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スーパーちんどん・さとう

Author:スーパーちんどん・さとう
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(BGM:Fatboy Slim「Ya Mama」from「Halfway Between The Gutter And The Stars」)
→とにかくこのバンド名がカッコいいな、とずっと思ってます。
そしてまあ、カッコいいのよね。
こんなの大音量でやられたら踊らない人いないでしょ。

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カレーです!


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オグラはよくこぼす。
オグラが食べた後には必ずご飯粒だとかが落ちている。
あ、いや、これでもずいぶんよくなっていて、来たばかりの時は、本気でご飯の半分を床に食べさせていたといっていい。
誇張ではない、本当だ。
それがまあ、常識の中の「ずいぶんこぼす」くらいの感じになってきた。

ま、それはそれで拾ってキレイにすればイイのだけれど、問題はズボンだとかにこぼす。
そうなるとまあ、ちょうどいいところにこぼしたりして、「お前ウンコつけてんの?」ということになることも多い。
何度かそういうことがあって、ある時またちょうどいい感じの場所にウンコらしき感じのモノがついていたので、「なんでウンコつけてんの?」と聞いたところ、「ウンコじゃなくてカレーです!」と。
…ぎゃはははっっははははっははっははっははははは。
なんでまあ、「カレーでもダメ!」と。

これがまあウケまして。
そりゃそうだ。
カレーとウンコは親和性が高い。
カレーでもダメ!というのもなかなかシンプルなツッコミでなかなかよかったわけですが。
ウケたことに気をよくしたのか、けっこうこのやりとりが定番になっていまして。
オグラももう笑いながら「ウンコじゃなくてカレーです!」と。
なかなかいいな、と思っています。

どっちにしてもみっともない。
股間にカレーをつけて歩いている根性のある人はなかなかいない。
「これ、ウンコじゃなくてカレーです!」といったところで、まあどうか。
ウケるとは思うが、仲間ウチならともかく外に出るのはちょっと勇気がいる。

なんで「カレーでもダメ!」というのがなかなかね、こういい感じで一人歩きもしていて。
「みっともない」という気持ちをしっかりと俺は持ってもらいたいと思っているので、まあいいかな、と思っています。
外の人がいる、という認識は確実に彼らの世界観を広げると思っているので、それを意識するための「みっともない」というのはあるな、と思っていて。
しかもちょっと面白くてキャッチーだし、絶対ウケるし。
ウンコネタは鉄板で。

ま、そんなわけで「カレーと言えばオグラ」という感じがどっか定着しつつあったわけですが。

この前のお盆休みにオグラとアオテツとアキとインドネシア料理の店に行ったんです。
もちろんカレーもあります。
カレーと言っても、日本のお母さんが作るカレーじゃないですね。
なんかもう、ちょっとお下劣になりますが、ウンコ色じゃないというか。
クリーム色のスープもジャワ風、とか。
とにかくなんか料理に「ジャワ」がつく。

それを見ていましたら、オグラが「カレーと言ったらジャワカレーですね」とかなんとか言い出して。
ジャワカレーがうまいんですよ、と。
ま、この時点でいわゆるバーモンドカレーだとかのルー的なことでジャワカレーを言っているな、とは思ったんです。
「へ~そうなんだ」と。
「やっぱり、ジャワカレーなんです」と。
かなり強硬に主張してくる。

アキが「もしかして、カレー作りたいの?」と。
そしたらオグラが「はい!」と。
だったらウチで作ればいいじゃん、とか言っていたんです。
でもまあ、毎晩のご飯はなんとなく泊まってくれる人が作ってくれているし、なんやかんや時間もない。
買い物とかもオグラとしてはそこからしたい。
なんなら何のルーでもいいわけではない。
ジャワカレーを買ってこなければならない。
そういうことを考えると、なかなか時間的にも難しいかな、とか思ったり思わなかったり。

ふむ。
でも、このカレーにかける情熱をどっかでみんなにも披露したい。
ま、そんなことで、だいたいの月曜、みんなが午前中仕分けをして、午後会議、という日。
その日の仕分けを抜けさせてもらってカレーを作り、そのカレーを皆で昼に食べる、ってのはどうか?とオグラに提案。
こういう時に、オグラは引きがちで(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-6214.html)。
う~ん、と首をひねると思ったら、即答で「いいですね!」と。
カレーにかける情熱がすげえな、と思ったんですけど。

じゃあ次の会議でまず言おう、と。
来週、俺がカレーを作って皆に食わせたい、ということをしっかり手を上げて提案しなよ、と。
そしたらいつもなら引き気味のオグラが「いいます!」と。

聞けば、一番大切にしなければいけないのは「盛り付けですね」などとまでいう。
オシャレカレーの店をオープンするくらいの勢いである。
なんなら「オクラを入れようかな」とか言い出し。
オグラだけに…。
…やかましい。

ま、その辺はともかく、いやあ、そんな特技?があったとは。
特技というか、皆に披露したい、くらいの感じのモノがあったということにあまり気づかなかった。
どこでホームランが出るかわからんな、やっぱ打席には立ち続けなきゃな、というコトを思ったワケですが。

というわけで、これを書いているのはオグラが作っている最中のとある月曜の午前中。
とはいえ助手が必要だろうということで、助手を募集したところ、リオが立候補してくれたので、きっと今オグラは助手と奮闘しているところかと思います。

味はわからないが、語ることはいっぱいある、そんなカレー昼食になりそうです。





(BGM:李博士「李博士の部屋」from「李博士の2002年宇宙の旅」)
→ポンチャックというのは中毒性があって、一度ハマると当分聞いちゃうところがあります。
その後、まあ聞かないと別に忘れちゃうんだけど。
という、そのくらいの感じがポンチャックというか。
この急に入る擬音というか、なんかたまんないんだよな。
くだんなくて。

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市丸とデカいぬいぐるみ


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とごに達がウチに来ましてね。
あ、とごにってのは市丸が言ってたんですけど。
甥っ子ですね。
三兄弟のウチの下二人が急にウチに泊まりに来ます、と。

で、まあなんで市丸に命名権があるかということなんですが、いや、命名したわけじゃなく、一度アキの実家で会ったときに、名前を聞いたんだけど市丸はあやふやで、その三兄弟を「やまと、たける、とごに」と言っていた、という。
やまと、たけるまではいいとして、とごにて…。
しかも何も一つも合ってない…文字数すらあってない…。

てなことで、まあその辺はいいんですけど。
急なことだったので、まあどうしてやったらいいかもよくわからない。
にじ屋には行きたい(買い物に)と言っていたらしく、まあそれはいいが、その他どうする、と多少悩みました。
そもそも子どもとの付き合いはちょっと苦手意識もあったりなかったり。
しかも暑いでしょ。
これはもう外でテキトウに遊ぶなどという選択肢はほぼなく。

まあどっかのアミューズメントパークに行くとかね、そういうことなんでしょうが、ないよなあ、近所にそんなの。
前に来たときは原爆の絵でおなじみの丸木美術館に行ったんですけど。
その選択肢も時間的にはないかなあ、と。

というわけで、もうしょうがないので、朝からネットの事務所に連れて行って。
皆が朝飯終わった頃だったですかね。
そこから朝運動が始まるわけですが、それにも参加させて。
今は猛暑がヒドいのでマラソンじゃなくて筋トレとストレッチを公園でやってまして。
ミズエがいい感じでわかりやすく手の動きとかを教えてくれるので、まあそれに従ってやっていればストレッチもできるワケなんですが。
しかしまあ、聞いているんだろうけど、どうもアタマと身体の神経がうまく連動していないのか、市丸なんかはどうにもこう、手がこんがらがるというか、「んなわけないだろ」という動きになる。
これはまあ毎朝のことなのでこちらとしてはどうって話でもないのだが、市丸としては小さい子が来てるから張り切ってもいて。
「え?こう?こうなの?」とかって言いながらいつにも増して一生懸命マネしようとするんだが、それがうまくいかないのは同じで、しかし張り切っている分、いつもより手がこんがらがっていくという。
それを見て、まあ「いつもより張り切ってるな」というような声を掛ければ、まあ笑いが起きる。
馬鹿にしてるとかじゃなくて、単純にその張り切りの空回りがやっぱ面白い。

子どもたちはというと、ミズエの説明がいいのかすぐにできるんだよね。
隣の市丸が自分でも爆笑しながら「あれ?こうだろ?」とやってるのを、どこか「笑っちゃイケないんじゃないか」と思っている感じではあるんだが(小5と小3)、でもやっぱ笑っちゃうよね。

確かに、市丸を知らない人が彼を笑ったら、そりゃ俺は激怒すると思う。
馬鹿にされるのはゴメンだ。
でもまあ、この場面は、いつもの仲間といつもの笑いをやってるだけで、そして市丸もどっか話の中心になって鼻高々というところもある。
まあ、ストレッチが多少できなくてもいい。
できなくても「やろう」とする気持ちの方が大事である。
それをこの時間に彼にはわかってもらいたいと思っていて。
だから、多少の動きのだめさ加減はどうでもいいのである。

ま、いろいろ考えたんだけど、この辺はよかったかな、と思っていて。
なんなら、やっぱ「ちょっと愉快なおじさんたち」と俺やアキは一緒に働いていて、その俺やアキは彼らと仲がいい、ということだけでも伝わってくれたら嬉しい。
「愉快なおじさんたち」でいいじゃないか。
愉快なおじさんが堂々と笑って楽しく生きているところを子どもたちには見てもらいたい。
結局、それを知ることはきっと、これからの彼らの人生をもっとラクにしてくれるのではないかと思っている。

ま、我々が彼ら子どもたちに見せてやれるモノってこれしかないんだよな、と改めて思ったり。
これしかないし、まあこれができるいい位置に俺たちはいるわけで。

てなことで、あと彼らがしたかったのはにじ屋での買い物。
なにせ安いしね。
親から千円づつもらっていたので、まあそれでなんとかしなさいと。
けっこうほっておいたんだけど。

そしたらまあドデカいぬいぐるみが欲しいと言いだし。
なにせ本人より身長が高いのである。
これ、もう親(アキの妹になるワケだが)が迎えに来たらまず怒られるヤツじゃん!と。
「どこに置くのこんなの!」と。
買ったら万円に近い数千円とかするんじゃないかと思うのだけれど、800円だし買いたい!と。
でもまあ、俺らとしてはちょっとやっぱ「考え直せ」ということは言ったんです。
しかし彼は魅入られたのか買うといって譲らない。
そしたらアキが言いましたよ。
「そうやってでかいぬいぐるみをにじ屋で買って帰って、もうにじ屋には行くな!って言われた子どもを私はたくさん見てるよ!」と。
…ぎゃはははっっははは。
言われそう。

というわけで、夕方にお母さんが迎えに来たんだけど、苦笑いでなんか怒ってなかったので、まあそれも彼はわかっていたんだな。
うちの親はそんなこと言わない、って。

で、まあ二人で2000円と言うことなんだけど、それなりに彼らとしては計算しながら買い物をしていたらしく。
とはいえ、にじ屋は外税なんですよね。
大丈夫かな、と思っていたら、会計が2002円というミラクル。

子どもって面白いけど、それも時々会うからだな。
毎日顔をつきあわせてたらやっぱツラいよな夏休み。
俺なんかどうしてたんだろう、忘れちゃったけど。
でもまあ、学童に行かないとなればやっぱ事務所に連れてきてたんだよな、たぶん。

ま、子どもは子どもなりに、ほっておいても市丸のいいところをなんやかんや感じてくれるのではないかと思っております。







(BGM:Elvis Costello & The Attractions「Tokyo Storm Warning」from「Blood & Chocolate」)
→このラフな感じのロック、カッコいい。
バックのコーラスもカッコイイし。
メロディーなんてのはね、やっぱそんなに必要じゃないのかもしれない、とか言ったら大げさか。

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性の問題をそんなに簡単に扱っちゃダメだよ


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故工藤さんがナースモノが好きだったというのはもう書いていいと思うんですが。
ま、35年前ですね。
俺が22の時に一緒に暮らしはじめたのが彼が病院を退院する時で。
病院と言っても、療養型の、いわゆる施設的なもので、まあそこから出たいという話から「虹の会その2」が始まったわけです。

で、まあまずはAV借りよう、みたいなことになって。
借りよう、というか借りたい、という。
一人暮らし=AV見放題、というのはミツも言う醍醐味なワケで。
まずそっからですよ、なんにしても。

やっぱね、性の問題って絶対に深いし、怖いし、デカいんですよね人生で。
女(男)を連れ込むために一人暮らしをする、という人だっている。
「足がない」の歌詞(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-2214.html)にも出てくるけど、やっぱ色恋が人生においての絶望だったり希望だったりを与えてくれるものであるわけで。
そしてそれは大人にとってはセックスである。
それは障害者であろうが何だろうが変わるモノではない。

で、AVいうてもジャンルってあるワケですけど、工藤さんはやっぱナース物が好きだったという話なんですけどね。

病院生活が長いからだったのか、そもそも女性と出会うのはナースの人が多いわけですよ。
というか、ほとんどそうなる。
彼の遺品の中に、というか、最初の頃から部屋に飾ってあった写真には、色あせた若いナースの姿もあった。
小学校時代から病院で療養していた彼にとって、ナースが憧れであり、女性としての認識だったわけだ。
…って、ま、そりゃそうなるよな。

で、まあ当時だから男性の看護師、なんてのはいなくて、看護婦さんの時代だからね。
すべて女性、と。
そうなると、やっぱ夢精とか、そういう処理が頼みにくいというか。
ナースの方は「気にしてないよ」という、いい意味でのポーズなんだろう、「元気ねえ」とか言ったりする。
そりゃ気を遣って、良心でいってくれてるのもわかる。
でも、それって思春期には耐えられない。
というか、それが憧れていたナースだったら?

トイレの介助も、実際にポコチンには触られるわけだ。
その瞬間に、「対象者である自分」を突きつけられるわけだ。
だいたい、セックスしない間柄で、女性が男性のポコチンを触ることはない。
でも、俺は対象者だから、障害者で、彼女とはセックスする関係には決してならないから、そのナースは気を遣って「元気ねえ」というのである。
憧れの彼女にとって、自分は部外者である、ということを痛いほど突きつけられるのである。
が、それを頼まなければ生活はできないのだ。

まあ、見知らぬ男性にポコチンを触られることも日常にはほぼないわけで、男性であるからいい、ってことでもないが、ヘテロの男性からしてみたら、女性に触られる屈辱感というのは筆舌に尽くしがたいものがあると思う。

彼がずっと飾っていたナースの写真。
それが誰であるのかは言ってくれなかったし、俺もなんか聞かなかったけど、でもだいたいはそういうコトだったというのはわかる。
工藤さんの初恋の人だったのだ。
でも、その人にも彼はトイレの介助を頼むし、時に夢精をしてしまっている朝もある。

絶望とは何か。
それを考えたときに、これほどの絶望を俺はあまり自分で感じたことがない。
この状況で生き続けていたら、暮らし続けていたら、やっぱり人生は歪むのではないか。
全てをあきらめて暮らし続けるしかないのだ。
希望を持つから絶望があるわけで、絶望を感じるのを嫌だと思えば、まず希望を捨てる。
何をしたい、何が欲しい、そうした希望すら捨てて生きていく。
何にも興味を持たなければいいのだ。
テレビでやってるグルメレポートも別世界。
アイドルのライブも別世界。
そう思えば、絶望はしない。

彼女に好意を持つからいけないのだ。
好意を持たなきゃいい。
…とはいえ、人は恋をするようにプログラムされている。
それがDNAの指示だ。
だから、物欲に比べ、この色恋、性の問題は根深いのだ。

工藤さんとは付き合った年数が多いし、話したこともたくさんあるから、まあアレなんだけど、冷静にこれ、工藤さんが女性だったら、と考えたらどうか。
処女で、男性の身体も見たことがない。
もちろん触ったこともない。
そういう女性が、もし男性にトイレ介助、風呂介助をされるとしたら?
いや、セックスをしてたからと言っていいというわけでもないが、工藤さんになぞらえて言うとそういうことになる。
これは男性が女性にされる、ということよりも、より屈辱感があるのではないかと思うのだ。

そもそも、女性は隠すべき部分、隠したい部分が男性よりも多い。
隠したいことも多いのだと思う。
にもかかわらず、男性が風呂介助に来たら、と思うと、ちょっとこれはほぼレイプではないか、という気もする。
あ、工藤さんのこともレイプされたといってもいいかもしれないが。
性的な虐待というか。

もちろん、男性が男性に、だからいいということではないかもしれないが、そもそも異性介助はやっぱり俺はダメだと思っている。
家の中でも異性には触られたくない部分があろう。

性の問題をそんなに簡単に扱っちゃダメだよ。
それは障害者の介助を考える上で基本だろ。






(BGM:B1A4「ムルハンジャン -Japanese Ver.-」from「白いキセキ」)
→韓国のアイドルグループなんですね。
なかなかね、まあカッコいいですよ。
よくできてる。
ついビートを刻んじゃう。

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必見 ★ 映画 「バービー」


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というわけで、「バービー」を見て参りました。
これ、まずみなさんに見ていただきたい。
というより、必ず見ていただきたい。

この映画に関して、フェミニズムという言葉はあまり使いたくない。
というよりも、単純に今の世界を客観的にあぶり出した映画である。
それをエンタメにしてラストはその世界が逆転するが、まあそれはエンタメの演出である。
こうすることによって、むしろよりわかりやすく今の世界を描き出している気がする。

バービーというのは人形ですよね。
いわゆる子どもの時に遊ぶような。
彼らが住むバービーランドという世界があって。
これはまあ概念上の存在と言っていいわけですが、まあそういうのがあります、と。
そこからバービーとケン、男の子ですね、が人間界にやってくる、という。

バービーランドでは女性が大統領。
裁判官も女性。
毎晩繰り広げられるパーティーも女の子のモノ、ケンたち、男がむしろ女性に付属する感じで世界が形成されている。

そこでふとしたきっかけで(これにはいろいろあるのだが省略)、バービーが人間界に。
そこでまずバービーとケンが気づくのが目線。
ケンは「なんだか気分が楽」「むしろなんか楽しい」という感じになる一方、バービーは「もうここにはいたくない」という気持ちに。
だって、通り過ぎる男たちがバービーを性的な目線で上から声を掛けてきたりするのである。
「いいケツしてんな姉ちゃん」みたいな。

もうね、なんかこの辺から俺はなんか泣けて来ちゃったんだけど。

つまりはさ、女の人はこういう目線を毎日浴びているわけだ。
痴漢に遭っても「そんなに派手なカッコをしてるからだ」とか言われるわけだ。
自分が「こういう服を着たい」じゃなくて、「痴漢に遭わないような服」を選ばざるを得ないし、そもそもその男の視線に耐えなければならない。

これ、女の人が現実にあまり感じてないとしたら、それは子どもの頃からそうやって育てられてきているからだよね。
わからなくなってしまっているだけで。
でも、バービーはそんなことをみじんも感じたことのない世界にいたから、急にこの世界に来て「フラットに」それを感じている。

さて、バービーはこの世界を変えてくれるのか!?と期待して見ていたんだけど、そういうことにはならず、バービーランドに戻るのよね。
ま、戻るのもいろいろあって戻るんだけど、その戻り方も泣けまして。
人間社会からもバービーで遊んでいた子どもとお母さんもバービーランドに。
まあ、その辺の流れは省略しますけど、ここいい場面です。

バービーランドに戻ってみると、一歩先に戻ったケンが、現実社会で見た「男社会」をバービーランドに持ち込んでいた!
そして大統領だったりした他のバービーたちは、ケンたちにビールをついだりしてて、「何も考えなくていいから楽ちん!」とか言ってる。

で、このバービーランドを再びバービーたちの手に戻す、というのがこの物語。

これね、まあ単純化してわかりやすくして、そしてコメディの要素を盛り込んで映画にしている。
ま、エンタメの基本ではあると思います。
なので、これをもって現実社会のフェミニズム運動とかに結びつけるのは短絡が過ぎる。
が、ヒントはたくさんある。
バービーが一人一人立ち上がっていくさま、その中心にいた一人がバービーランドでも偏狭に追いやられていた「ヘンテコバービー」だというのもなんかいい。
加えて、人間界、他の世界からやってきた親子もその中心にいるというのがいい。
違う価値観、そしてそもそも「追いやられた人」が世界を変えていくというのが見て取れる。
この辺、なんかすごく考えて作ってあるんだろうな、という。

男に触られても「うまくかわす」のが「いい女」とされていたりするけれど、そんなのなんかおかしい。
うまくかわす、ことが重要なんじゃなく、男が承諾を得ずに女に触る、というのが問題なのに。
うまくかわす、というのは、男は承諾を得ずに女に触っていい、ということを肯定しているのだから。

ということで、まあぜひこれは必見の映画だと思うので見て下さい。
正直、なんか俺は中盤から涙が止まらなかった。
これはツラい…。
世界がどれだけ女性にツラいモノなのか…ということを痛いほど思い知った。

さて、バービーに扮するのはマーゴット・ロビー。
「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-4446.html)、ハーレクインシリーズ(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-5207.html)の主役だった人ですね。
いや、俺、彼女好きですね。
役どころがたまたまどれも好きだった、というのもあるけれど、なんか惹かれるものがある。
そもそもは彼女がバービーをやるというので見に行こうと思っただけだったのに、いや、すごい映画を見てしまった、という感じでありました。





(BGM:Yellow Magic Orchestra「Hirake Kokoro-Jiseiki」from「UC YMO 1」)
→当時これってカセットテープのCMかなんかに使われていたと思います。
とはいえ、これモノラルが合うよな、と思う。
YMOの中でもこれはけっこう気になってる一作。

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