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スーパーちんどん・さとう

Author:スーパーちんどん・さとう
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イキタカッタ


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アキがなんかのインタビューというかなんかそういうのを受けた時に、まあいろいろ虹の会に来たいきさつとか話してたら、「かおるさんという人に大きな影響を受けたんですね」ということを言われて、「あ、そうかもしんない」と思ったと。

かおるさんは亡くなってしまったけど(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-3444.html)、虹の会を作ったメンバーの一人と言っていい存在の人である。
彼女は中途障害、交通事故で轢かれて車いすになった人で、物静かな、それでいてしっかりした判断をする人でもあったし、根底にいつも「これで終わったら悔しすぎる」が合った人だと思う。

俺は彼女を題材にして歌も作っている。
「イキタカッタ」(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-3815.html)に関しては、どうしても歌いたくて、しかしスーパー猛毒ちんどん本体でやる曲でもないので、別働隊バンドやソロで、ライブのたびにこれは必ず歌っている。
というか、この曲のためにソロをやっているようなモノでもある。
コロナでずっとできてないけど。

アキと話していて思ったんだけど。
正直、「障害者の目線にたって」とか「障害者の気持ちになって」とかよく言うんだけど、それって無理じゃん。
というか、「わかった!」「俺はわかってる」という人がいたら、「やっぱわかってないな」、と逆に思う感じじゃん。
わかるはずがないの。
車いすにずっと乗っていて、そりゃ電動とかで買い物は行けるかもしれないが、それはそれであって、そもそも論として「車いすののったままでなければ生活できない」と言う部分はわからないのだとオレは思っている。
女性だったらナンパされる、みたいなことも、車いすの女性が相手だったらやっぱり躊躇する人も多いと思う。
移動そのもの、どこぞの場所に入れるか、みたいな問題がつきまとう。
車いすの女性に「死ぬまでに一度ラブホテルに行ってみたい。連れて行って欲しい」といわれたことがあるが、つまりはそういうことである。

そもそもわからないのだ。
わかってなるものか、とも思うし、思われているとも思う。

が、じゃあ、わからないのだから一緒にやれないか、というとまあそういうことでもない。
そもそも人の育ってきた環境などと言うものはそれぞれ違う。
貧乏人もいれば金持ちもいる。
金持ちにもバカもいれば利口もいるだろう。
中にはネグレクトの状態で育ってきた人たちもいるかと思う。
戦火の下で育った人もいようし、平和の町に育った人もいよう。
それぞれに苦しみはあるのだと思うけど、それをできる限り共有して、想像して、必要な援助を一緒に求めていくことは可能であるし、そうやってきた。

かおるさんと虹の会を再興し始めた時は、金もなかったから、よく書くけど、俺の給料は5万円だった。
それも遅配。
俺には俺の苦しみがあったし、彼女にはそもそも苦しみがあっただろうし、それはお互い様だ。
俺の苦しみは彼女にはわからないし、彼女の苦しみは俺にはわからない。
でも、一緒の船の上で、「このまま終わってなるモノか」と思った気持ちは一緒だったと思う。

最初、彼女は俺に気を遣ってくれていたと思う。
つまり、金も払えないのに、ということもあるし、そもそも俺は24時間介助をやっていた。
なので、「佐藤くん、いいの?」という遠慮があったと思う。
そのまま数年が過ぎて、十年が経ち、二十年が経った頃、ある程度の給料も出るようになって、新人も多くできて、彼女のその遠慮はだんだん薄れていったのもわかった。
そこからやっと同じ目線で、同じように別々の苦しみを抱えた同士としてやっていけると思っていた矢先に彼女は死んだんだけど。

でね、最初の「わかるはずがない」に戻るんだけど。
「わかるはずがない」んだけど、かおるさんは中途障害なんだよね。
事故に遭う一秒前までは、我々と同じように歩き、親元を離れて専門学校に通い、半同棲をし、という人生だったのだ。
そう考えたときに、「まったくわからない」のではなく、かおるさんの苦しみはどっか「想像がしやすい部分もある」のだ、と。
ある日、この状況が一瞬でなくなってしまったら。
この一秒後に目が急に見えなくなったら。
そして、それが「もし」ではなく、現実になってしまったのがかおるさんなのだ。
そう考えると、ちょっと「まったくわからない」のではなく、なんか想像はできる、ということになる。
というようなことをアキと話したんだけど。

逆に言うと、彼女も俺の苦しみのちょっとは想像できていたのかもしれない。
金もない、時間も全部拘束されるような人生を、20代という人生のいい時期をそうやって過ごすのはキツいよね、って。
だから、そこにすごく気を遣ってくれていたのかもしれない。

確かに、明日事故に遭って急に歩けなくなったら、ということは想像もしたくない。
けれども、そういう方も多いわけですよ。
昨日まで一緒に酒飲んで狭い立ち飲みで一緒に呑んでいたヤツが、一瞬で車いすになった、というような。

「わかります」なんて言えないし言わない。
けど、一緒に闘うことはできる。
あきらめないで闘いましょう、と俺は苦しみの底にいる人にいいたい。







(BGM:Gotan Project Feat. Juan Carlos Cáceres「Notas」from「Lunático」)
→エレクトロタンゴ、ということになるのか。
かっこいいですねこのサウンドは。
しかもこのトラックはおそらくこのフューチャリングの人だと思われるけど、語りっぽいのが入っててなおよし。
語りに弱い。
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