【スーパー猛毒ちんどん動画】スーパー猛毒チャンネル ★
YOUTUBE知的生涯PV ★
知的生涯ライブ動画他
【リンク】スーパー猛毒ちんどんフェイスブック ★
虹の会本部HP虹魂的障害者自立生活 ★
虹の会本体ブログミツのホッサ日記PLUS ★
ツイキャス!!
虹の会では、専従職員を募集しています。社保完。詳しくはこちら

「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」という映画を見に行きまして。
台詞上、ファック!が何度出てくるのか?、そういう感じの映画なんだけど。
ナンシーケリガン襲撃事件、いや、俺もまだ子どもの頃だったけど、大騒ぎでした。
事件の詳細はわからなかったですけどね。
多くのみなさんもそうだと思います。
トーニャ・ハーディングというライバルが襲撃に関わったの?どうなの?、くらいの認識でしょうか。
そもそも、トーニャの人となりも知らない人がほとんどでしょう。
この映画は、それをつまびらかに見せてくれます。
トーニャは、いわゆる「毒親」という感じの母親に育てられた。
愛情を知らない。
殴られて育った。
でも、スケートだけは親は続けさせた。
小学校、中学校時分で一日8時間練習していたというのだから、まあスケート漬けだ。
といってまあ、この母親に金があったかというとそうじゃなくて、ウェイトレスかなんかをやって、その金を全部スケートにつぎ込む。
だから、スケートで失敗すれば母親は「お前のために全部つぎ込んでるのに!」となる。
というか、優勝しようが何しようが、「お前のためにつぎ込んでるんだから、これじゃダメだ」となる。
もう、抜け出せない蟻地獄。
そんなトーニャにも恋人ができて、そして結婚までするんだけど、DVが始まっちゃう。
映画ではトーニャも反撃してるけど、でも、その反撃は男の暴力の2割くらいの感じか。
実際にどうだったかはよくわからないけど、かなり勝ち気な性格である彼女のこと、そのくらいの反撃はしたのかもしれない、という感じはする。
殴られたアザを化粧で隠してリンクに上がる。
食べてるものも、シリアル、アイスバー。
おおよそ、アスリートとは思えない。
そんな彼女だから、アイススケートの協会、みたいな、いわゆるジャッヂする人たちには評判が悪い。
彼らにしてみると、ZZトップの曲で、青いマニキュアとかはやなんだよね。
「女性らしく」「優雅に」みたいなことを最優先している。
だから、どんなに彼女の技術点があろうと、総合点で落とす。
それにトーニャは激怒して、「かわいらしい衣装」なんかで臨むんだけど、でもそれでも点数が伸びない。
つまりもう、ジャッヂの人たちは「トーニャアレルギー」だったんだな。
彼女が時々はくように言う。
「ナンシーは専用のリンクがあるじゃない!私には何もない。これ以上、私にどうしろって言うのよ!」
「なんでスケートだけで判断してくれないの!」
なんかね、見てるウチにもうどんどんトーニャに感情移入していっちゃうわけですが。
この映画は、実際にこの事件に関わった人たち、トーニャや結婚した相手、母親、結婚した相手の友達、コーチ、のインタビューを元に事件を振り返っていくんだけど。
とにかく、その全員が「バカ」。
そして、いい人が一人もいない。
あ、コーチはギリいい人かな。
でも、彼女を更生させるところまではいかない。
淡々と彼女のスケート技術を向上させることをやってる、って感じか。
そして、彼女は史上初のトリプルアクセルを成功させることに意欲を燃やす。
「トリプルアクセルさえ成功させれば、みんな認めるはずだ」ということなんだけど。
そして、トリプルアクセルは成功。
一気にスケート界の頂点に踊り出す、って感じなんだけど。
その後、あの事件が起きる。
しかも、あの事件、この映画を見るに、結婚相手の友達、これがまた誇大妄想のちょっとネジが外れた男で。
というか、もう治療が必要なレベルだと思うんだけど。
その彼が軸になって勝手に起こった事件、という感じ。
まあ、実際はどうかわかりません。
トーニャがどこまで知っていたか、ここでは「知らない」となっているけど、彼が動いているのはうすうす感づいているようにも見える。
もちろん、襲撃するとは思ってなくて、脅迫状とか、そういうメンタルで追い込む作戦だった、みたいなことではあるんだけど。
この映画を通して感じるのは、トーニャは孤独だ。
小さい頃から、スケート仲間も「仲間じゃない!敵だ!」と親に怒鳴られ、話すこともできずに育ってきた。
学校にもほとんど行かず、勉強もできない。
頼みの綱は彼氏だけれど、彼もDV男に変質し(いや、元からそういう人だったのかもしれない)、誰もトーニャを助けてくれないのだ。
仲間もいない。
ジャッヂしてる「毛皮を着たような連中」も、ファッキン。
彼女もファッキンなんだけど、その中で、でも、もがいている。
彼女は、「絶対あのジャッヂしてる連中、世の中を見返してやる」という気持ちだけで、スケートにのめり込んでいくのである。
この映画、先に書いたように、「いい人」が一人も出てきません。
蜘蛛の糸ほどの希望もない。
彼女は、極貧で育ち、衣装も自分で縫い、リンクに上がってきたのである。
蜘蛛の糸に捕まろうとするのではなく、必死に自分の足で這い上がろうとする彼女の姿に、涙が溢れた。
彼女にスケートの才能があったことがプラスだったのかマイナスだったのか。
それはわからないけど、でも、そういう運命に彼女があった、というのは事実だ。
いや、それは事実、ではなく、ただの「ファッキン・トゥルー・ストーリー」ということなんだろう。
いや、もし、お時間あったらぜひ見てもらいたい映画であります。
(BGM:津々井まり「人魚の恋」fromYOUTUBE)
→これね、まずジャケットが秀逸なんだけど。
セクシー路線なんだろうけど、歌唱はしっかりしてるし、曲もなんかAメロが残るな。
作曲は矢野行雄さんという人か。
ちょっとチェックしてみよう。
スポンサーサイト
コメントの投稿