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唐沢俊一さん編著の「怪奇トリビア」という本を読みましたけど。
これがまあ面白い。
昭和の時代、雑誌などに書かれた、いわゆるB級の短い作品がいくつも読めます。
これらの作品はまあ、その後残らなかったわけで、いわゆる「読み捨てられたもの」ということになります。
その後、単行本になるわけでもなく、作者も不明なモノがあったり、「おそらく掲載された雑誌の編集者が書いてるんではないか?」みたいな解説もありました。
早い話が作者不詳だったりもするという。
雑誌に書かれた小説たち。
それらは、その後の文壇の話題にもならないし、名作とも呼ばれないわけですが、しかし、そういうモノにこそ「その当時の勢いや世相」が詰まっているんではないか、という感覚は俺はとても好きで。
俺は曲を集めるというか、音源コレクターだと思うんですよね。
昭和の頃のコミックソングとか、いわゆる「エロ歌謡」とか、売れなかったけどアイドル歌謡とか、そういうのが好きなんですね。
おそらく、やってる人はなにかしらの夢とか、歌謡界で生きてやる!とか、そういうのはあったはずだと思うんです。
でもまあ、生き馬の目を抜く世界と言いますよ芸能界。
そんなに簡単には生き残れないし、いやいや、おそらく1%も残れないわけでしょ。
残りの99%は日の目を見ないまま捨てられてしまう。
名盤解放同盟が、「全ての音源はターンテーブル上で再生される権利を有する」みたいなコトを言っていて、なかなかウマいこというよな、と思ったんですけど、やっぱそういうね。
全て音源は、たくさんのところで再生されるために産まれたわけですよ。
少なくとも誕生した時はそんなキラキラした目標があった。
しかし、やっぱそうはならなかった、と。
それらの作品が、俺にはとても愛おしく思えるんですね。
もしかしたら、もう歌った人、音源に吹き込んだご本人しか覚えていないかもしれない。
けど、その人にとったら、それはものすごい熱量があるわけで。
そしてもう一方で、「もう忙しくてテキトウに作った」みたいなモノもあるわけよ。
有名な作詞家さんが、その昔、B面の曲の作詞を頼まれて、JASRACに申請したら、「そのタイトル、昔にも登録されてますけど…」と言われることが多々あった、という話をしてました。
「A面の曲はまあ、タイトルもチェックしてるけど、B面までは、ホラ、こっちもチェックしてないからさ」とかなんとか言ってました。
売れっ子たるもの、自分の作品一つ一つを覚えているなど、そりゃ至難の業でしょう。
いくつもいくつも作ってるわけだから。
A面ならいざ知らず、B面はテキトウに書き飛ばしてる、ということだってあるでしょう。
ドーナツ盤の時代には付け足し的なアレもありますよB面。
その辺が変わってきたのは松田聖子さんあたりからですかね。
でも、まあそういうB面にいきなり魂が宿っちゃうこともあるんだなあ。
当時はまったく箸にも棒にもかからないモノが、今聞くと、曲と相まって、歌唱と相まって、とんでもない名作になってしまう、みたいな。
この辺の妙もなかなかに人生は奥深いものと感じさせてくれるわけです。
多くの人に知られた流行のもの、博物館に飾られるモノだけが芸術家というと、そういうことじゃない、というか。
小説に限らず、歌に限らず、作品ってのは山ほど世の中に発表されてるわけですが、その中で、逆に言えば「知られないもの」の方が圧倒的に多い、というか、ほとんどがそうなわけです。
そう考えた時に、「自分にフィットするもの」「今の自分の状況にフィットするもの」が、どっちにあるか?
自分ですら流行にのっていないのに、なんで曲だけ流行のモノが好きだと言うことになるのか。
そう考えると、どう考えても、その大量の「読み捨てられたもの」「聞き流されたもの」の中にこそ、自分にフィットするモノがあるのではないか、と。
可能性としてはそちらの方が大きいじゃないですか。
ま、そんなわけで、この小説群を俺はとても楽しく読んだんですけどね。
確かに突飛。
確かに最後が急ぎすぎ。
あまりにあり得ない急展開。
そりゃありますけど、なんか楽しかったな。
なにもセオリーに則った小説だけが小説じゃない、というか。
文章として編まれて世の中に出された以上、それはもう「坊ちゃん」も、ここに編まれた小説も、俺はなんか一緒だと思うのよね。
B級マニア、と言われればそれまでですが、俺はなんかこっちかなあ。

(BGM:吉幾三「TSUGARU」fromYOUTUBE)
→吉幾三さんの最新ラップと言うことなんだけれど、津軽弁のライムがさっぱりもう理解が不能。
でも、なにか懐かしい。
特に俺は親が東北生まれなので、なんか田舎に行くたびに聞いていた響きがあるのだな。
いや、東京弁だけを日本語だとか思うなよ!という反骨心も感じられてGJな一曲。
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