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スーパーちんどん・さとう

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お行儀の悪いホラー ★ 映画 「N号棟」


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「N号棟」を見てきました。
あおりによれば、「ホラー映画の新機軸!実話を基にした考察型体験ホラー」ということになる。
実在した、いわゆる2000年に岐阜県富加町で起きた「幽霊団地事件」をベースにしてる、という触れ込みだけれど、その事件そのものを取り上げているわけじゃないので、そこはちょっと煽りすぎって気がしなくもない。
あの幽霊団地の「その後」という感じで、「廃墟になっている」という噂なんだけど、行ってみると住人がいる。
しかし、その住人がどっかズレている。
やたらと馴れ馴れしく、世話好きでお節介な感じ、そして「死は怖くない」とささやいてくる。
世の中の悩みから解放されたような明るさである。
そして時にランチと称して団地の庭でみんなで「得体の知れないもの」を食い、ダンスを踊る。
まあ、新興宗教のそれである。

主人公たち、3人の大学生がそんな住人が待ち構える団地に、廃墟と思ってやってくる。
まさに展開はミッドサマー(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-5106.html)の日本版という感じである。
果たして彼らは脱出できるのか?!という風にまあ思いますね。

が、この主役たちがけっこうクズなのね。
なので、見てる側は「無事脱出してくれ!」という気持ちにまったくならない。
というかね、いい人が一人も出てきません。
ちょっっとネジが外れた団地の住民、まあ死をウエルカムと言う部分でもうダメだし、主役の子たちもクズ。
こうなってくると、もうまったく誰にも感情移入できない。

そして、同時に終盤の刺したり刺されたりという部分が結局どうなったのかもわからないし、つまりこれ、全部霊だったの?、そもそも廃墟に誰か住んでるっておかしいじゃん、とか、まあ物語が破綻。
いや、ホラーなので破綻してもいいと思うんですよ。
怖いことを最優先にして行けば、どっか物語は破綻する。
破綻すること自体がホラーなのだから、それはいい。
むしろ、最近こういうホラーが少なかったので、オレはちょっと気に入ったかな。
アオテツ曰く、「お行儀の悪いホラーを久しぶりに見た」ということになる。
言い得て妙。

つまりですね、これ、「本当は誰かが仕組んでいる新興宗教もどきなのではないか」「途中で食わされる料理にはなんか催眠効果があるモノが入っているのではないか」「急にテレビのスイッチが入るのはトリックではないか」とかの「新興宗教方向」の映画、という観点が一つ。
もう一つは、「新興宗教に見せているけど、本当の霊現象なのではないか」というのがもう一つ。
そして最後に、「本当にただ人の死を恐れる思いがこうした集団心理を生んだのではないか」という見方もできる。

で、たいがい、普通の映画はこの3つのウチの一つが事実だったのである、ということが「なんとなく」でもわかるような作りになっている。
例えば、観点1の新興宗教だった場合、誰かが儲けている、誰かが何かの目的のためにやっている、ということがあれば、「その見方でいいのだな」と思うのだけれど、それもこの映画では提示されない。
なので、「そうなのかもしれないけど、決定的証拠がない」という感じになる。
これは観点2,3でも同じ。
というか、そういう映画を作りたかったのではなかろうか、と思うので、それはそれでいいし、最近のホラーにはない「腑に落ちなさ」がそこにはあって、オレはよかったと思います。

ただ、それを一つ壊してしまっているのが飛び降り自殺をした人の死体を始末してる(恐らく剥製にしようとしていたのではないかと思われる)の存在。
確かに「死体の処理はどうしているのか?」という疑問は見てる側にはわくけれど、それをこういう形で答えを出してしまうのは、ちょっとどうだろう。
「無理矢理命令されていた」という感じもあったりして、そうなると、これは「誰か指示する人がいる」ということになり、観点1に近くなりすぎてしまう。
三つの観点から等距離を保ちたいのであれば、この登場人物は必要なかったかな、と思います。
思いますが、彼がいるからこそ、なんだか余計に謎が深まる、ということもなくもないなあ、とも思うけど。

ま、物語としては3人の中2人は彼らに取り込まれ、主役の子一人がまあ最後まで抵抗するんだけど、この主役の女の子が性格が悪いわけ。
なので、なんとなくどうにも応援する気になれず。
けど、強い。
そんな伏線はなかったと思うが、アクションシーンにおいて強い。
ま、グダグダとアクションシーンを見せられるよりはいいですが、強いだけにどんどんまたこの子に感情移入することができなくなっていくという。

ということで、まあ散々書いているようですけど、基本、ホラーとしてこの映画は怖く作られているし、場面場面できっちりとホラーになっているのです。
なので、「お行儀が悪いけど、面白いホラー作品です」ということで、時間があったら見に行ってもらいたい。

あ、そういえば、カバン出現など、数々のオカルト現象に襲われがちなコバ(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-3339.html)も一緒に見に行ったんだけど。
映画館を出たところで、急に彼の携帯のストラップが切れました。

正直、それが一番怖かった。








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(BGM:小玉和文「FEEL LIKE PAINTING」from「1982 / 2002」)
→良質なインストポップ
ゆったりとした歯切れのいいテンポ。
春の日に散歩に出ているような、そんな感じの一作。
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