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スーパーちんどん・さとう

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プロレスは裏切りと想定内の繰り返し


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黒木あるじさんと言えば、実話系怪談の世界でも第一人者と言ってイイと思う。
実話系怪談ばっかり読んでる俺としては、ビックネームというか、よく読ませてもらっている。

で、まあソレとはまったく関係なく、ツイッターで、「面白いプロレス小説がある」と流れてきたのが「掃除屋~プロレス始末伝」であった。
本屋にたまたま寄った時にそれを思いだし、探してみたらあったので、「これ買おうかな」、とアキに言うと、「あ、これ、よく読んでる人じゃない?」と言われて気づいた。
その黒木あるじさんの作であった。

これはもう読まねばならない新刊だとしても買わねばならない。
幸い文庫版である。
安いし、持ち運びやすいし、読みやすい。


この物語、ベテランのレスラーが主人公。
プロレスはうまい。
うますぎる故、掃除屋、つまり相手レスラーを「壊す」という裏家業もしている。
負けながらにして、相手を欠場に追い込むような怪我をさせる、みたいなことを自然にやってしまう、という。

まあ、実際こういうことがあるのかどうかは分からないが、風香選手が文子選手とのシングル対戦後に泣きながら記者の質問に答えていたのを思い出しますと、ないわけではないのかもしれない。
プロレスだからこそ、あるのかもしれない。
気にくわない相手を徹底的に、叩く。
文子選手の場合は、恐らく精神的にかなり追い詰めたのだろうことがよくわかった試合だったと記憶している。

俺はまあその時文子選手あっぱれというか、すごくまた好きになったけど。
そもアイドルレスラー嫌いだから、俺。


ま、それはいいとして、とにかくまあ、そういう設定で。
それも、試合中に植物人間にしてしまったライバルへの懺悔というか、それにこだわって、なかなかそこから抜け出せない人物としても主人公を描いていて。
そんなことから闇家業に手を出した、みたいな。

んでもって、中盤はこの物語、その試合のエピソードが続きまして、確かにそれぞれ面白いんだけど、多少、中だれする。
とはいえ、「若手にバトンを渡す」の回とかも泣かされましたけど。
けど、まあ最後の最後、泣かされました。
号泣。

とはいえ、これね、まあ「そうなるだろうな」という感じラストではあるんですよ。
思った通りのラストなんだけど、筆力なんだろうか、泣かされてしまった。

これね、もうプロレスの試合のようだなあ、と思ったんですけど。
つまり、設定があって、第一試合、第二試合が、第一章、第二章、みたいに進んでいって、最期のメインイベントで泣かされる、という。


もちろん、プロレスではなにが起こるかわからないから、最期が思ったとおりにならないコトもある。
「ここでまたヒールが勝っちゃうのか…ちくしょう」みたいな。
「ここでベビーが勝てばもう万々歳なのに!」みたいな。

でも、逆にですね、この「想像できるラスト」でも泣いちゃうのがプロレスだな、って思って。
というか、俺は少なくともそうだな、と思って。
いや、プロレスの醍醐味ってそこじゃね?くらいの。


というのも、先日見に行ったドラゴンゲートの大会で、元々の団体創設者のウルティモドラゴン選手が、団体を離れていたんだけど戻ってくる、という流れがあって。
そこに、悪役が乱入してきてデスね。
ウルティモ選手にくってかかるわけです。
ま、悪役はそうじゃなきゃいけません。
当然、昔からいたメンバーはそれに反発。
ウルティモ選手側につく。
ここまでは想定内だし、普通ですね。

で、次回大会で、悪役と昔からいたメンバー+ウルティモ選手で4対4で闘おうじゃないか、ということになったんですね。
リングで決着つけよう、って話ですね。
プロレスはそういうスポーツですから、まあそうなります。

しかしですね、その悪役の中には、今は悪役だけど昔からいたメンバーもいるわけです。
しかも、その選手が、次回、そのウルティモ選手を征伐する側のメンバーに入っていたんですね。

いや、これ、その昔からいた選手は悪役を裏切るだろ、と。
試合中に、何かやらかすだろう、と。
つまりまあ、結果だけ見れば、その選手が裏切りました、悪役から追放されました、ってコトだけになっちゃうけどさ、その「裏切る過程」も見たいなあ、と。

もう、次の大会行きたくなっちゃってるわけですよ。

こういうことってよくあって、仲がいい二人だったのに、なんか最近不協和音が響いてる、とかね。
プロレスではよくあります。
で、直接対決になる、とか、直接じゃなくても、なにか起こりそうな不穏な記者会見があった、とか。
そうなると、もう「そりゃ仲違いでしょ」ってわかるんだけど、わかってるんだけど、「見に行きたい」、という。

結果がわかってたって、見に行きたい。
そして、思った通りの結末だったとして、なにもガッカリしない。
むしろ、泣いたり、逆に「うおー!」とか喜んで声出しちゃうかもしれない。

ま、でも、これ言っちゃお終いなんですけど、もし、先のドラゲーの話に戻せば、その昔からいた選手が悪役を裏切らないとしたら、どう裏切らないのか?というね。
それに我々が裏切られる、という。
そしてまた、次の大会にもう「行かなきゃ!」って気持ちになっちゃう、というね。
どっちにしてもまあ、面白いわけですけど。

わかってる裏切りも見たいし、そしてどこかでそんな自分も裏切られたい!という。
ま、「どっちでもいいんかい!」と言われるかもしれないけど、それがプロレスなのよね。
わかってようが、それが裏切られようが、でも、見たい、んだよ。


そんなことを考えますと、この本は、冒頭でなんとなくラストの見当がついちゃったとしても、絶対に泣ける。
アタマにぼんやり浮かんだ見当以上のメインイベントが待っています。
第一章、第二章が、そこに向けての全ての伏線だったと、いい大会を見た、という風に思ってもらえるハズだと思います。
そういうことで言えば、コアなプロレスファンも楽しめるプロレス小説になっていると思います。








(BGM:Oi-SKALL MATES「言葉につまる」from「WALK TOWARDS THE FUTURE」)
→いや、これ、元曲はほぼ残ってないけどいい。
こういうカバー好き。
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