FC2ブログ

プロフィール

スーパーちんどん・さとう

Author:スーパーちんどん・さとう
ちんどん太鼓担当

@SMChingDongSATO twitter

Calendar 1.1

<
>
- - - - - - -
- - - - 1 23
4 5 6 7 8 910
11 12 13 14 15 1617
18 19 20 21 22 2324
25 26 27 28 29 3031
- - - - - - -

全記事

Designed by 石津 花

カテゴリ

最新記事

最新コメント

リンク

検索フォーム

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

最新トラックバック

QRコード

QR

街の底の底の底 ★ 映画 「屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ」


【スーパー猛毒ちんどん動画】
スーパー猛毒チャンネル  ★  YOUTUBE
知的生涯PV  ★  知的生涯ライブ動画他

【リンク】
スーパー猛毒ちんどんフェイスブック  ★  虹の会本部HP
虹魂的障害者自立生活  ★  虹の会本体ブログ
ミツのホッサ日記PLUS  ★  ツイキャス!!

虹の会では、専従職員を募集しています。社保完。詳しくはこちら





「屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ」を見てきましたけど。
いや、もう、どうですか。
ダメですね。
もう、全然ダメ。
いや、映画がじゃなくて、この主人公。
って、実話らしい。
1970年代に起きた事件を下敷きにしていると。

いや、たぶんこれ、エンタメ要素がないので、ほぼ実話なんじゃないかと思われます。
最後に出てくるんですが、本当の犯人、被害者が写真で。
その辺もかなり忠実に特殊メイクとかで再現している。

ごくごく簡単にスジを言うと、醜い男が、場末のバーに集まる高齢の売春婦というか、ホームレスに近い感じの女性を家に誘っては殺す、という映画。
ま、そんだけ。
というか、セックスはしたいんだけど、モノが立たない。
飲み過ぎ、というのもあろう。
だって、もうずっと飲んでるんだもん。
結局、その「醜い女」たちに腹を立て殺す。
その遺体を部屋にため込んでいたからこりゃもう大変で。
最後は階下の住人が出した家事によって悪事がばれる。

途中、一度酒を断つ場面があって、そこではきちんと働いて、まあまともなんだよ。
けど、飲んじゃうんだな…。
で、またハチャメチャに逆戻り…。
ま、アル中の末路、という見方もできる物語ではあります。

が、これ、つまり「街の底の底の底」を描いた映画なんだな、とオレは思いました。
いや、もうね、見てらんないし、生理的に受け付けないんだな、なんか。
バーに集う客は、それぞれに何かに絶望し、しかし酒を飲んでは、その日のねぐらを探す、みたいな感じで。
それがどっかやっぱ戦争だったりするわけ。
終戦から25年経つけど、その時が青春だったとか、人生の本番だった、みたいな、そういう人がちょうど50とか、60とかになってる。
で、その人達が集まってる感じ。

戦争中に収容所で売春させられていたという女性、もうなにか、どこを見てるのかもわからない、酒を飲んでは同じことを繰り返す感じの女性、世の中を恨んで恨んで、「誰も救ってくれなかった」と救世軍に唾を吐く感じの女性、まあ、そこには大きく戦争、というキーワードがあるような気がした。
つまり、そこから抜け出せなかった、底の底でもがいて、それでもたくましく生きてきた人たちがこのバーに集まってる。
たくましく、と言えば聞こえはいいけど、酒で誤魔化してるだけ、という感じもなくはない。

ここでは、男が女に酒をおごって受け取れば、それがOKの合図のようだ。
そのかわり、男は女に寝る場所を提供する、みたいな感じなのかどうなのか。

この主人公もそれに従って、自らの、アパート?の屋根裏の部屋に誘う。
誰も断ったりはしない。
恐らくは、彼女たちには行く場所がないのだ。

で、まあセックスにもつれ込もうとするんだけど、この女性達の下着、たるんだ裸体、その辺もリアルなんだな…。
ちょっと見てらんない…。
いや、お婆ちゃんだからね。
そりゃそうなるんだろうけど、それでもなんだろう、演出として全てが汚いんだな。

街の底の底の底を徹底的にリアルに描く、ということに、この監督は徹底してる感じがしました。
実際、そこをきれいに、というか、性的欲求をかき立てるように描いてしまっては、この映画の意味がない。
もちろん、実際に年を取った人でも性的欲求をかき立てられる人はいると思うよ、そりゃ。
けど、ここは「街の底の底」なんだ。

そして、この主人公は本当は、街の底にいる女性を求めているわけじゃなくて。
でも、実現するわけがない。
途中でレイプまがいのこともしでかしたりするけど、それも未遂。
結局、彼は、底の底の底のお婆ちゃんを相手にすることになって、そしてそれにも多分腹が立ってるんだろう、殺しちゃう。

冒頭に、彼がたまたますれ違うというか、タバコの火を貸した少女がいるんだけど、その彼女をどうしても自分のモノにしたい。
でもまあ、出会うこともないわけ。
生きてる世界が違うから。
底の底には彼女は来ない。
そして、時代も違う。
戦後に生まれた彼女と、戦争で全てを失った彼らの間には大きな溝がある。

でもまあ、背伸びしたい彼女が、ラストもラストにそのバーに来ちゃう。
とはいえ、接点がないまま彼女が飛び出していくのを追っかける主人公。
しかし、追いつくか、というところが彼のアパートの前で、なんと火事になっている、という。

恐らくは、彼女は彼のことを覚えてもいない。
けれども、その彼女に大きな好意、いや、好意と言っていいのか、モノにしたい、という膨張した、いや、破裂するほど怒張した思いを持った彼は、彼女のことで頭がいっぱいだが、そこでお縄に。

すれ違う、街の底の底と、アッパークラス。
戦争を生き、世の中を恨み、底辺に甘んじなければならない世代と、戦争を知らない世代。
そこは最後まで交錯しない。

いや、もう見てられない映画だった。
というくらい、映画としては、まあ素晴らしく事実を描いてる、てことなんだろうけど。

エンタメに傾けようとするのなら、冒頭の彼女はラストちょっとだけじゃなくて、もっと出てくるはずなんだろうけど、それがまったくでないでラストちょっと、というのも、リアル。
もうリアルが過ぎるんだ…。


実際、街の底というのはあって。
底に住む男が、底に住む女を餌食にして、性的に欲求を満たしたりもすることはよくある。
けど、この映画の二番目の犠牲者のように、「この人は自分を愛していない」と思っても、底で生きていると他に行く場所がないんだよ。
だから、せっせと掃除してやったりもする。、
殴られても、殴られても、彼を「ボス」と言わされても、居着く、みたいな。
これ、簡単に依存、というだけじゃなくて、彼女たちの「生きる術」だからキツい。

恐らくは、彼もそうしたお婆ちゃんしか相手にできないことに対して、ものすごい苛立ちを抱えていて。
コトが終われば、とにかくその苛立ちの方が勝っちゃうから、もうひどいんだ。
で、最後は殺しちゃう。

どっかそれは、底ではない社会の縮図ではあるんだけど、底に凝縮されているからキツい。
出口がないどころか、上下が極端に狭い空間の中で、これは這いずり回って生きてるだけで、人としての生き方ではない感じもある。
それがこの「屋根裏」という感じにも表現されていて(実際屋根裏暮らしだったらしい)、まあホント、この映画は「見たくないモノを見せられてしまう」。

けど、リアルではあるんだよ。
見たくない、見ないようにしてるだけで。








(BGM:Michael Jackson「Black Or White」from「Dangerous」)
→ま、こういうのだよね。
マイケルのポップスタートしての真骨頂というか。
ちゃんとダンサンブルで、しかもちょっとしたプロテストソング風な内容だったりもして。
しかも、まあ大づかみで、誰もが賛成しそうな内容、というか。
あ、とても共感しますけどね。
スポンサーサイト



<< どうなっちゃうんだろう… | ホーム | 恐ろしい…読まんけど >>


コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 BLOG TOP