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スーパーちんどん・さとう

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「自己責任論」と孤独 ★ 映画 「658km、陽子の旅」


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ちょっといろいろ立て込んでいて映画のことを忘れてまして。
たいがいちょいちょい映画の総合サイトなんかを見て「これ行かなきゃ」みたいな感じになってる昨今なんだが、二三週間見なかったら浦島状態に。
見たかった映画も終わっているし、夏休みに突入したらしく子ども向けばかり。

久しぶりに映画でも見るかと思ったら、もう合体ロボとか春日部のヒーローとかディズニーとかそういう感じになってまして。
まあレイトショーとかに行けばまだあるんだろうけど、できたら時間的なアレとしては午前中に行きたい。
さて、どうすっか、と。
まあ、近所というとシネコンになりますからね。
あまり選択肢がない。
ここはもう中国の戦国時代を見に行くしかないのか…全く興味ないけど…、と思っておったところ、アキが唯一県内のシネコンで都合のいい時間にやってる映画を発見。

それが「658km、陽子の旅」という。

これがなかなか面白かったのよね。
タイトルからわかるようにロードムービー。

42才独身、フリーター的な生活でほぼなんか引きこもりじゃないけどまったくいわゆる「輝いていない」感じの生活をしている主人公が、父親の葬式に向かうという。
どうも、そもそも父親にも反対されて夢を追って上京してきた感じで。
でも、その夢にも破れ、でも実家に帰りにくく、そのまま「なんとなく毎日」を過ごしてきてはや20年以上。
携帯も壊れていて連絡が取れない状況で、父の死も知らない。
けど、従兄弟家族が迎えに来てくれて一緒に葬式に出ようと車で青森を目指すも、SAで従兄弟家族の子どもが怪我をし、病院に行ったりしている間に主人公とはぐれてしまう。
金もなく携帯も壊れている主人公はそこからヒッチハイクをして青森を目指すことにするのであった。

そもそも、この人まったく他人と話ができない感じで。
そりゃそうだよな…。
希望があったけどそれもしぼんでしまって、厳しいフリーターの生活の中で自分の希望を押し殺し、気づけば友だちと呼べる人も出来ず。
孤独の中で、そりゃだんだん話ができなくなっていきもしようよ…。
その辺の前日譚、孤独に陥っていく毎日の「辛さ」がこの映画ではあまり出てこないのだけれど、「そんなのもうみんなわかってるよね」ということでもあるんだろう。
確かに簡単に想像できるし、多くの人がそこに陥ってるのが見えてもくる。
いわゆる氷河期世代と言われる世代の話であるし。
それがなんかもう逆に辛いし、それ前提に作られていく物語というのが誕生するということがもうたぶん日本はダメなのかもしれない。

途中、とんでもないバッドもありつつ、でもそれもリアル。
ヒッチハイクなんてするもんじゃない、とも思ったりもした。

彼女はそもそも父親とそりが合わなかった感じだったんだけど。
最終的には色々な人との出会いの中で彼女は父親と向き合い、最後に手を握りたい、という気持ちになっていき、自分の思いを運転手さんにも話したりするようになっていく。

この映画、とにかく孤独。
彼女は最終的にはいろいろなことを受け入れたように見えるし、心を開いたようにも見えるので救いはあるのだけれど、とにかくずっと孤独なんだ。
ヒッチハイクをするという決断もそもそも自分で決める。
というか、まあそれしかない、と彼女は思い込んでいるわけだし。

でもさ、よくよく考えたら、やっぱまずSAの人とかに相談しないかな…、と思ったり。
俺ならたぶんそうするんだろうけど、この「自己責任」という縛りの中で生きてきた世代はやっぱ人に頼れないのかもしれないな。
もちろん、全員がそうではないだろうけど。
とにかく、「自分一人でなんとかしよう」と思い込んでいるというか、それが前提で物事を解決しようとしているというか。
途中でダメ男にホテルに連れ込まれる場面も、なんかその延長線にあるような気がして。
自分を傷つけるコトに対してのハードルも低いような感じというか。
自己責任論は、自分を傷つけることに対してのハードルも下げるのではないか、と思ったりもした。
そして、それを自分一人がないことにすればその場は収まるというか。
でも、そういうことをいくつも押し殺しているウチに、人はやっぱおかしくなっていくのではないか。

そして、もう一つ、もし、この人が困っている人を助けた経験があったら、とも思ったんだよね。
そしたら、人に助けを乞うこともできたのではないか、と。
あ、もちろんヒッチハイクって感じで助けてもらってはいるんだけど。
そうじゃなくて、なんていうか、もっと「お節介に助けてもらう方法」を模索できなかった彼女の孤独がなんかもう切ない。

なんかもう、世の中の閉塞感をまんまと見せつけられ、とにかく怖い映画だった。
こういう孤独な人たちが増えていくことは、いることは、世の中を悲しいモノにしかしないではないか。
そんな世の中でいいのだろうか。
庶民の幸福度を測るのはGNPなんかではなく、自殺がどれだけ少ないか、とか、未来に希望がある、という人たちが増えることではないのだろうか。

そして菊地凛子さんがこの主人公を怪演。
冒頭の彼女と、最後の車で「ありがとうございます」をやっと言える彼女の表情の違いをぜひ見ていただきたい。
もちろん、全く晴れやかに、ということではない。
微妙に、躊躇しながら動いていく彼女の心情を細やかに描いていて、俳優さんってすごいな、と思いました、はい。





(BGM:THE WILLARD「Sabrina (Scarlet Rouge & Pin Heel Mix)」from「DAYBREAK AT THE LYCEUM」)
→彼らは結局すごい独自路線というか、パンクとかそういうのを越えてウィラードサウンドのまままだ現役、という。
ボーカルのjunさんが「俺はカルトバンドと呼ばれたい」みたいなことを昔インタビューで答えていたと思うんだけど、なんかホントそうなった感じがする。

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