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スーパーちんどん・さとう

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kaijosha.jpg


(創作です念為)


よく行っていた古本屋がある。
街によくある小さな個人でやってる古本屋である。
そこでエロ本を読むのが好きだった。
けっこう通っていたので、店員も顔なじみであった。

ある日、「今日は台風が来るから、もう閉めるよ」と言われ、店員と一緒に店を出た。
その店長は、「メンタルの状況もよくないんだ」と言った。
「低気圧だと思うんだよね。こういう日は気持ちが下がっちゃうんだ」と。

まだ雨は降っていなかったが、風は吹き始めていた。
「この前、ヘンな本が持ち込まれてさ」と駅に進む道すがら店員が言った。
ヘンな本、という言い方に俺は興味を惹かれたので、どういう本だったのかたずねた。

いや、エロ本なんだけどさ、ダンボールにいっぱい。
でも上にのっかってたのが見るからに古かったからさ、買い取れないって言ったら、買わなくてイイから、ってダンボール置いたまま出て行っちゃってさ。
困ったよ。
ゴミ捨て場じゃねえって。
いらない本を置いてかれたんじゃ、狭い店内どうしようもないからさ。
追いかけたんだけど、もう脱兎の如く逃げるわけ。

俺は「脱兎の如く」という言い方に、この人は本当に本が好きなんだな、ということを感じた。

もう店をそんなに無人にしておくこともできないからさ、しょうがないからあきらめたよ。
で、入り口に置かれたままになったダンボールを開けて中を見たワケよ。

ここで店員は深くため息をついた。

そしたらさ、上の数冊はエロ本なんだけど、その下はレコードだったんだ。
見てたらちょっと趣味のモノもあったからさ。
これはラッキーと思って引き抜いたらさ、レコードジャケットの中にレコードが入ってないんだ。
で、紙が入ってる。

俺は興味をそそられた。

レコード盤と同じくらいの大きさに丸く切ってあるんだわ。
その真ん中アタリにさ、写真が貼ってあるんだよ。
それがさ、別になんてことのない写真なんだ。
集合写真みたいな。

え?どこで撮られたもんなんですか?と俺はたずねた。

いやねえ、たぶんどっかの温泉とかだと思うんだわ。
けっこう古めの写真でね。
昭和の社員旅行みたいな感じなんだけど。

なんすかそれ?

わかんないんだよね。
で、他のレコードも見たんだけどさ。
そしたら、そこにもレコード盤は入ってなくて、今度は三角に切ってある紙が入っててさ。
そこにも写真が貼ってあるんだ。
どのジャケットにもレコードは入ってなくて、紙が入ってて、まあ紙は三角だったり四角だったりはするんだけど、どれにも真ん中アタリに写真が貼ってあるわけ。

集合写真なんですか?

そうなんだよ。
同じ人たちかどうかもよくわからないんだけど、まあほら、集合写真って一人一人は小さいからさ。
よくわかんないんだけど。
でもまあ、背景はいろいろなわけ。
温泉ぽかったり、別になんてことない中華屋さんの前とか、神社の前とか。

ちょっとなんか意味わかんないですね。

そうなんだよ。
意味がわからない。
ってか、捨てればいいじゃん、そんなの。
なんで俺のところに持ってきかなあ。

その持ってきた人が作ったんですかね、一つ一つ紙切って。

どうなのかなあ。
でもその彼は若かったからさ、この写真は彼のモノじゃないと思うんだよな。
もっと古い感じの写真だから。

親のアルバムから抜いた、とか?

まあ時代的にはそんな感じなんだろうけど…。
な?意味わかんないだろ?。
この紙をさ、俺にどうしろって言うんだよなあ…。
でもなんか捨てられなくてさ。
とりあえず店の奥に置いてあるんだけど…。

だるそうな顔をした店長はそう言って黙ってしまった。
俺もここで無言になってしまった。
あまりにも手がかりがない話で、お互い、どうにも推理のしようがない。

ちょっと歩いたところで、店長は、「ま、俺ここから電車乗るから」といって、駅の構内に消えていった。

と、店長の背中を見送った時、気づいた。
店長の背中には、丸く切り抜いた紙が張り付いてた。
一瞬息を呑んだ後、あわてて呼びかけようとしたが、店長はもう雑踏の中に飲まれていた。

そこで背筋がゾッとした。
あわてて俺は上着を脱いで背中を確認した。
俺の背中には1枚の集合写真が張り付いている。

その集合写真に写ってる人の顔は、どれも全て一様に笑って俺を見つめていた。





2020もち

01_20191209110145666.jpg

jr.jpg

(BGM:Lucky Strikers「シェリルブランドー」from「心燃会」)
→いや、アルバム名が熱い。
このトラックはなんだかカッコイイロック。
なんでしょう。
オールドスタイルでありながら、どこかブレイクがいい感じだったり、間奏も凝ってていい。
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