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スーパーちんどん・さとう

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天才がたどり着ける場所 ★ 映画 「蜜蜂と遠雷」


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「蜜蜂と遠雷」を見て来たわけですが。
いやあ、どうですか。
ピアニストのコンクールを題材にした映画。
過去には天才少女と呼ばれてた主人公、そしてまさに天才という感じの少年。
努力家という感じの貴公子風の主人公の幼なじみ、そして、お父さんとして働きながらコンクールに挑む人、それぞれの思いや苦悩が描かれていきます。

ま、コンクールということになると、足を引っ張り合ったりする感じの話があったりする中、これにはそういうのが一切ありません。
天才、というか、このコンクールの頂点に近い人なんかともなると、そういうの、ないんだわ。
音楽が好き、ピアノが好き、まあ、そういうことだけで、誰が一番とかそういうのあまり関係ないンだろうな、おそらく。
「世界は音楽で溢れてる」「世界が鳴ってる」「世界を鳴らす」、そんなセリフが普通に出てくる彼らに、そういう「コンクール」などというのはそもそも俗物なのかもしれない。

とにかく自分が納得する演奏をしようとするし、悩んでいる仲間がいたら助けてしまうし、さっき聞いたフレーズを一緒に探してしまったりする。
それが例え、翌日に控えた本番のネタバレになろうと、そんなことはあまり関係ない。

なんだろう、この「天才にしかわからない領域」というのがすごい静かに描かれている映画ですね、これ。

一人、その働きながら、というお父さんは、「音楽だけを生業にしてる人には絶対にたどり着けない領域があるはずだ」というコトを言ってたりして、それは確かにあると俺も思うし、音楽とは専門家だけのモノではないはずだ、というのも。
けどまあ、二次予選で落ちちゃうんだけど、それでもこの人はねたんだりもしない。
その二次予選で彼が弾いたフレーズは、その天才の中でもものすごいフレーズとして残っていったりもして。
天才は、その鳴った音でしか判断しないわけだから、そう考えると、天才を越えるフレーズを彼は産み出してもいて。
でもまあ、テクニック的なコトなんでしょうか、その辺はわからないけど、まあ落ちてはしまって。
この辺、リアルでいいです。


なんでしょうね。
俺も子どもの頃に鍵盤をやってて、なんちゃらコンクールとかに出ましたけど、ああいうのは、子どもたちの中にある「上手い下手」を通り越した結果が出ることがあって。
つまり、そのコンクールの、その時間、その時に、ものすごい演奏ができちゃうコトってあるんですよね。
それは、普段の練習とか、そういうことももちろんあるんだけど、例えミスタッチがあっても、それ以上の感動を観衆に与えちゃうことがあって。
でもまあ、やっぱ一番上手い人は一位で通過しますけど、そういう人が二位になったりする感じの。
神がかるというか、そんな瞬間。
音楽の神様が一瞬だけ微笑んでくれる瞬間、というか。

まあ、でもやっぱ天才というのはそういうこともひっくるめて、音の神様に守られてるというか、そういう感じもあって。
その主軸は、練習のたまものでしかない、というか。
練習でしかコンクールの一位は通れない、という。
それが天才なんだよね。

音楽がわからない、という人も世の中に入るけれど、でも、いい音楽は絶対にいい。
そして、その演奏をするためには、調律もちゃんとしてなきゃダメだし、タッチもいいモノじゃなきゃいけない。
「そんなの音楽がわからない人にはわからないよ」というのは音楽への冒涜で、そういうものではないんだな。

音楽は、音楽がわからない人にこそ響かなきゃいけない。
俺はそう思うし、いや、わからない人でも歌える、わからない人でも身体を動かせる、何かを鳴らせる、そんなものじゃなきゃいけないと思ってる。
そのために、神は人に音楽の天才を与えているのだと思う。


これを見に行った前日、夜中の二時くらいまですず姉妹とカラオケに行っていて。
すず姉妹は合唱部で、歌ってる時の解放感というのがすごいあるよね、という話になって。
すずなんかはここに来る前に引きこもっていたと言うけれど、まあ、もう今はそういう感じはないけれど、歌ってる時はなお彼女が解放されているように見える。
声を自在に操っている感じ、というか。

これもおそらく練習のたまもので、だからこそ、彼女たちはその練習によって、声による解放を手に入れたんだろうな、と。
いや、あんだけ歌えたら楽しいだろうな、って思うんですよ。

この映画も、この人達はもう自由自在に鍵盤を操るわけ。
思ったフレーズがそのまま出てくる、みたいな。
コンクールで、いわゆる「アドリブ」の課題画でるんだけど、みんなそれを考え、譜面にしてくる中、主人公は、本気でアドリブで挑んじゃう。
この辺、まあホントにすげえな、というか、うらやましい限りですね。


ピアノは、一日練習をサボると自分にわかる、二日サボると批評家にわかる、三日サボるとお客さんにわかる、と言います。
毎日の練習こそが、天才に近づく一歩なんでしょう。
そして、ピアノが好き、ピアノに愛されて、始めて天才になれるんだろうな。

俺は、確かに当時は毎日練習していたけれど、もう40年くらい練習をしていないので、客どころか、もうそもそも指が動きません。
でも、その当時、例えミスタッチがあっても、客が感動する瞬間がある、という、一瞬でも音楽の神様が微笑んでくれた瞬間があったので、ちょっとだけでも、その恩返しはしなきゃな、と思っています。

市丸たちと音楽をやる、というのは、そもそもはひょんな事から始まったんで、それが目的ではなかったんだけど、バンドとしてやることになった以上、「音楽がわからない人に音楽って素晴らしい」と思える音を鳴らしたいな、と思います。







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(BGM:中村メイコ「酔っぱらっちゃったの」from「トリロー娯楽版」)
→いやあ、すごい表現力だよなあ。
歌が上手いだけじゃない。
酔っぱらっちゃったの、という歌声のすごさ、恋をしちゃったの、というささやきのキュートさ、まあなんだか昔のタレントさんはすげえな。

新しいスリラー ★ 映画 「シンプル・フェイバー」


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工藤さんちで「シンプルフェイバー」を見たわけですが。

いや、これね、もっとドロドロした暗い感じの展開を期待していたんです。
ちょっと長いけど、あちこちのサイトにある「あらすじ」を紹介するとこうだ。

夫を事故で亡くし、ニューヨーク郊外で女手一つで子供を育てているステファニー(アナ・ケンドリック)は、子供と同じクラスに息子を通わせるエミリー(ブレイク・ライヴリー)の自宅に招かれる。ファッション業界に身を置き、豪華な家に暮らし、小説家の夫ショーン(ヘンリー・ゴールディング)に愛されているエミリーとステファニーは意気投合し、お互いの秘密を言い合う仲になる。ある日、ステファニーは、エミリーから息子を学校に迎えにいってほしいと頼まれるが、エミリーはそのまま姿を消してしまう。

ふむ。
なんか、ものすごいスリラー感でしょ。
そのスリラー感を求めて、これ見たいなあ、と思って、工藤さんと見たわけだけど。

いや、スリラーとしてきちんとしてるし、スジを冷静に考えてみると、確かに重たいし、暗いドロドロした感じなんですよ。
だから、スリラー感、というのは確かにあるんだけれど。

そうした場合、最終的に暗い終わり方、って感じになるじゃない。
でも、この映画は、最終的になんかね、突き抜けた明るさ、があるのよ。
なんか、すがすがしい、くらいの。

人は死んでるし、主人公が憧れ、行方不明になる女性は過去に犯罪も犯してるし。
ってか、ころしてるし。
それを隠して逃亡してる感じだったし。
でも、なんか見終わった後がすがすがしい、という。

ま、勧善懲悪の物語であることもそれの一助にはなってますが、なんにしてもこの主人公を「突き抜けた明るいシングルマザー」として描いたのがキモでしょうね。
なんか、もうバカっぽいというか、他人を、いや、客をも油断させるというか、「大丈夫かいこの人…」という感じなんだけど、最終的に犯人をきちんと追い詰めていく。
この辺でしょうね。

調べてみると、この監督はコメディをよく撮っているらしく、それなんでしょうかね。
コメディじゃないのに、この主人公だけ、なんだかコメディの主人公みたいなふるまいなんだよね。
それが行方不明になる「カッコイイ女」との対比で際立っていく。

しかもなんか、最初はちょっとダサいセーターみたいの着てたりするし。
ママ友からも、なんか元気すぎてちょっと浮いちゃう、みたいな。
元気すぎて、一言多い、みたいな。
で、「テヘッ」、みたいな。
回りに引かれてもへこたれない、みたいな。
いわゆる、日本で言うと、少女漫画の主人公、みたいな感じ。
ダサいんだけど、一生懸命。
最終的には、ママ友も味方につけていく、という展開。
つまりはまあ、王道少女漫画とはいえるのかもしれない。

最初は、すごく憧れていた人が行方不明になってるわけだから、一生懸命、それをさがす。
けど、どうもその人が怪しい、ってことになっていくのね。
まず、過去がまったく見えてこない。
というか、あえて回りに過去を話していない感じ。
逆に言うと、全て過去が消え去っている、ってのは、おかしいわけですよ。
なにか隠したいことがあるとしか思えない。

で、なんか持ち前の行動力と空気の読まなさ加減でどんどん核心に迫っちゃう。
怖いもんなしかよ!みたいな。

最終的には、行方不明になった彼女は、まあとんでもない人だったんだけど、憧れてましたからね主人公は。
その裏返しというか、愛憎というか、彼女を追い詰めていく感じになります。

これね、彼女にも主人公にも子どもがいる、ってのがキモで、子どものめんどうを見る人が必ず必要なんですよ。
彼女をさがすにしてもなんにしても。
その辺がなんだかリアルでいい。
行方不明になった彼女の旦那と主人公はいい仲になっちゃうし、でもまあ最終的には破局しますけど、その辺もなんだかリアル。

面白かったなあ、これ。
暗いスリラーを期待すると肩すかしを食らいますけど、映画としてはすげえ今までになかった感じじゃないですかね。
ま、ホラーもホラーコメディなんてのもあるくらいですから、「怖い」と「笑い」はもしかしたら近いのかもしれないけど。

でも、ゾンビコメディとかは、ゾンビの設定そのものをコメディにしていくところがあるじゃないですか。
「ロンドンゾンビ紀行」(http://superchingdong.blog70.fc2.com/blog-entry-3666.html)なんかは名作だと思うけど、いわゆる「ゾンビの動きがのろい」ことを逆手にとって、老人ホームにゾンビが押し寄せる、というね。
歩行器で逃げるお年寄りとゾンビの追っかけあい、みたいな。

でも、この映画は、スリラーの設定そのものをコメディにしてるわけじゃなくて、スリラーにコメディーをふりかけたみたいな作品で、なんか斬新というか。

映画ってのはまだまだいろいろできるな、と思った作品。
ヒマがあったら見て欲しい一作。





1110te小

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(BGM:植木等「花と小父さん」from「浜口庫之助カヴァーソングス~歌謡曲編~」)
→植木等さんの声はステキだ。
アキ曰く「表情のある声」。
そうなんだよね。
すごく丁寧にうたってる感じが好き。

題名に偽りあり


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録りためてあった映画などを見たシリーズ。
ネタバレはしますね。


「ルーム」

7年間監禁され、犯人に犯され子どもを産んで、その子と監禁部屋で暮らす母子。
その母子がその部屋、ルームを脱出して…、という話。

前半はルームの中での生活。
後半はルームを脱出してからの生活、という構成の映画。

これ、実際に似たような事件があったらしく、そちらは父親に24年監禁され、犯され続け、7人の子を産んでいたと言うから恐ろしい。

子どもは外の世界を知らないまま5歳になり、まあそこで脱出するわけだけれど、この映画では、子どもは案外順調に外の世界になじんでいくのね。
一方、お母さんは、好奇の目にさらされることもあるわけで、同時に、自分だけがなぜこんな目に遭ったんだ、という復讐心も消えない。
子どもだけが外の世界に順応していく中、お母さんは取り残されていく感じもあったのである。

だって、ルームの中ではお母さんにとって子どもが全て。
その子どもが順応していく中、自分だけが取り残される感じ、というのはわからなくもない。
お母さんの自殺未遂を経て、最終的には、この母子は強く前を向いて外の世界で生きていく、という方向で終わります。

最初は何が何だかわからないまま物語が進み、その謎解きを映画が進むにつれ順々にしていく、というのは映画の王道パターンだけれど、その「謎解き」がけっこう平易で、予想通り。
そういう意味では、ちょっと映画としてはモノ足らない感じもあります。
ただ、内容があまりに悲惨で陰惨なだけに、その辺の「モノ足らない」とかはなかなか言い出せない雰囲気もありますね。

というかですね、コレも言いにくいですが、正直、コレをヒューマンドラマにしようとするのには無理があったような気がします。
脱出に至るまでをメインにしてアクション、スリラー映画として作るのか、それ以降の外の生活における二人の苦しみをメインにしてヒューマンにするのか、まあどっちかにした方がよかったのではないか。
ちょうど半分、真ん中くらいで脱出しますから、なんだかちょっとどっちつかずというか、どう感動したらいいかもわからないというか。
ヒューマンドラマにしたかったのなら、逆に、外の普通の生活から始めて、過去にさかのぼる方がよかったような気が…。


「ゾンビ村 終わりなき逃亡」

ま、もう全然ダメですね。
で?という。
まずもって、ゾンビの造形がダメ。
「村」つけるんだったら、もっと村の中でやってほしいし。
村から街中に出てコンビニに人がいない→「これっておかしくない?」→ゾンビ登場、は少なくともないわ。
それは「ゾンビ街」じゃん。


「ルームメイト」

女性二人のルームメイトが「あなたしかいない」って、片方がいろいろと二人の間に入ってくる人を殺しちゃう。
すごくビアン的雰囲気漂う中、終盤で設定からひっくり返ります。
「あなたしかいない」となりつつ、でもその殺しちゃってたルームメイトは、主人公が作り出したもう一人の人格だった、という。

唐突なんですが、そういうね。
まあ、王道パターンではありますけど。

これね、途中で主人公が子どもの頃にお父さんに虐待されていた、みたいなシーンが、例えば夢でも挿入されていると唐突感薄かったんですが、それだとまあネタバレしちゃうんだわな…。
なんでまあ、最後の最後、その作り出した人格が刺されてるのに全部説明しなきゃならなくなる、という事態になっちゃって、そこはちょっと惜しい。
最後にネタバレしよう、とすると、まあこうなっちゃうのも致し方ない。

主役の子はキレイな人、という感じじゃありません。
まあ、百人並というか。
一方、作り出した人格の子はとにかくキレイ。
その辺はとてもリアルです。

まあ、整合性を考えるとかなり苦しい部分はたくさんあります。
主役が仕事に行ってた、ってのはそもそも虚構なのか?とか。
じゃあどうやって生活してたのか?とか。
そういうのは確かに現実的ではないんですけどね。
そのへんの説明は一切なしで、矛盾のママ終わります。

いや、というか、それをぜんぶ放棄したのがよかったと思います。
それ説明されちゃったら、もうモタついてしょうがなかったと思いますし。
整合性が必要なわけじゃない、というか。
現実じゃなく映画なんだから。
ってか、まあそもそもあり得ない設定の映画だからね、多少の整合性は拒否してイイと思います。




1110te小

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(BGM:千住明「冬の散歩道」from「エターナル・フレーズ」)
→こういうのは誰が買うんだろ。
名曲をインストでやってみました、という。
しかも、ビートレスっぽく。
お静かに流れてきます。
オシャレ雑貨屋とかで流すのかしら。

重たい… ★ 映画 「楽園」


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というわけで、「楽園」を見て来たわけですけど。
綾野剛さん、佐藤浩市さん、根岸季衣さん、柄本明さんといった日本を代表する俳優さん達が出ておりまして、まあ重厚な物語を紡ぎ出しております。

というか、重い。
もう最後まで重い。
日本のムラ社会的な。
もう、正直見てらんない。
最後の最後、「私は振り切って生きていく」みたいなことを主人公の女の子が言っていたのが希望ではありますが、それも結局は村を出てる女の子なんでね。
この村自体は何もかわらないのではないだろうか、と思われる。
なので、重たい。

一つの、小学生の子どもが行方不明になる、という事件をきっかけに話は始まります。
その事件を紐解いて行く話かと思いきや、そのムラの閉鎖性、村八分、いわゆるリンチ的なこととかも含めて、いろいろな人がその村八分の犠牲になっていく。
結局、その事件のことはサラッと最後に本当かどうかはわからないけど、主人公の想像の中で解決はするんだけど、同時並行で佐藤浩市さんが村八分になって、おかしくなっていって、村の何人かを殺しちゃうという事件も起こったり。

いや、佐藤浩市さんは何も悪いことしてないんですけどね。
やっかみだとか、村のボスをないがしろにした(ようにみえただけ)というだけで、もう村八分、追い込まれていく。

これ、リアルだなあ、と。

ムラではないけど、いわゆるSNSで一人を極悪人に仕立て上げるみたいな、そういう問題も最近はありますけどね。
スマイリーキクチさんの事件とかね。
まったく関係ないのに犯人に仕立てられて、責められて、という。
匿名なだけに、なかなか尻尾もつかめない、となってしまう。

怖いですね。

結局、ムラの閉鎖性なんて言うけど、もしかしたら日本人自身がこの閉鎖性をもってるんじゃないか、というね。
そんな感じがします。

つまりは、「はぐれモノになりたくない」というのが日本の感じなんですね。
差別をすることで、自分の居場所を作っていく、みたいな。
「人と違う事をする」ってことが恐ろしい、というような。
なんとかしてみんなと同じことしなきゃ、みたいな。

就活の女の子のリクルートスーツ姿なんかがよく出てきますけど、みんな同じカッコウで…、みたいな文脈で。
それもどっか、「はぐれモノは就職できない」みたいな強迫観念がそうさせるんでしょうか。
それより、「みんなとは私は違います」と言った方が好感度が上がるような気がしますが、そうならないんだよね。
なかなか、こう、そういう社会なんだな。

この映画でも、小さい頃は外国に住んでいて、こっちに来たけれど、だからあまり言葉はうまく喋れないのか、全体的にこう、引っ込み思案なのか、喋らないし、歩きかたもおどおどしてる感じの男の子が出てきます。
お母さんは外国の人なんだけど、ヒモに捕まっていて、まあ子どもも大事にしてるんだけど、男とも離れられない、というような。
で、その男はその男の子をいじめるしさ。

ま、その子が犯人にされちゃうの。
というか、まあさしたる理由もないんだけど、「アイツが犯人だ!」みたいな。
で、みんなで追い詰めて、最後は焼身自殺しちゃうんだけど。

小さい頃から、回りに石投げられたりしてた母子だからね。
おそらく、外国の女、というだけで。
なんだろう、もう見てらんないですよ。
そして、犯人にされてしまう。

いや、本当に犯人だったのかもしれないんだけど。
そういうラストにはなってるけど、それもまあ、主人公の想像でしかないからな。
よくわかんないです。

この、「みんなで違う人を追い詰める」というの、もうイヤですね。
違いを認める、認めて付き合う、その上で嫌いなら嫌いでイイけど、違う=石投げる=村八分、という短絡は、いつその矛先が自分に向かってくるとも限らない。
だって、人はみんな違うんだから。
だから、人は「権力者」に媚びるようになる。
媚びて、自分に矛先が向かわないように全力を尽くして、違う人に石を投げる。
…もうサイテーですよね、これ。

ま、単純に昔の話、村の話、ということじゃなくて、今の時代にだってまったく通用するテーマで、しかもどこか自分の身の周りにもあるような…。

重たいんで、そういうのが嫌いな人にはあまりオススメできませんけど、でもまあ、イイ映画だと思うので、そうじゃない人は見てみて欲しい。








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(BGM:リトルキヨシ「オレの四角い刑事サングラス」from「おおきなわ OKINAWA INDIES」)
→「細かいリズムにセリフをのせる」っての、カッコイイよな。
港のヨーコがそれをちょっとやり過ぎちゃったから拒否感もあろうが、ちょいとのってくる分にはカッコイイのよやっぱ。
ってか、港のヨーコがコメディソングに分類されるのはちょっと許せないところがある俺は。

水がきれい ★ 映画 「クロール~凶暴領域」


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というわけで、「クロール~凶暴領域」を見て来たわけですけど、まあこれがもうすごい。
なにがすごいって、洪水になっちゃって、恐らく近くのワニ園からワニが泳いできちゃう!

おいおい、と。

お父さんと娘がその危機を乗り切る、という話なんですけども。
そして、娘が水泳の選手。
大学生という設定なのかしら。
子どもの頃はお父さんつきっきりで教えてくれてた、みたいな。
今は両親が離婚してしまい、お父さんも試合にももうついてきてくれてないし、どっかこうお父さんはヤケになってる感もありまして。

でもまあ、やっぱ生き延びたい!というね。
娘が来たからなんでしょう。
最初、お父さんだけ地下室で倒れている、という設定から始まるんですよ。
で、気を失っている。
そこに娘が来て助けようと地下室に入る。
と、ワニがいるんですねえ。

お父さんも目を覚まし、「ワニがいるぞ!」と。
「今会ったわよ」と娘、みたいな感じの流れで。
ま、お父さんは自分自身はヤケになっているけれど、娘をすごく愛してましてね。
娘を助けたい、というのもあるし、同時に、俺も死んでたまるか、となっていく。
ワニと娘によって、まあ前向きに生きようとしていける、という感じの話。
とにかく娘さんが負けず嫌いだし、強い。
お父さんも昔、娘に言ったことを思い出したりして、ま、がんばっていく感じに。

とはいえ、二人ともけっこう噛まれちゃうんだよね。
でもがんばるのだ!。
死んだら映画的にも終わりですから。
って、まあこんだけ噛まれたら普通死ぬよなあ…とかは思いますけどね。
しかも、水に浸かってますから、血も出ちゃうでしょ。
その辺はでもまあ映画ですから、大目に見ましょう。

これ、最近の洪水のニュースなんか見てると他人事じゃありませんね。
いつ何時こういうことになるか、と思うと、まあ恐ろしいったらないですね。
この前の台風の時も、翌日に多摩川から牛が上がってきたとか言ってましたし。

ただ、この映画がちょっとアレだと思うのは、水がけっこうキレイ、という。
本来はもっと汚いよなあ。
つまり、おそらく噛まれた後に水に浸かったりしたら、ばい菌入っちゃうでしょたぶんね。
だから、噛まれたら終わりなんですよね。
まあ、でもそこはうん、まあいいとしよう。

いやあ、ワニが逃げてくるのだけは避けていただきたい、と思いますね、ホント。
途中、気づいた警官、これが友人なんだけど、それが助けに来てくれたりするんだけど、やっぱやられちゃう。
地下室をのぞいたら、まあ水浸しで、「お~い」なんて言って身を乗り出したところをガブッと。

ま、そんなわけで、腕を失いながらも、一度死の淵をさまよいながら、それでも屋上までなんとか逃げるお父さん、そして、それを支えながら、自らもずいぶん噛まれたまま屋上に逃げる娘。
あ、言い忘れましたけど、これ、家の中で起こってます。
まず、地下室から浸水し始め、堤防が決壊して二階まで水がいっちゃう。
家を出ようとするんだけど、まあこれがうまくいかず、また家まで戻って来ちゃったりして。
「ふりだしじゃない!」みたいなセリフでちょっともう、なんか苦笑いしちゃいましたが。

それとですね、ワニが出てきたところで必ず音が被さってくるので、もうびっくりしちゃうし。
どうにもこうにも、まあ、ワニで怖がらせるというより、音で怖がらせるといった趣向ですね。

けどまあ、しかしこれ、とにかくワニがリアルなんですね。
どうやって作ったんだろう。
細かいところはCGなのかもしれないけど、着ぐるみ的なモノなのだろうか。
もちろん、ワニがどう動くかはよく知らないんだけど、動きもリアル。
そんで、けっこう近くでワニを撮ってますからね。
チャチだと、おそらくボロが出る。
この造形がちゃちいと、やっぱこれは大失敗策になるんだけど、この造形がいいので、まあこの映画はよくできている、ということになるんだと思います。
この造形にずいぶん魂を込めた映画なのではないだろうか。

え?現物じゃないよな…。
そんな恐ろしいことはないと思うが、そう思ってしまうほどこの造形はいいです。
動きもすごくいいし。

というわけで、まあどうなんですかね。
確かに現実にはこの状況で助かるとは思えませんが、それでも「生きることをあきらめない」ということが大事なんだよ、ということをこの映画は教えてくれます。

それにしてもまあ、この主人公、強すぎる。
でも、なんかその強さは、メンタルの強さ、って感じ。

しかし、ワニの卵があったんだよね、地下室に。
もう洪水と関係なく普段から地下に来ていたってコトなのかしら。
う~む…そうなるとこれ、また違った話になっちゃう気がしなくもない。








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(BGM:前川陽子「ひとりぼっちのメグ」from「エンディングテーマスペシャル」)
→この頃のアニメだとかの「終わりの歌」ってのはいいですよね。
叙情がある。
主人公の活躍を「はじめの歌」とすれば、終わりの歌は、その陰に隠された「苦悩」というか。

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