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スーパーちんどん・さとう

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ある男の話 (創作)


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(創作です念為)


今から考えると、あの日は朝からヘンだったんだよね。
朝起きて俺はお茶を飲むことにしてるんだけど、コップに手をかけたら、入れたはずのお茶が入ってない。
まあ、俺の勘違いかな、と思って、その時はそんなに気にしなかった、というか、気にしないようにしたんだ。
なんか怖かったから。
でもまあ、毎朝の習慣だからさ、「んなわけない」とは思ってはいたんだ。

ま、そのことはそんな感じで記憶の底に押し込めていたんだけどさ。
その夜だよ。
家にいたんだ。
そしたら携帯に電話があった。
見知らぬ番号だったから、一度はほっておいた。
けど、数分経ってもう一度かかってきてね。

もしかしたら、なんか携帯なくした親が他の人の携帯からかけてるとか、病院に運ばれたんじゃないかとか、そんな風に思ったわけ。
で、二回目は出た。

そしたら女の人でね。
間違い電話だったんだ。
でもなんか、いろいろと彼女が話し始めてさ。
看護婦をやっていて、色々ストレスがたまるとか、実家暮らしで親と折り合いがあまり良くない、とか。
ちょっと怪しいな、とは思ったよ。
なんかこのまま詐欺かなんかに引っかけようとしてるんじゃないか、とか。

でも、そういう「匂い」ってあるじゃない。
そういうのがなかったんだよ。
で、まあその日は特に何でもない話をして電話を切ったんだ。
ヘンなこともあるモンだ、って感じで。

で、まあそれはそれで終わればなんてことなかったんだけど。
翌朝、なんとなく携帯を見たら、その着信履歴がなくなってることに気づいた。
え?なんで?とは思ったよ。
でも、なんか寝ぼけて消しちゃったのかな、と思ってさ。
あんまり真剣には考えなかったんだ。
別にアレで終わりだと思っていたし。

そしたらさ、翌日も電話がかかってきて。
今度はもうちょっと遅い時間だった。
彼女は、「あ、また間違っちゃった!ごめんなさい!」って。
それもね、まあ俺の番号が何かの番号と勘違いで彼女の携帯に記憶されちゃったんだと思って、そんなに気にしなかった。

で、やっぱまた話をしたのよ。
そしたら、話の流れで、今度会おうか、ってなって。
俺も彼女がいたわけじゃないし、単純に話し相手くらいの気持ちでね。
彼女の家と俺のアパートとの真ん中くらいの駅で、数日後に会うことにしたんだ。

で、飲みに行ってさ。
彼女は、そうね、普通だったよ。
特にどうという感じもなかった。
歳は三十って言ってたけど、それよりは若く見えたかな。
派手でもなく、かといって地味でもない。

う~ん、なんていうか、一番「手が届きそう」な女性ではあった。

で、まあ二度目に会った時に、そういう仲になって。
その後も何となく一緒にいる感じになって。
ま、よかったっていうか、俺としてはラッキーっていうか、番号間違ってくれてよかったな、って思ってた。

まあ、そうなると、彼女が俺の家に来て泊まったり、そういうことにもなっていくじゃない。
俺はアパートに一人暮らしだし、彼女は実家住まいって聞いてたし、そういう流れになるわな。

でね、ある時気づいたんだよ。
彼女が部屋に来ると、減るんだ。
いや、金が、とかじゃない。
金目の物なんかそもそもないし。

飲み物が減るんだ。

例えば、ペットボトルのお茶だったり、スポドリだったり、そういうのが異常に減る。
いや、彼女が夜中に起きて、俺が知らないウチに呑んでるのかとも思ったけど、いや、でも2リットルほとんどあったのがカラになってるのはおかしいだろ。

いや、最初は勘違いかとも思ったさ。
俺の記憶違いかな、って。
彼女に聞いても、知らない、って言うし。

でも、そういうことが続くとさ、やっぱ気になるじゃない。
だから、注意深くお茶の残りの量とかを見るようになった。
そしたらさ、確実に減るんだ。
減ってる。
彼女が家に来ない日は減らない。
彼女が泊まると減るんだ。
たいがい残量ゼロになってる。

でも彼女に聞けば「勘違いじゃないの?」「知らないよ」って言われるだけだし。
それもウソをついてる感じじゃないんだ。
俺もまあお茶なんか気にしなきゃいいか、とは思ったんだけど、でもやっぱり気になるじゃない。

なんか気持ちが悪いっていうか。

でね、俺は最初に言ったけど、お茶を普段から飲むようにしてるから、とあるメーカーのお茶の2リットルペットボトルを、まあ切らさないように、コンビニで買ってたんだけど。
彼女が泊まる日に、それを残量ゼロにしてみようと思って。
ちょうどゼロになった時に、その日はお茶を買わずに彼女に泊まりに来いよって言ったの。

ま、彼女は来たし、コンビニで買ったお総菜とかでちょっとビール飲んだりして。
いつものように映画のDVDなんか見て、寝たわけ。

で、朝起きたら、そりゃそうだ、お茶は元々なかったんだから減るも何もない。
彼女もいつも通り起きてさ、その日は寝坊しちゃったから、朝も食べずに慌てて二人で一緒に家を出た。
その時は普通だったんだけどね。

その日からだよ。
彼女と連絡取れなくなってさ。
よく考えてみたら、看護婦だって聞いてたけど、降りる駅しか聞いてなかった。
その駅のまわりにはそもそも病院がない。
まあ、そこから通ってる、ってことだったら駅から離れてるトコだったのかもしれないけど、小さな医院とかをさがすわけにもいかないし。
家も降りる駅しか聞いてなかった。
まあ、なんかの都合で来れないのか、急に病気にでもなっちゃったのか、事故にでもあったか、とか色々考えたけど。
でもまあ、もう連絡を待つしかなくて。

けども、もう1ヶ月経つけど、彼女からの連絡はないままで。
もうなんだか煙に巻かれた気持ちになってさ。

そしたらなんか転勤の辞令が出てさ。
地方都市に行かなきゃならなくなって、家も引き払うことになった。
まあ、そうなれば、彼女がウチにたずねてきてもわからないな、と思ったけど、その頃になると冷静になってさ。
やっぱおかしいじゃない。
お茶が減る、って。
だから、これを機にまあ彼女のこと忘れようって思ったんだわ。

でさ、引っ越しの荷物をまとめてたらね、台所のサラダ油がさ。
残量ゼロになってたの。

いや、俺は自炊なんかしないからさ。
というか、台所が狭くて、カセットコンロくらいのコンロが申し訳程度についてるだけだしさ。
オフクロにはフライパンくらい買いなさいって言われてたけど、まあ買う機会もなくここまで来ちゃってたんだ。
ま、最初にオフクロが送ってくれた、醤油とかカップ麺とかレトルト食品とかと一緒に荷物に入ってたサラダ油でね。
置いておいただけ、っていうか、まあ自分で使ったって記憶がない。
台所の肥やしになってたサラダ油なんだよ。

でね、よく見てみると、フタがあいてないんだ。
フタを空けないで蒸発するなんてコトもないだろ?
それが空っぽなんだから。
なんだか、怖くなっちゃって。

いや、彼女との最後の夜に減ってたかどうかはわからないよ、今となっては。
サラダ油なんて気にしたこともなかったから。

でもね、なんか、あの夜に残量ゼロになったんじゃないかって思えてならないんだわ。






(BGM:cargo「Can't Take My Eyes Off You」from「Francfranc's BEST Beautiful Covers Fly High Megamix」)
→洋楽の超名曲をカバーしてつなげました、という1枚。
ま、どうなんでしょうかね。
基本「ダンスマニア」的な作りでありまして、あまり心に響くことはないんですけど、なんかアタマ空っぽな人たちが「うぇ~」とか言いながら集まる場所にかかってそう。
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