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スーパーちんどん・さとう

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家族風


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「家族の温かさ!」みたいな。
「家族として入居者様と一緒に」とか。
ま、そんな感じで「家族のように」みたいなことが美辞的にコマーシャルになっていますね老人ホーム。
これはもしかして障害云々も同じかもしれないが、まあそういう。

この感じをひとまとめに「家族風」ということで話を進めますが。

ま、お惣菜なんかでも「手作り風」なんてのが売り文句になっていまして。
これ、手作り風言うからには、実は手作りじゃない、ということも同時に言ってるわけです。
なにせ「風」だから。
嘘はついてません、と。

たいがい、集団でも「キズナを大切に!」とか言い出すと怪しい。
キズナがない人たちが言う言葉ですねそれ。
俺たちは家族のように仲がいい、とかってのも、もしかしたら家族のように仲がよかったら言わない気がする。
これは経験則なのでなんともだけれど、でもまあ、そんな風に思う。

というか、そもそも「家族風」的な言葉に皆さんは魅力を感じるんでしょうか?
家族言いましても、そんなに俺は家族仲良くなかったし、という人もいるでしょうし、人それぞれかと思うけれど、でもまあ、たいがいの人は「家族風、いいじゃない」となるんでしょうか。

ま、ウチのような障害者の云々で言ったとき、実際に家族のように関係が作られている、というのは悪いことじゃない気がします。
けどまあ社会の仕組みとしてはあまりいいことでもないような気はします。
どっちにも取れるかな。
家族のようなところに預けるとしたら、まあそれって家族でも同じで。
じゃあ家族がめんどうみたらいいじゃない、ということにならなくもない気がします。
でもまあ、本人はともかく、その他の家族の人はそれで安心するのかな。
すげえ自信だな、とも思いますが。
なにせ、「自分のようにこの子の面倒をみてくれたら」ってことですからね。

でも一方で、やっぱ家族ではないわけですから。
だから他人として、仲間として、って部分で、お互いに成長しあう関係が必要、と考えると、「家族風」はやっぱどっか邪魔な気もします。
それに、家族から離れてその集団に属するのだとしたら、やっぱそれは家族ではなく「社会」ですからね。
社会として付き合っていくことが大切なような気もします。

ま、どっちに傾いても駄目な気がします。
これはまあどっちも大事。
だけれど、ウチなんかだとやっぱ後者を大事にしてますね結果的に。

「俺はお前のお父ちゃんじゃないし」とか言うことは時々市丸とかにも言います。
「お父ちゃんなら言わなくてもわかってくれたかもしれないけど、俺はわかんないよ」みたいな。
ま、わかっててもそう言いますね。
「だから自分がなにか言いたかったら、しっかりと皆に伝えていかなきゃ」みたいなことですね。
そして、「なんでケンカしたのよ?」と聞いていく、みたいな。

だから、ことあるごとに「オレは親じゃないし」というようなことを言ってますね。
だからどっちかというと後者ですよね。
市丸とは、一人の大人として付き合いたい、と。

というようなことなんですけどね。
先日、アキの妹と弟が来まして。
というか、弟が地方で仕事をしているんですが、まとまった休みが取れたというので来たんです。
二人とも学生時代はよく手伝いに来てくれていたんです。
だから井上たちのこともよく知ってる。
なんなら覚えているヤツもいて、井上なんかは、弟をして「○○くん、元気?」なんて時に言ってくる。
なんで、じゃあ皆で飲んだらいいか、となりまして、こっちに来てもらって皆で飲んだんですね。

そしたら、まあ元々知ってる仲ですから大いに盛り上がってそれはよかったんですが、妹は「アキちゃんの家族に会えて良かったよ」と。
「なんかもう皆家族じゃん」と言っていて。

いや、これは褒め言葉をもらったな、と思ったんですが、まあ冒頭の言葉とあわせて考えるとデスね、俺たちは「家族を目指していない」んですよね。
彼らにとって社会になろう、と思っているわけですから。
でも、その中でやっぱ信頼感というのはできてくるわけじゃないですか。
もっと言えば、彼らにとって社会がもっと彼らにとって信頼が置けるモノだったらいいわけですよ。
障害者だからといって仲間はずれにしたり、レジで「知的障害者は遅いんだよ」って舌打ちしなければいい。

ま、ここは社会ではあるけれど、そういう「意地悪」はしないですからね。
逆を言えば、彼らが安心できるのが「家族」だとすれば、社会が家族になればいい、ということは言えなくはない。
しかしまあ、社会は社会。
それも大切にしたい。

つまりですね、家族風を目指す、ってのはやっぱダメだと思うんですよね。
それはそれ以上世界が広がらないじゃないですか。
家族風はあくまで結果そうなる。
むしろそれを拡大し社会を家族に変えていく、ということであって、「我々は家族としてあなたを迎えます」ってのは、やっぱそれはどっか怪しいと俺は思うんだけど、多くの人は「家族風」に惹かれるのだろうか。






(BGM:越路吹雪「ワン・レイニー・ナイト・イン・トーキョー」from「越路吹雪Best&Best」)
→いわゆるムード歌謡の王道って感じですね。
正直、歌詞が入ってこないのは、きっとバーの歌なんだろうな、女がフラれるんだろうな、でも待ってるとかなんだろうな、とかそういう思い込みがあるからかと思われる。

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