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スーパーちんどん・さとう

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村ホラーという新ジャンル ★ 映画 「ミッドサマー」


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というわけで、「ミッドサマー」を見て来たわけですが。
夏至、という感じなのかしら。
白夜のスウェーデンの「祭」に参加した大学生のお話。

主人公は直前に妹が自殺し、しかも親を巻き込んで自殺してるのよね。
しかも、どこかなんとなく恋人ともうまくいってない。
そもそもなんか人との距離感というか、付き合い方がうまくないんだな。
生きにくい感じの主人公象が前半に描かれます。

で、彼氏の仲間の郷里ということなんだけど、その村に仲間数人で行くわけです。
これがまあ、なんだかいきなり村の入り口からしてカルトっぽい。
終始村人は笑顔。
でもって同じような服を着ているのだ。
たいがい、もうこの時点でかなり警戒するヤツですね。
彼らは共同体で暮らしていて、親子とかそういう感じがない。
子はみんなで育てる、みたいな感じ。
自然由来っぽい麻薬の使い方もなんだかオウムのそれに近い。
麻薬でおかしくしてショッキングなことを見せる、みたいな。
でもって、まあもちろん抜け出そうとした人とかは殺しちゃう。
ま、その殺しちゃってるのは最後にわかるんだけども。

で、主人公はその祭のフェスティバルクイーンに選ばれる。
その他の仲間は皆殺しにも関わらず祭り上げられ、最終的には馴染んでしまうのであった。


この前、犬鳴村ってのがありましたけど(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-5079.html)、これもいわゆる村ホラーですね。
けども、なんだろう、こちらは淡々と祭の様子を映し出していて、しかもなんだろう、「どこかズレている」という感じで話が進む。
そういう意味では、ホラーのチカラ技は一切なし。
とにかく淡々と「ズレていく」。
ちょっとちょっとのズレに巻き込まれた主人公達は、最終的にそのズレを修正できないところまで追い込まれてしまう。

これはかなりリアル。
崖から老人が自らの意思で飛び降りて死ぬ場面や、死にきれなかった老人のアタマをトンカチで殴ってとどめを刺す、みたいな場面も淡々とそのまま描かれる。
映画だとよく殴るその部分は写さなかったりするけど、これはそのまんま淡々と写し続ける。
この辺もリアルさに拍車をかけている。

冗長っぽい物語の進み方も(映画も2時間半ほどで長い)、ある意味リアルで、そこにいる気分にはなってくる。
とにかく「イヤ~な感じ」、ズレてる感じが延々と続く。
居心地が悪い。

同時に、主人公の女の子ははそもそも大学生だったはずなのに、どんどん若く、というか幼くなっていく。
洗脳されていく過程で、自らのいろいろを捨てていって幼くなったような印象を受ける。
つまりは、自我が崩壊していく、というか。

ま、この手の話だと、「これはおかしい」となった主人公がその村からの脱出をはかる、みたいなコトを想像しがちですが、まったくそういうこともなく。
最終的には馴染んでしまうのだから。
つまり、見てる側としては誰にも感情移入できないまま話が進む。


ま、そもそも彼女は「生きにくい」んですよね。
だからこそ、このとんでもない村のオキテにはまってしまったのよね…。
まともであれば、やっぱどこかで心がブレーキをかけると思うけど、どこか彼女は解放されたかったんだよな…。
妹の自殺、親の死、そしてうまくいかない恋人との関係も、彼女はなんとか乗り越えようとしていたし、うまくやろうとしてた。
でも、まあうまくいかなかった。
どこかそれも現実の社会から「ズレ」ていたというか。
そのズレと村のズレは同じズレ方ではないけれど、悪い形で彼女は自分のズレ、から逃避した。
それは村のズレと重なっていって云々、みたいな。

いわゆるカルトにハマる心理ってこんな感じなのかもしれない。


というかですね、この映画、まともに1人で見たらやられる可能性ありますね。
実際、途中で出ていった人もいました。
3人で見に行ったから良かったようなモノの、もうアタマおかしくなりそうな…。


この映画、近親交配、いわゆる村タブーの最も深層的なコトとかにも触れていて、とてもいい。
わざわざ近親交配で障害者を生み、それをあがめる感じ、とか。
この辺、犬鳴村には表現されてなかった部分で、そこに果敢にアタックしていて、というか、淡々と描いていて素晴らしい。
村ホラー、というジャンルがあるとしたら、ここまで踏み込んでくれれば満点なんじゃないだろうか。

犬鳴村のヒットで、次もまた村ホラーをやるという話があるようで、だとしたらまあここまで踏み込んでもらいたいなあ、と思うわけです。









(BGM:加藤和彦「日本の幸福」from「Memories 加藤和彦作品集」)
→なかなかこの「あなたが思い出すように~」ってあたりのコード進行がかっこいい。
どっか調子ッパズレで、でもすとんとおちる。
カッコイイなあ、こういうの。
ラスト、静かにバックがジャジーに盛り上がっていく感じもすごい。
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