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てなことで、まあ正月明けてからウチにいたわけですが(
http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-6157.html)、ツイートを見ていたらBSテレ東で昨年末にへんてこな番組が流れた、というのがあって。
それが「テレビ放送開始69年 このテープもってないですか?」という。
いわゆるフェイクドキュメンタリーとかモキュメンタリーといわれるジャンルになりますかね。
番組宣伝とかを見てみると、それをうたってるわけではないし、オカルト要素を「なんとなく」は感じるが、そんなに推してない。
だから、本気で「このテープ持ってないですか?」というバラエティと思ってみた人もいたのではないか?
内容としては、テレ東にはバラエティなどのビデオが残ってないので、皆さんがお持ちの昔のビデオを送ってください、という。
それを見ましょう、という体の番組。
で、ここで紹介されるのが1985年の「坂谷一郎のミッドナイトパラダイス」という番組。
いわゆるお下劣深夜番組で、まあとにかくこの「空気感」がうまい。
確かにこういうのあったなあ、と思う。
ま、今や見てられないわけですが。
とにかく明るい。
アゲアゲである。
だから余計にダークは際立っていくのだけれど。
この番組のテープ自体を視聴者が送ってくれた、という体なのだが、その番組の中でも視聴者からのビデオを紹介するというコーナーがありまして、という箱の中の箱構造。
これがね、まあヘンテコなんですよ。
意味が分からない。
方向音痴の男が一方的にしゃべってるとか。
田舎から出てきた女優志望の女性が急に怒り出したり。
…とにかく、「こんなビデオは採用しないだろうよ…」という感じの。
だけれど、スタジオはそれを受けて特に何か突っ込むわけでもなくアゲアゲのまま進む。
と思っていたら、アゲアゲの雰囲気はそのままに出演者が茫然自失になったりして、多少不穏な感じになるのだが、それに対してもほかの出演者が突っ込むわけでもなく、全体はアゲアゲのまま。
そして、アゲアゲのままどんどん発言がおかしなことになっていき、誰かのツイートの表現を借りれば「見るドグラマグラ」という展開になっていく。
すると、それを受けての現代のスタジオの方もどっかおかしくなっていって。
しかし、おかしくなりきるわけでもなく終わってしまう。
つまりは、この視聴者のビデオの中の「邪悪」が当時のスタジオに拡大し、それを見ている現代のスタジオに波及していく、ということなんだろう。
次は見ている我々か?という。
ま、よくできたモキュメンタリーだと思いました。
というか、こんなのよくテレビでやったな、という。
おそらくは、モキュメンタリーを知らない人が見たらトラウマになるわこれ…、という感じね。
すごいチャレンジだと思いましたし、こういうのをBSとはいえテレビがやってくれるのはモキュメンタリー好きとしてはうれしい。
ただね、ちょっとわかりにくいんですよね。
そして投げっぱなし。
なので、「わけわかんない」って切って捨てることも可能なのね。
つまりは、「メガネくん不在」、ツッコミ不在なので、こっちの「不安な気持ち」とビデオをつなげてくれる存在がない、の。
ボケっぱなしのお笑いと同じで、どこで笑えばいいのか、つまりこの場合は怖がればいいかわからない。
制作者の意図がまったくわからないので、余計に怖いとはいえるんだけど、怖がりにくい。
逆に言うと、テレビでこれを「モキュメンタリー好き向け」といわないでやってしまうところまでモキュメンタリーが支持を受けているのか世の中は…、と思ったんだけれど。
一方で、モキュメンタリー好きは嗅覚が鋭いから、みんなこれを見ていたりして。
配信でもやってるから何度も見た人とかも出てきて。
ま、俺も配信で見たんだけど。
SNSなんかで考察を始めるわけ。
「あの場面は云々」とか「明度を上げると云々」とか。
つまりは、投げっぱなしのこの番組は、もうきちんとSNS上で捕球されているのである。
そう考えると、それで話題になり…、ということで、まあ製作者はこれを目論んでいたのではないか?という。
まあ、この手の話題づくりの方法は最近あるよね、みたいなことをアオテツとメールでやり取りしていたんだが。
「N号棟」(
http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-5902.html)なんかも、そもそもNってなんだよ!という部分からホラーマニアの間で論議になるわけで。
つまりは、ホラーとはどっか「推理」でもあるということなんだが。
で、その番組の流れで、一昨年末には同局で同時期に同じような番組があったということを発見。
それが「Aマッソのがんばれ奥様ッソ!」という。
一般の奥さんから来たお悩みを「奥さんタレント」を派遣して解決しようというバラエティ、という体。
よくある感じで、司会はAマッソ。
けっこうこの二人は好きなので、うれしく見たんだけど。
こっちはまだちょっとわかりやすかった。
というのは、派遣されている奥さんタレントが「本当に趣旨わかってる?」というくらい演技が自然なのだ。
つまり、行った家がどんなにおかしくても、どっか「番組を成立させよう」とやり取りをする感じがナチュラル。
特に二人目の紺野ぶるまさん、まあ彼女も俺は大好きなんだけど、彼女はほんとにうまい。
これが演技だとするとかなりの演技力である。
娘のリスカ痕を隠す感じとかもリアルでよかった。
だから、この奥さんタレントが、こっちの不安と番組をつなげる役割をしてくれているという。
ただ逆に、「作りが過ぎる」という感じもしてしまうので、モキュメンタリー好きとしては前作を推すんだろうな。
でも初心者向けということではAマッソの方をお勧めします。
というわけで、まだ配信が終わってないといいのですが、ぜひ見てみてください。
(BGM:Frank Sinatra & Natalie Cole「They Can't Take That Away From Me」from「Duets」)
→夢の共演と言ったところか。
なんでしょうね、この大物感は。
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