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スーパーちんどん・さとう

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「家族で夢を目指す」ってコワくない? ★ 映画 「アイアンクロー」


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俺は、親と違う職業に就くことができるというコトが近代国家たる所以ではないかと思っておりまして。
というのは、親が農家だから俺も農家、乾物屋だから乾物屋を継ぐのが当たり前、疑問を挟む余地がない、とか、そういうのは中世で終わりにしたいモノだ、というような気持ちですね。

よくスポーツの世界とかだと、卓球やって五輪を目指すような人は、たいがい親が卓球教室を開いている、とか、つまりは卓球の選手だった、みたいな話があります。
まあ、子どもの頃からラケットに親しんでいることにはなるから、本人の意思で選んでいると言えなくもないけど。
でもまあ、結果としては親と同じ道を歩んでいる、と。

最近は、伝統芸術的なことで、親の後を継ぐことにしました、みたいな話が美談的にテレビに取り上げられたりすることもあったり。
まあ、それには伝統を残したい、という気持ちがあっての話だからまた違うような気がするけど。

まあ、そういった美談やスポーツの親子関係とかってのは確かに中世のそれとは違うとは言えるけど、でもまあ結局親と同じ道を歩んでるじゃないか、というね。
芸能人の二世とかも同じですかね。
その結果は変わらないわけで。
どっかね、なんか引っかかるモノはあります。
ま、人の勝手だからどうでもいいんだけど、職業選択の自由という言葉もあります。
とはいえ、親の期待を背中に背負う、みたいなこともあるのかな、とか思うと、自ら選んでその道に飛び込んできた、みたいな人とはなんか違う気もする。
というか、むしろ応援したい、みたいな。

伝統芸術に子どもの頃から触れてきた人と、大学に入ってその魅力を見つけて飛び込んできた人では、確かに最初から差はあるような気がする。
やっぱ子どもの頃からふれていた方が先んじるところもあるのかなあ、とか。
だからこそ、後発の人たちを応援したくなるわけなんだろうな。
スポーツでもそうだけど、そういう人たちが世の中の先頭を走ってしまうことは、結果として門戸を狭めるコトでもあるような気もします。
結果として、伝統は狭まっていくんじゃないの?というか。

とにかく、俺はどっか親と同じ職業、というのはなんかちょっとコワい。
その職業に向かっていく気持ちとは別に、親の期待がコワいというか…。
コワいというか、見てられない、というか。

てなことで、「アイアンクロー」です。
鉄の爪、フリッツ・フォン・エリックと言えば、プロレスをあまり知らない人でももしかしたら聞いたことはあるかもしれない。
そのくらいのプロレス界の大物である。
その息子たちもレスラーとしてデビューするのだが、その「呪われた一族」の物語。
ザック・エフロンが次男で主役。
ヘアスプレーとか、ハイスクールミュージカルとかに出てたイケメンの彼。
彼がまあもう、肉体改造して思いっきりプロレスをやっています。
三男も四男もなかなかもう肉体を作ってきていて(長男は子どもの頃に亡くなっている)、マッチョな人たちが画面に踊るのだけれど、この物語は陰鬱。
なにせ、呪われた一族なのである。

では何に呪われていたのか、ってことなんだけど、それがお父さんなんだよね。
とはいえ、いわゆる強い言葉や行動があるワケでもなく。
どことなく、とにかく子どもたちは父親に支配されていて。
そして、母親は宗教に逃避して。
とにかく子どもの意見は無視、相談も「兄弟で解決しろ」ってまったく話もしないのだ。
そして、「涙は見せるな」みたいな父親の教えが、とにかく息子たちに染み入ってる…。
なにせとにかくここまでの身体を作ってしまうのだから。
そして、とにかく目指すはチャンピオン。
自分が巻けなかったベルトを目指せ、と父親は息子たちに強いている…というか、強いているというか、息子たちもその夢を目指しちゃっている。
父親と同化しているのだ。
知らないうちにそれが息子たちの気持ちを蝕んでいたんだな。

上手くいってる間はそれでいい。
でも、一度失敗してしまえば終わり。
その恐怖は、父親に捨てられる、という恐怖とも同じで。
だから彼らは具合が悪くても試合に出て、そして腸が破裂して死んでしまうし、一度うまくいっても、そこから落ちる恐怖でドラッグなどに手を出して自滅してしまう…。

とにかく全編にわたって陰鬱である。
多少晴々した気持ちになったのは、親に反対されて大学でのコンサートに行けない、となった末っ子をみんなで夜中に連れて行く場面。
兄弟はだから仲良かったんだよな。
でも、ベルトを巻くのは一人だから、それでちょっと軋轢が出来たり出来なかったりもあって、父親をぶちのめすところまではいかない…。

最終的には、次男(実質的には長男)が、一人生き残る。
彼は結婚していて、子どもも生まれ、恐らくは父親の呪縛から逃れられたんだな。
新しい家族を作る過程で、彼は逃れられた、ということかもしれない。
でも、他の息子たちはまったくそこから抜けられず…。

まあ、こう書くと父親がすごい横暴にも感じるかもしれないが、そうでもない、ってか、表面的には静かなんだわ。
というか、無関心なんだな。
子どもに無関心。
それでいて、プロレスに、プロレスのその頂点のベルトにだけは固執していて。

てなことで、スポーツ親子、伝統芸術の親子、まあなんでも、親子の関係とトレーナー、師匠弟子の関係はやっぱ違うんだよね。
全ての人たちがそうだとは思わないし、ほとんどはそんなことないんだろうけど、でもまあ、親子関係をこうしたところに持ち込むってのは、やっぱ俺はコワいな、と改めて思った映画でした。








(BGM:Carl Perkins「Honey Don't?」from「ロックンロール秘宝館 vol.1 (Remastar Tracks)」)
→リンゴスターがリードボーカルでビートルズがカバーしてますね。
そっちが耳馴染みがあって、この元の声にちょっと違和感という。
いや、これカッコいいんですけどね。
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