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スーパーちんどん・さとう

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リアル ★ 映画 「ハッチング 孵化」


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「ハッチング 孵化」を見てきたわけですが。
フィンランドのホラーモノ。
これは面白かった。

いわゆる「毒親」っていうのかな、そういう母親の元で、母親の顔色をうかがっている娘12才。
母親自らの夢だった体操選手にさせたくて、そして母親が臨む体操選手になりたくて主人公の娘は奮闘する。
この母親、娘を自分の所有物だと思っている感じで、自分の浮気も話しちゃう。
そしてどうもそれを父親もわかってるし、という、でも笑顔、みたいななんだか異様な家族。
ある日、主人公の娘が森で卵を見つけ、それを育ててみるとどんどんでかくなり、そしてついに、それは孵化するのであった…。

ということでね。
もう、この母親が何せ怖い。
いつも笑ってる感じなのに怖い。
冒頭何分かでこの親子関係のギクシャクを、特に何も説明なしに表現できている本作は、いや、よくできている。

とはいえね、この母親がダメだ!と言うのは簡単なんだけど。
でも、どっか親ってこういうところはあるよな、とは思うんだよね。
子どもに自分の気持ちを押しつけちゃう的な。
子どもは素直に従いますから、その方が楽。
時に忙しかったり、自分に余裕がなかったりすると、この手法を親はとりがち。
オレもそうだったと思う。
でも、この母親との決定的な違いは、「これはやっちゃいけないよな」と認識はしている部分ですかね。
この母親にはまったくその自覚がない。

だから、こっちに余裕がなかったらそのまま流されてしまうことも考えられ、「やっちゃいけないよな」と思いつつ、それが日常になってしまう可能性はある。
だから、この母親と我々、いや、とりあえずオレは違う!とは言い難い。
どっか地平としてはつながっているような気もする。

そして、この映画のすごいところは、この母娘の感じを「リアル」に表現しているところで、ここまで書いてしまうと母親が「ものすごい怖い」とか、突飛なコトを娘にしてしまう、とか思いがちだけれど、そういうのがない。
いや、ものすごく怖いんだけど、具体的に怖いことをするわけではない、のだ。
これがかなりリアル。
ってか、こういう母娘って普通にけっこういるような…。

で、まあネタバレしますと、孵化したのはなんか鳥っぽい感じのクリーチャー。
最初は戸惑う主人公ティンヤだけれど、育てることになるんだな。
すると、まあこの鳥、アッリと呼ばれていますが、彼女が感情を爆発させたいとき、もちろん彼女自身は爆発させないんだけど、アッリが代わりにその相手に復讐をしてしまうんだ…。
体操でライバル関係だった友達のことも病院送りにしてしまう。

これ、この辺まで見ていたときは、本当はアッリはいなくて、彼女本人がやってしまっているのではないかと思ったのだが、これがアッリは最後まで消えない。
が、きっちり彼女の負の部分をアッリが行動してくれる。
だから、彼女の内心がアッリであり、いい子の仮面がティンヤ、という感じなのね。
二人で一人なので、アッリが本当は存在しない、というのでも物語としては成り立つのだけれど、そうではなかった。
むしろそれを越えるラストが待っているのだけれど…。

アッリが最初は鳥だったのだけれど、中盤からどんどんティンヤに似てくる。
クチバシは取れ、まるでティンヤなんだけれど、これがもう表情がまったく違う。
二役なんだろうけど、この違いを表現する演技はすごい。

でね、アッリはティンヤが吐いたモノしか食べないんだ。
この辺はいわゆる思春期の感じというか、拒食症的な感じの印象を表しているのだろう。抑圧された思春期の娘、設定は12才とのことだけれど、一つの象徴的なこととしての拒食症の表現って感じだろうか。
そういう表現を手を替え品を替え象徴的に表現してくるあたり、この監督、ホラー長編は初めてと言うからすごい。
つまり、ホラーという体は取っているが、中身はホラーではない。
母娘の、どこにでもありそうな母娘の関係を、娘の思春期の時期にフォーカスして表している表現があちこちにちりばめられていて、見ている側は追い詰められていく娘ティンヤの精神状態を追体験させられる。
それも、そんなに大事件が起こるわけでもなく、淡々とした日常の中にある抑圧をみごとに表現している。

これはだからホラー的怖さではないが、怖い。
リアルに怖い映画。

衝撃的なラストなんだが、これ以降、この家族はどうなっていくのだろうか。
ここからアッリがティンヤになりきって復讐を始めるのだろうか。
そこについては、まあ見てる側に委ねられておりまして、それもまた物語の広がりを感じさせる形になっている。

なかなかの一作だと思います。









(BGM:二葉百合子「関東一本〆」from「決定盤!二葉百合子全曲集」)
→「お手を拝借!」というわけで、めでたい歌なのだろう。
かー!という、例の楽器の音が多様されていて、ちょっとやりすぎの感もあるが、めでたいからいいのだろう。
例の楽器、キハーダというらしいです、はい。
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