち向かって、ボロボロになるのがいやだったのかな。
かっこよくやり過ごしたかったのかな。
ボロボロを人に見せたくなかったのかな。

この人といたら幸せになれる、というのは、愛じゃないのかな。
打算なのかな。
平坦な人生が私の願いだったんだろうか。
それは愛なんだろうか。

今になって、波風が立ってもいいから、二人を結ぶ赤い糸だけを信じられるような恋をしてみたかったな、って思う。


明日になって、もし、彼が違う人になっていても、私はそれに合わせられちゃう気がする。
昔のアノ人になっていても、なんとなく波風立てないように暮らしちゃうかもしれない。

まあ、今になってそんなことを言ったって、もう遅いわね。
もっと早くに気づけばよかったな。

一生の相手だと思っても、それってうまくはいかないんだよね。
星の数ほど相手はいて、私もたくさんいて、そんなに簡単にマッチングしない。
それを最初からなんかわかった気になって、あきらめていたのかもしれない。

別に、あの時の彼のことずっと思っててもよかったのに。
そういう人生もステキだったかもしれない。
下手に浮気できる相手がたくさんいて、きっと恋多き女、なんて言われてるのかもしれないけど、でも、それは恋じゃなかったな。

あの時の彼の幸せだけをずっと祈ってる人生でもよかったのかもしれない。
たとえ、彼の人生に私がからまなかったとしても。


でも、そんなことってあり得るの?
やっぱりドキドキが欲しいし、思ってるだけじゃ生きていけないな、私は。

打算でも、妥協でも、私は今の彼と生きていくしかないんだな。
この思いは、ずっと隠したまま、誰にも言わないまま、きっと私は死んでいくんだと思う。

生まれかわったら、心が焦げるような恋をする女になりたい。
それが人生で一度きりでも。




n1.jpg

(BGM:Gazebo「I Like Chopin」from「the Piano Songs 1」)
→「雨音はショパンの調べ」ですね。
こういう邦題ってのは誰がつけるのか、なかなか素晴らしいですよね。
「私はショパンが好き」ではもうどうしようもないですから。

とっさによけたが、それは魚だった


【スーパー猛毒ちんどん動画】
スーパー猛毒チャンネル  ★  YOUTUBE
知的生涯PV  ★  知的生涯ライブ動画他

【リンク】
スーパー猛毒ちんどんフェイスブック  ★  虹の会本部HP
虹魂的障害者自立生活  ★  虹の会本体ブログ
ミツのホッサ日記PLUS  ★  ツイキャス!!

虹の会では、専従職員を募集しています。社保完。詳しくはこちら


kaijosha.jpg



短編を考えるのは好きなんだけど、もっともっと短編に出来ないものだろうか?
一行で、テキトウに書いたとしたら、なんかやれるのかやれないのか?
まあ、そんなことを普段けっこう考えたりします。

付け足しちゃったらダメな気がしますが、筆力がないので、まあちょっと付け足しというか、自分で作って自分で突っ込んでみる。



困り果てたボクの前に、らせん階段から下りてきた妙齢の着物の女性が近寄ってきて「あと三年だからね」と耳元で言った。

→まあ、よくわかんないですけど、こんな状況にはなりたくない、という物語。
なにに困り果てていたのか、どこなのか?については、各々考えて下さい。


「もう、あのおじさん来ないんだよね、大丈夫だよね」と妹が心配そうな顔で聞いてきた。

→解決したのか?本当はしてないのか?いや、なにが解決したのか?してないのか?。


その時、私たちは、幾千もの飛行体が南太平洋から日本に近づいてきていることを知らなかった。

→きっと「私たち」はバンザイとかしてたのかな?
こわいこわい。


いつも同じコースを辿ってた、彼の私への愛撫の順番が変わったことに気づいてから、彼の指に嫌悪しか感じられなくなった。

→ま、これはありそう。


父と同じ目をした犬が寄ってきて、ボクに物欲しげな顔をしたのだけれど、ボクはあの女に言われたとおり無視をした。

→「あの女」とは誰なんだ!


その日、病院の窓から見えた青空は、あの事故の日から会っていない君の笑顔より、やっときらめいて見えた。

→前向きになれたんでしょうか?


彼は神様に祈りながら寝たけれど、起きたらその日もやっぱり彼は犬のママだった。

→前の「お父さんの目をした犬」の犬側の話でしょうか?


「郵便受けに入っていたのは、雨ににじんだオフクロからのハガキと督促状」

→ま、これはあるな。


三日間降り続けた雨は濁流となり、悪魔たちの住む地球の底に流れ込み、堪えきれなくなった悪魔が地上に飛び出した。

→デビルマンのサイドストーリーにしてほしい。


待ち望んだ彼の帰国だったけれど、私は出国する。

→ぎゃはははは。
なにそれ。


彼が食べ終わったそのパンの袋の裏面にはあの国の言葉で「実験用」と書かれてるのだが、彼はもちろんそれを知らない。

→星新一さんっぽいな。


一度も怒ったことのない男が激昂したとき、あちこちから様々な種類の鳥が集まってきて、一斉に鳴き始めた。

→これもコントになりそう。


凍てついた道路を走る車は次々に追突して国道を埋め尽くし、それを見ようと国中の野次馬が集まってきたので、そこにこの街ができたのである。

→ほのぼのかよ。


そもそもの失敗は、私は自転車にも乗れないのにバイクに乗ろうとしたことだ。

→どうして?


私が強気だったのは、懐にあの男にもらった拳銃を持っていたからだ。

→ハードボイルドか…。


僕がカギを落としたのが合図だった

→なんの!!


僕はとっさに携帯を見たが、画面の時刻表示が左右反転していた。

→パラレル。


家に帰ると、母さんが申し訳なさそうに知らないおじさんにお茶を出していた。

→おじさんは主人公に「大きくなったな」と平然と言った感じね。



てなことで、今日はおしまい。





1110te小

n1.jpg

(BGM:UP HOLD「LEATHER SHIP [地下の覇者]」from「SKULLPING A TRIBUTE TO GASTUNK」)
→ガスタンクって、「鳴き」なんだなあ。
BAKIさんの声も、TATSUさんのギターも鳴いていたというか。
今考えると、メタルでもあり、パンクでもあり、まあガスタンクというジャンル、というか。

初恋 (創作)


【スーパー猛毒ちんどん動画】
スーパー猛毒チャンネル  ★  YOUTUBE
知的生涯PV  ★  知的生涯ライブ動画他

【リンク】
スーパー猛毒ちんどんフェイスブック  ★  虹の会本部HP
虹魂的障害者自立生活  ★  虹の会本体ブログ
ミツのホッサ日記PLUS  ★  ツイキャス!!

虹の会では、専従職員を募集しています。社保完。詳しくはこちら


kaijosha.jpg



(創作です念為)


彼女は片親で育ち、今は母親の看病に忙しい。
会社が終わるとすぐに家に帰る。
飲み会なんかにもあまり参加できない。
といっても、小さな会社。
社長と社員は5人ほど。

この不況で、この会社もどうなるかと思っていたのだが、なぜか社長はうまく仕事を取ってくる。
とりあえずは順風満帆の一歩手前くらいか。
そんなわけなので、彼女も時に母親の通院などの早退などを許してもらえる。
ブラックというよりも、家族経営みたいな感じだ。
社長には奥さんがいたけれど、子どもさんたちは独立していて、まあ、俺たちを家族、子どものように思っているのかもしれない。

彼女は、よく見ればとてもキュートな顔立ちをしている。
けれども、グレーのセーターに膝下まである紺のスカート、黒いふちのメガネは、彼女を年よりも幼く、地味に見せた。
だいたい、彼女はいつもそんなカッコウだった。
パーマをかけているわけでもない黒髪は、時に毛先に寝癖があったりする。
化粧っ気のない顔の真ん中にあるハナは小さく、唇も薄い。
それは、どこか「薄幸」という言葉を連想させる。

彼女は笑うコトは少なかったし、口数がそもそも少なかった。
教室の隅に目立たなく座っているような、そのタイプの女性だった。
それでも仕事はきちんとできる子で、みんなからの信頼も厚かった。

母親を支え、実直に、一生懸命に生きている。
僕はだんだん彼女に惹かれていった。

一緒に社員旅行に行けなかった彼女に、僕はお土産を買った。
みんなの目もあるから、大したモノじゃない。
その土地のゆるキャラが印刷されたハンドタオル。
そっと彼女が座るデスクにそれを置いて、「お土産です」と言うと、彼女はびっくりした顔をして僕を見た。
その顔は、「私に??」と言っていた。
僕はうなずいてその言葉にならない言葉に返事をすると、彼女は口角を上げた。
笑った、というより、笑顔、というより、不器用に口角を上げた、というのがピッタリくる表情だった。
でも、彼女が喜んでくれたのは伝わった。
僕は、お土産を買ってよかったと思った。
その後、一日おき、二日おきにそのタオルは彼女の手元にあった。

時々、僕は自分がコーヒーを入れるタイミングで彼女にもコーヒーをいれてあげるようになった。
彼女は同じように不器用にお礼を言ってくれたけど、それもだんだん普通の笑顔に近くなりつつあった。
目線はまだ合わなかったけど、彼女が喜んでくれているのはわかった。
ボクもうれしかった。

僕は次に何をしたら彼女が喜んでくれるかを考えるようになってた。
もっと彼女と話がしたかったから、食事に誘うのがセオリーだよな、と思ったけれど、彼女は母親の看病で早く帰らなければならない。

といっても、週に一度くらいは彼女も残業をしている。
彼女にしかできない仕事もあったから、彼女と社長だけが残る日が時々あったのだ。
だから、食事に誘うのも可能性がないわけじゃないな、と思った。

よくよく考えれば、彼女には生きているという喜びがあるんだろうか。
朝会社に来て、仕事をして、仕事がおわったら家に帰って母親の看病。
そしてまた翌朝仕事をする。
その繰り返しをしなければならない彼女が、だんだん不憫にも思えてきた。
そして、彼女はその境遇にぐっと耐えて毎日を過ごしているようにも見えた。

僕は彼女を夕食に誘った。
近所に、雰囲気のいいイタリアンの店を見つけたのだ。
通りがかりに、彼女のデスクにメモを置いた。
「今度一緒に夕食に行きませんか?」と書いた。
彼女がそれを広げて読んでいるのを僕は自分のデスクから見ていた。
彼女が嬉しそうに笑って僕を見てくれる、と思ったからだ。
でも彼女は、僕の方を見ずに、メモを折りたたんだ。

その日、彼女は残業だった。
パソコンを真剣に見つめる社長と、何か電卓を打っている彼女を残して他のみんなは帰った。

翌日朝、彼女は僕にメモを渡した。
それには、「私はダメなんです」と書かれていた。
「え?ダメってどういうこと?」って僕は彼女を呼び止めようとしたけれど、そこに社長がやってきたのでやめた。

その日も彼女はいつも通りだった。
地味に、デスクに座ったまま電卓を叩いていた。

その帰り道、僕は彼女と一緒に会社を出て、彼女に話しかけた。
どういうことですか?と俺は聞いたんだけど、彼女はごめんなさい、というばかりで要領を得なかった。
そのうち、彼女は小走りに行ってしまった。

どうにもやるせない気持ちを抱えたまま、僕はいろいろ考えた。
彼女はこういう誘いをうけたことがないんじゃないだろうか。
だから、どうしたらいいかわからなかったのかもしれない。
いや、だからこそ、僕がその最初の一人になりたいんだ。
そうだ、もう一度、その気持ちを彼女に伝えよう、と僕は思った。

翌日の帰り、また彼女と一緒に帰り道を共にしようと思ったけれど、彼女はまた残業ということになった。
残業といっても、彼女には看病しなければならない母親がいる。
そんなに遅くなるわけではあるまい。
そう思い、僕は会社のそばで待つことにした。
その方が、なんか効果的なような気もした。

しかし、ただ待っているのはとてもヒマだった。
十分が一時間にも感じる。
僕は、時計で一時間が過ぎた頃、体感では4時間くらい経った頃、ガマンできずに会社に戻ることにした。
忘れ物をした、とかなんとか言えば不自然なことじゃない。

会社に入ると、彼女はそこにはいなかった。
しかし、応接室に人の気配があった。
小休止でもしているのかと、僕は応接室のドアを開けた。

僕は目を疑った。
自分が見ているモノが信じられなかった。
そこには、全裸の彼女と下半身だけ脱いだ社長がいた。
彼女は、向かいのソファーの上に座った社長にまたがっていた。

こんな場面に遭遇した時、人はどういう態度を取るのが正しいのだろうか。
僕はそんなことを考えながら、動けずにいた。

しかし、驚いた僕とは裏腹に、社長も彼女も落ち着いていた。
社長は、さも普段の会話をするような口調で、「見つかっちゃったか」と言った。
その声に反応したのか、後ろ向きだった彼女は、ゆっくり僕を見た。
その顔は、恍惚として、僕に気づいても腰を振り続けていた。

僕は、彼女に好意を寄せていた自分の愚かさを呪った。
その気持ちは、腰を振るのをやめない彼女への嫌悪に変わっていった。

社長は萎えてしまったようで、彼女に降りるように言った。
そして、あろうことか、社長は悪魔になった。

「君も参加するかい?」

その声を合図に、彼女は四つん這いのママ僕に近寄ってきてズボンに手をかけた。
「やめろ!」という声は、ノドのあたりで止まった。
悲しいかな、僕の若い下半身は、気持ちとは裏腹にはちきれんばかりになっていたのだ。
理性が性欲に負け、僕は彼女を止めることが出来なかった。
そこには、彼女をもっと汚してやろうという嫌悪もあったのかもしれない。

彼女が僕の勃起したモノを手にした時、でも、僕の理性はちょっとだけ戻ってきた。
そして、こう彼女に言った。
「僕は、僕は、君が好きだったのに…」
すると、彼女は、とびきりの笑顔で、見たことのない笑顔を見せて、こう言った。

「ありがとう。じゃあ、たくさんなめてあげなきゃね」

そう言って、彼女は僕の勃起したモノを口に含んだ。

そこから先は、覚えていない。







wannmannblog.jpg

n1.jpg

(BGM:ZELDA「BE-POP」from「はじまりのゼルダ 最初期音源集1980-1982」)
→メジャーデビュー直後かその前か、けっこうこの曲は印象に残っていたなあ。
SAYOKOさんがとにかく笑わない、という感じで、なんかすごくかっこよかったことを覚えている。
俺と同年代かと思うんだけど、なんか高校生とは思えなかったなあ。

「手紙を書いてご飯を食べて風呂に入って寝る」


【スーパー猛毒ちんどん動画】
スーパー猛毒チャンネル  ★  YOUTUBE
知的生涯PV  ★  知的生涯ライブ動画他

【リンク】
スーパー猛毒ちんどんフェイスブック  ★  虹の会本部HP
虹魂的障害者自立生活  ★  虹の会本体ブログ
ミツのホッサ日記PLUS  ★  ツイキャス!!

虹の会では、専従職員を募集しています。社保完。詳しくはこちら


kaijosha.jpg


今回の単独の新曲を作るにあたって、こんなのを設定として考えていたんだけど、今回はうまくいかなかった。
手紙を受け取った側からの歌にしようかどうしようか思って両方書いているウチに、なんか視点が定まらなくなっちゃった。
とりあえず、手紙を出した方の視点で書いたモノが未完成ですがこちら。

そのうちきちんと詞になるかな。



バレンタインデーの次の日は
先生と会う
電車で次の駅の前で
先生が車で待っている

養護学校の時のその先生は
私に優しいことを言う
肩を抱いてくれて
大きなお風呂のホテルに連れて行ってくれる


お母さんには内緒だよ、と
先生が言うから
私はお母さんにはなにも言わない
だってそうしないと
先生はもう私としてくれないって


私はいつもはユ●●●に仕事に行く
朝7時の電車に乗って
9時に会社について
ダンボールを開ける仕事を3時までやって家に帰る

家に帰って手紙を書いて
お母さんとご飯を食べて風呂に入って寝る
テレビはよくわからない
だから私はすぐにベットに入って寝る

会社では話しかけてくれる人はいない
担当の社員の人とは話す
今日はもう帰っていいよ、と
朝9時に言われることもある

そんな時は、そのまま家に帰って
手紙を書いて、お母さんと昼ご飯を食べて
また手紙を書いて、
お母さんと夕飯を食べて風呂に入って寝る


私の乳首は紫色で
先生のチンコはとても大きくなる
私を気持ちよくしてくれる
一生懸命なめる 先生が喜ぶから

私はもっとして欲しいけど
先生は二回出して終わり
そしたらお金を掃除機みたいな機械に入れて
また先生の車で駅に戻る


会社が休みの日は川越に出かける
養護学校の高等部の時に遠足で行った
それから私は休みの日には
その時と同じ場所に行くことにしてる

同じ店で同じダンゴを買って
同じように店のベンチに座って食べる
3時になったら家に帰る
そして手紙を書いてご飯を食べて風呂に入って寝る


時々先生からメールが来て
お母さんには言わないで
先生のチンコをナメに行く
そして、家に帰って手紙を書いてご飯を食べて寝る

車の中で、先生のチンコは
私が触ると大きくなる
私は嬉しくなって、それをなめてあげる
口の中に出たのは飲み込む

お母さんには内緒だよ、と
先生が言うから
私はお母さんにはなにも言わない
だってそうしないと
先生はもう私としてくれないって


休みの日、手紙を出しに隣の角の郵便局に行く
高校の同級生に手紙を出しに行く
私はその時ちょっとだけ
悲しい気持ちになる






baka.jpg

(BGM:細野晴臣「住所不定無職低収入」from「HOCHONO HOUSE」)
→「HOSONO HOUSE」は名盤と言われていて、俺もずいぶん聞きました。
けっこうラフに作られている感じのアルバムですが、名盤と言われるだけあって、完成度は高いような気がする。
けど、まあラフでもあって、手を入れられなくはないような気もする、という。
で、まあ今回このアルバムになるわけですけど、これはまあどうですかね。
名盤のリメイクって難しいよな、やっぱ。
元をなかなか越えられない、というか。
とはいえ、これはこれでそれを気にせずに聞けば名盤なんだよな。

| ホーム |


 BLOG TOP  » NEXT PAGE