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スーパーちんどん・さとう

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FMWというプロレス団体。
大仁田厚選手を思い浮かべる人も多かろうと思う。
そう、まあ大仁田さんの団体である。
その後大仁田さんがいなくなって、冬木体制のFMWを熊谷市民体育館で見たのが俺の男子プロレス観戦のデビューだった(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-903.html)。
新日でもなく、全日でもなく。
そしてその後、後楽園大会には必ず足を運ぶようになる。
なんなら当時、DirecTVに加入したほどである。

インディーと呼ばれる団体には、新日にはない空気感がある。
いや、あった。
それは、まさに大仁田さんが目指したと言われる「サーカス感」である。
おもちゃ箱をひっくり返したような。

プロレスのうまさや、強さ、それを追い求めるのなら新日に行った方がいい、いや、まあ相撲を見に行った方がいい。
でもそうじゃない。
俺は大会のスタートから最後のマイクまでのパッケージでプロレスを感じたい。
その中で、まあグダグダな試合もあろう。
新人の見るに堪えない試合もあろう。
時にお笑いの試合もある。
そういうのが俺はとても好きで。
おそらくそれは、全女から見始め、女子の色々な団体を見ていたからなんだろうか。

別にプロレスにゴリゴリの格闘技を期待しているわけじゃない。
だったらボクシングに行く。
俺はどっかそこに「いかがわしさ」を感じたいのだ。
いわゆる興行の世界の、見世物小屋のにおい。
新人がヒールもベビーも共にリングを撤収し、ベテランがグッズを売っている、あの大会終わりの雰囲気も好きだ。
結局、これは旅一座なのだ、と。
その生き様に俺はきっと惚れているのであって、リング上のプロレスの展開はその味付けに過ぎないのかもしれない。
だから、もちろん、その味付けがサイコウによくなければならない、とも思うのだが、まあだからといって、それはあくまで調味料のようなものである。

てなことで。
俺は大仁田さんがいないFMWを体感しているもんだから、そもそもFMWの初期を知らない。
俺が見始めて後半、本気でリング上がグダグダになり、これはもうプロレスが、じゃなくて団体がダメかもしれない、と思った頃、最終的には社長が自死を選んだ。
まあ、それだけ経営が行き詰まっていたのだろう。
よくリング上にも上がり、物語の軸となった社長が、という報道を見て、とてもショックを受けた記憶がある。

そもそも大仁田さんにはあまりいい印象を持っていなかった。
涙のカリスマ、ってのも、どっか胡散臭いな、と思った。
大げさが過ぎると思っていた。
信者がすごくいたのも、天邪鬼の俺としては嫌だったのかもしれない。
というか、そもそも生で大仁田選手を見たことがあまりない、というのもある。

強権的、家父長的、というのもイヤな部分であった。
プロレスラーとしてインタビューを受ける以上、まあそういうのが出るのは当然だとは思うが、どっか彼のそれはリアルとフェイクの境界線があまりに曖昧になってるようにも思えた。

てなことで、小島和宏さんの「FMWをつくった男たち」を読んだ。
小島さんと言えば、全女の本(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-5239.html)、W★INGの本(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-5776.html)も買って読んでいた。
こちら、大仁田本にはなっていなくて、当時のスタッフに焦点が当てられた本になっている。
いわゆる「フロント」ということになるが、読めば読むほど、「フロント」などというカッチリしたものでもない。
何の勝算もなく5万円で旗揚げした、と言われているがまさにそれは真実だったようで、まあ「皆でFMWを作っていこう」と集まった、プロレスラー以外の男たち、女たち、と言ったらいいか。
夜までカレーを作っては一緒に食い、100円があったと喜んでソーセージを買ってくる、みたいな部分はどっか牧歌的で文化祭的で、そして貧乏学生の「懐かしい風景」である。
そしてそこに大仁田選手も常にいたという。
皆が仲間として、家族としてやってきた団体、それがFMWだったのだ。
しかし、大仁田人気が上昇する中、どうしたって家族は分裂していく。
ま、それは各々の自立、なのかもしれない。
家族からは皆、旅立つものである。

この本を読むと、大仁田さんが俺が抱いていたイメージとは全く違う人だった、というのがよくわかる。
もちろん、テレビに引っ張りだこになったりの人気が出てからの大仁田さんは「ちょっと違ってしまった」という感じもするが、そもそも彼はイメージと真逆の人だった感じを受けた。
最初は彼はプレイヤーとしてではなくFMWをやっていきたかったのではないか、と思われる記述もある。
ちょっと思った印象と違う。
でもまあ、俺が思っていたイメージはパブリックイメージでもあると思うんだけど、彼自身とそれが乖離していく過程というのは、やっぱ読んでいてちょっと辛くなる。
大仁田人気に火がついて、どうしたって大仁田が出なきゃFMWが回らなくなった、というのが歯車がずれた最初のところだったのかもしれないな。
そして、家族も大仁田という大黒柱から巣立っていった…。

ま、なんにしてもFMWは「インディー」という団体をプロレス界で成功させたという功績がでかい。
同時に、そうやって勢いを持って突き進んでいった集団は分裂していくものだ、ということも彼らは体現したようにも思う。

つまり、それを維持できるのがメジャーであり、そこがインディーとの違いである、と。

でも、勢いを持って突き進んでいる家族が織りなす旅一座のリング上の方が、安定した家族の安定した闘いより、やっぱり面白かったりする。
ただ見ている側としては、そりゃ面白い団体がどんどん出てきてくれればいいと思うが、これを読んでいると、それも無責任なのかもしれない。
というか、FMWはサイアクの結末に至っている。
それでもインディー団体をやってるみなさんを応援したいし、まあまたコロナ前のようにいろいろ見に行きたいと思っている。






(BGM:Elvis Presley「Amazing Grace」from「20 Gospel Favourites」)
→これ、冒頭の合唱から、エルビスのソロになったところよね。
もう声の色気に一気にやられる。
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