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大学の独立法人化ってのがあって。
2004年から始まったらしい。
遡ること1996年の橋本内閣の行政改革会議ですでに論議はされていたという。
これは国公立大学の統廃合を目論んでいるとされている。
公務員人員削減、ということだ。
大学の自由度が上がり、いいこともあるんじゃないか、という気もするが、とにかくこの独立法人化の問題は、「第三者による外部評価を行い、それによって資金を重点配分し、競争を促す」というところにある。
そして、大学は教授会が横並びであったことで自治が守られてきた面があるが、学長を頂点とするトップダウンでの運営、というより「経営」に変わった。
自由度が上がろうがどうしようが、この部分だけで、もう全てが吹っ飛ぶダメさ加減なのではないか、と思っている。
これは一見、公務員削減の流れ、少子化の流れの中に位置するように見えるけど、どっちかというと「学問の自由」の破壊だと思っている。
第三者、というあたりに姑息な感じがあるが、結局は第三者であろうがなんだろうが、経営的に回っているところ、一方からの「評価」によって、大学への補助金の額が決まるということだ。
つまり、「評価されるモノ」、そして、経営、という、おおよそ学問とは縁遠い「決まり」が作られたということである。
そして、世の中は「世の中に役に立つモノ」を評価することは自明で、それが時流の中で軍事研究もしれない、ということになる。
「役に立たない」と、蝶の研究は切り捨てられる可能性が高い。
しかし、学問とは、今、すぐに役に立つかどうかということとは無縁の存在でなければならないだろう。
特に俺なんかは障害者の云々をやってるから思うけど、障害者云々なんて研究は、真っ先に「今はいらない」と言われそうだ。
なにせ、「生産性がない」という声が、おおっぴらにも聞こえてくるような世の中である。
学問、研究の対象や内容について、どこかが一方的に「評価する」ってことがまず問題で、しかもそれに「資金の差を付ける」とまで言ってるのだから、これは大問題である。
俺が学生だったのはもう30年以上前である。
う~ん、卒業が、調べてみると1989年。
その時の俺の卒論の担当教授(障害児教育学の先生)が、当時、盛んにこの問題を言っていた。
だから、1996年の橋本内閣云々という通説よりも、ずっと前からこの問題は浮かんでは消えていたということだろう。
「こんなことがまかり通ったら、障害児教育なんて学問はなくなる」
「学問に差を付けるなどと言うことはあってはならない」
先生は、よくそう言っていた。
が、その時の俺は、「そんなひどいことにはならないだろう」と楽観していたし、そもそもまだその話題は世の中には上がってない。
「心配性だな」くらいにしか思ってなかった。
そもそも、俺は研究職を続けようとは思ってなかったし、どっちかというと現場に行く流れだったから、研究職に対する「敵対心」みたいなモノもあった。
今考えれば、若気の至りなんだけど。
で、その先生の言葉に積極的に反応することはなかった。
まあ、俺はいつでもこの調子だ。
誰かが「危険だ」と言ってくれても「まだ先じゃん」とスルーしてしまう(
http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-5257.html)。
今であれば、ちょっとは考える「キャパ」というか、「これからの未来の世代に何を残せるか」を考える歳にもなったというか、そういうところもあるけれど、若いときはまあ、いわゆる「とんがっていた」感じもあって、なかなか素直に聞けなかった。
で、今回の学術会議の問題である。
つまり、奴らが、徐々にまあ学問の自由を奪いに来てることがよくわかったよ。
「研究は続けられるんだから、選ばれなくても学問の自由の侵害じゃない」とか言ってる2万%の元政治家もいるけれど、そういう問題じゃないのはちょっと考えればわかる。
虐殺されても、弾圧されても研究はできるんだから、学問の自由の侵害じゃない、とか言うのは愚かでしょ。
少なくとも、大学の独立法人化によって、研究の資金は絞られている。
弾圧とまでは言えなくても、これは妨害だ。
これまでやってきたことを「しない」と言うんだから。
そして、これを放置していけば、弾圧につながり、虐殺につながるんだろう。
だって、奴らはコツコツと準備してきてたんだから。
俺の在学中から、その危険性を指摘していた先生もいたくらい、長いことかけて、ちょっとづつ準備してきたんだ。
今回のことを、独立法人化の時のように看過してしまえば、もっとひどいことになるだろう。
学問が弾圧されたとき、俺たちの生活も、思想も、科学も危機にさらされるのだ。
そういえば、俺の好きな言葉に「物事を止まった状態で捉えてはいけない」「物事を止まった状態で考えてはいけない」というのがある。
つねに状況は動いていく。
「このことが何を未来にもたらすか」ということを、我々は積極的に考えなきゃいけないと思う。
これを書いているのは10月4日なんだけど、これが載る頃には、世論が政権のたくらみを打ち砕いていることを望んでいます。
そして、そのために自分に何かできることはないだろうか、と今考えている。
(BGM:Marvin Gaye「What's Going On」from「The Best Hits 100 Super 70's [Disc 5]」)
→オフコースがまだ二人だった頃のライブ盤の冒頭だったか、このカバーをやっていた。
けっこう完コピに近い感じ。
オフコースとマービンゲイ、今考えるとちょっと路線は違う気もするが、すごく合っていた。
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