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スーパーちんどん・さとう

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絶望的なリアル ★ 映画 「悪の偶像」


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「悪の偶像」という映画を見たわけですけども。

う~む。
韓国映画ですね。
まあ、韓国映画は基本機会があれば見るようにしたいと思ってるタイプ。

やっぱ、面白いんですよね。
日本映画もいいのはあるけど、基本やっぱ「好きっていいなよ」的な感じで、ここまでダークに落としてくれる感じはない。
まあ、これは韓国から日本に配給される映画だから、まあ「いいのだけ来るんだよ」という理屈はまずありますけどね。

人の営みって、やっぱ底なしじゃないですか。
「好きっていいなよ」とか言って、高校生活をエンジョイしてる人ばかりじゃないし、逆にエンジョイしてない高校生を扱ったとしても、どっかそれは「そういう人もいるだろうけど」風にしか描かれない。

よくあるのが、障害者が前向きだったり、貧乏人が前向きになったり、ってあるけど、そりゃそうだし、そうあったらいいと思うけれど、そうなれない、矛盾が幾十にも絡みついて抜けられない人もいるわけじゃないですか。
中卒で、周りに助けてくれる人もいなくて、努力の見本となるような大人もいない、もちろん家自体にも金がない、というようなことだってあるわけで。

努力できるだけ幸せなんだけど、人って、そういう境遇の人をどこか「努力が足らない」なんて言ったりする。
そもそもそれは話が成り立ってないんだけど、それに気づかない人が多すぎる。
これはきっと「底辺のリアル」がまったく想像できないからなんだと思うんだけど。

なんていうかな、日本の物語って、立身出世が中心というか。
どんなに底辺で生きてようが、最終的に立派な人間になる、ということが目的という感じ。
確かに、そういう物語は人に勇気を与える可能性はあるけれど、「底辺というのはそこじゃない」って感じもするんだよね。

万引き家族とかが脚光を浴びるのは、主人公の振るまいがいくら反社会的であっても「リアル」だったからで、「底なしの底」をどうやってリアルに描くか、という部分が、なんかもっと普段からエンタメの世界にあったら、もうちょっと違うのかな。


韓国映画ってのは、社会の格差を隠さない。
知的障害者とかもけっこう出てくる。
その中で、親がどう苦しんでいくか、というのを赤裸々に描き、しかも最終的に誰も救われない、ということもある。

でも、まあそれが悲しいかなリアルなんだよな。

そう考えると、リアルを描くか、理想を描くか、で変わってくるのかな。
まあ、理想を高く謳うのは嫌いじゃない。
嫌いじゃないが、やっぱ映画は物語だから。
たいがいが、主人公や登場人物の成長物語だから。
その道筋がリアルじゃなかったら、まあ理想は絵に描いた餅になってしまう可能性が高い。

まあ、そんなわけで、まあこれは日本映画の中でもいろいろだし、韓国映画の中でも?というのはあるわけだし、というか、「好きっていいなよ」的なテレビドラマも見てらんないしね。
だから、日本か韓国かで分けるものではないけれど、そういう「傾向」はあるような気がします。
これはだから、おそらく国民性とか、そういうことなのかもしれない。


この映画は、一言で言うとかなり難しい映画です。
冒頭の、知的障害の息子のマスターベーションを親父がやってやっていた、という独白と、息子の「ハネムーン」というのがつながらなかったりする。
ま、そのハネムーン中に事件は起こるんだけども。

つまりは、偽装結婚なんですよ。
でも、まあ日本で言うと、偽装結婚とハネムーンもちょっとつながらないじゃないですか。

同時に、中国からの違法入国の問題も絡み、しかも息子を殺した(というか、最初はひき逃げかと思いきや、車に乗せて帰ってきて、その時はまだ生きていたことが判明)のが議員の息子、という。
殺された知的障害の息子の家は貧乏で、被害者と加害者の話し合いでは、どこかその関係すら、被害者の方がへりくだったりする、みたいなことも格差のリアル。
巨大な加害者の力の元、まっとうに闘ったんじゃまるっきりもみ消される、というリアル。

そこでまあ、被害者のお父さんは一度は加害者の懐に飛び込むんだけど、最終的にはその評判を一気に落とす事件を起こす。
とはいえ、そのお父さんは捕まり、おそらく最後のシーンが見せているのは、たぶんだけど、復活する加害者の父親、つまり議員ね。

こうね、もうまったくすっきりしないんですよ。
でも、こうやってもみ消されたりすることが大手を振って歩いている、ということを表現したいのはよくわかる。
だって、どう考えても悪いのは議員なんですよ。
もみ消して、しかもその過程でまた殺人にも手を染めている。


というわけで、まあこの映画、途中から大活躍するのが、その偽装結婚の相手。
というか、偽装でもないんだよな…。
たぶん。
その辺がまあ、ちょっとまたこの映画を難しくしてる点ではあるんだけど。

その女性、とにかくすげえ。
モンスター、とその親族は言っていたけど、まあモンスター言うにはもうちょっと何かが足らない気もするが、でも、すげえなんだろう。

怖い。

そう、怖いんだ。

だから、彼女を軸にしたらものすごいエンターテイメントに仕上がったと思うけど、あくまでそれは本筋に絡みつく一つの重要な話ではあるんだけど、すごいなんだろう、社会派な感じになった、という感じかな。
この、「すげえ(ある意味で)強いし怖い」けれども、そこに矜恃があるわけでもなく、「生き延びたい」というだけで突進する彼女の感じは、エンタメ的ではない。

そして、それがまた絶望的にリアルである。





書店員

車募集

(BGM:San Quentin Mass Chior「The Bible」from「He's All I Need」)
→ハービーハンコックのカメレオンですなこれ。
ま、もう別曲ではあるんだが。
こういうのかっこいい。
スキ。
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