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スーパーちんどん・さとう

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藤井が書いたメールが発掘されたので


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成年後見の話をちょっと前に書きましたが(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-5771.html)、それを調べている中で、2013年に勉強会をやったことを思い出し、その時にホストとして登場した藤井とオレのメールのやりとり(というか、藤井がオレに宛てた部分)が出てきまして、ちょっと面白いな、と思って掲載します。
彼の感じも残しておきたいかな、とも思い。

藤井は数年前に亡くなりましたが、彼は車椅子に乗っていてという人で。
けっこういろいろなイベントを二人でやってきたんだけど、いつも彼が資料を整え、なんならプリントも作り、当日はベースをしゃべり、オレはそれにのっけて勝手にしゃべる、というスタイルだったな、と思い出しました。

後見人についての今の我々の考えはちょっと固まってないのだけれど、10年ほど前はこういう感じで考えていたんですね。
まあ当時はまだ具体的な切迫感がなかったというのもありますねきっと。




勉強会の資料案を送りますので、また見てください。またしても長いのでPCのみに送ります。
調子にノッた結果、途中から客観性があまり無くなってしまいました。
それで進め方というかアレなんですけど、資料中腹あたりの問題提起1と2について、佐藤さんならもっとうまく組み立てられるような気がして、あまり何も書いて無いんですが、どうでしょう?
全然別でも良いんですが、今回結局シンプルにこういう提起になるのかなと思いました。
もしその方向でいくなら、問題提起以外を自分がやります。
では色々お願いします。

藤井


-------------------------
2013年7月29日 親から独立した生活勉強会資料① (本部/作成:藤井)


■成年後見制度


1.前提

 今回、成年後見制度というテーマを選んだのは、一言でいうと、この制度は暴走する可能性があるからだ。そもそも我々が制度上等主義では無い点をいくばくか考慮したとしても、この制度は多くの危険(逆行)を孕んでいることを我々は理解しなければならないと考えたからである。
 我々にとってこの制度が武器となるか、それとも強大な敵(壁)となるか、この勉強会を通じて、各々判断していって欲しい。


2.制度概要

①制度理念(この制度の考え方)
 成年後見制度は、認知症、知的障害、精神障害などによって、「法律的な」判断能力が不十分とされる人が、家や土地などの不動産、自分のお金(預貯金)の管理、介助者を使う時などに必要な行政制度の契約、親や家族が死んだ時に必要な親戚との遺産分割協議など、そういった法律行為(難しいこと)、自分ではよくわからない(わかる方法が無い)ことについて、よくわからないまま知らない人に勝手に悪いことをされないように(保護の視点)、家庭裁判所と相談し、自分以外の知っている誰か(もしくは知らない法律家などでも)を選任(指名)し、「後見人」になってもらい、その後見人が本人に代わって法律行為を行える制度。また、悪徳商法によってお金を騙し取られてしまうといったことなどを防ぐため、後見人に「同意権(YES or No)」を与える制度。平成12年(2000年)から、それまでの禁治産・準禁治産制度に代わる制度として、施行されている。

②制度の内容
 この制度は大きく分けてふたつに分類される。

●法定後見制度
 法定後見制度は「後見人」「保佐人」「補助人」といって、障害の程度に応じて選ぶようになっていて、それぞれ与えられる代理権(代わりに出来ることの範囲)が違い、家庭裁判所が決める。

●任意後見制度
 任意後見制度は「現在後見人は必要無い」が、将来的に必要になることを考え、あらかじめ後見人になってもらう人と「任意後見契約(代理して欲しい範囲を定めた)」を公証人が作成する公正証書により締結し、将来必要となった時に、法定後見制度と同じような代理権を「任意後見人」に与える制度。簡単に言えば、遺言状と同じようなこと。

③制度の使い方

●法定後見制度
 家庭裁判所に申し立て(言う)をする。申し立てが出来るのは、本人、配偶者、四親等内の親族、検察官、清水市長となっている。

●任意後見制度
 公証役場で公正証書(任意後見契約)を作成し、その契約を締結した任意後見人が、後見が必要になったと判断した時に、任意後見監督人選任を家庭裁判所に申し立てることになっている。


3.制度分析

①現状の正確な把握
 誤解している人もいるかもしれないが、成年後見制度によって後見人に与えられる代理権については、実はそもそも親や家族には与えられていない(本来本人にしか無いもの)。だからこの成年後見制度は単純に「親の代わり」を果たすものでは無い。
 また、現状の障害福祉(と言われる)現場にあって、特に様々な行政手続きの場面においては、親が子の行く施設や作業所を決め、ひいては人生までをも決める(決められる)ような状況にある。
 一方、行政にあっても、様々な制度において親の意見や判断を求めることが横行しているが、これも実は間違っている(社会福祉法に「親の意見も参考にする」といった趣旨の文言があるだけ)。

 そういったことが、堂々と何の問題も無いかのように蔓延っていること自体、もちろん問題ではあるが、それよりもやはり世相(世論)といった壁が先にある。いつも言うように、世間(社会)では、障害者は邪魔者以外の何者でもなく、とにかく自分以外の誰かに責任を負わせ、自分に火の粉が降りかかることのないようにと考えている人が99%であり、当然、公務員であっても例外はなく、とにかく自分以外の誰かに責任を持ってもらわないと困るのである。そして、行政が例え間違った行為(親に責任を押し付ける)をしたとしても世間は自分たちに迷惑がかからない限り「それで良い」と問題にしないのである。つまり行政マンは市民の「要望」通り仕事をしているわけだ。

 少なくとも、例えば行政ケースワーカーが「お母さんそれは間違ってます。いいです私が責任を持ちます」(まあこれも違うんだけど)と言って制止すれば、ある状況下にあっては、(自分たち勝手に言えば)かなり物事がうまく進むはずである。

 では、これら遺憾な状況に対し、成年後見制度は打撃を与えるものになるだろうか。

②成年後見制度は可用なものか?
 まず何より、聞こえは良い。もしこの制度が我々の都合の良いようにだけ作用するとすれば、単純に今まで親が担ってきた部分(法律的にいくら間違っていてもそれが現状)を我々が代わることも、あるいは可能である。社会的にも、障害者や弱者を護る法律として人権家などには喜ばれることだろう。

 ところで、先日(5月27日か?)改正された、公職選挙法において、被後見人の選挙権が復帰(今までは後見人を付けると選挙権が失われた)したが、認められたのはあくまでも選挙権であり、投票所で後見人はおろか介助者や仲間が手伝うことは従来通り禁じられたままなので、意味は無し。それはともかく、そういった報道で目立つのはやはり、親自身が「後見人」になっているということだ。

 最後にある資料を参照してもらえばわかると思うが、ひっぱってきた数少ない事例9個だけを見ても、親や家族が直接後見人となったものが6個、申立人として家族が関わっているのが8個という有様である。結局「親」や「家族」がより多く後見人として選任されているのだ。

 これは偶然では無く、裁判所も親、家族を優先して「後見人」として選任している実態なのだ。判例の中には「隣県に住む長男は、本人が住んでいた自宅が老朽化しているため、この際自宅の土地、建物を売りたい…」「近隣に住んでいる長男と二女が、本人が入院する前に共同して身のまわりの世話を行っていたことから…」「妻は、子どもと離れて暮らしており、親族にも頼る者がいないため…」といったように、家族の状況を重視していることがわかる。
 決定的なのは「長年母と暮らしており、母は本人の障害年金を事実上受領し、本人の世話をしていました。ところが、母が脳卒中で倒れて半身不随となり回復する見込みがなくなったことから、本人を施設に入所させる必要が生じました…」に対し、裁判所は事実上、後見人を選任し「施設に入所させるべき」という判断をしているのだ。町長が申し立てた事例など「おまえ(町長)が後見人やればいいだろ!」という声が聞こえてきそうである。

 つまり裁判所にとって、後見人制度というものは、親や家族のためのものであり(面倒を引き受けてくれる人)、さらには公的に「困った人の面倒はやはり親や家族がみるもの」と色々と正当そうな理由を無理矢理くっつけて肯定してしまっているのだ(ひいては国家として)。

 恐らく我々が、まあやったことは無いが、例えば清水市長に頼んで、我々の誰かが誰かの後見人の申し立てをおこなったとして、裁判所の第一声は「親御さんは?」に決まっており、もはや笑い話にもならない。
 制度の可用性については、だいたい結論が出てしまったような気もするが、そもそもの問題が、何ひとつ変わっていないどころか、さらに問題が増えているような気がすることに、賢明な皆さんはもうお気づきだろう。

③成年後見制度から見えてくる問題点
 第一に、例えば親が後見人として選任され、さまざまな法律行為が「正当化」されれば、親が障害のある子の人生を決定することが、まさに「正当化」されてしまうこと(親でなくても「正当な犯罪」に利用されることは十分に考えられるし、既に事件が起きている)。

 第二に、「結局本人以外の誰かが責任(判断)を負う」という点であり、障害者には判断能力が無い(人格という意味合いにあっても)という一方的な決めつけによって、障害者の「人間性の欠如」を表現している(そう受け取る人が必ずいるということ)のであって、決して本人の(例えば)権利助長や差別解消には繋がらないこと。

 第三に、法律として「優先順位」を決めるのであって、後見開始から、本人の意見より後見人の意見が優先されるようになり、本人が拒否しても後見人が良しとすれば、(裁判所が本人には判断能力が無いと示したのだから)それが罷り通ってしまうこと。他の言い方をすれば、後見人が認められた瞬間、本人の判断能力は公式に「無い」のだ。つまり「判断能力=意思」であり、障害者に意思は無いと言っても過言では無いのだ(何度も繰り返すが、そう受け取る人が必ずいるのだ)。

 もし仮に「社会全体で責任を負う」という視点にあって、さらには「障害の無い者は誰にも迷惑をかけていない、迷惑をかけているのは障害者(あるいは高齢者などであっても)だけだ」という誤った思想を取り除き、そして「基本的な」入所施設には入れない、親から独立する、という考えに基づくのであれば、この成年後見制度というのは、決してデメリットだけでは無いはずである(その場合は、親が媒介であったとしても)。
 
 しかしながら、それでもなお「では制度で決めなければ何も出来ないのか?」という点がまず腑に落ちないハズであり、ましてや親や家族が後見人になれてしまうことで、「何が何でも親や家族が面倒を見る」「障害がある子を産んだ責任を取らせる」という世論に「ただ拍車をかけているだけ」では、ないだろうか。
 成年後見制度自体は、その使い方によってはあるいは……と論ずる以前に、それら背景を鑑みるうえでは単なる「保護者探し」に過ぎず、世間(世論)の思うツボなのではないか、と現時点では言わざるを得ないだろう。

 さて、我々にとってこの成年後見制度は忌むべきものだろうか?今後一切触れることなく過ぎ去っていくべきだろうか?どうやら、直接的に制度を使うことは無いかもしれないが、全く無関係というわけにはいかないようである。以下の問題提起をする。


▼問題提起1 親(家族)が死ぬ

 人間の9割は大体死ぬ。だから(障害のある)自分の親(家族)も死ぬ。そしてそれは明日かもしれないし、1年後、10年後かもしれない。だけど、多分、自分より先に死ぬ可能性の方が高い。

 では、親が死んだら、みんなどうしますか?葬式をする?墓に埋める?これからどこに住む?施設に入る?仲間と別れる?良く知らない親戚のおばさんの言うことを聞く?施設に行きたくないと言っても連れていかれるのが日本の現実?(法的にいくら仲間であっても救えないことが多々)

 社会的には(良い悪い関係無く)みんな自分で判断しなければならない。全部判断出来る?間違ったこと言わない自信がある?

 どうすべきか?どうあるべきか?不安か?それとも何も考えていないか?(改めて聞いてみたい)


▼問題提起2 「仲間」ではダメか?

 自分だけで決めることが出来なくても、仲間がいれば決められることがたくさんある。だけどそれは法律では認められていない。だから法律が関わることは、仲間であっても手出し出来ないというのが現実(そもそも仲間がいないとか…)。

 仮に「後見人制度が無くたって!」と言う場合の根拠は?

 障害が無い人だって自分ひとりで決められることなんて殆ど無い。地域(社会)で生きる、というのは常に他人と生きることが前提なのだから、自分で決めることは「あの人がいるからこうしよう」「この人がこうだからこうしよう」。そうやって「人のため」だったりすることが多い。
 
 それは障害者だって同じ。でもそれが通用しない社会がある。仲間がいるからこそ決められるのに、その仲間と一緒に決めたことが認められない。それとも、障害者に「仲間」なんて、ちゃんちゃらオカシイ?幼児たちが砂遊びしているだけ?障害者にとっては、40歳になっても50歳になっても、お母さんが絶対?お母さんの言うことを聞かない障害者は悪い子?


資料●事例集(最高裁概況から)

○後見開始事例
ア  本人の状況:アルツハイマー病 イ 申立人:妻 ウ 成年後見人:申立人
エ  概要
 本人は5年程前から物忘れがひどくなり、勤務先の直属の部下を見ても誰かわからなくなるなど、次第に社会生活を送ることができなくなりました。日常生活においても、家族の判別がつかなくなり、その症状は重くなる一方で回復の見込みはなく、2年前から入院しています。ある日、本人の弟が突然事故死し、本人が弟の財産を相続することになりました。弟には負債しか残されておらず、困った本人の妻が相続放棄のために、後見開
始の審判を申し立てました。家庭裁判所の審理を経て、本人について後見が開始され、夫の財産管理や身上監護をこれまで事実上担ってきた妻が成年後見人に選任され、妻は相続放棄の手続をしました。

○保佐開始事例
ア  本人の状況:中程度の認知症の症状 イ 申立人:長男 ウ 保佐人:申立人
エ  概要
 本人は1年前に夫を亡くしてから一人暮らしをしていました。以前から物忘れが見られましたが、最近症状が進み、買物の際に1万円札を出したか5千円札を出したか、分からなくなることが多くなり、日常生活に支障が出てきたため、長男家族と同居することになりました。隣県に住む長男は、本人が住んでいた自宅が老朽化しているため、この際自宅の土地、建物を売りたいと考えて、保佐開始の審判の申立てをし、併せて土地、建物
を売却することについて代理権付与の審判の申立てをしました。家庭裁判所の審理を経て、本人について保佐が開始され、長男が保佐人に選任されました。長男は、家庭裁判所から居住用不動産の処分についての許可の審判を受け、本人の自宅を売却する手続を進めました。

○補助開始事例
ア  本人の状況:軽度の認知症の症状 イ 申立人:長男 ウ 補助人:申立人
エ  概要
 本人は、最近米を研がずに炊いてしまうなど、家事の失敗がみられるようになり、また、長男が日中仕事で留守の間に、訪問販売員から必要のない高額の呉服を何枚も購入してしまいました。困った長男が家庭裁判所に補助開始の審判の申立てをし、併せて本人が10万円以上の商品を購入す
ることについて同意権付与の審判の申立てをしました。家庭裁判所の審理を経て、本人について補助が開始され、長男が補助人に選任されて同意権が与えられました。その結果、本人が長男に断りなく10万円以上の商品を購入してしまった場合には、長男がその契約を取り消すことができるようになりました。

○親族以外の第三者が成年後見人に選任された事例
ア  本人の状況:統合失調症 イ 申立人:叔母 ウ 成年後見人:司法書士
エ  成年後見監督人:社団法人成年後見センター○○
オ  概要
 本人は20年前に統合失調症を発症し、15年前から入院していますが、徐々に知的能力が低下しています。また、障害認定1級を受け障害年金から医療費が支出されています。本人は母一人子一人でしたが、母が半年前に死亡したため、親族は母方叔母がいるのみです。亡母が残した自宅やアパートを相続し、その管理を行う必要があるため、母方叔母は後見開始の審判の申立てを行いました。家庭裁判所の審理を経て、本人について後見が開始されました。そして、母方叔母は、遠方に居住していることから成年後見人になることは困難であり、主たる後見事務は、不動産の登記手続とその管理であることから、司法書士が成年後見人に選任され、併せて社団法人成年後見センター○○が成年後見監督人に選任されました。

○親族以外の第三者が成年後見人に選任された事例2
ア  本人の状況:重度の知的障害 イ:申立人 母 ウ 成年後見人:社会福祉士
エ  概要
 本人は、一人っ子で生来の重度の知的障害があり、長年母と暮らしており、母は本人の障害年金を事実上受領し、本人の世話をしていました。ところが、母が脳卒中で倒れて半身不随となり回復する見込みがなくなったことから、本人を施設に入所させる必要が生じました。そこで、本人の財産管理と身上監護に関する事務を第三者に委ねるために後見開始の審判を申し立てました。家庭裁判所の審理を経て、本人について後見が開始されました。そして、本人の財産と将来相続すべき財産はわずかであり、主たる後見事務は、本人が今後どのような施設で生活することが適切かといった身上監護の面にあることから、社会福祉士が成年後見人に選任されました。

○複数の成年後見人が選任された事例
ア  本人の状況:重度の認知症の症状 イ 申立人:長男 ウ  成年後見人:申立人と本人の二女
エ  概要
 本人は夫を亡くした後、一人暮らしをしてきましたが、約10年前から徐々に認知症の症状が現れ、3ヶ月前から入院しています。最近では見舞いに訪れた申立人を亡夫と間違えるほど症状は重くなる一方です。本人の入院費用の支払に充てるため、本人の預貯金を払い戻す必要があり、後見開始の審判が申し立てられました。家庭裁判所の審理の結果、本人について後見が開始されました。そして、近隣に住んでいる長男と二女が、本人が入院する前に共同して身のまわりの世話を行っていたことから、長男と二女が成年後見人に選任され、特に事務分担は定められませんでした。

○複数の成年後見人が選任された事例2
ア  本人の状況:くも膜下出血による植物状態 イ 申立人:妻  ウ  成年後見人:申立人と弁護士
エ  概要
 2年前に本人はくも膜下出血で倒れ意識が戻りません。妻は病弱ながら夫の治療費の支払いや身のまわりのことを何とかこなしていました。しかし、本人の父が亡くなり、遺産分割協議の必要が生じたため、後見開始の審判を申し立てました。家庭裁判所の審理の結果、本人について後見が開始されました。そして、妻は、子どもと離れて暮らしており、親族にも頼る者がいないため、遺産分割協議や夫の財産管理を一人で行うことに不安があったことから、妻と弁護士が成年後見人に選任され、妻が夫の身上監護に関する事務を担当し、弁護士が遺産分割協議や財産管理に関する事務を担当することになりました。

○市町村長が後見開始の審判を申し立てた事例
ア  本人の状況:知的障害 イ 申立人:町長 ウ 成年後見人:司法書士
エ  概要
 本人には重度の知的障害があり、現在は特別養護老人ホームに入所しています。本人は、長年障害年金を受け取ってきたことから多額の預貯金があり、その管理をする必要があるとともに、介護保険制度の施行にともない、特別養護老人ホームの入所手続を措置から契約へ変更する必要があります。本人にはすでに身寄りがなく、本人との契約締結が難しいことから、町長が知的障害者福祉法の規定に基づき、後見開始の審判の申立てをしました。家庭裁判所の審理の結果、本人について後見が開始され、司法書士が成年後見人に選任されました。その結果、成年後見人は介護保険契約を締結し、これに基づき、特別養護老人ホーム入所契約のほか、各種介護サービスについて契約を締結し、本人はさまざまなサービスを受けられるようになりました。

○任意後見監督人選任事例
ア  本人の状況:脳梗塞による認知症の症状 イ 任意後見人:長女
ウ  任意後見監督人:弁護士
エ  概要
 本人は、長年にわたって自己の所有するアパートの管理をしていましたが、判断能力が低下した場合に備えて、長女との間で任意後見契約を結びました。その数か月後、本人は脳梗塞で倒れ左半身が麻痺まひするとともに、認知症の症状が現れアパートを所有していることさえ忘れてしまったため、任意後見契約の相手方である長女が任意後見監督人選任の審判の申立てをしました。家庭裁判所の審理を経て、弁護士が任意後見監督人に選任されました。その結果、長女が任意後見人として、アパート管理を含む本人の財産管理、身上監護に関する事務を行い、これらの事務が適正に行われているかどうかを任意後見監督人が定期的に監督するようになりました。







(BGM:秋元順子「Mrs. シンデレラ」from「セカンド・ストーリー」)
→「ザ・歌謡曲」という曲なんですが、この曲を特徴付けているのがアコーディオンの音色。
アコーディオンが入ることで、どっかシャンソン風に響いてくるから不思議である。
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