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スーパーちんどん・さとう

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自然は怖い


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木というのは人の心を癒やすという。
ま、実際にそんな気がする。
しかも、夏の暑い盛りも、木陰は涼しい。
気のせいではなく、実際に気温が下がるという。
太古の昔から人は緑と暮らしてきたのだから、そりゃやっぱ木のそばが気持ちいいよな、というのは当然のような気がする。

同時に森林というか。
木が深い緑は怖い。
ま、単純に暗い。
暗いは怖い。

先日広島に行ったことは書きましたが(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-6445.html)、芸備線に乗ったときにあまりの山の中を突き進む感じに驚愕しました。
もう両側は木々。
それ以外になし。
飛び出ている枝や葉がとにかく窓に当たってくる。
これ、山手線くらいの頻度で走っていればそういうことはない気もする。
けど、ここはもう日に3本とかの世界。
そりゃ枝も「えっと、ここまで伸びていいんでしたっけ?」みたいなことになろう。

リアルジャングルクルーズ。
そんな言葉が浮かぶ。
この辺に死体を捨てたら大丈夫なのでは…とやっぱり思ってしまう(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-6257.html)。
が、そもそもここにどうやって来るのか。
線路はあるモノの、線路以外には獣道も見当たらない。
何もないのだ。
ってか、木と雑草しかない。
それが続くのである。
そして唐突に駅に出る。
駅と言っても、まあ駅と言われなければ、駅とわからないかもしれない。
乗換駅で、やっと我々が思う駅が登場する。

いやあね。
自然がいい、とか言いますけどね。
なかなかどうして自然とは厳しいし怖い、ということをつくづく感じたんですけど。

さてガーデニングだと木を植えたり花を植えたりするけど、まあそれって自然じゃない。
むしろ人工である。
反意語と言える。
自然、つまり人の手が入らないというのがこれだけ恐ろしいのか、というのを思うわけですが。

そういえば、日航機が墜落したとき、「何処に落ちたかわからない」という報道が最初にあって、すごくビックリしたんだよね。
あんなデカいモノが何処に落ちたかわからないって、なんかそんな風に人知が及ばない場所が日本にもあるんだ、と。
でもそうだよなあ、と地方の電車に乗ったりすると最近思ったりする。
そこに電車や道がなければ、やっぱりわからない、って場所があるんだよね。

でもまあ、芸備線が走ってるその路線には、そもそも鉄道がある。
まだどっか「この線路を伝っていけば何処かには行ける」とは思える。
ジャングルクルーズで永遠に迷うようなことはないし、「何処に飛行機が落ちたか」は、まだわかりやすいハズだと思われる。

なんかコンさんによれば芸備線もちょっと怪しいという。
廃線になる可能性もあるとか。
いや、まあわからなくもない。
というのは、乗ってる人がほぼテツなのだ。
地元の人が乗っていない。
たぶん、運転手もテツだろうと推測され、そうなると運転手というテツの大将がテツの皆さんを乗せている、といったような具合なのである。
いくらテツが頑張って乗ったところで、やっぱり日常がダメであれば廃線の流れには逆らえない。

「自然がいい」という人も、まあ木と雑草の連続に耐えられるか、というとちょっと怪しい。
たぶんみなさん雄大な景色とかそういうの見たいんでしょ?
眼前の木と雑草!という、もう自然の王道はお嫌いなんでしょう。
そう考えると、一般の観光客もちょっとやっぱ来ないよなあ…。
しかも一本逃すと大変なことになるワケだし。

コンさんによれば、ずいぶんこの路線には栄えた場所もあったとか。
汽車だったときには石炭を扱う人とかも必要だったし、そうなるとそこに街ができる、と。
けど、電車になってそれもなくなってしまった。

線路も人が作ったモノだ。
トンネルもそう。
だけど、こんな大がかりなモノを作ったのに人はそれを捨ててしまうのか…。
科学の発展と共に、科学の発展の道のりにあったモノを捨ててしまうのか。

そりゃメンテナンスが厳しい。
金が掛かる。
わかる。
それもわかる。
だけれど、それでいいのか…。

まあ、これらはもうすでに過去の科学の発展だ、というのもわかる。
だからもう必要ないのだと。

でも、そこに人の営みというのがからんでいて。
よくよく考えれば、なぜあんなに東京のごみごみしたところに住んでいるのか、みたいな。
ウチだって窓を開ければ隣の家に手が届く。
それよりは、もっと広い場所でのびのびできたらいいのに、とか。
とはいえ、隣に人がいないのはさみしい。
それも人間だ。

なんだかな。

どっちにしろ、芸備線がなくなってしまえば、まあそこはバスになろう。
そうなると、この「人の手が入ってない場所を突き進む」という経験はもうできなくなるな。

都会にいるとわからないけど、とにかく過疎化的なコトって、なんだか急速に進んでるのを肌で感じる。
地方都市なんかもそうで、なんだかどこも同じような感じのゴーストタウンになっている。
もちろん、そうじゃなく頑張っているところもあって応援したいのだが、とにかく俺らが学生だった頃とはずいぶんちがっていて、もう正直末期的な感じがする。

東京一極集中をどうやったら解消できるのかわからないが、もしかしたら手遅れなのかもしれないとすら、地方に行くたびに絶望的な気持ちになる。





(BGM:Frankie Lymon & The Teenagers「Why Do Fools Fall In Love」from「American Graffiti [Disc 1]」)
→ドゥーワップ&アイドルという。
ジャクソン5もこのグループを模したのではないかというくらい影響力があったという話もあったりなかったり。
当時13才というリードボーカルの声がとにかくいいし、基本が詰まってる感じね。

kabukiboshuuu.jpg
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