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スーパーちんどん・さとう

Author:スーパーちんどん・さとう
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「狭かった」


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出雲に行ってきた。
なんでかと言えば、ツノが前から「サンライズに乗りたい」と言っていて、アキが「私も乗りたい!コロナが落ち着いたら行こう!」と決めていたからである。
ツノはあまりスポットライトを浴びることがない感じの位置にいるけれど、彼は彼の強い思いがあって、しかし一人ではサンライズに乗ることはやっぱり彼自身にも不安がある。
恐らく、彼の能力からいって無理ではないのかもしれないが、でもやっぱり一人ではこっちも不安である。
彼の夢を叶えるなら今だ、というのもあったし、そもそもアキの「私も乗りたい」がけっこうツノちゃんと同じくらいのテンションでありまして。
「そりゃそうなれば一緒に行くっしょ」と。
で、俺は電車は苦手なのだけれど、まあ一緒に。

その他のメンバーは色々考えたんだけど、イチマルに声をかけて。
ツノちゃんがイチマルならいいよ、と。
最終的に四人。
サンライズ出雲という寝台列車、22時に出て朝10時に着くという12時間の電車の旅が今回のメイン。
せっかくなので、旅館にも泊まり、ツノちゃんの好きな水木しげるロードにも足を伸ばし、帰りは岡山でちょっと後楽園を散策しながら新幹線で帰路に。

ベストメンバーだったと思います。
やっぱり、旅はどこにいくかよりも誰と行くか、ということもあります。
ツノ、イチマルという、一見自分のコトしか考えていないような感じの二人だけれど、二人になると「あの電車はああだこうだ」と喋っていたりして、まあ電車という共通の趣味があるから成り立つのかな。
「ねえ、ツノちゃん、あの電車はなんなの?」みたいな。
「○○系だよ」とか。
知らんけど。

夕飯も、なんなら昼も朝もビールを飲みながら飯を食って、いろいろといつもは出来ない話も出来た。

「今度は誰と行きたい?」と問えば、「一緒に行きたくない人」が出てくる。
そうなんだ、嫌いなの?と聞けば、「嫌い!」とにべもない。
なんでイヤなの?とか聞いていくと、まあこの4人だといろいろ言われないでも済むからいろいろと掘り下げた話が出てくる。
そして、俺自身も、「なぜイチマルが○○を嫌いか?」が納得できたりもした。

結局、ツノもイチマルも、みんなの勢いについていけない人なんだよね。
イチマルなんかは勢いがあるように見えるけど、あれもどっか「自己防衛」なんだな、というのがよくわかった。

この4日間、とにかくイチマルは穏やかで、一度ちょっと失敗をしてしまったのだけれど、まあ、その失敗については「リオちゃんには聞かれたくない!」と言っていたし、ツノも「そうだよ、リオさんには聞かれたくないよー」と言っていたのでリオちゃんには内緒だし、井上たちにも言わないが、まあウンコの失敗である。
あ、ちなみにこの話は、みんなも誰にも言わないでもらいたい。
ま、彼はそもそもお腹が緩いのである。
トイレ、と向かったのはいいが、途中で…、という。
でも、その時のイチマルは、「ごめん、台無しにしちゃった…」と普通に落ち込んでいた。
彼は彼なりに失敗したことをとても悔いていたし、そのことを無しにするでもなく、キレることもなく、「ゴメン、佐藤さん…間に合わなかったの…」と、それを洗う俺をねぎらってもくれた。
ま、イチマルはトイレに向かったのだし、誰が悪いでもない、というか、まあこればっかりは仕方ないところはある。
「ゴメン、間に合わなかった…」と普通に落ち込むイチマルに、俺もアキもちょっと笑ってしまった。
というか、この言葉はあまり使いたくないが、「温かい気持ち」になった。

だよな、誰だってその失敗はしたくないよな。
その気持ちがなんか、俺にはとても伝わってきた。
そして、誤魔化すのではなくSOSを出したんだから、もうそれでしょうがない。
俺がこうなったときにかけてほしい言葉を俺は彼にかけた。
宿の人にもちょっと迷惑をかけたけど、一緒に謝っておいた。

イチマルは人間くさい人である。
誤魔化したい、ズルしたい、そんなことを隠しもせずにやる。
そして、時にトイレも失敗する。
だから、人はきっとそこに「自分を見て」腹を立てる。
「俺はがんばっているのに」と腹を立てる。

でも、そうじゃないんだ。
それじゃダメなんだ、と改めて思った。
ズルしたい、なんて誰だってそうじゃないか。

ツノもあまりうるさいのは苦手だ。
みんながわーっと盛り上がってるところに入るのは難しい。
でも本当は入りたい気持ちもある。
そう、それって俺たちだって同じじゃないか。
でも、そこに「自分を見て」、人は「彼は能力も高いんだからもっと積極的に入った方がいい」とかなんとか言ってしまう。

ノブや井上、ミツといったところがにじ屋の真ん中だけれど、彼らの「勢い」と「雰囲気」というのは、それはそれで大事だと思う。
彼らは「自分の店だ」と、がんばりすぎるほどがんばっている。
それは大いに尊重したい。

でも、だからどっか「自分はがんばってるのに」と思ってしまうのかもしれない。
そういうのが、ツノやイチマルを追い詰める。
だから、ツノは黙ってしまうし、イチマルは逆に攻撃的になって自分を防御する。

いや、これは専従と言われる健体者サイドも同じだ。
我々だって、やっぱ毎日彼らのためにがんばっている。
今はハトミの介助者が足らないこともあって、週2とかでみんな泊まっている。
こうなると、やっぱ「俺はがんばっているのに」となりがちである。

しかし、「俺もがんばっているのに」という言葉は、イチマルに発してしまえば、「俺だってズルしたいのに」と同じである。
そこに自分を見るから、人はイチマルを否定するのだ。

今回、イチマルもツノもとても穏やかで優しかった。
ツノも時に大声を出してみんなを驚かせるが、そういうこともなかった。
何があっても怒ることもないし(というかそういう場面もなかったが)、こっちがきちんと「穏やかでありさえすれば」、そもそも彼らはムダに防御をする必要がないのだ。
せっかく4人しかいないのだから、彼らが「一緒に行きたくない」と言う人はいないのだから、それはここは穏やかに過ごしたいと俺もアキも思ったし、その日々がとても心地よく、俺も電車は苦手なのだが、楽しかった。
ツノもいろいろな話をしてきたし(ちょっとどういうタイミングなのかは俺もアキも掴めなかったが、でもけっこういつもより話していた)、イチマルはずっと「アキちゃんアキちゃん」「ツノちゃん、あれなに?」と言っていたけど、でも楽しそうだった。

時間ギリギリが怖いイチマルは、新幹線の時間とかに敏感だったが、でも「○○時発だから」「だから、●●時までには岡山駅に戻る」とかキチンと言っていれば平気だった。
それに、いつも新幹線などでは座らずにデッキにいるイチマルだったが、今回はそうでもなく、座ってる時間が長かった。
あれはもしかして、みんなで旅行に行ったりすると、「一緒に行きたくない人がうるさいから」「いろいろ言われるのがイヤだから」逃げていたのかもしれない。

恐らく、イチマルは受け入れてやりさえすれば穏やかに過ごせるのだろう。
だけれど、専従含め、その余裕がないのかもしれない。
だから、彼は時に攻撃的な防御をしなければならなくなってしまう。

いろいろツノとイチマルのことをまたグッと身近に感じられた旅行だった。
にじ屋の云々も大事なのだが、一方でこういうことを積み重ねていきたいと思った。

たくさん旅行にでも、遊びにでも行こうと思う。
なにせ、ツノちゃんには「次の乗りたい電車」がもう控えている。
そして、一緒に行きたいメンバーもハッキリしている。

いいじゃないか、また行こう。

あ、ちなみに、サンライズに乗りたかったツノちゃん。
乗ってみての感想は「狭かった」でした。







(BGM:中村雅俊「心にさわってみれば」from「誰よりも…」)
→なんでしょうかね。
この中村雅俊サウンド全開感。
ミディアムで一見覚えやすい感じ。
でもまあ、忘れちゃう感じ、という。
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