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スーパーちんどん・さとう

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哲学 ★ 映画 「カモン カモン」


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「カモン カモン」を見てきましたが。
ま、あまりどうですか、強烈に宣伝してる感じではないかな、と思いますが、そうですね、ポップな映画ではないし、わかりやすい映画ではなかったですね。

ジョーカー(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-5051.html)役の方が主演しておりますが、もうぜんぜん違う人です。
同じと言われなければわかりません。
役者さんってすごいな、って話なんですけど。

この映画は、言葉でつむいていく映画という感じでしょうか。
哲学ですね、どっか。
子どもへのインタビューを挟みながら(主人公がそういう仕事をしている)進むんだけれど、子ども達がとても哲学をしっかり語ってくるので驚く。
で、スジとしては、主人公が安請け合いをして妹の子どもを預かる、ということなんですね。
その中でいろいろなことに気づいていく、という。
そして前編白黒。
これはおそらく言葉に焦点を当てたかったからなんでしょうか。
それも含めて、どっか文学を読んでいるような気になってきます。

まあ、「子どもを預かることになっていろいろなことに気づいていく」ということですぐに発想するのは、その大人側が子どもに何か気づかされていく、みたいな。
大人に大きなトラウマや悲劇体験があって、今、ちょっとマイナスの人生を歩んでいる、というようなことを想像するでしょ。
まあ、そういう感じかと思ったんだけど。

確かに、この主人公は長く付き合っていたパートナーと別れたりしていたり、お母さんが痴呆のような感じになって、そもそも妹とも上手くいってなかったり、そういう意味で悲劇的体験がないわけじゃない。
けれども、まあ仕事もしっかりやってるし、立ち直っているわけではなかろうが、ハタから見てそれなりに動けている。

妹も仕事と、ちょっと手のかかる息子と、そして精神的な病で静養しなければならない夫と暮らしていて、確かにかなり過酷な状況ではあるモノの、それなりになんとかやってはいる。
爆発しそうな感情を抑える術もわかっているように見える。
この役者さんの演技がまたいいんだけど。
すごくこの「ギリギリ保っている」を演じていて。

その子どもも、確かに理屈っぽいし、どっか普通の子どもじゃないというか。
我が道を行くタイプなのかな、「友達はいない」というセリフもあった。
だけれど、それはそれでまあ、なんとか毎日を過ごしている。

強烈な「悲劇体験」や、「爆発」がない分、とにかくリアル。
そして、安請け合いしながらも、そこで子どもに教えられる、大人に教えられること、そういったことが、またリアル。

なので、まったくエンタメ感はない。
つまりね、エンタメ感ってのは、「わかりやすく悲劇を作る」「わかりやすく落ちぶれる」みたいなことがあって成り立つんだな、と思ったわけですが。
これはどっか「実際にあったことを撮ったでしょ」と言われても、まあそう思えるような感じというか。

ラスト、二人が叫びあう場面がキモなのかな、と思うのですが、それもどこか自然で、特に演出もなく、リアル。
子どもがふとした瞬間にいなくなって探す感じも大仰ではなくリアル。
職場に連れて行かざるを得なくなって、職場の仲間に子どもの面倒をみてもらう感じとかもリアル。

ま、つまりですね、問題となる人がいないんですよ。
お母さんもちゃんとはしてる。
確かに、どこかヒステリックな感じもあるが、しかし子どもに対してそれを見せてはいない感じもある。
子どももそのヒステリックな感じを感じつつも、それなりにやっているし、最後の最後はやっぱりお母さんに会いたくなる。
主人公も、仕事仲間と上手くいってるし、確かに長く付き合ったパートナーの問題はあるんだろうが、それでもその話もまるでちょっと出てくるだけで、フューチャーされない。
お父さんにしても、確かに精神を病んだかもしれないが、それも彼のせいというわけじゃない。
まあ、そのお父さんの療養のことでお母さんが遠くに行く、ということで子守が必要になるわけだったんだけど、それも過去にもあったことらしく、それをうまく息子は咀嚼はできていないが、でもそういうお父さんが嫌いではない。
でも、ちょっと母親と離れることの不安、というか…。
まあ、だから特になんか問題がないというか…。

しかし、そういう「問題がない生活」にこそ問題はあるのかもしれない、という感じもしなくもない。
子どもが繰り出してくる「不安」と背中合わせの「強がり」のような、そういうこともどこかバランスを崩せば大きく崩れていくような感じもした。

が、この主人公と息子の関係が「親友かもしれない」と息子がいうところまで発展した今、なにかあっても、多少のバランスが崩れても、きっとこの人達はうまくやっていけるような、そんな気がした。

「この先、思ったことは起こらない。想像することは起こらない。だから、先へ!カモン!」という様な感じの子どものセリフはなかなかいいな、と思った。
つまり、「想像したことが起こる」のなら、先に行かなくてもいいんだ。
でも、そうじゃないから、俺たちは生き続ける。
先に行く。





ブログ用

(BGM:Ozawa, Seiji; Kinshi Tsuruta; kastuya Yokoyamai; Saito Kinen Orchestra「November Steps」from「Takemitsu: My Way Of Life」)
→尺八、三味線といった和楽器とオーケストラの融合といった感じか。
こういうのはやっぱ音のレベルが違いすぎるからミックスが難しいだろうなあ、と思ったり思わなかったり。
三味線の弱いは小さい、じゃないしなあ。
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