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スーパーちんどん・さとう

Author:スーパーちんどん・さとう
ちんどん太鼓担当

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行きたい気持ち (創作)


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kaijosha.jpg



(創作です念為)

彼女は、空港で降りて、タクシーに乗ったという。
以下はその時の彼女の話である。

出張先の支店は電車が通ってる場所じゃなく、山の中にある。
簡単な確認作業なので、おそらくはすぐに仕事は済むだろうが、行きようがない。
レンタカーという選択肢もなくはなかったが、慣れない山道の運転は避けたかった。

タクシーに乗り込み、行き先を告げると、「わかりました~」と女性の運転手さん。
運転手さんが女性であったことになにやら居心地の良さを感じ、安心して確認作業のための書類に目を通すことにした。

ふと視線を感じて、バックミラーを見ると、運転手さんが何度も私のことを見ている。
あら?お化粧落ちちゃったかしら、とか思っていると、急に運転手さんが涙声で私に声をかけた。

「ごめんなさいね!あのとき!」

え?

「あのとき、あなたを脅かすだけのはずだったの!。ごめんなさい!」と、もうその運転手は泣き声である。

違うのよ、私は、命令されただけなの!
あそこに呼び出せって言われたから、あなたに電話しただけなの。
あんなことになるなんて、私、思わなかったから…。

私はまったく心当たりがない。
というか、この運転手さんのこと知らない…。
「違いますよ。人違いです」と私は言ったが、その声が聞こえているのか聞こえていないのか、彼女はごめんなさいを繰り返す。

私はそれよりも山道の運転の方が気になってしまい、「とにかく落ち着いてください、人違いですから」と言うも、彼女は本当に私におびえているように見えた。

そもそもこの地に来たのは始めてだ。
彼女の話を総合すると、どうも高校時代くらいの時の話をしているようだ。
とはいえ、彼女は私よりもどう見ても年上に見えるし、ネームプレートの「根岸」という名前にもまったく心当たりがない。

「違いますよ。私、ここに来たのは初めてだから」というんだけど、彼女は「そうじゃない、そうじゃないじゃない。ほら、あのときに…」と私の人違いについてはまったく意に介さない感じである。

そうか、よく考えたら、この場所での話じゃないかもしれない。
この人だって、ここで高校時代を過ごしていると決まったわけじゃない。

けど、言ってることがまったく不明だ。
しかも、なんか彼女は核心を言わない。

一転して居心地が悪い空間となったタクシーだが、目的地には着いて、「ごめんなさい、もうお金はいいから」と運転手さんは言って私を降ろそうとする。
違う違う、私、その人じゃないから。
と料金を払おうとするのに、彼女はそれを受け取らない。
このまま押し問答してもしょうがないと思った私は、まあ、いいかと思ってタクシーを降りた。

なんだろう。
なにを言ってるんだろう。
誰と勘違いしているんだろう、って、なんか解せない思いはあったけれど、でもまあ、彼女ともう出会うこともあるまい、気を取り直して仕事を済ませちゃおう、と私は思った。

仕事は滞りなく終わった。
この後、近くの駅まで出て、主要都市にあるお城を見て帰ろうと思っていた。
近くの駅まで送りますよ、という支社長の言葉に甘えることにした。

支社の玄関で待っていると、私より若そうな男性が仕事のついでがあるので送ってくれるという。
ちょっと進んだところで、急に彼は私に言った。
「おまえ、根岸だな」
「なんで戻ってきた」
「あの後、みんなで大変だったんだぞ!」

え?

いや、違います、私は根岸じゃないです。
この場所に来たのも初めてです、と繰り返すのだが、聞こえてるのか聞こえてないのか彼は私を責め続ける。

「あの場所におまえが着さえしなかったら、こんなことにならなかった」
「また戻ってきて、同じことをするつもりか!」

私はハンドルを彼に握られていることもあって、恐怖に駆られた。
この怒りようだと、私はどこかに連れて行かれてしまうのではないか、そうではなくても、山道の運転を誤ってしまうのではないか。

落ち着いてください、私は根岸じゃないんです。
人違いです。

彼はそれでも近くの駅で私を放り出すように降ろすと去って行った。

行きのタクシーのこともあり、私の頭の中はパニックになった。
根岸を巡る何かがあったんだろうか。
根岸って、行きのタクシーの運転手さんだよな…。
でも、彼女と私は似てない、と思う。
というか、年齢が違いすぎるし、そう考えると、支社から運転してくれた彼はもっと若い。

彼らは同じ事例について私に言っていたように思えるが、どうも高校時代くらいの話をしているようで、こんなに年齢が違って同じような話をするとはちょっと思えない。

なんなんだろう…。
私は、なんか早く帰った方がいいような気がしたが、一方で、根岸にまつわる何があったのか、どうしても気になってしまった。

駅前で呆然としていると、小さな子どもがやってきて、「はい、頼まれてたコーラ」といって私にペットボトルを渡してくる。
唖然としていると、向こうからおじさんがやってきて、「やあ、根岸さん、久しぶり!」と手を振りながらやってきた。

え?だから私、根岸じゃないって!

近づいてくるおじさんをつい突き飛ばしてしまった。
「なにするの、根岸さん」とおじさんは笑顔。
恐ろしくなった私は、とにかくこの場から離れようと走った。

整理しようと思っても、整理できない。
最初の根岸さんが彼らの言う根岸さんなのだろうか?
でも、私とは似ても似つかないし、年齢も明らかに違う。

というか、なに?なんなの?と思っていると、ブルブルブルと携帯が鳴る。
おばさんからだ。
開口一番、おばさんはこういった。
「あんたどこに行ってんの!」
「なにしてんの!」
「そんな山に行っちゃダメじゃない!」
おばさんにはここ2,3年会ってないし、今日のことも伝えてない。
うろたえていると、「すぐにウチに戻りなさい!」と続ける。

これは後になって聞いた話だけれど、おばさんはテレビを見ていたら急に画面が切り替わって見えて、私が山の中で多くの人に囲まれて崖から落とされる様子が写ったらしい。
その山がどうも禍々しく、何か悪い予感を感じさせ、すぐに電話をかけてくれたらしい。

おばさんの勢いに押され、「わかった」と言い、私は駅に戻り、でも誰とも目を合わせないよう、ターミナル駅を目指したのよ。


ここまで話し、彼女は一息ついて、こう言った。

根岸、って、その時にはもう亡くなってた母親の旧姓だったの。
でも、あの場所は実家とかでもないし、関係ないと思うんだけど。
けど、なにかつながりがあるんじゃないかと思うとね、どうしてももう一度行ってみたい気持ちが抑えられないのよね…。
でも、次に行ったら、なんかおばさんが見た映像が本当になっちゃうような気もして、怖いんだけど…。
けど、行きたい気持ちが抑えられないのよ…。

行かない方がいいよねえ…

と彼女は最後に小さな声で自分に言い聞かせるように言った。





車募集

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(BGM:Sublime「Don't Push [Live]」from「Stand By Your Van [Live]」)
→ジャケットの見た感じはパンクなんだけど、スカからレゲまで、まあ「楽しい」音楽だな、これは。
ライブ盤で、まあライブの曲順通りに入ってるのかどうかは知らないけど、一曲目がこの「Don't Push」ってのがね、いいよね。
「押すなよ、危ねえぞ」みたいな。
見た目に違わず優しいと見た。

形見 (創作)


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(創作です念為)


「あの映画監督のところでちょっと働いていたことがあったんですよ」
え~、あの賞を取った監督?
「そうなんですよ、まだ有名じゃなかったけど、やっぱ小道具とかにはすごく気を遣う人でしたね」

「あの画家さんと知り合いなんですよ」
すごいね、有名な人じゃない。
「何回かアトリエにもお邪魔したことがあって…」

彼女は、わかりやすい嘘をいつもついていた。
その独特な風貌、ちょっと服も周りから浮く感じの「普通の人じゃない感」を醸し出していた彼女の話は、それでも最初はみんな興味津々に聞いていたが、それが毎日のように続く中で、だんだん「またかよ…」という雰囲気が支配するようになった。
それでも仕事は進んだし、話をへえへえ聞いていればいいじゃん、という感じが彼女をのまわりを支配し始めていた。
嘘だ、と突っ込むのは大人としてどうか、ってのもあって、決定的な出来事は起こらなかったが、今になって考えてみると、それが彼女を追い込んだのかもしれない。

だんだんみんなが驚かなくなるに従って、彼女の嘘もエスカレートしていくのはみんな感じていた。
このままでは、「マイケルジャクソンと友達」、といいかねないな、と誰もが思っていたけれど、まともに取り合うのもめんどくさい。

そんなある日、彼女は盛大に吐いた。
デスクにだ。
周りは驚いたし、彼女の体調を気遣った。
彼女をソファに横にならせ、吐瀉物を片付けた。
「ちょっと寝てれば大丈夫だと思います。すいません本当に」という彼女でしたが、その日は早く帰って寝た方がいいという皆のアドバイスを受けて、彼女はそのまま帰った。

どうしちゃったんだろう。
みんな不安になったけれど、まあ彼女の言うように明日にはけろっとしているのかもしれない。
突然のことに戸惑ったが、まあみな仕事を終え、その日は帰った。

翌日、彼女はちょっと遅れてやってきて、「どうも私妊娠したみたいです」と言った。

おめでとう、とみんなは言った。
昨日の出来事が吹っ飛ぶような話だったけれど、どうも「相手が誰なのか」を彼女は言わない。
そういえば、そういう「彼氏」的な話を彼女から聞いたことはなかったなあ、と思ったけれど、でもそこで「相手は誰なの?」というのはちょっと聞きにくい。
結婚は?というのもちょっと野暮な感じがして、それはみんなも同じだったようで、誰もそれには触れない、ただ「おめでとう」を彼女に送った。

その後、彼女は休みがちになった。
きっとお産がきついのかな、と話していたが、時たま顔を出すと、その顔が妙にこけているのに気づいた。
新しい命を生み出す力が出るんだろうか?
そんなにきついのかな、と思っていたけれど、ある日、連絡なしに休んだのが二日続いて、なんか家を見に行った方がいいんじゃないか、という話が出た頃、彼女の母親という人から連絡があった。

「彼女、死んじゃったって」
電話に出た女の子がそういった。

え?
どういうこと?
なに?

所長が改めて控えてあった実家に電話をかけると、彼女の母親は平謝りだったそうで、ご迷惑をかけて、と繰り返す。
状況が飲み込めない所長が、「おなかの子は…」と遠慮気味に聞くと、母親なる人物はこういった。

「またそんなウソを…あの子は…もうしわけありません…」

狐につままれたような顔をしている所長の話を聞いて、そうか、妊娠というのはウソだったのか、何か別の病気?だったのか…、と思ったが、所長も死因は聞けなかったという。

二三日は仕事も手につかない感じだったが、そのうち彼女なしの事務所で仕事を回すようになり、彼女の荷物を片付けよう、ということになった。
新たに人も募集しなければならない、そのためには整理もしなければならない。
まあ気は進まないが、母親もこっちで片付けてくれと言うし、仕事と割り切って手の空いた人で整理を進めることになった。

なんということはない。
デスクの上には書類、机の中にも筆記具やメモ、特に仕事上必要とするモノはなかったし、私物というのも、ペン類くらいで、整理ははかどった。

そんな整理の最中、ロッカールームから女性の社員が血相を変えて抱えてきたのが「こけし」だった。

一抱えもある。

彼女のロッカーに入っていたという。

え?
どうして?
なにこれ?

こんな大きなモノを持ち込んだら気がつきそうなもんだが、そういうそぶりはなかったし、どっかのお土産とかそういう感じでもない。
そのこけしは、作りはいいようだが、うす汚れていて、古いものであることがうかがわれた。

黙り込んだ事務所だったが、所長が、「明日燃えないゴミの日だから、出しちゃおう」と言い出した。

そうだよな、別にもう彼女の持ち物はゴミにしちゃってるわけだし…。
こんなに大きければ燃えるゴミというわけにも…。
かといって、寺に持って行くとか、祈祷してもらうとかはなんか逆に怖い…。

ただ、彼女はここに置いていただけだ。
だから、捨ててもいいんだ、という風に、

考えたかった。


結局、所長の意見に異議を唱える人もいず、こけしは会社の入り口のゴミ置き場に置かれた。
明日になれば、回収車が回収してくれるだろう…。


翌朝、会社に行くと、みんな真っ青な顔をしていた。
どうしたんですか?と聞くと、ゴミ置き場を見ろという。

こけしに、誰が貼ったのか、どこのものだからわからないお札が貼ってあった。

事務所の誰も貼った覚えはないという。





(BGM:ガガガSP「フラレ男の哀しい歌」from「声に出すと赤っ恥」)
→もうストレートなタイトルであることがガガガらしい。
これ、タイトルだけでけっこう「ケッ」って思うかもしれないけど、サビもタイトルまんまなんだけど、3分弱の曲の中で繰り返されるとちょっとグッときちゃうところもある。

ある男の話 (創作)


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(創作です念為)


今から考えると、あの日は朝からヘンだったんだよね。
朝起きて俺はお茶を飲むことにしてるんだけど、コップに手をかけたら、入れたはずのお茶が入ってない。
まあ、俺の勘違いかな、と思って、その時はそんなに気にしなかった、というか、気にしないようにしたんだ。
なんか怖かったから。
でもまあ、毎朝の習慣だからさ、「んなわけない」とは思ってはいたんだ。

ま、そのことはそんな感じで記憶の底に押し込めていたんだけどさ。
その夜だよ。
家にいたんだ。
そしたら携帯に電話があった。
見知らぬ番号だったから、一度はほっておいた。
けど、数分経ってもう一度かかってきてね。

もしかしたら、なんか携帯なくした親が他の人の携帯からかけてるとか、病院に運ばれたんじゃないかとか、そんな風に思ったわけ。
で、二回目は出た。

そしたら女の人でね。
間違い電話だったんだ。
でもなんか、いろいろと彼女が話し始めてさ。
看護婦をやっていて、色々ストレスがたまるとか、実家暮らしで親と折り合いがあまり良くない、とか。
ちょっと怪しいな、とは思ったよ。
なんかこのまま詐欺かなんかに引っかけようとしてるんじゃないか、とか。

でも、そういう「匂い」ってあるじゃない。
そういうのがなかったんだよ。
で、まあその日は特に何でもない話をして電話を切ったんだ。
ヘンなこともあるモンだ、って感じで。

で、まあそれはそれで終わればなんてことなかったんだけど。
翌朝、なんとなく携帯を見たら、その着信履歴がなくなってることに気づいた。
え?なんで?とは思ったよ。
でも、なんか寝ぼけて消しちゃったのかな、と思ってさ。
あんまり真剣には考えなかったんだ。
別にアレで終わりだと思っていたし。

そしたらさ、翌日も電話がかかってきて。
今度はもうちょっと遅い時間だった。
彼女は、「あ、また間違っちゃった!ごめんなさい!」って。
それもね、まあ俺の番号が何かの番号と勘違いで彼女の携帯に記憶されちゃったんだと思って、そんなに気にしなかった。

で、やっぱまた話をしたのよ。
そしたら、話の流れで、今度会おうか、ってなって。
俺も彼女がいたわけじゃないし、単純に話し相手くらいの気持ちでね。
彼女の家と俺のアパートとの真ん中くらいの駅で、数日後に会うことにしたんだ。

で、飲みに行ってさ。
彼女は、そうね、普通だったよ。
特にどうという感じもなかった。
歳は三十って言ってたけど、それよりは若く見えたかな。
派手でもなく、かといって地味でもない。

う~ん、なんていうか、一番「手が届きそう」な女性ではあった。

で、まあ二度目に会った時に、そういう仲になって。
その後も何となく一緒にいる感じになって。
ま、よかったっていうか、俺としてはラッキーっていうか、番号間違ってくれてよかったな、って思ってた。

まあ、そうなると、彼女が俺の家に来て泊まったり、そういうことにもなっていくじゃない。
俺はアパートに一人暮らしだし、彼女は実家住まいって聞いてたし、そういう流れになるわな。

でね、ある時気づいたんだよ。
彼女が部屋に来ると、減るんだ。
いや、金が、とかじゃない。
金目の物なんかそもそもないし。

飲み物が減るんだ。

例えば、ペットボトルのお茶だったり、スポドリだったり、そういうのが異常に減る。
いや、彼女が夜中に起きて、俺が知らないウチに呑んでるのかとも思ったけど、いや、でも2リットルほとんどあったのがカラになってるのはおかしいだろ。

いや、最初は勘違いかとも思ったさ。
俺の記憶違いかな、って。
彼女に聞いても、知らない、って言うし。

でも、そういうことが続くとさ、やっぱ気になるじゃない。
だから、注意深くお茶の残りの量とかを見るようになった。
そしたらさ、確実に減るんだ。
減ってる。
彼女が家に来ない日は減らない。
彼女が泊まると減るんだ。
たいがい残量ゼロになってる。

でも彼女に聞けば「勘違いじゃないの?」「知らないよ」って言われるだけだし。
それもウソをついてる感じじゃないんだ。
俺もまあお茶なんか気にしなきゃいいか、とは思ったんだけど、でもやっぱり気になるじゃない。

なんか気持ちが悪いっていうか。

でね、俺は最初に言ったけど、お茶を普段から飲むようにしてるから、とあるメーカーのお茶の2リットルペットボトルを、まあ切らさないように、コンビニで買ってたんだけど。
彼女が泊まる日に、それを残量ゼロにしてみようと思って。
ちょうどゼロになった時に、その日はお茶を買わずに彼女に泊まりに来いよって言ったの。

ま、彼女は来たし、コンビニで買ったお総菜とかでちょっとビール飲んだりして。
いつものように映画のDVDなんか見て、寝たわけ。

で、朝起きたら、そりゃそうだ、お茶は元々なかったんだから減るも何もない。
彼女もいつも通り起きてさ、その日は寝坊しちゃったから、朝も食べずに慌てて二人で一緒に家を出た。
その時は普通だったんだけどね。

その日からだよ。
彼女と連絡取れなくなってさ。
よく考えてみたら、看護婦だって聞いてたけど、降りる駅しか聞いてなかった。
その駅のまわりにはそもそも病院がない。
まあ、そこから通ってる、ってことだったら駅から離れてるトコだったのかもしれないけど、小さな医院とかをさがすわけにもいかないし。
家も降りる駅しか聞いてなかった。
まあ、なんかの都合で来れないのか、急に病気にでもなっちゃったのか、事故にでもあったか、とか色々考えたけど。
でもまあ、もう連絡を待つしかなくて。

けども、もう1ヶ月経つけど、彼女からの連絡はないままで。
もうなんだか煙に巻かれた気持ちになってさ。

そしたらなんか転勤の辞令が出てさ。
地方都市に行かなきゃならなくなって、家も引き払うことになった。
まあ、そうなれば、彼女がウチにたずねてきてもわからないな、と思ったけど、その頃になると冷静になってさ。
やっぱおかしいじゃない。
お茶が減る、って。
だから、これを機にまあ彼女のこと忘れようって思ったんだわ。

でさ、引っ越しの荷物をまとめてたらね、台所のサラダ油がさ。
残量ゼロになってたの。

いや、俺は自炊なんかしないからさ。
というか、台所が狭くて、カセットコンロくらいのコンロが申し訳程度についてるだけだしさ。
オフクロにはフライパンくらい買いなさいって言われてたけど、まあ買う機会もなくここまで来ちゃってたんだ。
ま、最初にオフクロが送ってくれた、醤油とかカップ麺とかレトルト食品とかと一緒に荷物に入ってたサラダ油でね。
置いておいただけ、っていうか、まあ自分で使ったって記憶がない。
台所の肥やしになってたサラダ油なんだよ。

でね、よく見てみると、フタがあいてないんだ。
フタを空けないで蒸発するなんてコトもないだろ?
それが空っぽなんだから。
なんだか、怖くなっちゃって。

いや、彼女との最後の夜に減ってたかどうかはわからないよ、今となっては。
サラダ油なんて気にしたこともなかったから。

でもね、なんか、あの夜に残量ゼロになったんじゃないかって思えてならないんだわ。






(BGM:cargo「Can't Take My Eyes Off You」from「Francfranc's BEST Beautiful Covers Fly High Megamix」)
→洋楽の超名曲をカバーしてつなげました、という1枚。
ま、どうなんでしょうかね。
基本「ダンスマニア」的な作りでありまして、あまり心に響くことはないんですけど、なんかアタマ空っぽな人たちが「うぇ~」とか言いながら集まる場所にかかってそう。

機関紙をぜひ読んでください


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虹の会の機関紙5月号を出したところですが。
まあ、コロナについて書きますわな。
というか、イベントもやれてないしね。

みんなでコロナについて書いて、正直あまり飲めてもいないし、話してもいなかったり、会えてもいなかったりだったので、なんかちょっとみんながそれぞれ思うことを書いて、それを改めて自分なんかが読んで、「この号なかなかいいじゃない」と思いました。

通常より薄いですけど、まあにじ屋でも配布してますし、そのほか住所を何らかの方法で伝えてくれれば郵送も対応します。


さて、そんなわけで、WEB上にもちょっと上げた方がいいかなとも思い、数人の分を載せたいと思います。


【工藤会長】

「新型コロナウイルスについて思う事。」

一番困った事は精製水が買えなくなった事です。
この精製水は、人工呼吸器につなげている加湿器の水の事です。
私の様に人工呼吸器を使っている人は購入していると思います。
現在は今まで通り購入するのが困難な状況です。その理由の一つに、精製水を使った消毒液の
作り方が一部メディアに紹介され、その情報が誤って伝わってしまったようで‥。その後、慌てて買う人が次々にドラッグストアなどに殺到したんじゃないかな。と思います。
最終的には20リットル入りの精製水を買うことが出来たので、それで落ち着きました。
これからは、これまでの日常には戻ることはないと思わなければいけませんよね
それから私が新型コロナウイルスに感染したら、色んな疾患を抱えているので、
おそらく助かることはまず、ないと思います。初めてコロナという言葉を耳にした時に頭を過ぎりました。最後に一言。今回件で分かった事は、日本はこれまで、感染病に本気で向き合って来なかったせいか、色んな面でずさんさが目立ちます。今回の状況を教訓にしてもらいたいと思っています。人類はウイルスとの闘いとも言われていますので。以上です。


【加納】

テレワークやソーシャルディスタンスの取れない仕事の人はどうしたらいいの?とその言葉を聞くたびにムカッとしながら聞いていた。介助なんて濃厚接触ってヤツをせざるを得ない仕事。そういう場合どうしたらいいの?って。そしてなんの答えも得られないまま行政から事業所に送られてきたのは布マスク各自に1枚と消毒液1本だった。竹槍訓練かと思った。結局あとは各自で気を付けて、と言われたも同然の状態に不安と恐怖でクタクタになりながら今日まで来た。幸いにして今のところ感染はしていないけれど、正直いつまでこの状態が続くんだろうと思うと不安と恐怖だらけで気が滅入ってくるばかりだ。
もしこれがちょっとでも体調悪かったらすぐ検査受けられるとか、濃厚接触せざるを得ない職業の人には早急に検査を受けられるようにすると言ってくれていたら、だいぶ冷静に恐がることが出来ただろうなと思う。
自粛を要請という訳のわからない言葉しか聞こえない毎日にイライラしながらも、結局家に籠っているしかなくだまって要請に従いたくはないけれど家に籠っている。
介助を使って生活をしている私は私だけが家に籠って人との接触を避けていても介助者は毎日朝と夜2回通ってくるわけで、その介助者も電車通勤の人もいるわけで。お互いに「うつしたらどうしよう」「うつされたらどうしよう」と恐怖と緊張の日々を過ごしている。もしすぐに検査を受けられるというのがハッキリわかっていればこの恐怖から解放されてかなりのストレスが減るのに。
国はそんなこと微塵も考えてみたいないようで、お礼だの感謝だのでごまかすだけ。もうそういう適当に尊がらせるのを止めてくれとテレビを観ながら何度も思った日々。もし仮に尊い仕事だと本当に思っているのであれば、感謝じゃなくてきちんと安心して生活や仕事が出来るよう対策を立ててほしいし、するべきだ。結局障害者のことなんて切り捨てなのだとコロナによってより正当化されたなと思っている。
あーこれからどうなっていくんだろうか。いつもだったら悔しいと怒りが沸くのだけれど、いまの私は生き延びれるのかと珍しく弱気になっている。ここ数日緊急事態宣言解除はいつか?!と世の中ざわついているけれど私は更に恐怖と緊張が増すだけでまったく明るい光が見えてこない。
でもここ黙っていたら無駄死にするだけ、それだけは絶対にしない!その意気だけはある!!決意したら元気出て来た!何としても生き延びる!
そしてコロナが終息したらやりたいことは先が遠すぎでなかなか思い付かないけれど、内藤さんたちと海外旅行行きたいのとご飯を食べに行きたい!!


【しのづか】

『泪橋ホールにいきたい!』

3月に入り新型コロナが全国で広まりはじめた頃はまだ、毎週のように泪橋ホールへと行っていました。普段の泪橋ホールは密になるほど人がごった返しているわけでもなく、どこかのライブハウスでクラスターが発生したなんていうニュースを聞いてもどこか人ごとのような感じで聞いていました。泪橋ホールだと人が集まるイベントでも20〜30人くらいだったので、アルコール消毒だとか、換気を頻繁にしたりだとかの対策をとったりしつつなんとか続けていくような感じでした。
週末に外出自粛要請がでるようになり泪橋ホールのイベントも中止になったりするようになってきて、なかなか大変な事になってきたなという頃に、台東区内の病院でもクラスターが発生し、さすがに電車で出掛けるのは危険かもしれないと思うようになり、泪橋ホールに行くのも自粛するようになりました。
4月の泪橋ホールはイベントはすべて中止にして平日の映画上映も密室にはせず、窓を開け放って上映していたりとほそぼそと続けていたようです。イベントもライブ動画配信などもやる予定があったようですが結局それも中止になったり、通常営業も一時期休業していたりといろいろと大変な様子であります。
餃子をつまみにレモンサワーを飲みつつ、古い映画を山谷のおっちゃん達とグダグダ喋りながら見たり、いろいろなイベントを楽しめたりする泪橋ホールの日常がはやく戻ってきますように、それまでなんとか潰れずにいてくれと、祈ってやまない今日この頃です。


【ハトミ】

「最大の敵はコロナではなかった」

 2019年11月に発生した新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)この類のヒトの病原体としては1960年に発見され、菌の特徴的な形が王冠に見えることからラテン語で王冠を意味するコロナという名称になったとのこと。
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を人工呼吸器を手放せない私などが発症すれば、赤子が手を捻られる様なものだと早い段階から篭城をはじめた。この原稿を書き始めた5月15日現在、約80日目。コロナと言っても、ただの風邪でさえ命取りなので日頃から介助者に特にインフルエンザの時期には手洗い・うがい薬でうがいの徹底。咳が出るならマスクなど、それの延長という感覚で新たにドアノブやスイッチ類の消毒をして感染対策を行なった。マスクなどは性格的に予備がないと落ち着かないタイプなので、そこそこストックがありマスクが手に入らない介助者にあげたり、虹で戴いたマスクを介助者に配るなどして発症者もなく今に至ります。マスクは本当にありがたかった。食料の買い物は近くのスーパーに介助者に行ってもらいネットで買えるものはネットでと普段通りでしたが、デマ騒動で買い占めが起こりマスクも篦棒な額で出回るし、トイレットペーパーなどの紙類やハンドソープが手に入りにい。切らすことはなかったが落ち着けず、人類の最大の敵はやはり人類か?と思った。
 感染源という訳ではないだろうけど、1月の屋形船の集団感染からはじまり、2月に横浜港でクルーズ船の隔離。問題を陸には上げずあわよくばを匂わせる安易な政府の対応。臭いものには蓋をしろ的な、障害者を死ぬまで施設に入れておく国のいかにもなやり方だなと、苛立ちを覚えた。3月WHOがパンデミック(世界的大流行)を宣言。都心を中心にあれよあれよと増えていく感染者。休校や週末の外出自粛に、まずは補償だろうとニュースで盛んに流れていたが、政府から出てくるのはお米券?お肉券??野菜??汚職事件か?タチの悪い冗談と思える程のの的外れな措置案しか出てこない。4月にアベノマスク発表446億円も、最近ではマスクの検品に8億…どれだけ税金無駄にするのでしょう。SNSにも書いた記憶があるけれど、その日は奇しくもエイプリルフールで半分冗談だと信じていた。その後、遅すぎる緊急事態宣言にコロナが一番の敵ではなく、最大の敵は政府なんだと理解した。殺されてたまるか。
 混沌は不安しか生まない。三密とか言っているけど、私の生活は介助がなくては成立しない。抱えたりトイレ・お風呂・食事全て濃厚接触だし、介助者が発症したら私の生活はどうなる?私が発症したら介助者を使う訳にはいかないし、給与はどうなる?にじ屋で働く皆んなは…。この頃になるとPCR検査は瀕死にならないとしないのも分かっていたし、私がいくら籠城しても電車で来る介助者もいる。だからまずは検査が必要と思うも、発症していないだけでみんな感染していたら…?ニュースを見ればコロナコロナコロナの羅列にいちいち心を乱させる戦々恐々な毎日に、このままでは精神が堕ちてゆく一方だと、ニュースは感染者数を見る程度に留め此岸から少し離れ自身と向き合った。思考を停止した訳ではなく生き抜くために。
現実から敢えて離れてみると、案外落ち着いて状況を俯瞰することができた。検査ができない状況は変わらず不安だけれど、いま目の前に迫っていることに、いま自分ができることをしよう。外に出ない、有効と言われている手洗いうがい・消毒・換気、寝食を充分に取り免疫を落とさないように生きるそれしかなかった。もう自分は感染していてそれを広めない。それくらいの気持ちでいよう。やることやって発症したらしたらだと開き直って前を向いた。こんな状況下でも往診や訪看さんにきていただけるし、虹の皆んなもいる。決して独りではなかった。
 他に思うのが、コロナに感染すると著名の方など、どうして謝るのだろうということ。まるで公開処刑みたいだ。誰だってなりたくてなった訳ではないのに本当におかしい。飛躍し過ぎかもしれないが、障害者を産んでしまってすみません。障害があってごめんなさい。と言うのと同義じゃないかと、どうしても思ってしまう。足りない人工呼吸器を誰につけるべきかとか、生命の選別・優生思想が垣間見え、何ともいえない心を擦り減らされるような気持ちの悪さが、いまもずっと続いている。優れたものを追うより多様な人が同じように暮らせる社会を目指す方が、ヒトという種としての強度が増すというのに。他にも思うことはあるが、もう既に収集が付かなくなっている感があるのでそろそろ終わりたい。
 最後に、コロナを発症せずに何とか生きて来られたけれど、アベノマスクも給付金もこないし、なんだかんだとやっている風な感じのまま一波は終息しましたよ政府さん。マスクは本当に無駄遣いだったな…。でも今回のコロナの一件で、今の政治がダメだということは国民全体に浸透した筈なので、次の選挙が楽しみね。緊急事態宣言は今月には解除されそうで、メディアはいつになるかとそればかりが目立つけれど、やっぱり政府は各県に丸投げで具体的なことを言ってくれない、取り敢えず感染者が減ったので解除します。自粛するもしないも自己責任でお願いね。という感じがしてならない。発表されている数字も信じて良いものかと疑い深い私は思ってしまう。6月は心を緩めず、臆病なくらいが丁度いいぐらいの気持ちでいようと思う。のちに訪れる第2の波に備えて。


【すず】

知っている人もいると思いますが、何を隠そうわたくし、専門学校中退後、引きこもってた経歴を持っています。引きこもってた期間は、1年くらいですかね。
いまはコロナの影響で自粛をして、ある意味みんな合法的に引きこもりになっている訳ですが、私としてはせっかく引きこもりを決死の思いで脱したのに、今度は家にいることが求められるなんて、なんだか皮肉なもんだなあ、と感じています。
 せっかく2年前から脱引きこもりライフを満喫しているところだというのに。
もしかしたら、まさに今引きこもりから脱しようと動き始めた人も居ただろうにな、と考えると、なんだかやりきれません。
家を出始めの段階では、ある種の勢いも大事だなと私は思っていて、えいって思い切って外に出てから暫くは、その勢いのまま動かないと、上手いこと流れに乗るのは難しいことだと思ってます。私の場合はそうでした。
外に出て暫くはとんでもなく毎日緊張するし、流れに乗る前にその緊張がプツンと切れてしまうと、逆にもう一度仕切り直すのはキツイ人も居るんじゃないかなと思っています。逆に少しずつ外界になれて行けてちょうどいいや、という人も居るかもしれませんね。そこの感じ方は人それぞれですが。
まあでも、そう考えると私の場合は本当にタイミングにも周りの人や環境にも恵まれていたので、幸運でした。私が家を出始めの時にこんなことになっていたら思うと、本当に背筋が凍ります。私はいま、基本的にはにじ屋にいってみんなと働いているわけですが、時々ふと「あ、わたし今働いてんだな」とか「いま役に立ってるかも」とか思う瞬間があって、そういうのって思うのは一瞬ですけど、毎日そういうのがあって積み重なったら、それは自分の自信になるし、力にもなる。そしてなによりここに居てもいいんだなって思えるというのは、私が脱引きこもりを継続出来ていることに、大きく関わっていると感じています。だからにじ屋がコロナのせいで、コロナに関する偉い人の対応のせいで潰れてしまうと本当に困るのです。困るどころの騒ぎじゃないですね、もはやこれは生きるか死ぬです。井上さんたちの給料以前に、家賃が払えなくなったらにじ屋は潰れるしかないです。そうならないように言わなきゃいけないことは、言っていかないとですね。
 なんだか最近コウヘイさん達とあんなに遊び回っていたのが遠い昔のようで、「コロナ終わったらカラオケ行きたいです」とコウヘイさん にこの前言われたとき「あーそういえば全然いってないね……!そんなこともしてたな…」と言う感じ。いいなーカラオケ行きたいなあ。外に出かけられるようになったら、カラオケもだけど、大声ではしゃぐことがしたいなー、と思ってます。


【あき】

「自己責任の国で」

ひとまずここまでは、自分たちの中に感染が広がらずにこれてよかった。
でもこれは残念ながら結果論でしかない。
自分たちは感染していないしうつすこともないと確信できる安心安全な状態で過ごしてこれたわけではなく、感染しているかもわからないなか、自分たちの判断でにじ屋を続けることを選択し、日常を維持するため緊張感の中でやってきた。
緊急事態宣言がでたところで、国の補償もなく、「自粛を要請」だなんて日本語として成り立たないような言葉に国民全体が縛られていく状況を見るにつけ、これは従うだけでは希望はないと感じた。
自分たちが行動を変えたのは、国の指示に従ったからではなく、死んでしまうかもしれないウイルスに感染したくないし、人を感染させたくないからだ。ほとんどの人がそうだと思う。
そしてTAROさんの具合が悪くなり、当然コロナの疑いがあるのに、どうにも検査できないということを目の当たりにし、これはコロナの問題ではなく、これは人災なのだと思った。
カイたち含め自分たちが感染する、ということがますます怖くなった。
症状が出ていても検査をしてもらえない、検査をするための相談の電話すらつながらない、かといって一人で過ごせない人もいる…一体どうなってしまうんだろう。
他の国では、感染が心配されれば検査ができ陽性なら隔離され、医療機関の関係で自宅隔離になった人に対して、自宅で過ごせるように物資が届けられたりしていたけれど、残念ながら日本では感染者は具合が悪いのに責められたり、著名人などは陽性が分かるとみんな謝罪している感じが恐ろしかった。病院で働いている人に対しても今でこそ「感謝しよう」みたいなことが言われるようになったけど、医療関係者の子どもは保育園で受け入れ拒否される状況でそれはすごい違和感だった。感染して大変な思いをしている人や、病院で命がけで働いている人たちがなぜ責められるのか…それは全部政治だと思う。
休業補償含め、こんなにも自分たちの命が蔑ろにされているのを感じるのに、にもかかわらず我慢するしかないと受け入れている(受け入れさせようとしている)社会の雰囲気がある。
いつまで黙ってがまんしているんだろう。
災害にあっても、病気になっても、仕事がなくなっても、助けてくれない国。働いて納めた税金が、不必要なところに勝手に使われ、必要なところに使われない国。
困った時に、困った人に使えるように税金を払っているのだと思ってきたけど、そうなっていない。
困ったところにちゃんと税金を使ってもらわないと、国の意味ない。
今回のことで海外の対応を見て、何かあってもみんなが助けてくれるし、自分も助けるんだと思える国で生きていきたいし、そうしなければならないと改めて思った。
この「国は助けてくれない感」「自分で何とかするしかない」状況に、目が覚めた人もいると思うので、こうなったら、この際、ちゃんとコロナとたたかえる、いやちゃんと備えて対応して共存できる国に変えていかないと!そういう機会にしたい。


【いのうえ】

「どうなっているんだ日本は、世界は。」

4月7日の緊急事態宣言を日本にうけてから、国も自粛です。
最近リ、モートとかのニュースでもやっています。
もともと、コロナの始まりは、2月の横浜クルーズ船からスタートでした。
横浜クルーズ船から広がったコロナが、今は、世界にも広っています。
にじ屋も、4月から少ない人数で営業しています。
自分たちの事を心配してくれるお客さんもでてきます。
※ありがたい事です。
多くのお店は、閉店しちゃったり家貨に因っているお店ニュースをやっていますが、にじ屋は、心配してくれるお客さんもいます。
おれたちの中でも、どこも行っていなく自粛しているので1人もコロナに感染していません。
もし、だれかがコロナに感染してしまったらにじ屋ができなくなってしまうので、今は、がまんしてにじ屋おわったらすぐ家に帰える用にしています。
みんな「コロナ緊急事態宣言」が流れる前は、にじ屋後、プロレス、えいが、のみに行ったりしていました。
今、のみ屋さんに行っても時間7時までしかのめないしえいがかんもやっていません。
コロナは、終息されたわけでわありません。
6月になったから、7月になったら終りとかでわありません。
※目に見えないので、
でも、終息しておちついたら、やっぱりスーパー猛毒ちんどんライブしたいです。
今までのストレスを発散したいです。
あと、のみにもね。
だが、今まで家でごはんを作りつづけてきたので、これは、つづけてね。
プロ野球み今シーズンは今だに開幕していないので、こうへいと2人でハマスタに行きたいです。
自分たちには、いっぱい行きたい事もあります。


【TARO】

3月30日。発熱、38度。
31日、39度を越える。
近所のクリニックへ。
病状を話すと病室へは入れてもらえず、玄関先で問診のみ。解熱剤を処方してもらう。
この時点でコロナを疑い自部屋へ自己隔離。
三日程服用するも熱は下がらず。
PCR検査を受けようと新型肺炎相談センターに電話。何度もリダイヤルを繰り返しやっと繋がり、激しい頭痛、吐き気、咳、胆、息苦しさ、38度以上の熱が数日、などの症状とそれまでの経緯を伝えるも「あと5日程様子を見て下さい」とイラついた口調で言われる。
その後も何時間もかけて保健所へ電話。病院で診察してもらって医師の判断次第で検査実施という事を言われる。
クリニックの医師曰く「僕なんかが言っても保健所は受け付けてくれないんですよ。大きな病院じゃないと。実際何度か連絡したんですけどね。」
大きめの病院では検査を断られ、別のクリニックでレントゲンを撮り血液検査を行った結果「肺に炎症があるので保健所へ」その頃には半日電話し続けても繋がらない状態。そんなたらい回しを何日も繰り返しているウチに病状は沈静化。
結局、自分は陽性なのか陰性なのかも判らないまま「症状が収まってから2週間の期間を開ければ大丈夫」という情報と医師のアドバイスで自己隔離を終わりにして職場に戻りました。
「結局コロナかどうかは判らなかったんだね」と言う人も居ますが、自分の話を聞いていても、そこまで辿り着けないというリアルが全く伝わっていんだなと思いました。
自分は幸い重症化せずに済みました。
自分と同じ様に放置された人の内、どれだけの人が取り返しのつかない状況に追い込まれたのかは判りません。
今回の病気を経て色んな事を考え、思い、自分の中に残った感情は感謝と怒りでした。
感謝に関してはこれから生きていく中で倍返しする構えですが、この怒りはどこへ向ければいいのか。
相談センターでも病院でも保健所でもなく、ましてや、危険を冒してまでそこで毎日働いている人達でもないですよね。
辛い思いをしている人達の生活も辛さも理解しようとせず、必要な事には目をつぶり、保身の為だけに税金を使う人達。
いますよね、そういうの。
自分が出来る事は、一つ。
次の選挙でこの怒りをぶつける事だけです。
選挙なんて簡単ですよ。
近くの投票所行って、たった数文字を鉛筆で書くだけ。朝飯作るより楽です。
怒りの大きさ的には、5メートル位の半紙に筆と墨汁でデカデカと書いた投票用紙を突きつけたいトコロですけどね。


【かぶき】

カブキ:休みが増えて、木曜日がお休みなのはとてもガッカリだなと思いました。木曜日も再開して欲しいなと思いました。
佐藤さん:なんでガッカリなの?
カブキ:お父さんとお母さんが外に行けないとか、そういうことがあるのね。穏やかになってくるといろんな自分が見えてくるよね。私がいい子過ぎると働けない、特にパパが。ママもフルート出来ないな。
佐藤さん:穏やかて…いろんな自分て…(爆笑)。カブキは家にいると邪魔なの?
カブキ:邪魔じゃないけど、毎日だったら親の手が大変。多少軽くても大変。
佐藤さん:なら、家にいると大変だから、近くの神社に行ってたら?
カブキ:それはしない。動けない人間だし、寂しがる人間だから。
佐藤さん:さみしがる人間て…(爆笑)。休みの時はなにがしたかったの?
カブキ:散歩とかしたかった。あと、こっちに来てバザー作業がしたかった。
佐藤さん:にじ屋でそんな作業ないけどね。
カブキ:そもそも人生で、どのみち口の発達(編集者注・意味不明)を使ってアナウンサーになりたいな。怒鳴ったりする体力を使って、車椅子でアナウンサーになりたいなって。
佐藤さん:怒鳴ったりする体力て…(爆笑)。アナウンサーイイじゃない。じゃあ、にじ屋でなんかやれるかなあ。
カブキ:カブキボードとか書く!。
佐藤さん:(爆笑)…書いてるじゃん…。ボードは書くんでしょうに。アナウンサーなのに書いちゃってんじゃん。
カブキ:あ、そうね、う~ん、休憩後、井上くんが呼びかけているようにレジに入って呼びかける。
佐藤さん:なるほど。あと、にじ屋でニュース読めば?ニュース読んで、にじ屋アナウンサーになれば?一日ニュースを読む人になれば?原稿書いてやるよ。にじ屋の中に「カブキ放送局」を作ればいいじゃん。番組名どうする?
カブキ:ドラえもんニュース!。
佐藤さん:(爆笑)おまえドラえもんじゃねえし。そうじゃなくて、「ニュース23」とか、「ニュースステーション」とかあるじゃん、そういうの。
カブキ:ミュージックステーション!。
佐藤さん:(大爆笑)なんでだよ!。なんで「ステーション」の方取ったんだよ!「ニュース」の方使うんだよ!。
(以下延々と続くがくだらないので割愛)
(聞き取り:佐藤さん*それを端で聞いて書いた人:みずえ)






(BGM:キャプテン・ひろ&スペース・バンド「ディン・ドン」from「“LOST”or“FOUND”?」)
→まあ、どっか牧歌的な歌かと思いきや、なんだこのサビの音質変えてくるのは!。
ロック的遊び心がすげえ。

怖いんだよ


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機関紙前号で、「コロナについてみんなで書く」というのがあって、書いたのがこちら。


コロナは、いろいろなモノをあぶり出したような気がします。
安倍さんのマスクすら配布できないとかの無能とかがあぶり出されたのはよかったかと思いますが、ちょっと気になることがありまして。
ちょっとぼんやりなんですけど、お付き合いください。

いわゆるリモートワークとかが始まったりして、「ここは実は必要なかったんじゃないか」みたいなこととかが出てきたんじゃないか、というか。
中には、「俺自身必要ないんじゃないか」みたいなことすら思ってる人もいるだろうし、実際にクビになった人もいるんだと思う。

ま、「仕事ができたらいい」、というのは当然そうなんだけど、一方で、事務所でわいわいやったり、お土産を分けて「お茶入れましょうか」とか、そういう時間はなんかこの機に「無駄」って切り捨てられちゃうんじゃないかと、ちょっと恐ろしい気にもなります。
もちろん、そういう時間が苦痛だ、という人もいると思うので一概には言えませんが、仕事を進める上でも、互いに「なにが得意か」みたいなことはわかっていた方がいいのではないか、とは思います。
食べ物の好き嫌いとか、まあそういう小さいことを共有することで、仕事の振り方ももしかしたら変わってくるんじゃないか、という。

リモートで、レポートを上司に出せばそれでいい、というのは、そりゃ仕事として成り立ってるでしょうけど、なんかそれ以外が「必要ない」って切り捨てられちゃう危機感をちょっと感じちゃうな、という。
確かに、なあなあな職場の飲み会は強制&自発的な参加を迫られたりして、よくないとは思いますが、互いのことをちょっとでも知ってる、というのは人間関係をスムーズにするし、ひいては仕事をスムーズに進める礎になるような気もします。
もちろん、それはだから飲み会でしかわからない、ということではないと思うんです。
だから、飲み会を強要しよう、って話をしてるんじゃないんですよ。
同調圧力は俺も大嫌いです。

というかですねなにが言いたいかというと、「無駄を省く」という感覚がリモートによって出てきちゃうのが怖い、というか。

やっぱ人生、無駄が大事だと思うんですね。
仕事も含めて。
余力というか、余分、というか。
余分がない社会は、やっぱ地力に欠けるのではないか、というのは、今回の医療崩壊でもよくわかったところなんですけど。
検査したら医療崩壊するような危うさの上に成り立ってるというのは、そもそも普段の医療がかなりピチピチになっちゃってる、ってことですから。
やっぱ、余分が必要じゃないか、という。

だから、余分が必要、ってことをですね、改めてもっと訴えた方がいいと思うんですよね。
コロナの後、コストカットで人事整理する、みたいな流れで、仕事とかの場面で「余分を切り捨ててしまう」という流れに傾かなきゃいいなあ、と思う。

今回、にじ屋も少ない人数で回したりしたんですけど、そりゃそれで回らなくはないんだけど、やっぱ余分な人、例えばずっとお客さんとしゃべってる人とか、市丸ですけど。
中には、仕事しないで本読んでる人とか。
ま、アクムですけど。

これまで、そういう市丸やアクムの感じが認められるようにしていきたい、とは思っていたんですけど、そうじゃないんだよね。
そういう人は「必要」なんだ、と。

今後はそういう風に言っていきたいな、と思っています。


というところまで、まあ機関紙の原稿で書いたんですが、そもそも、オレは「サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ」ということでいいと思うんですよ。
何かを目指そうとか、勉強しようとか、そういうのは嫌いなんですよ。
「宴会部長」とかいていいじゃないですか。

なんかねえ、ちょっとそういうのが切り捨てられてきてるじゃないですか、結局。
その流れの中に今回のコロナがあって、非正規の人はそもそもが、企業にとっての「安全弁」であるけれど、雇い止めとかも多く聞きます。
実際にそうやって、切り捨てられちゃうことが起きてる中、なんだかもうこの「切り捨ての流れ」が、一層このコロナで加速するのではないか、というのが怖いよ、とにかく。

どんどん俺の嫌いな方に行く。

というかね、怖いんですよ。
オレみたいな上昇志向がない人間がですね、今例えばこの仕事を辞めたとしたら、もうなにもできないですわ。
怖いんですよ。
就職の面接で、思いもしてないこと言うのが怖い。
「御社の」じゃねえよ。
食い扶持だって!
みたいな。

人生楽しきゃいいじゃないですか。
仕事を楽しむのも、オレはきっと「余分」がなせる技だと思ってるし、そういう部分が切り捨てられてる社会では、オレはきっと生きていけない。






(BGM:イースタンユース「東京west」from「心ノ底ニ灯火トモセ」)
→この風景描写がイースタンユースをメジャーに引き上げた感じがする。
よく聞いてたインディーの時は直線だったサウンドも、表現豊かな感じになってますわ。
この曲なんかは静と動がはっきりと演じ分けられてて、歌詞にむしろ入り込んでしまう。

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