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スーパーちんどん・さとう

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先日のライブの朝。
うわっついた雰囲気に耐えられなかったのか、アクムが騒ぎを起こした。
というのも、市丸たち数人の携帯が下がっている場所に行って、その携帯を三台ほど割ったのである。

アクムが携帯を割るのは始めてではない。
蝶番のものを割りたくなる性格のようだ。
そういう意味では止められなかったまわり、我々も含めて、アクムはもちろん大失敗だったと言える。

前にイチマルの携帯が割られたときは、イチマルは平静を保っていられた。
これは奇跡のような出来事で、イチマルはハムラビ法典を地でいく感じだから、何か不都合をされればやり返す。
それも怒鳴り散らし、あちこちを蹴飛ばし、やりたい放題。
ま、とはいえ、最近はそういうこともなく、どっちかと言えば大騒ぎになることはなかった。

でもまあ、前回、というかアクムが始めて携帯を割ったときは、まわりがたまたま冷静に対応したこともあって、しかもまあ「携帯を割る」という初めての出来事、非日常が起こったことでイチマルも何が何だかわからなかったのかもしれない。
その時は、その対応をものすごくまわりにほめられた(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-4908.html)。

が、今回はその時の感じが活かされなかった。
携帯を割られて、イチマルは例の如く怒り狂ったらしい。
何せ朝のことで、俺は現場にいなかったので、どういう感じでそれが起こったかについては詳らかにはわからないが、事務所についてその惨状に出くわすことになる。
朝飯の汁はぶちまけられ、入り口のガラスはイチマルが蹴破ったという。

とりあえず、イチマルとハヤテはその時点で奥に離れて座っていた。
他のメンバーが、黙々とその片付けをしていた。

俺が奥に話に行くと、それでも収まりがつかないイチマルは、「アクムが、アクムが!」と言い続ける。
わかった、待て、と言ってアクムの方に行くと、「もうダメだ」「もうやめたい」とずっと言っている。
アクムは、まだここの生活に慣れない。
なにせ、中学時代から引きこもっていたと言うから、そりゃ慣れろと言ってもこの一年もたってない状況では無理だ。

とはいえ、アクムはそもそも親がもう限界だ、ということでここに来た。
帰るところもない。
なにも、俺らも進んでアクムを仲間にしたかったわけじゃない。
イチマルにしたらなおさらだ。

いや、これはなにもアクムの親がヒドイとか、そういうことじゃない。
今でもしっかりと彼のことを思っているし、いろいろと過去のことで気になることを報告してくれるし、それに、「彼にも人生がある、私たちにも人生がある」という決断は、なかなかできるもんじゃない。
それに、ここまでタイヘンな思いを親御さんはしてきたことも、断片的には聞いている。
ちょっと離れたことで、正月に実家に帰ったら、ものすごく落ち着いていて、本当に離れてよかった、とも親御さんは言っていた。
彼を捨てたわけじゃない。
彼の人生を考えて、親御さんはこうしたわけで、まあそれを引き受けざるを得なかったのが我々だ、ということである。

そんな状況でどうしようか、イチマルは今はあらぶっているが、まあ話は簡単だ。
「俺と離れたいか?ノブたちと離れたいのか?」と聞けば、「ごめんなさい」を言ってくるはずだ。
それはもう想定内で100%それでいけるし、そもそも彼を怒っちゃうのもかわいそうだし、それは違うだろう。

だけれど、アクムはどうしよう。
瞬時に、今考えなきゃいけない、俺のアタマの中はフル回転してもその答えは出なかった。
出ないまま、アクムに向き合った。
「携帯割って、何かいいことある?」
そんなことしても、何もかわらないし、もっと状況は悪くなる、モノに当たっちゃいけない、そんな話をしたと思う。
とはいえ、この状況を正しく判断できるとは思えない。
今判断できるのなら、きっと携帯は割らない。
と思っていたら、アクムが泣き出した。
泣き真似はしても、本気でしゃくり上げて泣くとは思ってなかったので、俺はびっくりした。
なにがどうしたのか、なにが正解だったのか、どうしたかったのか、俺はナニモノなのか、そんなことが彼の中には整理されてない、整理されてないが、でも、感情が高ぶるモノがあるんだ…、と俺は思った。
昨年の初夏にここに来て、生活は180度変わった。
その中で、彼だって、なにがなんだか、俺は何をしたらイイか、混乱の最中にいるのだ。
エイリアンのように、アクムのことを「わからない人」「どう対していいかわからない」と思っていたことをちょっとだけ恥じた。
わからないなりに、彼にはこの件を通して何かがある。

「もし、何か言いたいことがあったら、携帯を割りたくなったら俺に言え。必ず助けてやるから」と俺の口から、俺が思ってもない言葉が出た。
その言葉に、アクムはまた涙を流した。

イチマルは、思った通りに納まった。
その後、二人にはみんなに謝らせ、同時にみんなにも、「なにをされても、モノを壊しちゃったら、君も悪くなる」「下手すれば捕まることになる」という流れで、こんな感じの話をした。
とはいえ、アメリカなんかの報復のやまない世界を見ていると、彼らが報復をするのも仕方がない気がする。
聖人にはなれないよね。
なれないけれども、とりあえず、やり返す前に考えろ。
考えるには座ることだ。
やり返そう、と思ったとき、座ってみて、一度考えてみろ。
やり返して携帯は帰ってくるか?カイに噛まれたところが治るか?
治りもしないことをして、君は逮捕されるか?
それよりは、俺に、誰かに、そのことを話して、どうしたらいいか考えた方が良くないか?

確かに難しい。
難しいことを言っている。
世界警察の大統領ができないようなことを俺は市丸たちに話している、とは思った。

けど、どうしたらいいのか、俺にだって、他の専従もそうだけれど、誰にもわからない。
わからないけど、でも、俺たちはそんなイチマルやアクムと生きていくしかない。
手探りだ。
全くの暗中模索だ。
正しいことを押しつけるのならそりゃ簡単だ。
でもここは学校じゃない。
生活だ。
しかも、大人の生活だ。
正しいことばかりじゃ成り立たない、そんな「グレーな生活」を、俺たちは彼らと過ごしていかねばならないのだな、と俺は改めて思った。








(BGM:Deodato「Spirit of Summer」from「Prelude」)
→ビックバンドを従えたデオダートさんですけど、ボブジェームスさんとかね、いました当時。
でもなんか俺はクラシック的展開を見せる彼が好きで、アルバムを買ってもらってよく聞いてました小学生の頃。
ませた子どもでした。
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