
スーパー猛毒ちんどんでは、出演・演奏できるステージ等をさがしています。情報等よろしくお願いします。
昨年の公演のDVDを配布しています。詳しくは虹の会本体のHP内のブログを捜してもらうと、配布方法等書かれています。また、コメント等で返してもらえばお知らせします。
急に思い出したことがあります!みなさんにおたずねしたいです!知ってる人がいたら、ぜひ声を集めて、捜しましょう!
って、あせりすぎ。
落ち着いていこう。
カズミのうちに金物屋さんがやってくるという話を聞いていて、急に思い出したんですね。
カズミのうちはかなりの田舎。
学校の体育の時間の水泳が川だったという。
ぎゃははははは。
いやいや笑ってはいけない。
本気だ。うん、これは生きた授業だ。
って、でもやっぱ…、ぎゃははははははは。
川って、あんた…。
都会育ちのオレにしてみたら、川ってのはどっちかというと入ってはいけない方の部類であって、授業でやるってのがどうも想像がつかないというか。
他には通学中は鈴をつけなければならないとか、クマ対策で。
ひょえぇぇぇえぇぇー。あぶないあぶない。
そんなこんなで、彼女の実家の話は、いちいち常識がずれているというか、なんだか日本は広いな、という気持ちになって嬉しくなってくるのですが、そんな話の中、山の中で店は遠いから、富山の薬売りは来るし、金物屋もくると。
で、そこでオレの頭の中に、記憶の底からガバァッとあるメロディーが、急に浮かんできたのです。
「ただ今~、ユニマートの前でぇ~、コウモリがっさ(傘)とぉ~、革靴の修理にぃ、刃物研ぎをいたしておりまーす」
…ふむ。
字にするとどうにもこうにも伝わりにくいが、基本的に音は2音。
ファとラ。
ファの部分を下線に、ラの部分を普通に書きますと、
「
ただ今~、ユニマート
の前でぇ~、コウモリがっ
さ(傘)とぉ~、革靴のしゅ
うり(修理)にぃ、刃物
研ぎをいたしておりまーす」となる。
リズム的にはもう4拍子とか3拍子とかそういうのはなく、とにかく五七調というか、いきおい「刃物研ぎ」のところはちょっと早口になります。
ユニマートというのは、俺の昔住んでいたところにあったスーパーマーケットのことである。
つまりどういうことかというと、ユニマートの前で、こうもり傘と革靴の修理と刃物研ぎをしていますから、ご用の方は来て下さい、ということなんですね。
ま、その通りですけど。
これは、そのおばちゃんが、おそらく仕事前に、団地中を宣伝して回っている時にメガホンで喋っていたフレーズなんです。
で、これは基本的にエンドレス。
「…刃物研ぎをいたしておりまーす。ただ今~、ユニマートの前でぇ~…」
と、延々と続くんです。
だから、どうしても覚えてしまったんですね。
いや、だから、もしかしたら、オレは今「ただ今~」から書いたけれど、本当は「ユニマートの前でぇ~」から始まり、「ただ今~」で終わっているのかもしれません。
その辺は、はっきりとはしません。
で、この話をしたら、またもう一つ記憶の底から蘇ってきたことがあります。
これが今回の話の重要な鍵となります。
ある日、オレは友だちの家に行っていたんです。
電車で二つくらい離れたところの。
オレはまあ、なんだかいろいろ事情もあっていい小学校に通っていたので、多くの級友が電車通学をしていましたから、(オレは歩きだったけど)電車に乗って遊びに行くというのも、珍しいことではなかったんです。
すると、聞こえてきたんですよ。
「ただ今~、サンフードの前でぇ~、コウモリがっさ(傘)とぉ~、革靴の修理にぃ、刃物研ぎをいたしておりまーす」
!
なんたること!
声も同じ。
つまり、このオバサンは、うちの団地に来ている時じゃない時は、他のところを回っていたということになります。
ま、サンフードというのは、失念したので今入れました。
ここにはその土地のユニマートのようなスーパーの名前が入っていたということです。
なんだかオレは、このオバサンがこの土地に取られたような、サンフードに取られたような気持ちになって不思議な気持ちになったのを覚えています。
今だったら、刃物の一つも持って、この前、他のところでお見かけしました、いろいろ回っているんですね、などと話もできようが、子どものオレにはそもそも刃物も革靴も、傘はまああれだけど、用がないんです。
それに、そういうのを聞いたと言うだけで、その他のことがまったく情報がないまま35年近くの月日が流れてしまいました。
もしかしたら、そのサンフードの人は違う人だったのかもしれない、いや、でも声は同じだった。
ということは、親子かもしれないし、姉妹かもしれない、という可能性は捨てきれない。
時々、そのオバサンが子どもを連れて団地をメガホンで回っているのも見たことがあった。
その生活はきっと厳しかったんだろうと思うけど、子どものオレには事実の解明をする術もなく、そのまま今日まで時が過ぎた。
今、記憶の底から蘇ったこのフレーズに、ものすごい昭和の高度経済成長後の、なにか民衆史のような、大きなうねりを感じちゃったりして、オレとしては事実が知りたい。
果たして、このオバサンは一人だったのか。
どこに住んでいたのか。
その女の子以外に家族はいたのか。
いやいや、大きなお世話であることは百も承知なんです。
でも、オレはそれを何か記録したい思いに駆られている。
その記録を、平成のこの寝ぼけた時代に残したい。
まず、俺と同じ千葉の埋め立ての団地に住んでいた人でオレと同じ世代以上ならば、このフレーズは絶対に聞いたことがあるはずだと思うんです。
そして、その他にも、千葉の、いやもしかしたら千葉以外ということもあったのかもしれないけど、このフレーズに覚えがある人はいませんか。
そして、この人をもし捜し当てられて、きっとお年だとは思うんですけど、病床に伏せっていたりするのならば、伺って、このフレーズをオレは聞いてもらいたい。
ま、本人が忘れたい思い出だったとするならば、あきらめざるを得ないんですけど、このフレーズを聴いて大きくなった人はオレ以外にもいると思うんです。
なので、そんなみんなが集まって合唱したらどうだろうかと思うんです。
お心当たりの人はいませんか。
特に千葉。総武線沿線だと思われます。
(BGM:RCサクセション「多摩蘭坂」from「BLUE」)
→ま、この「ただ今~、ユニマートの前でぇ~、コウモリがっさ(傘)とぉ~、革靴の修理にぃ、刃物研ぎをいたしておりまーす」については音源がないので、BGMにもできません。
このアルバムは、確かRCが雨上がりでヒットした後、ベストをのぞけばスタジオ録音としては初のアルバムだったと思います(違うかな)。ラプソディーはライブということで一応。
しかし、タイトル通り、このアルバムはダークだ。売ろうという気がないとしか思えない。
けど、オレはRCのアルバムの中でこれが一番好きだ。もちろん、捨て曲がないというのもあるけど、ロックのルーツというか、むき出しのブルースというか、そういうのがここには詰まってると思う。
最後になった「BABY A GO GO」もそういう意味ではこれに似ている。
きっとRCのロックって、「雨上がり」のようなアッパーチューンじゃないんじゃないかな、と思う。
ま、RCはあんまり詳しくないのでぼろが出そうですのでこのへんにしますが、とにかくオレはこのアルバム大好き。
その中で、今回は多摩蘭坂を。いや、なんとなくです。
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