FC2ブログ

プロフィール

スーパーちんどん・さとう

Author:スーパーちんどん・さとう
ちんどん太鼓担当

@SMChingDongSATO twitter

Calendar 1.1

<
>
- - - - - - -
- - - - - 12
3 4 5 6 7 89
10 11 12 13 14 1516
17 18 19 20 21 2223
24 25 26 27 28 29 -

全記事

Designed by 石津 花

カテゴリ

最新記事

最新コメント

リンク

検索フォーム

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

最新トラックバック

QRコード

QR

コミカルにならないコミカル ★ 映画 「パラサイト」


【スーパー猛毒ちんどん動画】
スーパー猛毒チャンネル  ★  YOUTUBE
知的生涯PV  ★  知的生涯ライブ動画他

【リンク】
スーパー猛毒ちんどんフェイスブック  ★  虹の会本部HP
虹魂的障害者自立生活  ★  虹の会本体ブログ
ミツのホッサ日記PLUS  ★  ツイキャス!!

虹の会では、専従職員を募集しています。社保完。詳しくはこちら


kaijosha.jpg



「パラサイト・半地下の家族」を見てきましたけど。
ネタバレしちゃうんで、ネタバレがイヤな人は読まない方がイイかも。

半地下の家族、そして高台の家族、これを貧富の差というコトで言えば、半地下の家族の敵は高台の家族そのものなんだけど、それに「パラサイト」して生きる半地下の家族。
しかし、実は半地下どころか、地下に住む男も登場。
地下に落ちれば、いいかげん高台に怒りを燃やしてもいいのかと思うけど、最後までその男は高台の社長に「リスペクト!」を叫ぶ。

この諦念感を諦念とせず、パラサイトしようとする半地下の家族は、コメディではないのだが、どこかコメディに見える。
底抜けに明るいわけでもなく、底抜けに希望を持ってるわけでもなく、しかし、地下で蠢く虫のように、ひたすらに「生きよう」とだけする。

高台の社長一家の家庭教師を頼まれるところから話は始まるが、その後、運転手を解雇させ、お手伝いさんを解雇させ、一家はこの高台の家族に養われることになる。
解雇させるには、いろいろと作を労するのだが、どこかそのやり方も浅い。
浅いけれど、高台の奥様は、そんな彼らの「たくらみ」にはまったく気づかない。
まったくの「お嬢様」なのである。

高台の家族も、半地下の家族に興味もなく、なぜそうした生活が同じ時代、同じ時間、同じ国の中にあるのか、ということになんの疑問も持っていない。
半地下の家族も、パラサイトはするものの、「高台を乗っ取ろう」とはまったく思っていない。
二つの種類の違う「生活」がそこにはあって、互いに侵略しない。
いい具合に利用し合っているだけである。

その上、半地下の家族は、他の半地下の家族(というか地下の家族)を蹴落とすことで成り立っているのだが、そのことにも半地下の家族は興味を示さない。
とにかく、自分が生きることにしか興味がない。
これは高台の家族も同じである。

総じて、ここに出てくる人たちは、全員がバカなのである。
というか、想像力がまったく欠如している。
今を生きるだけ、野良犬のように生きてるだけで、その先などどこにもない。
半地下の家族の父親が「計画なしが計画だ」といってるのがそれを象徴している。

計画してもうまくいくはずがない、ということを積み重ねていく人生をおくるのなら、それは計画を立てること自体をやめてしまう。
計画がないから、明日のことが想像できないから、今、目の前の食事にありつけることだけが重要なことになる。

こうした映画の場合、たいがい、この半地下の家族の中に秀でた頭脳を持つ人がいて、高台を乗っ取ろう、とするんだが、それがこの映画にはない。
だから、この映画は「諦念」なのだと思うが、そもそも計画のない人にとっては、「諦念が存在しない」ということも同時に描いている。
その、野良犬のように今日の飯にありつくために這いずり回る人たちを、この映画はコミカルにも描かない。

そういう意味では、突破もしない、コミカルにもいかない、中途半端な映画ではあると思う。

が、リアルだ。
貧困をリアルに表現した映画と言えば、最近は「万引き家族」ということになるけれど(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-4495.html)、確かにあれもコミカルでありながらコミカルではない。
突き放せばコミカルな映画に仕上がるのだろうが、作る側が半地下の家族に軸足があるので、コミカルにならないのである。
ただひたすらに「リアル」なのである。

翻って、自分たちの生活も、おそらくはコミカルだ。
政権を盲信し、生活保護受給者を責め、生活保護以下の生活をする者は、この半地下の家族そのものじゃないか。
にもかかわらず、誰も笑わない。
いや、笑えない。
神様がいるとして、俺たちを見ているとしたら、こんなのはコミカルだろう。

そういう意味で、これは韓国の今なのだろうし、いや、日本の今のリアルを、そのまま切り取った映画と言える。

そして迎えるラストの惨殺劇。
これはある意味映画的で、いちおうやっぱヤマ場を作ろうという感じではあるんだけれど。
これはパラサイトが宿主を攻撃する場面なのだが、その理由が「お前は臭い」という、小学生レベルの「イジメ」を発端にしていて、そこには格差の問題、自分が高台を乗っ取らなきゃならない、そうしなければ半地下から抜け出せない、というようなことではまったくない。
このあたりも、格差を象徴している。
半地下の家族は、ただひたすらに、最後までバカなのである。
いや、最後まで、想像力を奪われたままなのである。

さて、臭い、ということを書いたけど、この映画、とにかく最初から最後まで臭いがすごい。
最初の半地下の家の場面から、なんだかすごい臭いがする。
そして、その「臭い」は、人間の臭い、そのものなんだけど、高台の家にはそれはまったくない。
この辺の対比は、どこか見てる側を「半地下の家族」に感情移入させていく。


そんなわけで、俺はこの妹役、パク・ソダムさん、好きだわ。
なんかの映画で見たと思うけど思い出せません。
大雨で下水が逆流する場面、トイレが逆流する中、その上にフタをして座る妹がそこでタバコを吸う場面、なんかすげえかっこよかった。
半地下に肝が据わってる感がすごい。
その場面だけでもなんかこの映画見る価値があるくらいの。







2020もち

koshigaya.jpg

jr.jpg

駅無人化小

駅無人化大

(BGM:駄菓子菓子「テルシゲが斬り刻むRemix – E.Shima Terushige」from「駄喰」)
→こういうの好きだな。
ギターが弾けるのならこういうの一人で作りたい。
スポンサーサイト



<< 俺たちは被害者ではない | ホーム | 溢れるときもある >>


コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 BLOG TOP