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スーパーちんどん・さとう

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ホラーよりもホラー ★ 「日本の冤罪」


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大阪にいくたびにお世話になっているのが、釜ヶ崎ので居酒屋、「集い処はな」をやってる、通称はなママさん。
釜ヶ崎の話をしてくれて、色々な場所に案内してもらったり、いやいや、スーパー猛毒ちんどんを大阪に再び呼んでくれた中心人物という紹介が正しいか。
イチマルも集い処はなではカラオケを絶唱したりもして、なんだかいつもよくしてもらってる。

そのはなママさんが、本を出した。
「日本の冤罪」という。
尾崎美代子という本名(たぶん)の著作。

そもそも彼女はとても正義感にあふれ、理不尽が許せない、そんな人で、そして実際に釜ヶ崎のおっちゃんたち(彼女はこう呼ぶ)とも実際に近い。
活動家であり、本作によって作家さんでもある。

その行動力には敬服するしかないし、学ぶところが多い。
いろいろと勉強になることをスラッと事もなげに話してくれる。
気さくな方である。
俺はそもそもあまり初対面の人と話すのが苦手なのだけれど、「最初は何かムスッとしてどういう人かと思ったわ」とよく言われた。
いや、他意は全くなかったのだが…。
それでも見捨てず仲良くしてもらってありがたい限りである。

てなことで。
この本を読むと、とにかく世の中が怖くなる。
いっぱしのホラーよりもずっとホラーだ。

そもそも我々は警察や検察、裁判所というのは我々の味方であると思っている。
常に正しいことをし、なんなら悪を倒してくれる、と思っている。
ましてや無罪の庶民を「犯人に仕立てる」なんてことをやるはずがない、とも。

が、それが幻想に過ぎないことをこの本は教えてくれる。

これね、ざっと中身を思い出しながら書いているが、もう「怪しい」という部分が一つもない、といってもいいのではないか。
ムリクリなのである。
アリバイがある。
動機がない。
にもかかわらず、犯人に仕立て上げていく。
それも、ムリクリに、だ。

ま、例えば警察がそういうストーリーをムリクリ作っても、検察がそれを糾してくれる、と我々は思ってる。
ましてや、裁判所でそんなことは通用しないだろう、とも。

しかしそれが通用してしまうのである。
というか、通用したのがここに載っている冤罪事件たちだ。

証拠を集めたのはいいが、警察のストーリーにそぐわないモノは破棄する、提出しない。
顔が映っていた防犯ビデオの、顔が映ってるところにノイズを入れる。
あり得ないようなことを彼らはやってのけている。

読んでいてわかるのは、そもそも「自白」というのがある。
警察に追い詰められて、激しい取り調べの果てに「自分がやりました」と言ってしまう。
これ、「そんなことあるか?」と思うかもしれない。
いくら激しい取り調べだっていっても、やってないものを「やった」というだろうか?と。

いや、これがね、すごいんだわ。
ただ机を叩かれる、とかそういうんじゃないの。
弱みをキッチリ握って、例えば家族のことを持ち出す、「娘の結婚式をダメにしたくないだろ?」とかなんとか。
愛人のこととか。
あとね、供述弱者、例えば知的障害があるとされる人には「話を聞いてくれる人」「怖い人」というような役割を作って、なんなら「恋愛感情」すら抱かせて自白させるのである。

そして、冤罪の餌食になるのは、どこかそうした「弱者」であることも特徴的だ。
この辺りも周到である。

凶悪事件ほど冤罪が多いのは、警察のメンツがかかっているからだとも言われている。
しかしメンツのために彼らはありもしないストーリーをでっち上げて、証拠までねつ造するだろうか。
いや、するのである。

メンツそのものがもう俺にはよくわからないが、そのメンツのために自分の手を汚すまでのことなのか。
メンツってそんなに大事なのか…。
まったくわからない。

まあ、冤罪事件には真犯人がいる。
それが捕まらないのはくやしい。
しかし、冤罪事件には警察、検察、裁判所のメンツという犯人がいる。







(BGM:Ray Charles「At The Club」from「Best Of Ray Charles」)
→かっこいいんだよな。
時折入る女性の声がまたよくできているというか、クラブである。
ホーン隊もどことなくけだるく、夜が更けたクラブを表してるよう。

kabukiboshuuu.jpg
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