fc2ブログ

プロフィール

スーパーちんどん・さとう

Author:スーパーちんどん・さとう
ちんどん太鼓担当

@SMChingDongSATO twitter

Calendar 1.1

<
>
- - - - - - -
- - 1 2 3 45
6 7 8 9 10 1112
13 14 15 16 17 1819
20 21 22 23 24 2526
27 28 29 30 - - -

全記事

Designed by 石津 花

カテゴリ

最新記事

最新コメント

リンク

検索フォーム

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

最新トラックバック

QRコード

QR

いくつもの検証が可能である面白さ 「SIX HACK」


【リンク】虹の会本体ホームページ虹の会本体ブログスーパー猛毒ちんどんフェイスブック虹魂的障害者自立生活ミツのホッサ日記PLUS井上のリーダーズブログ筋ジストロフィーの花屋・漆黒ブログ
【YOUTUBE】スーパー猛毒ちんどんチャンネル
スーパー猛毒ちんどんシリーズ介助者大募集シリーズ知的生涯シリーズ影の声シリーズ

虹の会では、専従職員を募集しています。社保完。詳しくはこちら





テレ東の「SIX HACK」ですけどね。
遅ればせながら最近配信で見ました。

大森時生さんというプロデューサーが仕掛けた番組ということでこりゃ見なきゃ、ということでね。
「Aマッソのがんばれ奥様ッソ!」(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-6159.html)なんかを手がけた人ですね。
とにかくなんでしょう、おかしな作品を生み出すに関しては天才じゃないか、という。
いわゆる「モキュメンタリー」いうんですかね最近は。
見ている側は何が本当で何がフェイクなのかがよくわからなくなってくるという。
映画では「ノロイ」(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-2488.html)が最も恐ろしいモキュメンタリーだと思っているのですが、まあそういう。

で、俺はけっこうその世界観が好きで。
もうね、イジメに遭った子が自殺して霊となっていじめっ子に復讐する、とかってホラーは、やっぱそりゃそうだよな、というかさ。
そりゃいじめてたんだからやられて当然じゃん、とか思っちゃう。
霊に復讐されろよむしろ、と。
なんの不可思議もないよそれは、と。

何かわからないけどとにかく取り憑かれた方がずっと不条理だし怖い(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-6455.html)。
ワケがわからないうちに、まったくその気もないのに、その世界に「取り込まれちゃってる」というのが好きなのよね。
リアルとフェイクの境界線があやふやになっていく感じというか。
リアルがその物語に巻き込まれれば巻き込まれるほど物語は混沌として、見てる側はその謎解きを強いられる。
それがまた楽しい。
何通りもの謎解きができればできるほど飲み会ではそれで盛り上がれる。

ま、どっかプロレスに似てますね。
なぜ猪木VSアリは凡戦だったのか、みたいな。
前田日明選手は本当にセメントを仕掛けたのか?みたいな。
誰がバックにいて、誰がその試合を決めたのか?とか。
名勝負と言われるモノには多くのそうした「謎解き」がもれなくセットでついてくる。
謎解きこそがプロレス観戦といってもいいのではないか、くらいの。

というようなわけで、その不可思議世界に連れて行ってくれること間違いない大森さんが仕掛けた番組なら間違いがない。
アオテツから「これは見るべきよ」というようなことで紹介されて見た、という次第。

内容に触れる前に、この放送、全六回が行われるはずだった。
が、第四回は直前になって「放送を見送ります」とアナウンス。
そのまま三回だけ放送して番組は終了してしまった。
しかもその第三回目は特にまとめがあるワケでもなく、最後としては全く体を成していない。
本気で「三作で打ち切られた」という感じである。
ま、これだけだとどうにもならないということなのだろうか、YOUTUBEで「検証番組」というのが配信された。
なぜ三作で打ち切られたのか、というのを検証しようということである。

で、中身だ。
これがまあもう胸くそ悪い。
胸くそ悪いのだが、この格差社会を生き抜くための確かに「ライフハック」であるような気もする。
「会議で偉くなろう」「SNSで偉くなろう」みたいな話で。
いわゆる自己啓発のように見えて、こんなこと実際に会社でやったらクビになるわ…というような内容。
いわゆる「論破するには」みたいなことなんだけど、これをマジメに受け入れる人などおるまいよ。
でも、会場に集められた一般の人たちは、そのライフハックを真剣に身につけようとしている、というおかしな空気に包まれている。
その空気はまるっきり宗教のようで、見ていてこっちが不安になってくる。

…ま、それだけだって、十分にモキュメンタリーとしては成り立つし、どっか現代社会への皮肉にもなっている。
けっこう面白いじゃん…、と思っていたら、各回の最後に意味不明な動画が差し込まれるんですよ。
これがいわゆるくせ者で、正直、これを見続けていたらおかしくなっちゃう、呪われる、みたいな動画のエッセンスを結集させた、みたいな感じ。

で、これ、この流れでむしろ必要なのかな?とは思ったのよね。
そもそも炎上覚悟のライフハックを大真面目に取り上げて、客もそれを大真面目に取り組んで、という「ズレ」を楽しむモノかと思っていたからだ。
でも、この動画は確実に「おかしい」。
「ズレ」なんてもんじゃない、ハッキリと「意味不明でおかしい」。

で、この辺のことは検証動画でハッキリするんだけど、プロデューサーがおかしくなっていく、と。
その「おかしくなっていく」と、比例関係にあったんだな。
それを表すための記号だったのだろうと推測。

検証動画で検証されるのは、そのプロデューサーが暴走していく様。
それが最終的に「反ワク」だったというのがちょっと陳腐でありがちだけれど、でもまあ、どっか「ライフハックを身につけて、一般人とは差をつけよう」ということとつながるところがある。
なぜなら彼らは「医者よりもワクチンのことを知っている」と思い込んでいる連中なのだから。
そして、そのことを世の中に知らしめるためにこの番組を利用しようとした。
そこで司会者役のユースケサンタマリアとも衝突する…云々…。
ま、そんな中、具体的に目から血が出る、というような怪異も起きていくんだけど、それはまあプロデューサーのいうことが「本当なのかもしれない」と思わせる演出ですね。

というようなことで、基本はこれ「反ワク思想」に侵されたプロデューサーが暴走して番組が成り立たなくなった、というようなことが一応、まあ答合わせということになるのか。

しかし、そもそもの全三回の番組自体の不条理感。
そのスタジオの異様な雰囲気。
そして意味不明のラストの動画。
それだけでも十分にホラー。

そういう意味では検証番組は一応わかりやすくするために付け加えられた、いくつかあるウチの一つの「答え」であって、本質に迫るモノではない、ということができるように思う。

というか、検証番組はこれはこれで面白いんだけど、もう一つあり得ると思ったのは、この会場の中の一人が本当にこれを実践しておかしくなっていく、というのもあったような気がする。
で、4回目以降は自粛した、という。

ま、だから幾通りも検証できる。
そして自分が最も好きな検証番組を妄想することができるこの番組はサイコウに面白いと思いました。

YOUTUBEで配信されているので見て下さい。





(BGM:珍盤亭娯楽師匠「レコード大喜利」from「珍盤亭娯楽のレコード大喜利」)
→本についてたミックスCD。
もうねこういうのに弱い。
どれを聞いても耳がそっちにいって聞き入ってしまう。
下らない、といったら失礼だが、そんな曲にここまでのアレンジ…とかってのがすごくいいよな、やっぱ。
女性コーラスに何人いるんだよ、とか、このスラップベースすげえソウルフルじゃん!とか。
こういうのに一生懸命になる大人っていいよな。
そういう大人になりたい。

kanukibochu.jpg
スポンサーサイト



| ホーム |


 BLOG TOP