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スーパーちんどん・さとう

Author:スーパーちんどん・さとう
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男が死んでいくときに (創作)


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俺はけっこうモテていたと思っていた。
けど、今改めて考えると、自分にちょっとなびいてるというか、好意を持ってくれている人を見分ける嗅覚があったんだと思う。
そこを一押しすれば、大概の女は俺と寝た。

簡単なことだった。

けれど、自分になびいてる女をモノにしてしまうと、正直、もうそれはそこで終わり。
愛を感じることもなかったし、もっと言えば、自分の経験人数を増やすためだけのコマで、それで俺は自分はモテていると勘違いをしたかったんだ。

一度寝た女と、また寝るのは、それは簡単なことだし、性欲のはけ口としては毎日のように利用した。
それだけのことだから、その女とは一緒に愛をはぐくむ気は全くなかった。

もっと言えば、自分が望む女性じゃないんだ。
あくまで、向こうが俺になびいてるから。
もっといえば、なびいてくるそんな女が疎ましくもあった。
でも、性欲は彼女を必要としていたし、それ以上に、「俺はモテているんだ」という幻想のために彼女は必要だったのだ。

まあ、若い頃はそれでもよかった。
でも、広い世界に出ると、自分よりすごい人はたくさんいて。

自分になびく女も少なくなる。
これまでだったら、「この女、俺になびくな」と思った女も、俺にはなびかなくなる。
俺は、そこで「俺はモテないんだから」「もっと男を磨くか」とか、いやいや、そうじゃなくて、自分がもっと愛す人を探すべきだった。

いや、でも、自分が愛する、ってことがもうわからなくもなっていた。
俺は誰が好きなのか、好きってなんなのか?

きっと、「俺はモテるんだ」を捨てればよかったんだよな。
あんな女と寝た、あんな女と付き合った、そんな武勇伝など、よくよく考えれば、今の幸せには何の意味もない。

今になってそれに気づいても、もう遅かったんだ。

俺は、「あの女をモノにしたい」と思っても、その女にチャレンジすることができなくなっていた。

傷つくのがイヤだったんだ。
「あなたとは寝ません」と言われるのは俺のプライドが許さなかった。

そうなった時、俺は、唯一俺になびいてると思われる女に手を出してしまった。

それは、手を出しちゃいけない相手だった。
仕事上も、日常のことを考えても、それをしちゃいけなかった。
もちろん、その時、愛を感じていたわけじゃなかった。

けど、「こいつなら、俺のそばにいてくれる」と思ったんだ。
それは、今考えれば、愛というモノなのかもしれないけど。

でも、それは俺の理想ではなかった。
だから、彼女には腹を立てることが多かった。

本当は自分のプライドが邪魔なだけだったのに。
俺は彼女を責め立てたりすることが多くなった。

それでも、まあ最初のウチは彼女はついてきた。

でも、十年もたってしまえば、彼女も言い返してくるようになる。
それが俺には腹立たしくて、ケンカになった。

でも、彼女がもうこの関係をやめる、と言い出すと、俺は焦った。

彼女に出て行かれたら、俺の全ては終わってしまう。
そんな気持ちにもなった。

俺は自分を騙して彼女と付き合っていたんだ。
彼女のことも騙していた。

そして、彼女を騙している、ということを自分のプライドの礎として、彼女との関係を続けた。
ごめんと謝りもした。
口車に乗せて、一緒にいようと言った。

「口車に乗って、バカが」、と思うのが、俺の中での精一杯の抵抗だったんだと思う。
そうやって、彼女を馬鹿にすることが、俺を支えてくれてきた。

でも、だからって、二人の関係がどうなるもんでもない。
俺は都合よく彼女に甘えたい時には甘え、しゃぶらせた。

でもね、今になって思うんだよ。
彼女、それ、わかってたよね。

わかってたから、そんな俺が哀しくて、付き合ってくれてたんだよな、って思う。

愛ではない。
愛ではなく、哀してくれたんだ。
彼女の長い時間の人生をかけて。

ありがとう。
本当にありがとう。

そして、今になって思うよ。
俺は君を愛していたような気がする。






(BGM:ザ・スウィング・ウエスト「雨のバラード」fromYOUTUBE)
→ボーカルに湯原昌幸さんを配する名バンドですね。
これね、とにかく演奏がイイし、歌が上手い。
やっぱ音楽って強弱だよね、という。
カッコいいですよ、スウィングウエスト。
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